旅衣 /今はなきごぜの人々に捧ぐ
我が傘に
春は桜の花の舞
夏の陽炎さすなかに
秋は紅葉の暮れし野を
冬雪深き山路をば
超えて見ゆるは宿灯り
背の荷をときて 見る夢は
眩しき弥陀の浄土かや
指を背に
連ねて村をば巡り行き
三味に合わせて門付けの
唄うもゆかし古の
習い覚えたごぜの歌
合わせて家の栄をば
祈りて浮世の旅衣
歩み行くてに 光やささん
旅衣 /今はなきごぜの人々に捧ぐ
我が傘に
春は桜の花の舞
夏の陽炎さすなかに
秋は紅葉の暮れし野を
冬雪深き山路をば
超えて見ゆるは宿灯り
背の荷をときて 見る夢は
眩しき弥陀の浄土かや
指を背に
連ねて村をば巡り行き
三味に合わせて門付けの
唄うもゆかし古の
習い覚えたごぜの歌
合わせて家の栄をば
祈りて浮世の旅衣
歩み行くてに 光やささん
旅衣 /今はなきごぜの人々に捧ぐ