砂利船
またしても、
気の遠くなる
砂の堆積。
萎んだ手毬は、
海辺の小屋の片隅で、
我が幼年期の、
記憶を留める。
白き砂の抜け殻を
踏みしめて
さらに、遠い記憶を呼び覚ます。
赤錆びて、
捨てられた
砂利船に、
纏いつく海藻。
激しい陽射しが
白いペンキの
窓枠を這う鉄の痕跡は、
赤茶けた子供の絵の具
そうして、
傾く太陽と、
崖に落ちる深き影が、
比類なき、安らぎをもたらす。
ここに、再び、
暗闇に聞こえてくる
波の音のみ。
砂利船
またしても、
気の遠くなる
砂の堆積。
萎んだ手毬は、
海辺の小屋の片隅で、
我が幼年期の、
記憶を留める。
白き砂の抜け殻を
踏みしめて
さらに、遠い記憶を呼び覚ます。
赤錆びて、
捨てられた
砂利船に、
纏いつく海藻。
激しい陽射しが
白いペンキの
窓枠を這う鉄の痕跡は、
赤茶けた子供の絵の具
そうして、
傾く太陽と、
崖に落ちる深き影が、
比類なき、安らぎをもたらす。
ここに、再び、
暗闇に聞こえてくる
波の音のみ。
砂利船