星野源の歌を歌って

クダラナイの中にある愛情。

先日、犬を構っていたら、自然と星野源のフィルムやクダラナイの中にが口から溢れ出し、その時の雰囲気とマッチして、私は大変上機嫌だった。

やっぱり音楽は偉大だ。
ささくれ立った心を若く洗い流してくれる。
今の所星野源ふりーくだけど、思いつく限り邦楽ロックを口ずさむ。

私はこれから田舎に行って、裏掲示板なんかに書かれた情報で生きてる暗い住民相手に喧嘩もするだろうし、持ち前の明るさとおばかちゃんりんで乗り越えもするだろう。

とりあえず、付き合いがものを言う世界だ。

懇意にしている喫茶店はかなりの距離があり、でも電話はするつもり。

元気になったよ!って。

弟君は、なんといえない。
きっと自分で自分を責める声でいっぱいなのだ。
彼は責任感が強いから。自分のためにお金を使うことをしすぎて病気になった。
どうにか導けないものだろうか。

母のいない間、面会など考えるが、杞憂かもしれないと頼りにならない私。
彼は本も読まないし、ただタバコが欲しくてたまらない。
どちらにしろ、姉である私に反発ばかりしている。

何が彼を喜ばせるだろう。
とりあえず、ジャンプでも持っていこうと思う。

病院からの帰り道、隣のおばさんと言葉にせずとも気が合い、二人で同じ景色を見て、身を乗り出したりして無邪気な時間を過ごした。

あんな、言葉にしない優しさがほしい。
少なくとも、私にはまだすくいがあるのだから。

私に残されたもの、それは世界が求めた無邪気さだろうか。

科学雑誌のネイチャーを一度読んでみたい。
イルカの研究に興味があるのだ。

ここまで書いてみて、今日の私は×だったと思う。

近所の奥さんに意地悪されたことがあるからって挨拶しなかった。
奥さんには、ある種の瞬間的救いが必要だったと思う。
困ってらしたわけじゃない。
ただ、折角顔を合わしたのだから、別に一度や二度の挨拶くらい、良かったのだ。
とっても陽気な人達なんだから。

愛嬌よくできるかできないかは私の腕試し。

くっらくしてるから病気の人なんだって〜なんて言葉をかけられる。

要は気の持ち次第、使いどころを間違えなければ仲良くしてもらえる。

これからはオープンで行こうかな、と誰とも知らない読者を思って書く。

若者よ、読むならミステリーだ。
人生哲学なんて年老いてから読みなさいな。
盛り上がる小説、ごまんとあるぞ。

地下鉄に今日久々に乗り込み、やはり人混みは苦手、とずっとドアを見ていた帰り道、おばさんと目が合い、暑いですねぇといいかけ、口を噤んだ若さの名残を恥ずかしく思う。

人生つまりは人情劇。汝隣人を愛せよ。
言えなかった一言を、コンビニのお姉さんにいい、ペットボトルを持ってぶらぶら帰った夏の午後。

グリーンダカラ美味い。
大判焼き屋ができていて、くそーと思う昨今です。

では。

星野源の歌を歌って

星野源の歌を歌って

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-07-21

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