―答えと自由と本物を―

自由、と口にするたび、何かが壊れてゆく気がするのですが。

 もの問う君は そして僕は かなしい存在

 こたえがそこにあるのも知らずに

 互いに意味のない言葉を連ねてる

 そしていまは 別れわかれ

 手をのばして 触れてみればわかるのに

 心当たりのない てがかりに

 てさぐりで もぐりこむような台詞

 冷えて 凍って でもあたたかい

 なんでもない言葉のあたたかさ

 その分だけ自由がある

 心ほどいて 今も君も自由になろう

 たずねる言葉に しばられないで

 自由に探していいんじゃない?

 ジユウニ サガシテ イインジャナイ?

―答えと自由と本物を―

自由だろうか?

―答えと自由と本物を―

引っ込みのつかない事態です。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-01-23

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