オレンジの襞

君とちょっとえっちなことがしたいな
ほんとのおっぱいを見たことのない君と
目を合わせることもできないような
そんなえっちなことがしたいの

触れ合う気持ちになりながら
君と少し間を空けて
夕暮れの河川敷を散歩したいな
制服はオレンジに染まって
二人は沈黙を舐め合うの
景色には何の興味も示さずに

君とちょっとえっちなことがしたいな
まだポマードをつけすぎちゃう君と
手を繋ぐだけで射精しちゃうような
そんなえっちなことがしたいの

コラージュを許してあげるから
私の名前を忘れちゃっても
私をずっと大事な思い出にしてね
私が君の目を見てたのは
私は君の目に映る私を
見るのが好きなだけだったの

君とちょっとえっちなことがしたいな
水着を黒く塗り潰す君と
焦ったあの子達にはもう分からない
そんなえっちなことがしたいの

揺れるプリーツスカートの
襞の間にある私の思惑を
君は知る由もないわね
私は今日も詩を書いてから
君と二度と会えませんようにって
願ってから眠るのよ

オレンジの襞

オレンジの襞

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-07-09

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted