一生ものの服
若かりし頃、高価な服を買うときは、
「これは一生ものだから…ずっとずっと大事に着る物だから…」
なんて自分に言い聞かせ、納得させて、ブランドのコートとか高級なカシミアのセーターとか
思い切って買っていた。
その時は、60代、70代になっても着れると信じていたから。
それで、この厄介な一生ものだけはどうしても処分できない。
もはや、全然似合わないし、ここ数年全く着て無いというのに、
いつまで経っても捨てられずにタンスの肥やしとなっている。
そんな時、服にも寿命があることを知った。
今まで似合わっていた服が似合わなくなった時だ。
それが、服のパワーが尽きた時、
すなわち、それが服の寿命なのだ。
「一生もの」にサヨウナラを告げようか。
夏の終わりに…
一生ものの服