綿雲

綿雲

曖昧な領域に境界を引いて
かつては分かっていた
何処かで二分されなければならないのに
改めれば
何処にいたのかさえ分からなくなる

それは宙に舞うようで
胸の真ん中に確かな存在を感じて
あなたにも、誰かにも、見出す

繊細な真実をパターン化して
すべてを掌握したがっていた
何処かで折り合いをつけなければならないのに
認めれば
何もかも蔑ろにされてしまうような気がする

放っておけば傍にいて
掴もうとすれば指の間をすり抜け
あなたにも、私にも、見出す

何処にも行かないで、教えて欲しい
それは私なのか、誰かなのか
興味本位なのか、恋なのか
諦めなのか、嫉妬なのか
嫌いなのか、自棄なのか
装っているのか、本心なのか

綿雲

綿雲

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-07-24

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