68

すきなもの全部
見違えるほどの嘘でぶっ潰してやりたかった

あの子の音楽だけが魔法で
クソ長い呪文唱えなくても幸せになれる

ホウキで飛んだことなんてなかったけど
掃除機に乗って描いた夢はパパとママだけが知っている

ほしいものいっぱいあるよ
だからきみから逃げ出したの

お金がなくちゃ生きられない世界で
愛をお金に変えてでもそれはやっぱり愛で
こんなもんかの運命を切り捨てる

大丈夫だよ
根拠もなくつぶやいた希望が
140文字のセカイで踊る

大丈夫だよ、大丈夫
きみもわたしもなんにも知らないから
そのまんまでしぬから 大丈夫

愛と希望と絶望の名のもとに
今日もお金でせかいは回る
汚いなんて今更なこと
黄色の財布持って言わないで



20160716

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-08-06

Copyrighted
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