これってロリコンですか?

1話 はじめて告白されました

今日も俺はいつもどおりの時間に家をでて学校へ向かう。
こんなの誰にでもある日常だ。
だけどそーだな、変わったことをあげるとすれば


「あ、あの好きです!」


後ろを振り向いたら赤いランドセルを背負った女の子から告白されたことだ。


「君、名前・・・」
 

なにをどーすればいいかわからなくてない。
告白されたのなんか初めてだし、ましてや小学生だ。不用意に泣かせたら俺がイジメていると思われる。


「吉田あおり、小学6年です。」


「あおりちゃんね、あおりちゃんは勘違いをしているんだよ。俺、双子で、顔スッゴく似てるんだ。
だからあおりちゃんは弟と間違えてるんだ」


俺には双子の弟がいる。
顔は似てるのに性格はまるっきり違う弟だ。
よく間違えられることはあったから今回も・・・

「勘違いなんてしてないです。
私は一君が好きなんです。」


俺の名前だ。弟とじゃなくて俺の名前。

「あ、そろそろいかないと遅刻する。
あの今日、時間ありませんか?
その時、答え聞かせて下さい。
あそこの公園で待っています。待ってますから。」


言い残してあおりちゃんは風のように去っていった。
呆然と立ち止まっていたが我に返り学校の道までを走る。

これってロリコンですか?

これってロリコンですか?

俺には弟がいる。双子の弟だ。 顔はソックリなのに性格は全然違う。 あいつはどこにいっても皆の中心の的だった。 だから告られることはあってもそれはあいつと俺を勘違いしているだけなんだ。 俺が兄のほうだとしったら皆は最悪といってあいつのほうに行くだろう。 「一君が好きなんです!」 だから俺の名前が呼ばれたことは凄くうれしい。 相手が相手なら・・・

  • 小説
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更新日
登録日
2016-08-01

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