後を辿りなよ

素直にね。

それでも基本は、元気です。

それでも、頑張ろうと思う。

夜の中、花火の音がするので、犬を連れて路地裏から見学。
こんなキラキラとした一瞬があるから、生きていようと思う。
例えば、この世は誰かを犠牲にして、そうしないと仲間に入れない仕組みになっていて、勇気のない人たちは、そら誰かを犠牲にするわな。

でもその誰かが死ぬまで希望を胸に宿していれば、それはキラキラと輝くだろう。
群衆の中で埋もれずに、北極星のように容易く見つけられるだろう。

だったらその誰かには、一等賞をあげなきゃね。

例えば、目の前で誹りや罵りを受けても、流せる器になれたなら、全然見方は違うわな。
自分のやるべきことを見据えて、いっそ尊厳さえ見せたなら、全然違う。
そうやって、大切な人を守るといい。

どこかの精神を鋭く研ぎ澄まして、強さを持てばいい。いっそプライドを誇れるほどに。
本格的にやればいい。どんなことでも、必ず武器になる。

愛して愛して、とことん愛すと誓って、誰かか、何か見つけるといい。

大丈夫、私も一人だ。
それでもなんとかやってるよ。

絶対、諦めない。

君に見せるから、後についておいで。

では。

後を辿りなよ

やっぱ頑張る。

後を辿りなよ

諦めない。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-07-24

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