若きキミ

思いつきで始めた小説です

舞台や登場人物は全て私の考えたフィクションです



ヒロインは9歳、ヒーローは38歳・・・

という設定です。



歳の差OKという方は読んでくれると嬉しいです

それ以外の方でも、

この小説を読んで受け入れてくれるとありがたいです


~第二話~




「ハーマン!あんた気は確かかい!?」

マーリンは声を荒げて聞いた。

横の部屋にはわずか9歳の裸の子供の姿

その体には情事の後の赤い模様。

だがその模様が実の父に殴られた跡をかき消してくれていた。

「ハーマン!あんた、ガキは放っておけ!

 なんて言っておいて!その子供になんて事するんだい!

 もしもの事があったらどうしてくれるんだ!?」



サマザンはただ黙っていた。


隣の部屋で、ティアはかき消された父の傷跡を見て、満足そうにほほ笑んだ。




サマザンはちょこんとティアの隣りに座った

「がんばれよ、ティア」

そっ・・・とティアの髪をなでる。

「俺も子供の頃、親父に殴られ続けてここへ逃げてきた

 その時、偶然マーリンがいて俺を拾ってくれたんだ。だからお前の気持は痛いほどよく分かる」

ティアは無言のまま聞いていたがハーマンの手にそっ・・・と触れた。

「ハーマン・・・ハーマン・・・ハーマン」

ティアは無邪気にサマザンの手をペチペチと叩いた。

サマザンはボーゼンとしていたがふっと笑ってティアの手に自分の手を重ねた。


「ハーマン!あんたまだティアの傍にいるたのかい!

 この子にはもう手をださないでおくれよ!女好きだとは思っていたがね、子供にまで手をだすとは思っていなかったよ!このドアホ!」

「まだガキさ、すぐ忘れるだろ、じいさん」

「あたしが言ってることはそういう事じゃないんだよ!「もしも」のことがあったらどうするのかって聞いてんだ!」

「ガキがガキを産むわけないわけないだろーが!」

「あんたには恋人がたくさんいるだろーが!女好き!」

「わーった、わーったよ。うるせーな」



その時、ティアが起きてきた。



「・・・おお!ティア、お前・・・起き上がれたのかい!?体は大丈夫なのかい?傷は?痛みは?

 何か食べるかい?」

「・・・・りんご・・」

「分かった。りんごだね。今とってくるからここでおとなしく待ってるんだよ。」

マーリンは畑にりんごをとりに行った。

サマザンもそれを手伝うはめになった。

「思い出すねぇ、ハーマン。あんたもティアくらいの時だっけか?ここに逃げて来たのは・・・」

「ああ、そうだったな。だがじじぃ、なんだ急に?」

「ただ思い出したんだよ、あんたも9つくらいの時にあたしの所へ来て「助けて!」って叫んでたなーと思って

 だからあの子を放っておけなかったんだろ?

 同情するのはおよしよ、あの子が大人になったら変な誤解をまねく」

「ふん!今は純粋でも、大人になったらそこいら辺のバカな女どもみたいに変に外見だけ着飾るようになるんだろ。

 今だけさ・・・」

「あんた、女好きなのか女嫌いなのか分かりゃしないね。」

「・・・女は皆好きさ、どいつもこいつも同じで扱いやすいからな、とくにここ(スラム)の女達は格別に扱いやすいな。

 寝ればそれで男は自分のモノになったと思いこむ・・・、バカな連中さ」

「屈折してるねぇ」

「お褒めの言葉として受けとっとくぜ」




サマザンはティアにりんごの切ったものを持っていった。



「ほらティア、りんごだ。この俺が持って来たんだ、心して食え」



ティアはそう・・・とサマザンの頬っぺたに触れた

「ハーマン、ハーマン!」

キャッキャッと嬉しそうに彼の頬をペチペチと叩いた。

「・・・・・お前、変なヤツだよなぁ。俺はお前を・・・もういいか!」

サマザンはティアのその手を嬉しそうに掴んだ。

若きキミ

この作品は私のブログにも載っけてあります。

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よろしければ読んでやって下さい

若きキミ

父親に虐待されていた まだ9歳のティアを抱いてしまったサマザン・・・ そんなサマザンへのティアの芽生えた気持ちとは!?

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2012-06-17

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