HIMEIWO

自分の話だが、これは形にせねばと思った。

ほんとのぼくのはなし


痛い。
僕のせいだから。全部が僕のせいだから。誰もが僕のことをわかってはくれないから。
あなたは全てを否定したっていうのに、被害妄想で悪者にされたとまた被害妄想をして。
僕はもう、辛いよ。冷たいよ。あなたが全てを奪おうとする。あなたが僕を消そうとしている。頑張ってなんて言って僕を突き放してさ。そうじゃないじゃん。そうじゃ、ないんだよ。
僕が欲しいものはただ一つ、温度だったんだよ。栄養も、冷ややかな言葉も僕をすり抜ける。汚くてもいっそのこと構わないから。
私はこんなにやってるのに…?
"こんなに"やってたって、それが僕の求めたものでなかったら、なんの糧にもならないだろ!
口の利き方とか、そんなんじゃないじゃんか。僕は、あなたを信じて生きてきたのに。でも言うことは聞かなかったさ。間違っていたんだから。僕の見ているものとあなたの見ているものはやっぱり180度違ったんだ!
僕は一人なんだよ。あなたも孤独だって?違うだろ!違う…。僕にはないんだ、感情とかそれを汲み取る力を操る能力が。
全部違う!
まるっきし違ったんだよ…!
あなたは目の前を見た。目の前のものと対峙して、勝った。
僕にはそれができない。目の前を見たくても周りの全ての世界が目に入って来るんだ。
だから耳を塞いだ。あなたの声も聞こえなくなった。そうしたらあなたは言ったんだ。聞こえてんだろ?って。聞こえてるわけないだろ。聞きたくもないんだよ。鼓膜を蝕むような最悪な声なんか、誰も聞きたかねぇんだよ!

僕は知りたい。
僕自身のことを。
あなたが隠そうとした僕の真実を。
あなたを蝕んでやろうじゃないか。
どうしようもない真実の先で。

HIMEIWO

どう感じたかは人それぞれだと思いますが、全部、正解です。

HIMEIWO

自叙伝みたいなものの断片です。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • サスペンス
  • ミステリー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-08-11

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