向かい合わせの季節と夢を
あなたは春
あなたがいたから、僕は大切に思える場所を得られた
最初に出会ったのは、だから春
あなたは花
美しく咲き誇り、世界に彩りを添える
いつまでも消えない、初恋の香り
あなたは太陽
周りを明るく照らし、輝きを与える
最初に出会ったときから、僕は月
二人は「似ている」と言われ
僕はそれにうまく答えることができなくて
だけど今なら、少しは分かるのかな
二人の記憶はやがて薄れ
それでもふとした刹那に思い出す
頬を伝う涙はあなたのためか、僕のためか
悲しいときには涙を流すしかないと
僕は、つくづく思い知る
そうでなければ、もう二度と言葉は紡げない
あなたの声
甘いソプラノに幼き僕は誘われ
差し出された手をいつまでも握る
あなたの笑顔
好きだった、愛していた、こんなにも
想いを伝える難しさ
あなたから
向かい合わせの季節と夢を受け取った
深夜に誓う、あなたとの約束
向かい合わせの季節と夢を