よるがこわい

いつから夜がこわくなつた?

あんなにも長い間 暗闇に溶けておりましたのに

いつから

こんなにも夜がこわくなつたのかしらんて

暗闇は宇宙で

ぼくの居場所でしたのに


おんもに出ることも怖くなって

人様と言葉を交わすのも精一杯で

のどやあたまやしんぞうから
全くもつて見えん血が

どろどろと

曖昧な音をたてて流れています


ぼくはどうにかなりさうです。

よるがこわい

よるがこわい

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-09-06

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