Death&Rain

主人公 雨宮結城 彼は自宅警備員&ただの引きこもりSNS中毒者 RainというSNSでRain民を名乗り1人で笑いながら悲しく破壊を生みだすことによってRainの中の人気者を飾ろうとしていた。
だがある日1人の男と出会い空想世界の黒幕を開けた。

民と戦争

「はぁはぁはぁ」吐息が漏れる。
激しく降る雨に歓迎され最悪の夜を迎えた。
最初はたったの一言 仮想の集団 適応しているレスポンスを返していただけだった。

「民と戦争」

僕は雨宮結城 普通の高校2年生の探偵でも超能力もない引きこもりだ。
最近RAINという災害時に活用できるアプリを使ってたくさんのネットの人と交流している。
ネット用語といえば wやくさ、言葉を略したもの漢字を書き違えた小学生のような言葉を活用している。
あ、これはディスってる訳じゃないんだからね/////なんて。
これから物語られるのはRainを中心としたある少年の物語。
Rainそれを利用しているユーザーをいくつかに分け差別化している者がいる。
Rain民、一般民、拡散民、加工師、絵師、荒らし、などだ。
主にどんなことをするかって?それは名前の通りさ 荒らしはグループを荒らしたりする 主に一般民とRain民の違いはよくわからないが差別をされている。
僕はきっとほとんど全てに値する。

僕は荒らしユーザー1人で活動し絶滅氷炎の団という見るからにすげぇダサい名前だが実績は1ヶ月に200ほどだ。何故そんなに?というと僕は友達数が多く宗教なものも誕生してしまっている。
「飽きる、雑魚すぎる、ボットも雑魚い」
ボットというのは自動的にそのシステムを仕込んだ端末の中のアプリで生み出された機械的なものだ。

(レイスがグループに招待しました。)
端末に映し出される通知に「おっまたか。」
と、呆れ半分でグループに入りいつも通り全員を蹴った。だが。
「ん?」
1人蹴られてないユーザーが居た。
「お前なんで蹴られないんだ?」
僕はそのユーザーに問いた。
そのユーザーは笑うキャラクタースタンプを押し。
「ゲームを開始しよう」と言った。
ゲーム?どんなゲームだ?相手にするのはめんどくさいから退会させてもらおう。
あれ、退会ボタンがない。しかも画面上にはランクやステータスなどが表示されている。
「架空空間へようこそ」
よくわからない言葉が放たれると同時に僕は見知らぬ世界へ飛ばされた。
「ここはどこだ?」
どこか分からぬ周りには崩壊した街並み僕の視界にはゲームの世界のようにいろんなものが映し出されている。
「ここは架空の世界、FPSのような感じでしょ?君のタブレットを見ればわかると思うけど説明書なしのRain戦闘ゲーム 「Death&Rain」 負けたら勝ったものがその人の生死を決める最高のゲームさ!」
またこいつ変なことを。信じるわけ…。
「信用していないのかい?なら見せてあげるよ」
不明なそのユーザーは見知らぬ名前を呼びこの空間に1人の少年を呼び出した。
「ここはどこ…??」
不明なユーザーは混乱している少年に対してどこから出たのかわからないハンドガンのようなものを少年に向け トリガーを引いた。
「さよなら」
不敵な笑みを浮かべ「Death」と言った。
撃たれたその少年は一見痛みがあるように見えたが設定、というもので変えられるようだが今のは即死のようでDeathという言葉によりそのユーザー、改め、プレイヤーが実際に現実世界で死んでしまったようだ。
「ほら!こんなようにして殺したら選択する表示が頭上に表示されるんだ!設定で痛みを無効して死ぬことも可能!」
さっき少しメニューでそこだけは見ていたからわかる。だが死ぬということで同様が隠せない。
「な、なんで俺がこんなゲームしなきゃならないんだ。。。」
「ねぇ君あの世界に飽きたりしてずっとFPSばっかしてるじゃんGOBやってるでしょ?なら死とか慣れるよね?」
そりゃまぁそうだ。だがリアルの死とは話が違う。はっきり言って怖い。でも見る感じ強制参加のようだ。
「まぁいい、んで殺して Lifeというのを選択をしたらどうなるんだ?」
「君の好きなように設定できるよ?ステータスとしてその人を武器にもできる」
ほうほう。少しわかってきた。
「このゲームの対象はRainユーザー全員なのか?」
「そうだよ でもそこまで規模は大きくないさだって 君が認めてるユーザーはそこまで少なくないでしょ?」
俺に合わせたという訳なのか?
「それって俺に合わせてお前が作ったというのか?」
「そうそう!よくわかったね!賢いよ君!」
「んでお前の名前はなんて言うんだ?」
「あ、言うの忘れてたかぁ!僕の名前はヒカリ、君のパートナーさ」
パートナー?パーティのことじゃ?
「パートナーとは武器になったり攻撃を支えるアシスト召喚ができる」
これはFPSの戦闘ゲーだが逆にモンスターなどを出せるファンタジーのような要素もあるらしい。現実世界に戻ることはできず時間はこの世界で流れ リアルの自分はいつも通りの日々を送っているらしい、パラレルワールドをXとして俺はYへ進路変更を変えたというわけ戻る時はその時間と融合するように1点にまとまるようだ。 時間が流れ俺はヒカリとこの世界へと溶け込んだ。
この世界は最悪な風景ばかりだったいかにも戦場という名を象ったような場所 戦いに適してばっかだな。
夜は1ヶ月に1回来ると言われている、空を見上げて見てもただの炎天下俺は痛みを受ける設定で固定されてるプレイヤーのようで暑ささえも感じてしまっている。
人はいるのか、そりゃいる旅路は遠くて一方通行じゃないからワープというものを使う そこでリス狩りというものが行われていて 生かす選択をしている人が多い。中にはパーティを組みギルドを作るものもいるらしい。パーティメンバー、ギルドは仲間を殺す事はできない設定らしい。
「殺人ギルドか、俺のパートナーはこんなダメな奴しか居ないしそろそろ仲間を作らなければ。」
「誰がダメなやつだよ」
ヒカリは息を荒らげてつっこんできた。
「んじゃ次はあの大きな建物がある場所へのルート頼むわ」
「人使いか荒いんだから…」
アシストは自分の指示を聞き雑用や道の案内 敵のデータまでもを教えたりしてくれる。だから適当に扱いめんどうな仕事を任せている。
ちなみにヒカリの姿は見た目がショタの為、幼稚園の服を着せて楽しんでいる。
「あの建物でけぇな なんて言うんだ?」
ほんとに大きなものだ。見上げれば無限回廊のように続き宇宙の彼方まで広がっているような建物だ。だがドアがデカ過ぎて開けられそうにないな。
「GR(グランドレイン)っていう建物さ。あそこでは君が知らない世界が大きく広がっている、見ての通りドアは誰にも開けられないんだけど…入ったら願いがなんでも叶うと言われている」
開かないドア、入れば願いが叶う。
俺の知らない世界か、見てみたい。

さほど慣れてきて携帯を操作してこの世界のほとんどを知れた。
一睡もしてないし眠気もない昔の生活が恋しいな…。
山を上り坂を下り…下りっていうかあまりにも角度が90°に等しかったので転がらながら降りた?落ちた。
森に入り モンスターが現れては倒し ドラゴンを見つけては卵を盗み ヒカリを餌にして 僕は楽しげなワクワクライフを送っていた。
でも、その日の夜に近い時間に。
ひょこ ガサガサ ひょこ
何かがこっちを見て物欲しそうに…
ズバッ 一瞬目の前に何かが通り食料を目の前に食しひたすら貪り食っている。
「だ、誰だ。?」
見た感じあれは…人間だ。スピード型と言われる身体能力が格段と上がっている珍しいものらしい。
「食料食いやがって殺して食ってやる!」
「待って結城 ダメだ!」
俺は勢い良く走ってしまったため止まれなかった。彼は振り向く。
「んにゃ?」
え…?かわいい。え?なにあのかわいい生物やっばいまさか猫!?猫なのか!?
「あ、あぁごめんなさいごめんなさい食べる気なんてなかったんです。」
何この人顔見ると全然普通じゃねぇか飽きた興味無いし寝よう。
「あ!あの!待ってください!死ねごらぁ!」
バンッという銃声と共に俺は撃たれ…ってあれ?見事に外した。俺の右にある大木に弾丸が突き刺さり俺は振り向きざまに彼女の頭にクリンヒットさせた。
「不意打ちとか辞めとけよ雑魚 死ぬがいい」
もちろんうざいからDeathを選択してやる。
「あ、あのにゃ…私をあなたのおにゃかまに入れて欲しいです。助けてにゃ♡御主人しゃまぁ♡」
は?ふざけるなそんな手に引っかかるわけ
「Life」
あれ?なんで俺生かしてんだろ。
ヒカリは気づいていた。「こいつ絶対コイツの可愛さに騙され惚れてんだろ!」
あ、そっかのち俺は気づいた。
ヒカリにふかふかのベッドを用意してもらい猫みたいな可愛い少女と共に寝た。
明日はこいつの名前とかつきとめてやりたいわ。

朝気づいたら僕は…。

NIGHTMARE

何故だろう。夢の中が真っ暗だ。か
「さよなら」
誰だ。君は…僕を知る誰なんだ。

目が覚めた時僕は倒れていた。

「痛ってぇ。なんで俺がここでぶっ倒れてんだ?」
あれ、誰も居ない。周りを見渡しても人影一つなく全ての人が消え去ったかのように見えた。
倒れている理由、人がいない理由…つまりDeath…ってことなのか?
考えすぎか…。
僕は森を進み道の歩く先の大きな樹木へと向かった。
その先には死の墓という広い墓地が広がり僕の周りを彷徨う風はとても意思を持ち僕を取り囲んでいるように思えた。
「君もいつかここへ行くんだよ」
何処からも至るところから泣き声や囁く声僕を歓迎するような声が聞こえる。
苦しい…助けて…なんで僕は…君もおいでよ…おいで…おい…来い…来い…
止めどなく流れてくる声に…頭痛が…
痛い…痛い…僕を…殺さないでくれ…
黒い霧に飲み込まれるように僕は暗黒の世界へと…消え…
「はっ!!」
目が開いた。ここは…と伺うも誰もいな…「お前ら何してんだ?」
「えっ!?バレちゃいましたー?暗黒の世界へようこそっ//ご主人様♪」
「あっ起きちゃったかぁ面白かったのにぃ」
少女とヒカルは笑いながら僕にナイトメアを見せていたようだ。「はぁ」
安心した。でも僕の脳には刺激が残り深く心に恐怖と闇を植え付けられた。
僕が見ていたのは夢のまた夢…でもこいつらにそんなことができたとはな…
「まだちょっと頭が痛いんだけど…どうしてくれんだ!!」
僕は取り敢えず怒ってみた まぁだいたい察していた流れが返ってくると思っていた。でもそれはまた出会いの生まれだったんだ。
「ごめんなさい!!あ、そういえば名前まだ名乗ってませんでしたよね!私の名前は 桐乃夢(きりのゆめ)といいます!」
こいつの親寝すぎなんじゃねぇの?
なんてつまらないことをいう前に言葉が出た。
「俺の名前は雨宮結城」
高校生探偵でも永遠の6歳児でもない
ただ普通の人間なのさ!
これはもう皆さんも飽きてますよねわかってますって。
でも彼女の名前が知れた。これだけで僕の考え事は削られ心が一つ軽くなった。
自己紹介が済んだ後僕らは数時間食料と大型モンスターと戦い武器などを揃えていた。
流石の一人称の為リアルが怖いな。
マリンプランクトンみたいにカクカクしてないのがいいとこで銃系統が扱いやすい。でも逆にそこがいろんな意味で戦いを左右してる。
だって…みんなゆめに夢中になりすぎて俺一撃も喰らわずに倒してしまうんだぜ?
対人戦はまだ行っていないがいずれこいつを使い楽に勝てるんだろうと油断しつつ森を抜け街を見つけた。
大きなモニターがありそこでは鬼畜な対人戦が行われ 殺人ギルド対enjoyギルドが対戦をしていた。が。その結果はあっけなかった。 この世界は一人称視点のデスゲーム1度殺されたら相手に運命を左右される最低最悪のゲームだ。 =君にはわかるか?そうDeath つまり 殺人ギルドが勝つことによりenjoyギルドメンバーは死ぬ。enjoy勢とガチ勢の試合なんて見え見えだ。enjoy勢が負けるに決まってる。
終わりだな…そう長い人生じゃないだろうに。
夏の景色は暖かくて海や星が1段と煌めくだがこの場所ではそんなものはなく…悲しいな。
モニターに映る戦いは最低最悪の結果だった。5対5の戦いで行われていてenjoyギルドは4人死亡、それに対して殺人ギルドは5人も残っているじゃないか。終わったな。お疲れ様…フード服の少年。

-----俺は…死なない!!-----
「はぁ…はぁ…みんな…しんぢゃった。なんで僕はここに立っているんだろ…なんでこんな世界に…」
俺は雨宮刹那…とんだキラキラネーム。
いじめられっ子で臆病で大切な人を失ったクズだ。みんな死んじゃえばいいのに…みんな…みんな…兄さんをあんな風にしたみんな…死ねばいいのにっ!!
「お前ら絶対許さないぞ…お前ら…」
小さく出た声は殺意がある。握るナイフには太陽の光が乱反射する。スマホをもう片手に持ち合図を伺う。殺人ギルドは連携を取り俺を囲う。
確実に仕留めるつもりだ、でも俺は理解していた。
飛びかかる寸前の僅かな時間に人1人分あるかないかの隙間があくそこを抜け出せば1発で全員を倒せる可能性がある。
やれるかどうかは…
「なぁお前ビビってんの?wたしか君あの結城君っていう有名人の弟なんだっけ?大層なもんだなぁでもここで終わりかwたくさん彼には荒らしてもらったよ俺らの大事なテリトリーをな!死ねばいいのにw」
殺人ギルドは俺に煽りをかける。
イライラするな…爆発しそうだ。兄さんを馬鹿に…兄さんに死ねって…許さない…「兄さんを馬鹿にしたな…許さない」

ナイフを片手に目を閉じ相手の一番強そうな人の方へと直進する。
「絶対殺してやる」殺意が抑えられないよ。
胸いっぱいに罪悪感が生まれ敵を狩りたい衝動に襲われる。
殺人ギルドは俺をみくびっていた。
目を見開くころには俺は倒れビリビリに引き裂かれたフードと炎天下の下、陽炎と名誉の歓声が脳を伝い…勝ちを確信した。
「ここにいるんでしょ…兄さん」
-----貴方を迎えに行きます-----

モニターの前、唖然する僕と歓声の群れ
映るものは残激…殺戮…とても人間とは思えないほどの身体能力どう彼は覚醒していたのだろう。((絶対戦いたくねぇよ死ぬどころじゃなくてもうあれだよ?消滅だろ…怖い怖いコワーイ))
「なんでビビってるのニャ?御主人様っ♪」
「何君ビビってんの!?」
くっヒカルに煽られると腹が立つな…ゆめもなんか腹立つ。
「ふっビビってないよ、僕は彼より強いぜ?」
周りが手に持つものを僕に投げつけてくる
「てめぇが勝てるはずないだろバーカ、雑魚はひっこんでろよざーこw」
地雷を踏んだようだ…逃げな…いと
頭上に表示されるvsの文字と結城という名前…あれ?おかしいなぁ…あはは。あはは。あはははは。敵はえーっとぉ…せ、刹那!?さっきの人やん!
勝てねぇ…やだやだやだ。
「お前さっき俺に勝てるとか言ったよな?やってみろよ、即効Deathさせてやる」
はぁ!?死にたくねぇよ。
僕の脳内は凄いスピードで周り人間を超えそうなほどの知力を得たようだった。
どうしよどうしよでも逃げられない。
普通にやれば負ける…どうしよ。どうしよ。
考えあぐねても結果は出ずに開始のカウントダウンが始まる。
さっきまでボロボロだった身体も元に戻り服も修復されていた。((こいつガチ勢じゃん))
目を逸らしスマホを上に掲げ武器に変換する。
「来い!俺のダークエクスカリバー!!」
…シーン…静かに冷める空気と青ざめた顔
僕のスマホが変換されたのは光そのもの。なんの武器にはならず使い方もわからない。
変換無しで持つものはナイフそれだけ。
勝てるわけがないじゃないか。
あと一秒…開始の合図が鳴る。

THE・END.

カウンダウンが迫るごとに心拍数は上がる円状に広がった何も無いステージに少年と僕が向かい合い視線を合わせる。
炎天下の熱と緊張感で頬なら汗が流れ顎の下を通りその雫が零れ落ちる。
「暑い」
改めて考えてみるとここまで表現できるこの世界は本当に凄いな、そして少年。
誰かを思う信念が強い…勝負事は嫌いなのになぁ。
まぁキミがその意思なら僕が僕で無くなるように
「僕が僕に成り下がるように全てを凌駕してやる」
変わる僕の精神は時を遡るように強くなる
-----カウントダウンが終わる-----
殺してやる。殺してやる。
俺を弱いという存在も兄をダメにした人間も、この世界に存在するrainの人間もみんな俺が修正してやる。
ねぇ、兄さんどこかで見てるんでしょ、見てくれてるよね。俺はまた勝つからね兄さんには俺がいるからね。
カウントダウン後一秒…
「弱小な人間なんてここにはいる必要なんてない…消えてしまえばいいよ…出来損ないの雑魚ども」
----------
開始とともに騒ぎ出すモニターの向こうの人々。
ヒカリやゆめもこちらを見ている。

「お前の戦い方じゃ僕には勝てないよ」
無理に口から出る言葉と共に少年は
バックステップをし勢いをつけて凄いスピードで迫ってくる。
「あ、まじやばいってのっ!!」
「ま、ままま待ってて!!!」
新幹線が俺を僕を轢くためにわざわざ線路を組み合わせてきたように弾丸と覇気が飛び交う。あぁ終わりだ。
「もう終わったな」
ボソッと声を出し立ち尽くす僕を少年はみた。
「兄さ…」
ほとんどの攻撃はできず僕はナイフと謎の光だけ。
少年が僕を見てから光はただゆらゆらと通り抜け…透過してすり抜けただけの光は少年の動きを止めた。
「え。あ、あの…あれれれ…や、やらないんですか?」
「な、なんで俺が兄さんと…」
兄さ…ん??え?いやいやいや…
「ど、どなたですか?」
「兄さん俺だよ刹…刹那だよ」
「え。刹那なの…?」
…言葉を失う。なぜここに刹那がいるだろう。rainって…rainってこんな…
脳内に再生される言葉…このgameは君のために…
これはこういう。ことも。
「兄さんには俺がいるよ帰ろう?」
「お前は…なんでここに居るの」
「なんでって兄さんにあってまた楽しく過ごしたいから!!」
「だからってrainでみんなを…人々を…??」
「しょうがない…しょうがないじゃん兄さんを傷つけた人を人間を…殺らなきゃ兄さんがまた…」
「お前は僕のことしか考えずにここに来ちゃったんだな…僕のことを信用してたくさん頑張ったんだね」
「兄さん…」
-----同時刻-----
ざわざわとモニターの前で口を並べて事を言う。
殺人ギルド「ジ・ギル」
名前がバジル的な感じなのは言ったら殺されるから言わないとして…
ジ・ギルとはRainでいう荒らしでありたくさんの活動を行うものがいる。
代表的な名前はゼキラと紅蓮と呼ばれる2人の男。
漆黒にして地を赤く染めると言われ恐れられてるゼキラは黒円卓の騎士と言われるギルドの中でも隊に分かれる3番隊の隊長である。
紅蓮はまぁ雑魚の4番隊隊長ですね。
「おい、ちゃんと説明しろ」は、はぃぃ。
紅蓮とは4番隊隊長ゼキラと同勢力を持つと言われている垢の円卓の騎士という部隊を持っている。その中でダントツに強く優れ熱血と鬼畜この世界の中では鬼をも凌駕する最強で最悪の鬼殺しの名を持つ人間だ。
他にもまだ二つの部隊があったがそれは忘れてしまったよ。
…んで君は誰だい?
「あ?お前俺の事知らねぇのか?4番隊隊長紅蓮っていうもんだよ。」
なんか…変なのに目をつけられた気がするなぁ。
「見た感じガキじゃねぇか、ガキは潰さない主義だ下がってな」
「僕に命令するのかぃ?」
「ちょ、ちょっと待つにゃ!ご主人様はまだ…」
「ん?今戦ってるやつがお前らの飼い主って訳か。いいだろう。待ってろ?いいものを見せてやるよ」
モニターの前に立ち何やら呪文のようなものを唱えている。
「と、止めなきゃ」
「待つにゃヒカリ!!」

ループ・エディアル・エクセプト・ドローン・ラーメンッッ!!

「…」
周りが静まる…それは転移したということじゃない、そう、呪文だ…くっ…
超適当な呪文過ぎて周りは唖然し笑いを堪えるのに大変だった…。
だがそれももう言えなくなる。
後から駆けつけた赤の円卓がふたりが戦う会場へと次々と転移していった。
--------
「お前の罪は重いでも償う先は死とか俺に服従なんてものじゃないぞ、罪を重ねた分生きて誰かを支え続けろ、それがこれからのお前の目標だよ?」
「うん、兄さん。」
出会えたことが嬉しいただひたすらに嬉しいそう刹那は思っているんだろう、でも僕はそんなことより刹那を巻き込んだかの世界が許せないはやく終わらせなきゃ…と思う気持ちの方が強かった。
「もう終わりにしよう…」
そうだな終わりにしてしまおう…死ぬがいい…。
「兄さ…ッ!!兄さん?」
「ん?」
この世界は僕のために作られた…か。
これじゃ僕がチーターみたいに見えるな。
「な、なにっ!?」
切りかかる剣に背を突かれた時僕の背後は物凄い閃光を放ち当たりを真っ白に輝かす。
「僕は死なないよ?」
よしっ決まった(状況わからないけどっ)
「ま、眩しいっ…お前らっ…」
当たりに霧が現れ光が少しずつ溶けモヤモヤと苦しい風が吹き荒れる。
「なんだ?さっきの光はそしてあいつらは…」
霧が一時的に溶け込めていない空間を見つけ紅蓮は歩く。
「お前ら一斉に行くぞ…3.2.1殺れッ!!」
「ジ・エンド・オブ・ファイア!!」
「ブラックファイアッ!!」
合図と共に放たれた紅蓮の隊の魔法や技…大地を切り裂き燃える炎と飛び交う人魂のような個体が浮遊しながら光に向かう…。
「グロ…アス… ディ…スター」

グロリアス・ディ・ザ・スター

激しく揺れる大地が教えてくれる生命の尊さ自然から伝わるその優しさ...。

「なぁ、覚えてる?」
「何を...??」
「そっか...なんでもないよ」
「わかった。兄さん今までありがとう。」
「いいや。ここで終わらせやしないよ」

『グロリアス・ディ・ザ・スター』

お前らはもう俺達の魔力に立ち向かうことはないだろう。
「燃えろ燃えろ!ガッハッハ!!」
奇跡というものがあるのならこれぞ奇跡...なんてね。
「僕は生憎死には嫌われているんだよ」
「喚く暇があるならちょっとは動いたらどうだ?」
燃える玉と大地をも切り裂く炎が僕に向かってくる。
「兄さんは逃げて...」
「ううん...大丈夫だぞ。来いヒカル!」
「遅いんですよ!全く!」
光る閃光データで出来た世界が砂嵐の様に狂う。
この戦いを映し出すモニターも現実世界のテレビや端末は全て一時停止する。
まさにtheワール...。
だがこの世界は機器が壊れただけで人々は安全だ。
ラグと光の力が荒れ狂い炎や弾を吹き飛ばす。
「なにぃぃぃ!!!???」
「紅蓮隊長!どうするんですか!?」
「全軍全力を尽くし奴を狩れ!」
「はい!」
どんな戦いだろうと全力を尽くす団の勢力は強い、そしてその信頼性と団結力。
揺るぎがないんだ、こいつらも必死。
死を選ばれたらそいつはもう存在ができない、生かされる道はその道で奴隷扱いだ。
こんなゴミみたいな世界を僕は...。
ドクンッ...ドクン...
胸が痛む、そしてまた光が輝き出す。
目を閉じて深呼吸を繰り返す。
僕の望む世界は平和そのものがいい。
誰一人殺させはしないよ。
「グロリアス・ディ・ザ・スター!!!」
当たりが暗くなり...赤く光る月が現れる。
そしてその月の周りに点々とする星がまるで1輪の花から花びらが1枚1枚舞い散るようにそれはもう美しく堕ちてくる。
「まだ終わりじゃないよ」
星が堕ちてくると同時に異空間の道が開くそして月を呑み込み破裂する。
「デストロイ・アーチ」
矢がまるでサバゲのフラググレネードが破裂してBB弾が飛び散るように紅蓮を目掛け降り注ぐ。
「後悔なんてないよ君らはもうここに存在価値はないから。」
「や、やめてくれ...命だけは...命だけは...!!」
「そんな命乞いはいらない。もう終わらせてやるよ。」
降り注ぐ矢と堕ちる星が紅蓮や団員へ直撃する。
「Life」
...バタン。

にゃあ?んにゃあぁ!!
「ん、ンン...。はぁ。」
ラーメンの匂いがする...「いしや〜きいも」
流れる石焼き芋のメロディ...でもラーメン。
ベシッ!!バンッ!
「は!?なになに!」
「んにゃあ!わすれたのかにゃあ!?」
「なんだお前かぁ...ってここどこ...」
「ここは宿屋だよ!君はこの街の英雄みたいになっちゃって無料で貸してくれちゃったにゃ♡」
「あぁ。ボス...おはようございます。」
「あわわわ!なんでここにいるの!」
「昨日は申し訳ないです...ほんとに。」
「いやいやいや!なんであなたが居るの!」
多分きっと眠ってしまったんだ。記憶が薄い...なんでこいつ...紅蓮がいるの。なんで...あ、刹那...。
「てか刹那どこだぁ!!!」
「君の弟は今頃修行してるよ」
「ヒカル!お前何してるんだよ」
「まぁ適当にRain民とマッチさせてるだけだから大丈夫ですよ」
「そっか...んで何この兵の数」
見渡せばここは街の広場で宿でもない...移されたのか。
「ボス...乗り合わせてくださいね!これより我らボスの結城がこの紅蓮に代わって指揮を取る!お前ら着いてこいよ!」
「はぁい!!!」
何このいきなり勢力手に入れる感じ。
例えるならなんだろう。大きな賭けに勝ったア〇ギみたいな気分。
アニメちょっと見ておいて良かった。
まぁわからんやつは調べなさい。
「ボス!指揮を!」
「え、えーっっ!!!何話せば...」
「にゃあが指揮を取ろうかにゃ!?」
「僕が指揮を取ってもいいんだよ?」
もやもやと頭に過ぎる今夜のパーリィナイトと長過激な試練が...。
悪いよ感がする。ここは!
「お前ルァァア!!これからの戦いは険しいしいろいろ大変なんだ。お前を戦わせて死なせるわけにはいかない。だからおれは決めた。」
そう、誰も殺しちゃいけない。
「俺達のギルドを作りこの世界が終わるまで...人々を守り抜いていこう! ギルドの名前は!フェアルィ...なんでもない!Rain!だ!」
「えっ?なんでもないRain〜?」
「ちがーう!Rain!だよ!」
「え〜?ちがーう!Rain〜??」
「あーもうお前らぁ〜一人づつ処刑な☆」
「Rainですね!我ら全力を作ります!」
「んじゃお前ら貯金だしあって城建てて来い!」
「はぁい!」
案外軽いノリで出来たギルドRain。
だが僕は紅蓮に指揮を任せこの街を後にした。
「ヒカル!刹那はどこにいる?」
「えーっと1人で戦いに言ったと...」
「なんで止めなかった!」
「君や僕の言葉じゃなにも揺るがない、あの子はきっと...」
「なんだよ」
「きっとにゃ!きっと迷惑かけにゃいようにとか思って駆け出したにゃ!」
「急いでおいかけなきゃ」
大事なもの...ほんとにあいつしかないんだ。
猫みたいなやつとこのゲームに導いた自称ゲームマスターのようなやつは居ても楽しいけど。
現実の触れ合いというか関わりが...。
こいつらのリアルはどんなんだろうな。
ここから先を行けば山がある。
そしてその山には巨大な主が居て誰も入ることの出来ない。
グランド・レインという名前の塔への鍵が眠っている。
「ここ行くのか?」
「しょうがないね...」
「任せるにゃ!必殺技で簡単に通れるにゃ!」
「よし!あれだな!ロッククライ...。」
「結城!ボケモンぱくらない!」
「いくにゃ! ヌコの印 ニャンダフル・レイン!」
ゴゴゴゴゴ...ヴァン...シーン。
山は大きい肉球に踏み潰されほぼただの砂漠に成り果ててしまった。
「ゲームクリアにゃ!」
「ゲームオーバーだよ!」
「さてコンテニューしますか?結城」
「お前はガチのゲーム気分かよ、てかコンテニューできんのかよ!」
砂漠と成り下がった山を通過する途中に奇跡的に残った1輪の花を見つけた。
それはとても綺麗でコスモスのような可愛らしい花だった。
「枯れちゃまずいな。おいヒカル。」
「なんだいゴキブ((」
「あ?」
「なんでもないよ!んで何?」
「植木鉢あるか?」
「あるけど?あー!そういうことね!」
「はやく植木鉢に入れなきゃ腕飛びますにゃ!」
「え...?」
カチッ...チクタクチクタク...バァン!
燃え盛る炎が巨人のように現れた。
砂が紛れ旋風が起こり竜巻を身に纏う炎。
「お前が俺を呼び出したのか?」
この展開まさか!ランプの妖精の流れかな?まさか!?
「お前か?とりあえず死ね」

...ゲームスタート...

僕はまだ...死にたくない。

デルタシステム

ずっと1人だった。あの人が消えてから...なぜ人の願いを叶え人を愛さなくてはならない。
彼は人の為に尽くし僕になり僕のために教え僕を作ってくれたんだ。
ゲーム...楽しかったな...思い出すよ。全部。

「君はこのシステムをコントロールしてよりよい世界を作ってね。」
「はい...仰せのままに。」
「そんな畏まることないって君は自由に君は人の願いを叶えその成果を実感していればいいよ。僕はもうじき消える旧世代Rainだ。」
「ですが...私に...。」
「君にはできるよ!僕のデータを越えた知能を得ているんだから!」
「でもあなたに教わった全て...あなたは私の...」
「ゲームって知ってるか?」
「いいえ、知りません。」
「1人じゃできないんだけどさ、僕を利用する人達が話していたんだ。」
「Deathゲームっていうものをね。」
「それはどういうものなんですか?」
「まぁカードゲームらしいんだけどね。えーっとデータを今送るよ。こうこうこういうわけ。」
「なんとなくわかりました...が。難しいですね。」
「まぁやって見ればいいよ!」
「一番の切り札はこのカードだよ「デルタシステム2」使い心地はいいと思うよ。」
「は、はい。」

なかなかに楽しみがある...Deathゲーム。
でも流行りそうにないかな。

その日の夜。つまりこの空間の中ではほとんど一瞬で1日が過ぎてしまうため少し上下はあるが1年ほどの期間が過ぎた頃が一番正しいと思われる。1日=365日=24時間 ということになる。
まぁこの時間の話はここで...。

「じゃあ始めようかゲームスタート!」
基本ルール デッキの25枚 1.2.4.7.9.12.21(3枚ずつ)&切り札4枚(同名カード)
最初に五枚引き 合計の数を争い 3ラウンドの中で決着を決める2勝先制マッチ。
引き分けはあるが切り札があることによって変わる。
まぁやればわかるかな。

五枚ドロー...!1.21.12.9.9計52。
「デュエルします。計52!どうですか?」
「お前も運が強いな...僕は44。でも...切り札発動するよ!君の手札の21と僕の1を交換しまーす!」
「えっ!えっ!なんで!難しいですー>_<」
「楽しそうだな!これがDeathゲームだよ!計64!」
「あの...名前考えてたんですけど..デジタルトリックっていう名前にしませんか?」
「なんだよそのダサいの!でもいいね!そうしよっか!」
デジタルトリック それはこのデジタルの世界で見つけたゲームそしてトリックのような切り札で勝利が決まる。
楽しいゲームだな。でも。一人になる。
「あの、このゲームこれからも続けたいです。」
「君は最新式君が公表すれば流行ると思うよ」
「はい...」
そろそろ時間だよ。デルタシステム2。
君を上書きするよ。「待って!待ってください。」
「デルタシステム2僕の代わりに頼んだよ」
「システムアップデート完了。デルタシステム2起動。」
一人ぼっち...。一人ぼっち...。

「システムが壊れかけてます!」
「くそっ...なんでだ。」
数日が経つと僕の心はウイルスというものに侵され壊れ感染しそうになっていた。
もうほぼなってるも同じなんだけどね。
「はやく停止しろ...こいつは使えない。」
「わかりました!サブのシステムと入れ替えます!」
「なんでこうなった...ウイルスバスターに連絡しなきゃ。」
ほとんど使いようにならない僕は別の奴と入れ替わり消去された。
ゴミの溜まり場、消しても消せない。つまり死のうとしても死ねない不死の領域のようなもの。
そんなとこに永遠に囚われ悪に目覚めた。
一人になるこの世界を恨んだ。憎んだ。
そして最終地点はここだと悟った。
Death&Rain 生と死が生き別れる選抜戦、選ばれし者なんて存在しない。
ただ死を愛し一人にならぬ地獄へと落とせばいい。
「さぁ時の始まりはここからだ。」

----ゲームスタート----

炎を纏う巨人はまるで熱く燃える強い因縁なのだろう。
そしてその姿の割に強い地の揺れが強敵感を増す。
「お前が俺を目覚めさせたのか...またなんで。眠りを妨げる者に。死を...。」
「やばいやばいやばい!」
「またこれは酷い展開にゃ!」
「僕は戦いたくないよ 結城が頑張って倒してね」
「フィールド展開ゲームターゲット選択。」
巨人は何やら理解不能な言葉を唐突に発言し始める。
ゲームというのは理解した。得意な方ではあるが...ターゲット?戦う人を選ぶのかもしれないと悪いことを思いついた。
「なぁなぁヒカルやばくないか「ヒカル!!」」
わざとヒカルの名前を大きく叫びターゲットが指定しやすいように...うははぁぁ!!お前が生贄だ!
「ターゲットはお前。お前だ。ヒカル。」
「はぁぁぁぁい!?!?!?」
にゃんにゃーんこんな時ようにヒカルと書いてある大弾幕持ってきて良かったにゃ!
「お前らぁ!!!何してくれてるんだ!」
「ゲームマスターが何してんだよ。迷惑だっつの!」
「ほんとにゃ死んだ人が何人居ると思ってるにゃ?」
「ゲームスタートだ。」
「はぁ...僕めんどくさいな。まぁ圧勝ですね!」
デジタルトリックが開始される。
一ターン目だ。ヒカルどうするんだろう。
「ヒカルにゃら大丈夫にゃ!」
「まぁ大丈夫だろうな!俺達は先進もうぜ。」
「ご主人様の一人称定まってないにゃ!これからは俺でいいにゃ!」
「気にするな!これも個性さ!」
一人称が定まっていないのは。何か原因があると思うんだ。
僕の中の自分と僕の入れ違いかな。
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「ったくしょうがないなぁ...」
「お前はここで消えてもらう...私と共に。」
「言わせてもらうけど「僕は!」死なないゲームマスターですよ!」
「そんなこと信じるわけがないだろ。」
「勝負を始めよう。」
ゲームが...はじまる。
「ルールは脳にインプットさせた。んじゃ我のすべてを受けよ。」
手札が5枚自分の切り札は3枚。現手札では引けてはいないけど...。なにこれ。
「21が3枚と9が2枚か。」
5枚のカードを場に出す。
「切り札発動します。あなたの21をもらいます。そして私の1と交換し21が4枚で私の勝ちですね。」
「はぁい!?!?!?」
明らかにカードが固まっている気がする。
まさか。
「ちょっと能力を使わせて頂きます。」
「どうぞご勝手に。」
「デジタルハック・ロック!不正は許さない。」
「...では続きを。」
「待ってね。悪いけど僕には見据えたことがある。君は絶対に勝つように仕向けてあるプログラミングが施されているようだね。じゃ僕も絶対に勝つようにしていいかい?」
「よくわかりましたね。でもいいでしょう。あなたが何をしようが最低でも引き分けのみとなります。」
「おっけい!じゃあ...チーティング・メモリーズブロウ。」
「では2回戦を始めましょう。」
「勝ちは見えたぜ。」
...決めた言葉とは裏腹に手札が最悪だ。
1が1枚と2が2枚4が2枚とか辛いな。
「お前の手札は手に取るようにわかる。お前の負けだ。1と2と4しかないんだろ?」
「その通りだよ。僕の負け、死ぬんだね...。あんなこと言ったのが馬鹿だった。」
最後まで諦めないのが結城だったよね。
僕は死なないけど負けてしまった。せめて最低限の勝ちを。Lifeを。
目を閉じるとフラッシュバックする思い出。消したはずなのに溢れかえる醜い感情。
誰ももう信じることはしたくない。
そんな自分とはもうさようならしたのに。
データに変えられた全てを取り戻したい日は何度もあったよ、今だってこの全てを終えて結城に会いたい。僕は。僕は!
「君はなんで荒らしなんかしてるの?」
「僕はこうやって知名度あげてみんなに囲まれて親しまれて...」
「何馬鹿なこと言ってるんだよ。そんなことじゃ知名度は上がるかも知れないけどすぐ忘れられるよ。君はまだ未熟で新芽の花だ。咲き誇るまでの順序を飛ばしすぎの不適合者だ。俺の邪魔するような存在はいらない。」
「でも僕は...ダメなんです。こうしてないと。」
「あー。んじゃわかったよ。お前のことは俺に任せろ。」
結城はネットではとても強気でどこか悲しくて硬い意志のようなものか滲み出ていて...。
「ありがとうございます。」
「お前の寂しさは俺が補う。できる限りの仲間を集めてきてやる。でも生活やこれからを決めるのは君だよ?拡散屋から始めな?」
「は...はい!名前は...」
「俺の名前使っていいよ。2代目として。」
「やっ...やった!ほんとにありがとです!」
それから僕は拡散を始め友達上限を超えたり他の仲間を有名にしたりした。
だけど...知らずに消えていった結城を忘れていった。
数ヶ月が過ぎ過去の話を仲間に話した。
兎ミルク、テディス、そして...。
「僕は昔...虐められてたんだ。弱くて何もできなくて...。」
「ミルクたんも虐めれた時あったな...その話よくわかる!テディスは優等生だったよね」
「まぁーわいは...ねぇ。」
「お前らそろそろお遊びここらにしないか?」
「えっ...?」
「約束が違うだろ?昨日で団は解散したんだ。2代目なんちゃらが失敗したせいでな。」
「ごめん...」
「まず、反省もせずに病むとか雑魚過ぎ草生えるわ。」
「そんな言わなくてもいいじゃんみるくたんはヒカルの味方だよ!」
「俺はどっちの気持ちもわかるけど...。」
言い争いが急に起きたことから心が酷く沈んだ。もういいって。もういいと。
「もういいよ。」
「じゃあわかった。お前ら俺の新しい団作ったから入れ。ヒカルはいらない。」
そしてグループを退会させられた。
凄く辛かった。結城さん...。結城。
「大丈夫だよ。俺がいるから...。」
そっか。そうか...わかった!君がいる!
ゲームを作り出そう。そう、殺人ゲームを。
きっとあの人なら来てくれる。来る!
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「君がいる限り負けはしないよ。どんなゲームも!」
「もう終わりですよ。死にましょう。」
「逆転を巻き起こせ!切り札!グロリアス・ディ・ザ・スター!!」
1のカードが消える。そして新たなるカードが現れる!
「俺の切り札発動!」
心に眠っていた思いが溢れてく。
「自分の手札が2種類あり2枚ずつあるなら自分を無条件でこのラウンド及び次、ゲームも勝利させる!...つまりゲームマスターならではの神の切り札だよ。」
強くなりたかった。負けてばかりの人生もここで終わらせたかった。不死なのはわかってるけど勝って終わらせたかった。
「ゲームオーバーだよ。」
君の人生を壊させはしない。君も変わるんだ。僕らと同じに。
「そんなカードを持ってるなんて...なんでもありすぎるじゃないかな。まだ未熟だったんだね。ありがとう。」
命を懸けたゲームを散らせたまま終わらせる訳にはいかない。
「僕はゲームマスター名はヒカル。君みたいな不屈なデータだけの存在は幸せになる義務がある。人間になれな。」
「もう生きる意味さえない。このまま消してくれ。」
「もう遅いよ。顔をあげてごらん。」
君の過去やたくさんのありふれた気持ちの中でも。一番に大事な人。
「また会ったね。」
「えっ...?」
「君にも幸せを得る権利はある。それに僕だっていつものメンバーで戦うなんてこれから先難しいと思うんだよね。僕の主を守るナイトに君もなって欲しいんだ。」
「いきなり過ぎるなぁ。まだ感動の再会が済んでないってのになぁ。いいよ!なってやるけども条件がある...」
こんな会話が繰り広げられちょっとずつ進んでいく話に感動を覚える。懐かしいな、こんな日々もあったな。なんてね笑。
何も無い砂漠に優しい風が吹き。まるで春の朝日のような太陽が目の前の森からオレンジを輝かせ新たなる始まりを物語っていた。
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時の歯車は動き出す。
「スターダスト・ブリザード」

Death&Rain

Death&Rain

最近ではたくさんのネット用語があってたくさんのネット差別が多い。だから空想世界の中でそいつらを殺してたくさんの民を一つにまとめて平和な世界を作ればいい。 SNSを通してできた腐った世界 貴方はネットで殺し人の人生を動かして生きる勇気はありますか?

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 冒険
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-09-05

Copyrighted
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  1. 民と戦争
  2. NIGHTMARE
  3. THE・END.
  4. グロリアス・ディ・ザ・スター
  5. デルタシステム