70

叶わない夢を数えて大人になるの?

そばにいてって願いで
何人が死んだんだろうね

手が届く気がしてのばして
気づかないまま落ちていくような
そんな哀しみを君は知らないんだよ

さよならはいつだって私たちの中にあって
どうにもならないものの多さにうちひしがれる

絶望だよ
そして、希望だ

呪われた嘘と
触れることのない光にあいされて
君を想う ふりをする

いくら夢を現実に持ち出したって
君と私が孤独なのは変わらない

愛だけが永遠だね
そう信じたかったよね
僕は君を知らないけど

ガラスの靴叩き割ってやればよかった



20160723

70

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-08-06

Copyrighted
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