こえだめ
一日中いけないことしてたお兄ちゃんをたしなめる妄想。
今日はお兄ちゃんずっとひとりでおちんちん触ってたんだね。
だってそんなのゴミ箱見ればわかるよ?普通は1日でこんなにティッシュ使わないもんね。研究室にも行かずにえっちなことばっかり考えて何度も何度も気持ちよくなっちゃってたんだ。だめなお兄ちゃん。
あれ、さっきよりおおきくなってる。どうしてなんだろう。もしかして実の妹に見透かされて興奮したの?
恥ずかしいのに興奮しちゃうなんて変態さんだねお兄ちゃん。今日はどんなふうにやってたのか見せて?
いつも苦しそうに声我慢しながらしてるみたいだけど、今日からはもう声出して気持ちよくなっていいからね。
あれ、ここの壁薄いの知らなかったのかな。お兄ちゃんのえっちな声も音も全部聞こえてたよ。
また大きくなった。まるで見てくださいって主張してるみたい。恥ずかしいのに見てほしいなんて変態。
もういっちゃいそうなの?だめだよ。手止めて。せっかく私が見てあげてるんだからもっとたくさん恥ずかしいことしようね。いっちゃだめだよ。ほら、手動かして。なんでそんなゆっくりなの?いつも私が聞いてる音はもっとぐちゅぐちゅってしてるよ。今日だけかっこつけようとか思わないで。
手止めて。
お兄ちゃんの手べとべとだね。そのごつごつしてて長い指が私とても好きなの。お兄ちゃんはそのえっちな指で私をめちゃくちゃにする想像してオナニーしたことあるよね?妹をそういう目で見てたの?お兄ちゃんは一体いつからこんなにいけないお兄ちゃんになっちゃったんだろう。
はい、手動かして。
どうしたの?もういきたいの?
だめ。そんなに腰がくがくして足びくびくさせて、いつもの勉強教えてくれる真面目なお兄ちゃんはどこにいっちゃったのかな。真面目なふりして頭の中ではいけないことばっかり考えてたの?
どうしたのかな。もう我慢できないの?いきたいならいきたいって言わなきゃ。あ!目は逸らしたらだめ。ちゃんと私の目を見て言わなきゃ。そう。さすがお兄ちゃんだね。お兄ちゃんもういっぱい我慢したもんね。たくさんきもちよくなっていいんだよ。びくびく止まらないね。白いのが溢れてとろとろ垂れてきちゃってる。すごくえっちでいやらしい。
きもちよかった?私に見られてするの、興奮した?私もきもちよくなってるお兄ちゃんが見れて興奮しちゃった。
ねえ、次はなにがしたい?
不真面目な女子高生が社会人彼氏に唇奪われる妄想。
きみの休日がとてもひさしぶりだったので、不真面目学生だった私は勝手に学校をサボった。それを知った君はそんな私を真剣に怒っていたが、結局、目的もないままどこかへ行くのもいいだろう、と適当に電車に乗り街を横断することになった。
平日、夕方、遊園地。この状況を意図的に作り出すことはなかなか困難であるはずだ。休日ならもっと子供が沢山遊びに来ていて盛況しているのだろうが、今日は人もまばらでなんだかひどく寂れた雰囲気をしていた。
そこは子供だましのようなアトラクションばかりがあって、最初のうちはふざけて乗ったりなどしていたけれど、それにも飽きた私たちはお化け屋敷と書いてある看板をくぐる。「これならまだ楽しめるんじゃないかな」というきみからの提案だ。
それは期待通り、なかなか脅かされ甲斐のある作りをしていた。繋いでいるきみの手を思わず強く握ってしまったり、きみの腕ごと抱き締めながら進んだり、暗くて見えないからって私はちょっと大胆になってしまう。怖さを理由に甘えられるのだから、お化け屋敷はいつだって甘え下手の味方だ。
進む先に見えた光がやがてどんどん大きくなり、私たちはようやく外の世界に帰ってくる。私たちを包んでいた暗闇は消え去り、隣を見上げれば彼はそこにくっきりと存在していた。途端に恥ずかしくなった私は誤魔化すように色んな言葉を絞り出す。そんなことだって頭のよいきみにはお見通しだったみたいで、私の言葉にいちいち頷きながらにやにやとしていた。
ふと、二人の間に静寂が流れる。気付けば遊園地の敷地内のいちばん端に来ていた。辺りは薄暗くて、人の影もない。遠くから遊んでいる子供の声が微かにする。なんだか現実からひどく距離を感じる。
どちらからともなく目があって、思わず私は下を向いた。こんな誰もいない広いところに二人さらけ出されてしまった。今、きみの意識が向く先はたった自分だけだと思うと、なんだかむずむずして逃げ出したい気持ちでいっぱいになった。
でもきみはそれを許してくれない。頭を強引に固定されて、制止する暇もないまま唇が触れ合う。私はなにか言おうとするんだけど、再び口を塞がれた。すごくいけないことをしているような気がして、その背徳感にどんどん身体が熱くなる。頭がぼんやりとしてきて、リアルなきみの唇の感触だけに支配される。
きみの支配下では、いつだって私はとても無力になる。なすがままに口内を犯され、くちゅくちゅという水音がわざとらしく粘着性を帯びて聞こえる。上顎の裏側をなぞられて、舌を舌で絡め取られて、初めての感覚に全身の力が抜ける。すべての感覚が過敏になってしまっているから、それがとても大きな音で、もしかしたら遊園地中に聞こえてしまうんじゃないか、という錯覚すら覚えた。
「そんなだらしない顔もするんだ」
きみはどちらのものかわからない唾液で光る唇を動かしてそう言った。だらしない顔、という物言いを君が言葉にしたのは初めてのことだったから、子供な私がまだ踏み込んだことのなかった世界にいきなり引き込まれたような気がした。そして、きみはもうずっと前からその世界に慣れていたんだ、と思ったとき、急に私の中で膨れ上がるようにきみの占める割合がぐっと増加した。寄りかかりたい。教えてほしい。すべてを委ねたい。どうにかしてほしい。そんな感情が渦巻く。そしてそれははしたないことなんだ、と悟る。きみに作られた、はしたない私。そして、唇がふたつあるだけでこんなに気持ちいいことができるんだ。
「ずるい」私は目を逸らして言った。
「なにがずるいんだよ」ときみは言った。
きっと意地悪そうに口角をあげているに違いない。
「だって、ずるいよ。そんなの知っちゃったら私はもっと逃げられなくなる」
「逃げる?そんな大げさな話かな」
「もういい」そういう余裕、見せないでほしいんだ。果たしてここにいるのが自分みたいな子供でよかったのか不安になる。
きみはそれを知ってか知らずか、私を優しく抱き締める。身動ぎもせずにきみの温かさに身体を預けていると、「明日の仕事いきたくないなー」きみはびっくりするほど現実を連れ戻してくるのがうまかった。ふと辺りを見回せばすっかり日は落ちていて、休園時間もすぐそこに迫っている。
「明日学校でしょ?家まで送るよ」先にきみが立ち上がって、今日みたいにサボるのはよろしくないぞ、とにこにこしながら私の腕を引っ張る。最後の最後まできみのペースに乗せられていたなあ、とぼんやりと思ったが、それもいいな、と思い直し、しばらくしたらそれもすぐ忘れた。
「もう、こないだろうなあ」
「本当に子供のための場所って感じだったね」
「子供のための場所でちゅーしたけどね」
「そういう軽い言い方嫌い。私だけ置いてけぼり」
ふふ、と穏やかに笑って私の前を歩く。遊園地を背にして、私たちはそれぞれの明日に帰って行った。
後輩の地味な男の子をいじめたいという妄想。
いつもは盛り上がりの輪の中で同期連中と羽目を外すのだけれど、今日の打ち上げではちょっと違った気分だった。馴染めず片隅でひとりぽつんといる君の横に私が座ると、君はなんだかそわそわし始める。
私たちが付き合っていることは周囲には内緒にしている。
「こっちにいたら変だなって思われちゃいます。僕なんかに構ってないで、いつもみたいに盛り上がりの中心にいるべきです。」
既に酔いが回っているのか、君はとろんとした目をしながら不満そうな顔をする。
悪戯心が湧いてきた私は、酔って絡んでいるふりをしながら君の上半身に手を伸ばした。服の上から弱いところをなぞる。最初こそくすぐったそうにして遠慮がちに抵抗していたけれど、いつの間にか息が荒くなってしまっている君に目を細める。
「どうしたの?酔っぱらっちゃったのかな。」「今めちゃくちゃだらしない顔してる。皆はいつものしっかりした君しか知らないから、そんな表情してたら気付かれちゃうよ。隠れて付き合ってる先輩に酔って絡まれて、お酒のせいだって分かっていてもひとりで勝手にえっちな気分になっちゃうんだ。変態だね」「やめてほしい?生意気。ここ、膨らませてるくせに」
いつまで経っても私が下に手を伸ばさないから、君はもどかしくていっそやめてほしいって思う。でも、やめるわけないよね。先輩お願いだからやめてください、って涙目になっててもやめてあげない。アルコールも相まってわけがわからなくなってる君に「やめてほしいんじゃなくて、もっときもちいいところに触れてほしいんだもんね?二人で気持ちよくなりたいんだもんね?」って囁いた。
びくびくしている君はとても可愛い。でももっと可愛い君が見たくなったから、私は一旦手を止めて辺りを見渡した。
「この子潰れてるみたい。吐かせてくるからあとは任せます」
顔を赤くした同期たちが私に見送りの言葉を投げかけた。私は何食わぬ顔で頷き、君の身体を起こす。状況を理解できないまま私に身を委ねる君も可愛い。でもこれから起こることはしっかり理解できている君も可愛い。ほら、もう二人きりになれる。
ベッドの不安定な柵に跨がってだめなことする妄想。
ベッドの柵がなかなか良い高さで、ここに跨がったらたぶんすごく気持ちいい。でもガタガタしていて脆そうだからやらないで想像して気持ちよくなってる。
右膝はベッドに立てて、もう左足は微妙に宙に浮くから、跨がったらとても不安定なはず。下着のまま乗って押しつぶされて、柵の不安定さから簡単に左右にぐちゃぐちゃになる。その逃れない気持ちよさが怖くなって降りようとするんだけど、降りるためには左側に身体をずらして左足を床に着ける必要がある。だから私は左側に身体を傾けようとするんだけど、突然の大きな刺激でガクンと足の力が抜ける。左足がさらに床に着かなくなって、自然と右側に傾きを戻そうとする。そうするとまた刺激されて、腰ががくがくして、快感に支配された頭もぼうっとしてもうわけがわからなくて、ただひたすら気持ちよくなっちゃうんだ。きっとそう。
えっちな気持ちになって眠れなくなってるひとへ
「ねえ、なんでこんな時間に起きてるんですか?
もしかして、眠れないからってえっちなことばっかり考えてて、余計眠れなくなっちゃったんですか?
身体の奥のほうが熱くなって、ぞくぞくしてたまらなくなっちゃってるんですよね?
まったくどうしようもないひと。」
お互いがお互いを管理しあう関係
お互いがお互いを管理しあう関係、よくないですか?
私もあなたが許すまでイっちゃだめだし、あなたも私が許すまでイっちゃだめ。相手を許せば自分も許してもらえるかというと、そうではなくて、自分が気持ちよくなることはお預けかもしれない。二人で頭ぼーっとしてわけわかんなくなりながらキスしよ。
「イきそうなの?だめ、イったらだめ、私だって気持ちよくなりたいのに君だけ気持ちよくなるなんてずるい。ゆるさない。それに、このもどかしさを共有するのもきもちいでしょ?じれったいの、一緒だね」って言いたいけどたぶん呂律まわってない。一緒にばかになろ。
カラオケで年上彼氏に悪戯心を抱く妄想。
カラオケで曲を探すのに夢中になっている年上犬系彼氏の太ももの内側に手をそっと這わせたい。
びっくりしてこっちを見る彼に首を傾げてみせて、「その何かを期待したような目はなあに?ただのスキンシップだよ。もしかして今えっちなこと考えたの?えっちなこと期待してたの?年下の女の子に積極的に引きずり込まれる想像勝手にして、ここ、大きくしてるなんて変態さんなのかな。」って言いたい。
後ろから抱きしめて片手でそこをなでなでして、もう片手でマイク持って私はしれっとカラオケを楽しむ。彼がつらそうになったら「どうしたの?周りの部屋みーんなカラオケして楽しんでるのにひとりだけこっそり気持ちよくなってるんだ」って手を止めたい。
ごめんなさいって言いたい願望
何度おねだりしてもイくの許してくれない彼氏にごめんなさいごめんなさいって泣いて連呼しながら早く気持ちよくなること以外なんも考えられなくなって頭がバカになりたい。
意思すら取り上げられてめちゃくちゃにされてるのに「可愛いよ」とか甘言をぽつりと言われたら余計従順になってしまうから、餌を与えないでください。
朝から先輩にセクハラされるけどほぼ図星な妄想
「あ!おはようございます。なんですか?え?朝からエロい顔してる…?いっ意味わかんないです!えっちなことしてきたでしょって朝にそんな暇なんてないですから!もーうるさいですあっち行ってください!しっしっ!」っていうんだけど、本当は昨晩えっちな夢みたせいで我慢できなくなって朝ひとりでしてきちゃっていて、図星で顔真っ赤にして否定するんだけど、態度とは裏腹になんだかお腹の奥がきゅうきゅうなっちゃうやつ
我慢できなくなって嘘までついてお兄ちゃんを誘う妄想
怖い話聞いたせいで眠れなくなったっていう言い分で添い寝する権利をもらって、お兄ちゃんの唇さわさわして「そんなの嘘に決まってるじゃん。お兄ちゃんのこと考えてひとりでしてたら我慢できなくなっちゃった。こんな妹でごめんなさい。でもお兄ちゃんだって実はもうその気でしょ?だってここがもう膨らんでる。」って言いたい。
理知的なお兄ちゃんを甘やかす妄想
「いいんだよ、お兄ちゃんはいつも頑張り屋さんだからここではたくさん甘えて。なんでもしてあげる。お兄ちゃんが明日からまた外で頑張れるように、心のだらしない部分ここで吐き出して?全部私が受け止めてあげる」って理知的なお兄ちゃんをよしよししてあげたい。
なかなか振り向いてくれない先生を振り向かせたいえっちな女の子
「先生にとってわたしは数多くいる生徒のうちのひとりだけど、先生はわたしの唯一無二の先生なんです。どうやったらわたしのこと見てくれますか?」って言いながら先生拘束して延々焦らしたり目の前でオナニーしたりして反応みて遊びたい。イかせてなんてあげない。
「わたしはただの生徒ですよ?それなのにこんなに大きくしてるんですか?ただの生徒に欲情するなんて不埒な先生ですね。あ、イっちゃだめ。それともわたしのこと先生の特別にしてくれますか?それなら最後まで気持ちよくしてあげようかなあ」とか言いたい。
「いいですよ、ならわたしがたくさん悦ばせてあげます。どうしたら気持ちいいんですか?先生なんだからしっかり教えてください。どこをどうされたいのか、ちゃんと言って?ほら、はやくわたしを教育してくれなきゃ。」
革靴の先で下着の上からぐりぐりされる妄想
革靴の先で下着越しにぐりぐりされて、自分でちくびいじるよう命令されながら、えっちな言葉を言わされたい。相手はたとえば、銀行員の上司とか、学校の先生とか。いや、自分の受け持つ男子生徒とかもありかもしれない。私が壁を背に座って足をひらき、その間に君は立っている。自分だけ服も声も乱れて、いけないことしちゃってる感じ。そして革靴っていう無機質な冷たさに余計ぞくりとしちゃうんだ。
「今自分がどんな状況にあるのか、どこをどうされて、どんな気持ちなのか、具体的にちゃんと言ってみて。ほら、言えるよね?言えないの?言わないともう構ってあげない。………そんな泣きそうな顔してもいわれた通りにできない子なんてもういらないから。知らない男にあげちゃう。それでいいの?ぼくに構ってもらえないのいやだもんね?…じゃあ言ってよ。………うん、そう。お上手。
…こうやってきもちいいところを靴の先で蹴られるようにぐりぐりいじめられながら、僕の言われるがままに自分で気持ちいいところ触って、そんなだらしない自分の淫乱なすがたを自分で実況して、恥ずかしくないの?今のきみはめちゃくちゃはしたないよ、分かってる?見てるこっちが恥ずかしくなる。でもそれでまた感じちゃうんだもんね。変態。
大丈夫、変態なきみが僕はだいすきだよ。すごく愛おしい。だから僕のためにもっと変態になって。きみは僕がいないとなにもできないし、僕がいればそれ以外なにもいらないよね?違う?どっち?……そうだよね。いいこ。じゃあもうきみは僕のものだね、可愛いペットだね?
……あのさ、さっきより下着の感触がぬるぬるしてるんだけど気のせい?ぬちゃぬちゃ音してない?さっきの言葉でもっと興奮しちゃった?ほんとやらしい。変態。こうやって物扱いされてうれしい?上から見下されて革靴で物みたいに扱われてうれしい?うれしいよね?返事は?……うんじゃない。違うでしょ。そうやって曖昧に濁す子はきらい。…きらわれたくないよね?……じゃあほら、物扱いされてうれしいです、って言えよ。はやく。はーやーく!聞こえない!……よくできたね、いいこだね、えらいね、うん、えらい、いいこ。素直なきみとっても可愛いよ、ぼくも興奮しちゃう。
ねえ、どんどんその乳首いじる手の動き激しくなってない?僕の足じゃなくて自分の手のほうがきもちいいんだ。どんどん顔もだらしなくなってはしたない声もらして夢中になっちゃってたもんね。じゃあもうさ、僕いらないよね。もういいよ、勝手にひとりで触れば?ひとりで触るのが好きなんだもんね?靴も無駄に汚したくないしやめるわもう。ほら、ひとりでどうぞ。
…………なに?いやなの?なにがいやなのか言わないとわかんない。さっきから何回も教えてるのになんで言うこときけないの?なんでちゃんと言えないの?僕になにをどうしてほしいか言えよ。………そんなはっきりしない言い方じゃ全然伝わってこないんだけど。もうさ、言えないならほんと僕もう帰るから自分でして。僕これから授業あるし。きみのことなんかしらないよ。じゃーね。
………なんだよ。ちゃんとできるの?言える?おねだりして?変態で淫乱でお行儀の悪いわたしをたくさん躾て可愛がってください、でしょ?ほら。
じゃあ次、僕じゃないときもちよくなれない身体にしてくださいお願いします、言って。
これで最後ね、だらしなく下着を濡らしてるとこをじっくり観察して直接触ってください。ほら言えよ。
うん、ちゃんと言えたね。がんばったね。えらい。愛おしいよ、かわいいよ。そんな恥ずかしい言葉使っておねだりするなんて本当に変態でやらしいね。そのみじめな表情、すごくすき。がんばったいい子にはちゃんとご褒美あげる。じゃあ、これからふたりでたくさん気持ちよくなろうね。」
って言われてわけわかんなくなりたい。
140字小説 卒業
恋人がいるきみを1日だけ独り占めした。そんなこと駄目って困った顔をしていたけど、聞こえないふりをしてホックを外した。幸せだった。だけどそれ以上に時計から鳴る規則的な音が空間を冷やすから、視界がぼやけるのはきもちいいからなのか悲しいからなのか分からない。好きでいるの、もうやめたいよ
主人公、男と女、どちらで想像しましたか?
ひとつでふたつの物語。
真夏のピークが去って宿題に追われる学生
夏休みの課題が終わらなくて焦ってずっと机に向かってる先輩に不満を覚えて誘惑したい。背後からその大きな背中に抱きつきたい。びくっとしたものの何事もなかったかのように振る舞う先輩のTシャツのなかにおもむろに手を入れたい。乳首、弱いもんね。それでもなびいてくれないから、今度は唇を指でさわさわしながら、シャーペンを握りしめて震えてる先輩の大きくなったそこを優しくいいこいいこしたい。それでもきっと真面目な先輩はどうにか理性を保つんだ。わかってるけど。ねえお願い、どうか陥落して。勉強なんて放っておいてはやく私のことで頭をいっぱいにして。もうすぐ夏が終わっちゃうよ。
自由を奪われて羞恥心に侵される妄想
両手以外全部拘束されて、椅子に縛り付けられて、目隠しされて、私はひとりでするように命令される。でもきもちよくなるのは許されない。全部実況されるか、無言で見られるか、どっちもいい。とても貪欲。静寂の中でたまにシャッター音がして、終わったあとに現像したのを全部みせられてしまうんだ。
透明なファイルに入れられたそれを鞄に入れずに持って、遠いコンビニまで捨ててくるように言われるんだ。すれ違う人にそれがえっちな写真だって気付かれちゃったら、そして欲情させちゃったら、なにをされるかわかんないね、なんて。そんなことを考えていた。
色々なかたちの京都めぐり
京都に行って清水寺を拝観したあとに三年坂を恋人繋ぎで歩きたい季節。よーじやであぶらとり紙を選んでたら「そんなの使ってるのみたことないんだけど」って退屈そうに腰に手を回されたいし、それにむっとして「プレゼント用!」って言い返したい。でも本当は自分用に買うつもりでいたのだけれど。なんだか悔しいから、お手洗いとかでこっそり使ってやるんだ。でもきみは鈍感だから、きっとその些細な尽力には当然気付かないんだろうな。そこまで思って、ふっと顔が緩んだ。私、きみのそういうところを好きになったんだった。
冬もいい。贅沢して、露天風呂付き客室に泊まるの。雪が降り積もる中で露天風呂に浸かって、私は欲張りだから寒いのと温かいの両方をいっぺんに味わいたい。すると、一体いつまで入ってるの、って部屋の中から釘を刺されるんだけど、それがまたなんだか嬉しくなっていそいそと風呂から上がりたい。部屋に胡座をかいて背を向けているきみに抱きついて、わって驚かせるんだ。目を丸くして振り向いたその唇にちゅーして、そのまましあわせのお風呂にふたり沈んでいく。朝起きたら浴衣がしわだらけになっていて、二人で顔見合わせてからはにかむんだ。
森見登美彦の小説を片手に舞台巡りをするのにも憧れる。昼に糺すの森で心を洗われながら散策したあと、夕方は鴨川デルタでちょこんと並んで座りながら、きみは読書に耽り、私はぼんやりと物思いに耽る。ちょっとつらいことを思い出してしまって悲しんでいると、突然きみが無言で頭にてのひらをぽんと載せる。顔見ればわかるよ、って顔してる。だから私も、顔見ればわかるよ、ありがとう、って顔をするの。夜には先斗町を歩きながら「猫ラーメンたべたい」「あ、あと、偽電気ブランも!」「いつも欲張りだなあだから最近ぷにぷにしてるんだよ」「うるさーいおともだちパンチするぞ」とかやりたい。黒髪の乙女はどこだろう、って呟いたら、おれは黒髪の乙女なんか探す必要もないんだけどね、ってぼそっと言うのが聞こえてきて、そのあと気まずい間が流れるの。珍しい態度ににやにやして黙っていれば、わき腹に衝撃。「いたい」「おともだちパンチ」「あんなこと言っておいて結局おともだちかよ。私はその程度か。ふうん」「いろいろゆるして、もう」そしてはじけたように二人で笑う。しってるよ。固く握った拳には愛がないけれども、おともだちパンチには愛がある。さっき鴨川で君が読んでたページに載ってたもん。
端から見たら痛々しくて恥ずかしいことだって、好きな人とならそんなこと微塵も気にならなくなってしまうから、恋は甘い毒だと思う。でも、そんな中毒ならアリだなあ、なんて考えて初めて、自分がもうすでに中毒になっていることに気付いた。甘すぎてわけわかんないよ、もう。
平日の昼下がり、ラブホテルにいく妄想
平日の真っ昼間から恋人とラブホに入っていちゃいちゃともつれ合いたい。あのふたり、こんな時間帯からいやらしいことをするんだ、ふしだらなもんだ、っていう卑猥な視線を向けられることが重要である。何食わぬ顔をしながらそれらを振り払い、そして、エレベーターのボタンを押したら顔を見合わせてふたりでくすくす笑った。そう。私たちはこれから共犯者になる。
終電後にばかみたいに溺れる妄想
終電もなくなった駅前でふたり缶ビールを開けながら、打ち上げを終えた大学生たちが非常識に盛り上がってるのを眺めて、ばかみたい、って私は吐き捨てるように呟くんだけど、じゃあ僕たちもばかみたいなことしよ、って突然頭を固定されて深く堕ちていきたい。こういうときに私は、全くきみはばかすぎて最高、なんて愛おしい気持ちでいっぱいになる。
夢中になって缶ビールの中身がこぼれるのもばかみたいでいい。もー、子供じゃん、とか言いながら地面に置き直したあと、今度は背中に腕をまわすの。舌を絡めながら、でも子供はこんなことしないな、って思う。いつの間にか大学生たちはどこかにいっちゃったみたい。もうここには、ばかみたいに溺れている私たち二人しかいないみたいだ。
一緒に情けなくなりたい妄想
ひとりでしてるとこみせて、興奮してるんでしょ、って囁かれたい。もちろん私はきみにだけは素直だから、言われるがままに従ってしまうんだけど、ちょっといじわるな気持ちが芽生えてきて、「私がひとりで発情してるのみて興奮する?興奮してくれる?じゃあやってみせて?目の前で今の私をおかずにして、気持ちよくなってみせて?私で気持ちよくなってくれてるあなたの姿みたいの。私もそれでもっと気持ちよくなりたいの。おねがい。しよ?」ってはあはあしながら言いたい。ねえ、一緒に情けない声だしたいの。
制服えっちに私がただ憧れてるっていう個人的なつぶやき
制服を着て致すことに憧れる。制服を着ていたあの頃の私は教師や親や規則にぐるぐる巻きにされていて、そんな弱い立場の人間をとことん虐げているひとが目の前でいることに興奮する。虐げられること自体も要素のひとつではあるんだけど、それよりも相手の状態に欲情するのかな。
逆もすきなんだけどね。普段は従えているはずの制服姿の人間に奉仕させられて悦んでいるひとをみるの、すごくいい。自分本位でするよりも互いに作り上げた暗黙の秘め事が一番いやらしいと思うのです。そこまで辿り着く過程も込みで。
ヒメゴト。って漫画の未果子ちゃんっていう19歳の清楚な女の子が、15歳名乗ってセーラー服着て売りするんだけど、ちょうどそのパターンですごく好き。大人いじめてる未果子ちゃん好き。
霞ヶ関でのローターデートと、飲み会でのテーブルの下の攻防
恋人にローター仕込まれて官庁のある霞ヶ関とか、厳格そうなところに連れていかれてお散歩させられたい。真面目な場所とやっている行為とのギャップで、余計感覚が研ぎ澄まされるような。そして、そうやって普通に振る舞っている中で二人だけの秘密を共有してる感覚が大好き。みんなでご飯食べてる中テーブルの下で脚で小突きあったりとか、太もも撫でたりとか。背徳感に蝕まれたい。
されるのもいいけどするのもいい。苦悶の表情をみて悪戯っぽく笑うの。バレないかなって不安に思いながらもずっとその感覚に意識が向いてしまって、やめてって懇願するように見つめてくる君もすき。
140字小説 優等生の夜
夜の池袋で見た君はまるで別人のようだった。息を呑む程の危うさを纏っている。僕に気付いたその瞳からは絶望と歓びの両方が伺えた。教科書片手に教師と雑談を交わす優等生はそこに居ない。すぐにその違和感が普段の窮屈さの消失だと知る。にこりと僕に微笑んだ君はいつの間にか街に溶け込んで消えた。
ツイッターで誤爆した先輩を弄ぶ妄想
Twitterのリア垢を眺めていたら「オナニーするから誰か見てほしいです」というツイートが流れてきた。
タイムライン上のまるで空気を読めていないその浮いた文字列を思わず二度見する。そして、思いもよらないその呟きの主の名を目がとらえた瞬間、私は唖然とした。
目が離せずそのまま画面を見ていたが数秒後にそれは消え、代わりに「誤爆しました。忘れて」という新たなツイートが投下された。呆気にとられた私はしばらくスマホを握りながらそのまま固まっていたが、やがて状況が理解できてくると、無意識に口角が上がった。慣れた指先でLINEを開き、無料通話の文字をタップした。
私は普段からあんまり呟かないしふぁぼも付けないから、電話に出た先輩は普段のように冷たそうな声で、「なに?どうせ耳コピできないから俺に音取りしてくれって言うんでしょ」とつんけんとした態度でそう言った。なんの危機感も持たないその発言に、私はさらに笑みがこぼれてしまう。
いつもは冷静沈着で容姿端麗、加えてプライドの高いあの先輩が、ねえ。当然信じられないことだった。そして同時に私の加虐心が顔を出した。
「先輩、オナニー見てほしいんですか?」
そう一言、わたしは込み上げる笑いを堪えながらいつもの呑気なトーンで発言する。すると、電話越しに彼が息を呑んだのが分かった。後輩からの思いも寄らない言葉に気が動転したようで、先輩はなにか聞き返してくるが、同時に声がひっくり返ってしまって、私は思わず鼻先で笑う。
「なんて言ってるか分からないです。聞いてますか?先輩、オナニー見てほしいんですよね?」
それから少しの間の後、蚊の鳴くような小さな声で「Twitter、みたの」という返事が返ってきた。そして続けざまに彼は「お願い、忘れて。なかったことにして」と頼りなさげな声色で言った。ああ、いつもの先輩のあの傲慢な態度はどこに行ってしまったんだろう。私はついに笑いが堪えきれなくなり、吹き出した。そこからはもう、溢れるようにして次から次へと言葉が口を衝いて出た。
「ちゃんと私の話聞いてます?まず質問に答えてください。先輩だって、練習中の私たちにいつもそう言ってるじゃないですか。そうですよね。それとも答えられないほどのなにかがあるのかな。誤魔化せるとでも思っているなら、それは自分の立場が分かっていないですね。私がスクショを撮ってるかもしれないですよ。無駄ですよ、先輩。」
「さっきからずっと無言ですね。ちゃんと答えて。なにを今更恥ずかしがってるんですか?別のアカウントで普段からああいうこと呟いていないと、誤爆することなんてなかなか起こらないですよね。つまり、先輩にとってあの発言は日常なんだから、恥ずかしくなんかないですよね?」
「それとも、もしかして恥ずかしい言葉を毎日インターネットに呟かないていないと満足できないようなお行儀の悪い動物なんですか?図星ですか?知ってますよ、全部図星ですよね。だってさっきから先輩の息が荒い。興奮してるのかな。」
「ねえ、後輩にそんなはしたない声聞かれて、さっきからなにしてるんですか?なんだかずっとぐちゅって音ばっかり聞こえるんですよね。なんの音ですか?今なにをどうしているのかしっかり教えてください。」
「もちろんちゃんと言えますよね。だっていつも先輩は私がギター弾いているのを見て同じこと言うんだから、当然ですよね。その変な音はなんだ、ミュートができていないんじゃないか、って。全部丸聞こえですよ、恥ずかしくないの?そのくぐもった声抑えることもできないんですか?」
「逆に聞いてるこっちが恥ずかしくなる。そんな醜態さらして情けない先輩ですね。それなのに興奮して気持ちよくなっちゃって、本当、躾がなっていない野良犬みたい。ほら。早く言って。後輩の言葉に欲情する見境のない先輩でごめんなさい、我慢することすらできない行儀の悪い僕に付き合ってくれてありがとうございます、ひとりで気持ちよくなってる僕のオナニー見てほしいです、見てくださいお願いします、って。」
君の名は。の内容を勝手に怪談風に妄想したやつ
桜が舞う中、卒業証書を手にしたあの頃の僕は、一緒にいたはずの母の姿を見失う。周りにはたくさんの赤と黒のランドセルと、没個性なスーツ姿の大人で溢れていて、すっかり途方にくれていると、聞き慣れない声に呼ばれた。それはやわらかい輪郭のある幼い少女の声だった。
「高橋くんのお母さんはあっちだよ」
背後から顔の真横に突き出された腕の指す方向に目をやれば、確かに母の姿を見つけることができて、身体から力が抜けていき安堵のため息をもらした。ありがとう、君は、と問おうとして振り返ったが、ただそこには無機質な校舎の壁があるのみだった。
緊張から解き放たれだんだんと冷静さを取り戻していった僕は、そういえば自分は先ほどからずっと壁に背を預けていたじゃないか、とはっと気付く。その瞬間、ぞわり、と鳥肌が立ち、居てもたってもいられなくなり、母のもとへ一心不乱に駆けていったのだった。
当時は得体の知れないものに対する恐怖で頭がいっぱいだったが、今となっては、あの優しい声色が気になって仕方ない。あのとき突き出された腕の高さからして、たぶん、自分と同じくらいの歳のはずだったが、六年間をここで過ごしてきて、あの澄んだ声に全く聞き覚えがなかった。
彼女はちゃんと卒業できたのだろうか。
同窓会の案内はがきに書かれた自分の名前を見つめながら、そんなことをぼんやりと思い出していた。高橋。なぜ君は僕の名前を知っていたのだろう。
こえだめ