君の声が聞きたくて
君の声が聞きたくて手を伸ばした
何もつかむことなく空中で虚しく落ちる手
君の声が聞きたくて何度も君を願った
何も得られることはなくまた何度も絶望に墜ちた
君の声が聞きたいよ
あのとき、僕らがしていた会話も
二人で通ったあの抜け道も
子供の僕じゃもう何もできなくて
震える声と手を伸ばした
遠ざかる背中を追いかけてもたどり着けなかった日
あのとき、君は泣いていたんだっけな
僕はただ立ち尽くしているだけだった
君の声が聞きたくて今日もまた願います
これから先君を思い出して虚しくなっても
空っぽな心に胸が苦しくなっても
小さな可能性に夢を託して
今日もまた君の声を思い出す
軽やかで涼しげな君の声を
君の声が聞きたくて