月の見えない夜

新月は見えないの?

本気で驚く彼女に
呆れながらも笑ってしまう

それは遠い遠い過去の記憶

今では彼女も大人の女性
だけど隣にいるのは僕じゃない

まるで新月のよう
存在しているのに見えない

あの時の彼女の問いに
別の答えを出していたら

今が変わっていたかもしれない

月の見えない夜

月の見えない夜

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-08-04

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