古風な趣味
東京新聞の300字小説に触発されて
300字小説1
若いのに、少しばかり古風な趣味の姉妹。今、妹の方はソファーで寛ぎ、姉はテーブルについてコーヒーを飲んでいる。
妹は、ふとこんなことを言った。
「昔の歌って、良いよねぇ。」
言いながら、彼女は自分が生まれてもいなかった“昔”に遠く、熱い視線を注いでいる。
「分かる。時間がゆっくり流れているみたいで、好き。」
姉が答える。
「そうそう!やっぱり良いものは色褪せないよ。私はねぇ、あれが好き…ええっと、なんだっけ?」
「どんなの?」
「うーん、ちょっとド忘れしちゃった、なんだった?夫が遠くに行っちゃって、寂しいっていう…」
「ああ、国語の教科書に載ってたやつ?」
「…へ?」
「防人の歌でしょ?」
古風な趣味
300字って、骨子が決まった後、どう肉付けすべきか分かりません 困った困った