想う

雨上がりのぬるい空気を
だれたように広がるコンクリートも
秘密の道のように狭いあの近道も
見慣れた街路樹に面する小さな家も
いつも僕を待ってくれる人がいる野原も
君と一緒に通った学校も塾も

全部君なしじゃいられなかった
君がいて初めてそこはそこと言えた

僕があげたことすら忘れていたペンダントも
君は毎日つけてくれたね

そうしてたわいもない冗談でふざけあって
君は照れたように笑うんだ


忘れないよ、君のことを
僕はまた今日も請い願いながら想う


いつも共にいてくれた君のことを

想う

想う

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-08-30

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