切り株

森、苔むしてる。
滴り落ちた水滴。
これが、君の証。

切り株に腰掛けてもいいよ。
ここで、千年が過ぎ去った。

空が見える?
息をしてごらん。
足下の枯葉に隠れて
僕も空が見える。

君だけだ。
ここで、僕を見つけてくれた人間は。
とても幸福に感じるよ。

でも、もう行きな。
君の仲間が待っているだろう。
僕は、僕の仕事があるから。

でも、忘れてくれないかい?
あいつらに見つかることはできない。

見つけたって、
きっと、悲しくなるからね。
あと、千年の過ぎ去った切り株が、
君のなくてはならない言葉を覚えているよ。

切り株

切り株

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-06-19

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