若きキミ

思いつきで始めた小説です

舞台や登場人物は全て私の考えたフィクションです





ヒロインは9歳、ヒーローは38歳・・・

という設定です。



歳の差OKという方は読んでくれると嬉しいです

それ以外の方でも、

この小説を読んで受け入れてくれるとありがたいです


~第一話~



ここはスラム。

行き場のない猛者達が集う場所・・・

貧富の差がはげしく、富める者は毎日贅沢三昧

貧しい者は明日をもしれない生活を送っていた。


物語りの主人公のティアはまだ9歳

彼女は父親に虐待を受け、とっさに近くにあった果物ナイフで実の父をその手にかけてしまった。

その後、ティアは従兄であるマーリンに引き取られ教会にお世話になることとなった。

だが、ティアには顔に青あざがあり最初誰だか分からなかった

心に受けた傷も大きく、ベットの上で1日中ぷらーんとした状態・・・


「ティア、そろそろ心を開いておくれよ
 
 それじゃ天国の母さんだって喜びやしない」

マーリンはティアに話しかけた

だが返事が返ってくるはずもなく、マーリンは深いため息をついた。

「困ったねぇ。食事も全然食べないし・・・

 このままではいつか本当に死んでしまう」


カラーン、カラーン


教会に誰かが訪ねてきた

マーリンにはそれが誰だか分かっていた。

「ハーマン!!!」

「よう、久しぶりだな。じいさん」

「あんたやっぱり生きとったんだねぇ
 
 放浪癖があるから「ちょっと出かけてくる」っていったときゃ、もう帰ってこないと思ったよ」

「放浪癖じゃねぇ、新しいもの好きって言ってくれよ、じいさん。
 
 だがもうそろそろここに腰を落ち着かせるつもりだ。それよりあのガキャ誰だ?死んでんのか?」

「あの子はねぇ。あたしの従兄さね。前に話したろ?ゼペットじいさんに孫ができたって。

 その時の・・・」

「ああ・・・ティ・・・なんとか・・・ってやつか。

 しかしありゃなんだ?まるで生きる屍じゃねーか

 ほっときゃいいんだよ。ガキなんて。ここはスラムだぜ?ガキの死体なんていっぱいある。

 ここに来る途中だっていくつの死体を見てきたか分かりゃしねぇ」


「あーーーーっ!あーーーーーっ!」


ティアがわめき始めた。



「な!なんだありゃ?」

「またか・・・」

「おいじいさん、なんだよこりゃ?」

そこには半狂乱にわめいているティアがいた。

それはまるで狂う老婆のような悲痛な叫び声だった。

「ハーマン!あんたこの子に付いてておくれ、あたしゃちょっと出かけなきゃならない、頼んだよ!」

「おい!冗談だろ!ちょっと待てって・・・行っちまった」

サマザン・ハーマン神父はチラリとティアの方を見た。


「あーーーーっ!あーーーーーーっ!!!!」


変わらずティアは泣き叫んでいる

サマザンははーっと深くため息をついた。


「俺はガキの面倒の見方なんて知らねーよ・・・」


「あーーーーーーーっ!!!」



「だーっ!ちょっと黙れ!!!」

大きな声にティアはブルブル震えている

「そんなにオヤジが怖かったか?

 どこを殴られたんだ?見せてみろ」

サマザンはティアの腕の服をめくった


「!?」


そこにはアザを通り越して皮がめくれている筋肉が見えた


「お前・・・」


さすがのサマザンもこれには驚きを隠せなかった。


「あーーーーーーっ」


ティアがまた叫び始める・・・


「分かった。

 俺がお前を変えてやる!!!」


ダン!!!

とサマザンはティアをベットに押し倒した。

ティアはサマザンを大きな目で見た

「お前・・・変わりたいんだろ?」

ティアはコクン・・・と小さく頷く。

「もし今から俺のすることが嫌なら・・・分かるな?

 もし本当にお前が変わりたいと望むのなら、おとなしく目をつむってろ

 すぐ終わる。」


ティアは目をギュウとつむった。




サマザンは震えるティアの唇にそっ・・・とキスをし、彼女を抱いた

若きキミ

今はまだヒーローが

同じ虐待を受けているヒロインに自分の過去を重ねている同情ですが

これからどんどん変わっていく予定です

皆様、温かい目でこの2人を見守ってやって下さい

若きキミ

わずか9歳のティアは実の父から受けた傷が原因で かたく心を閉ざしてしまう・・・ そこへ現れたサマザン・ハーマン神父によって ティアの運命は大きく変わっていく・・・

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2012-06-17

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