水玉の日々において

どこに行けばいいんだ?
大事なことがわからんの。
忘れてしまっただけか?
尚更タチが悪いなあ。

ぼんやり、ぼんやりと生きていたら、何もかも忘れてしまった。
忘れた日々は美しく映える。
雨の日のドブのように、麗しく。

まるで片付けを忘れた部屋みたいな、そんな生き様だ。
思い出したところで失望するだけだろうに。

圧縮されない空気で詰まったこの頭に、ありったけの水分を。
記憶よりももっと鮮やかな、青くてヌルいやつを。

水玉の日々において

水玉の日々において

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-09-06

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