芯を通す。

一旦休憩入りまーす。

なんやかやとあったが、いったん落ち着こう。

さて、引っ越し屋の快活な兄ちゃんらに荷物を任せて、我々は最後のひとときを過ごし、後、帰郷した。
田舎のゆるい接客態度にぷりぷり怒る母に、「大阪じゃないんだから、ここらはゆるいんだから」と言い、丸亀うどんを後に。
祖母の家の近くに行くと、犬が喜びであおーと吠えた。

始まりは、さあ大変だ。
向こうの家へ挨拶にはいかなきゃならない。お婆ちゃんは嬉しくてトークが止まらず、しかしそう言いながらも喋らせて相手の腹を読むという高等技術を披露してくれた。
私はそれをカーテンを洗うという根性でクリアしたらしい。

今朝も歩きに出かけ、帰りに祖母の掃除を手伝い、「あんたは根性がある」と褒められた。
田舎の人は、やっぱ言うなー、夜逃げした家族に容赦ない。
特に若い私はターゲットになり「ブース」と挨拶のように言われる。

もうな、ここまで来たら、挨拶だ。
べっぴんさんよりほんまもんと言われるようにしたい。

まあ、父は一度許されたが、やはり言い切った手前、男は貫く。やはり別の場所で暮らすらしい。
その代わり、たまに遊びには来る。

たまーにだけど。

私も芯を通す。都会帰りだからって嫌味にならない。偉そうにしない。常に人の下を行く。
上を行きだしたら、人間終わりだよ。調子に乗ってるというんだよ、そういうのを。

とりあえず、ここに来る前におかしな人が来ないようパトロール強化のお願いもしたし、後は本人の努力次第。
遊びまわるのはやめたほうがいい。

そんなことより、祖母との生活の、なんと豊かな精神性にあふれたことか!

道の掃除、恩義の話、昔話、神様の話、などなど、話が尽きない祖母を見て母は呆れたように笑うが、私には楽しくて仕方がない。
きっと、よかったんだよ。
犬がそう言っている気がする。

クワズイモを探したら、植物たちの中、二本の葉を雨に打たれて、地面から新しい芽を出していた。
この子は将来、大物になる。
私はクワズイモにそんな感慨を持った。
サボテンの双子は仲良く並べられ、めだかは玄関でゆうゆうと泳いでる。タニシを取って食ってやるんだと言ったら、祖母が「かわいそうなことを」と驚いていた。

私は雑食になる。
これ食べえと出されたら、皿まで食う人間になる。人助けの話をしたら、とりあえず自分のことをなんとかしなさいとしか言われなかった。
そうだ、真実そうなのだ。
慰めの必要ない私には、精神的修養は必要でも、ただただ優しくされるいわれはないのだ。

これから色々、困難が待ってるだろう。
でも、そこは薬でクリアだ。こんなこと書いちゃ悪いが、私の病気はそういう病気。アメリカンドラマに出てくる精神安定剤と言うこと。要は心のサプリメント。
外国じゃあんまり恥ずかしい事じゃないのよーと、福祉士さんに言われたことを思い出した。

福祉の世界は、ある意味最先端を走っている。
健常者でいたころより雄弁になった自分を思い、持てる者の義務、ノブレスオブリージュなど考え、貧乏人だが金は良いところに回したいと思う。
でも自分の家買うまでは、我慢我慢。

欲しいもの、安定した生活。
ブランド品もなんもかんもいらない。仕事は自分で見つけるし、何もかもが勉強になる。
これは宮沢賢治を読めばわかるかもしれない。それに共感できたなら、きっとわかるだろう。

そういうものに、私はなりたい、なんてな。

とにかくまだまだ安定しない日々で。
弟よ、早く来い。そして早く病気を治せ。一緒に幸せになろう。

誰の助けも借りちゃいけない。それでも信念を持ったなら、認めてくれる人もいるから。頑張ったらその分帰ってくるから。
だから、見せる上司は選びなさいと、そんなことを書いておく。

根の腐った奴らめ、私は絶対幸せになってやる。
金を貯める。仁義を通す。切れない人になる。

自分で言うのもなんだけど、良い味してるんじゃないかと思う。自分の人生。
やなこともいいことも含めて、どちらもあるから陰と陽。どちらも際立つ。

とりあえず、片付けしなきゃ。

助けてくださった方々の、顔も知らない私だけれど、良くなったよ、ありがとう。

とかいって明日父さん倒れたらおしまいだ。そんな私の絶望日誌。
希望はあるかもしれない。明日は来るのだから。

だから自力本願で行くんだと、今弟に伝えたい。

従姉妹の赤ちゃんをはじめましてー、ないなーい、ばあっとあやしたら、コロリとその子が手の中に転がってきて、赤ちゃん抱きたい、でも抱き方わかんない、あぁどうしようと思っていたら泣いてしまった。

これからはあの子達をしっかり可愛がって、べろべろに甘やかすのだ。
大丈夫、未来は明るい。

絵本でも買ってあげたいと、まだ乳児なその子達に杞憂な考え事をしている。
仲良くできるだろうか。

いや、お願いするしかない。仲良くして下さい。
自分の芯を通す子に育って欲しいと願う。
私から見た色々な子に対して、そう思う。

芯を通す。

今の心境です。

芯を通す。

夏みかん、ただいま帰還しました。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-09-22

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