夏の傍

見つけた星は 知らないまま
汗を拭った 帰り道
右から教える 上がり花火
知らない振りの 影の横


カランとはしゃぐ 小さい浴衣
振り返った 時間は幼く
水風船に 期待の綿飴
真っ直ぐ見つめる 僕がいて


手に乗るかけら 花火続けて
暑さ残すと 夏の想いで
忘れた帽子 北極星
少しの小雨 降り初め


金魚見つめて 階段登った
「時間」を待った 時間の傍で
一段違いに 座った階段
何故か気にして 花火を待って


「花火の色って 何色なんだろ?」
問われたことを 覚えてて
一緒の花火 見つめてた
三十分の 最後まで


右方向の 花火を見てる
リズムの良さが 変わってなくて
素直な振動 真っ直ぐに
反射してる 僕の夏


お面斜めに 座ったままで
祭りの最後を 見送って
同じ階段 座ってみたら
花火の影に 零れた夏


「花火の色って 何色なんだろ?」
問われたことが 忘れられず
一緒の花火は カレンダーと
付いた印で 上がり続ける


手に乗るかけら 花火続けて
暑さ残すと 夏の想いで
忘れた帽子 北極星
少しの小雨 降り止んで


右方向の 花火を見てる
リズムの良さが 変わってなくて
素直な振動 真っ直ぐに
反射してる 夏の日々


花火の色って 何色なんだろ
問われたこと 覚えてて

夏の傍

夏の傍

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-06-21

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