これにて終了。

まあね、もう悟りましたよ。

「これで相子やで!」私はそんな気持ちでいる。

許してあげよう。

夜に、歯磨きをしながら鏡で自分の顔を見ていて、思った。

最近まで、私は大人がしっかりしていないのが許せなくて、委員長ぶってお堅い文章など書いていたが、あれはあれで、こちらの人の流儀なのだ。よくよく考えてみれば、味のあるものなのだ。

よし、許そう、許すぞ!

私は自分に区切りを付けるべく、そう潔く思った。
うがいをして、電気を消し、階段を上がる。

実は私が怒っているのは、私個人のことでなく、また委員長ぶって申し訳ないが、過去に事件など起こっているから、それを指して「同じことをするな」としかりつけたい気分でいたのだ。

小娘が、何を抜かす。

そう私を見た人は言うだろう。
しかし私はもはや、60年ほど生きた気がする。いや、精神年齢72歳ほどな気もする。

とりあえず、大人として、若く賢く生きなければ。
そう自分を叱りつけ、「決して腹を立てるまいぞ」と決心した。

あれはあれで、楽しがってるお祭りなのだ。
このインテリの空気読まずを引っ張り出されては凄く困るのだけど、とりあえずそういうもんだ。

これから生きていくうえで、若い人の悪戯というのは生涯あるだろう。
そんなの当り前だ。若いのだから。

しかしその中でも、頭のいかれた奴には寄ってきてほしくない。
そこは手綱を緩めまい。
変な輩は寄ってくるな。寂しい奴ほど寄ってくるな。

そう思えば、こう、団体でにぎやかで、元気な人たちが相手でよかったと思う。
少なくとも、変態行為をされる恐れはない。

あーよかった、不幸中の幸い、と私は一息つき、夕飯後の薬を飲んだ。

これにて終了。

こんなもんですかね。

これにて終了。

敵も味方もありませんが、元気が一番よろしい。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-08-03

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