かつて目映かったもの
いつまでもこうして座っていたい
砂時計を見つめながらこの詩を綴っている
砂がすべて落ちきったとしても
この掌のなかの嘘は消えない
絶望におんぶに抱っこでは敵わない
サファイアの雫が頬を伝って
大海にそそぐ 穢れをすすぐために
絶望の海では夢も希望も叶わない
まどろみの空白に吐息を投げ入れる
死にたい
胸のうちに住み着いてしまった怪物
対峙の狭間に悪魔の囁き
何度でも死にたい
次に生まれ変わったらもし生まれ変われるとしたら
あなたは本当のことだけを教えてください
絶望の海でしか泳げないなら沈めばいい
最後のところで信じきれなかった
最期のところで愛しきれなかった
いつまでもこうして座っていたい
過ちを繰り返すのには飽き飽きしたから
かつて目映かったもの