泣き枕

赤縁

暗闇の部屋
耳に痛い静寂
目を閉じる

まぶたの裏に浮かぶのは
恐ろしい怪物
崩壊していく地球
殺される自分

耳に聞こえるのは
低いうなり声
甲高い叫び
苦しそうなむせび泣き

大きく息を吸い込むと
肺が押し潰されるように痛む

耐えられなくて目を開ける
カーテンのシルエットがぼんやり見える
通り過ぎる車のライトが
こちらに向かってくるような気がする

耳にイヤホンを押し込む
目を強くつむる
顔を枕に押し付ける

嗚咽する声

泣き枕

泣き枕

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
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