陵命の音よ、さぁ舞い上がれ。※作り直しました。もうひとつの作品をご覧ください。

今回は、私立陵命高等学校(架空)の軽音楽部メンバーのお話です。私はまだ、高校にいっていないので、あやふやな点があるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。

三ツ谷逞

私立陵命高等学校。

それは皆の成績ではなく、
自分の才能を評価し、取り入れる学校。
それは勉強だけではない。スポーツや音楽。美術など様々な分野で評価される。

このような変わった高校に春がやって来た。
別れの春が明け、次は出会いの春に。


***

僕は、清々しい気持ちのよい空に歓迎され、
陵命高校の門を潜った。
4月5日。陵命高校の入学式だ。

僕がこの学校から評価された点は
音楽面だと聞く。音楽が好きであり、
様々な楽器が弾けたり吹けたり出来ることから
評価されたらしい。


僕は座席の表を見てその場所に座る。
いすのうえにひとつひとつおいてあったもの。
それは校長先生と思われる人からの手書きのメッセージだった。ももしかして全員文書いているのだろうか。それはそれですごい人だと感じる。

"三ツ谷逞さん。我が校へようこそ。
この3年間での思い出を大切にして
この学校を一緒により良い学校にしていきましょう。"

登場人物

三ツ谷逞 みつやたくま
1-B ギター三種類にキーボード、ドラムもできる。少し熱心になるところが逞らしい。
相棒となる楽器はエレキギターだ。

美祢岸千鶴 みねぎしちずる
1-B ギターで弾き語りをする、歌の上手い少女。相棒と言い、アコースティックギターとエレキギター、クラシックギターはどれも大切な相棒らしい。少し毒舌面が出るところがある。

榊神誠 さかきがみまこと
1-B ドラムで派手に演奏する。とてもずば抜けてロックな奴。マイドラムは宝物。逞の中学同級生でまこと男子。

海条麻琴 かいじょうまこと
1-B ピアノやキーボードを好み、その歴15年にもなるベテラン。逞の中学同級生でまこと女子。
二人揃ってMakoto's と呼ばれている。

境命優兎 きょうめいゆうと
1-B ベース大好き人間で他の楽器をやらないかとオファーが来てもベースギターを貫いた男。なかなか熱い部分がある。逞の中学同級生。

美祢岸千鶴

1-Bのほとんどの座席が空いている中、

一人の少女が隣に座った。

腰まで延びた髪に綺麗な茶色の目をしている。


「み、三ツ谷逞です。よろしく」

僕は軽く挨拶をした。すると彼女はこっちに向き

「こんにちは、美祢岸千鶴です。よろしくね?」

と返してくれた。とても性格のいい人だと思うと

彼女がまた口を開いた。

「逞って読んでいい?私、堅苦しいのは
少し苦手なの」

逞と友達に呼ばれたのは初めてだった。

ほぼ他の人からは「三ツ谷」や「三ツ矢サイダー」としか呼ばれたことがなかったからだ。

僕は少し嬉しくなりさっきより明るく答えた

「勿論、じゃあ千鶴でいい?僕は」

千鶴はクスクス笑うと"OK"と親指をたてた



するといつの間にか時間は過ぎていたらしく、

入学式が始まるチャイムがなった。

千鶴と会う前までと客席や座席が見違えるほど人で埋まっていた。

校長先生が壇上に上がり、一言挨拶をはじめた。

境命優兎

***

入学式が終わり、各教室に移動となった。

そういえばまだここに来てから優兎を見ていない。

優兎とは中学が同じだった同級生だ。

クラスが違うだけなのだろうか、なかなか見つからない。



「ねぇ、逞あれって逞の知り合いなの?
ずっと手を振っているよ?」

その言葉に気づき千鶴が指した方面を向いた。

するとそこには、案の定優兎がいた。

こちらを見つけた優兎は回りをきにせず

大きく手を振っている。


「あれは境命優兎。俺の中学の同級生。」

「そうなんだ~ずっと手を振ってて恥ずかしくないのかなぁ、あんな目立っちゃって」

「あぁ、俺も今でも解明できてない謎だ」


すると優兎はこっちに走ってやってきた。

「よう!逞!やっと見つけたぜ~!
ん?お前は?」

「もう、人の名前を聞くときは自分の名前を先に名乗るんじゃないの~?私は美祢岸千鶴。1-B」

「俺も、1-Bだったよ」

「千鶴って言うのか!!ごめんな、許してくれ
俺は境命優兎!よろしくな!
って逞も1-Bだったのかよ!良かった~仲間だ汗」

まさかの優兎も1-Bだった。その事に俺は相当驚く。理由を言うまでもない。席が後ろの方だったのに前にいるはずの優兎を見つけられなかったのだ。

こいつは影が濃いのか薄いのか…

すると優兎がとんでもないことを言い出した。

「あ、そういえばMakoto's の二人も同じクラスだぜ」

Makoto's

「は、マジかよ」

僕は唖然とした。

どうして自分よりも前の席の、しかも中学の同級生を見つけられないんだ汗
つくづく目が悪くなったなと思う。

「ねぇ、まことーず?って何?誰?」

首をかしげて興味本意で千鶴が聞いてきた。

「Makoto'sはな?俺らの中学の同級生で、
二人の男女がいたんだ!二人とも名前はまこと、
それでMakoto'sと呼ばれるようになったんだよ」

優兎は何故か自慢気に千鶴に教えた。千鶴は納得したのか、教室に行こう、見に行きたい。と提案した。

俺と千鶴、優兎は三人で教室に向かった


***

教室に着くと、少しざわざわした空気だった。

「逞~!優兎~!」

そこへ、さっき千鶴に教えたMakoto'sが二人揃ってこちらへ近付いてきた。

「おー!四人揃ったな!ある意味奇跡だぞ!?
ところで、そちらは?」

「えっとー、こちらは…」

「美祢岸千鶴。よろしくね。Makoto's」

千鶴は少し笑っていた。この空気が面白くてたまらないのかもしれない。

「お、私たちの名前、ここまで知られてたとは…!!私は海条麻琴!よろしく!」

「たしかにな、って逞と優兎が教えたんだろ!?
俺は榊神誠。こっちからもよろしくな」

「ふうん、本当に名前同じなんだね
少し運命的だよね。面白い。」

すると、優兎が口を開く

「これで四人。揃ったな~。
クラスで揃うとはすごいよな~」

これまた自慢気に話す優兎。でも俺は違うと思う。

「5人、じゃない?千鶴。」

この少女との出会いはここにいるみんなに良い影響が出るのではないかと思うのだ。

「え?私?同級生じゃないのになんで?」

「なんか…チーム。見たいな?なんかさ、
Makoto's と別で、この五人の。」

目を光らせ言う麻琴。

「たしかにいいかもしれないな。この五人で、こ学校で何かしてみたいな」

共感する誠。

そこへ、
「なるほど、少し楽しそうね。」

話に乗ってくれた千鶴。

隣で燃えている優兎。

今、1つの一体感が、その場で生まれた気がした。

この陵命で、何かを残したい。

そう思ったこの今から

僕たち五人が一斉にスタートをした気がした。

高校生活が始まった気がした。

軽音楽。

***

もう空気にはすっかり馴染み、初々しい空気が流れているなかでもうすでに入学式から、一週間がたとうとしていた。


「飯食おうぜー!お腹すいた!」

「優兎相変わらずうるさいなお前」

四時限目の終わりのチャイムがなり、皆が一斉に賑わったお昼休みが始まった。
僕はお昼休みが始まってから千鶴、優兎、Makoto's の皆とずっと昼食を食べている。
今後の高校生活の話や、恋愛話、たまにふざけたりしてとても鮮やかに賑わっていた。

そんななか、優兎がまたひとつ興味深い話題を出した。

「皆部活はやっぱり軽音楽部だよな?」

「まあ、そうなるよ~!私はやっぱりキーボード、やりたいなぁ」

「麻琴は十分なれるだろ、俺もここでもドラムをやりたいと思ってるよ」

「やっぱりそうだよな!俺は勿論ベース!俺は陵命でもベース愛を貫き通すぞ!」

「僕やっぱり軽音。エレキギター、ここでも引きたいね」

皆で賑わっていた話をずっと聞いていた千鶴が口を開いた

「あら、皆軽音楽やってたの?私も入るつもりなの。楽器や歌は得意だもの」

衝撃的な言葉に思わず口が開く

「そうだったの!? なんの楽器なの、千鶴のパートナーは」

「なにその、パートナーって言い方。そうね、私の相棒はエレキ、アコースティック、クラシックの三種類のギターね。今年でもう、10年になるわね」


「千鶴すごーい!私でもそんな歴ないよ~」
「親が元々ギタリストだったから、私も習ったのよ。今では弾き語りがとても好きね。」

とても意外だった。ただ、弾き語りと言うことはやはり、アコギを使うのだろうか。
※アコギ=アコースティックギター

「それならこのチームでバンド、結成したらどうだ?軽音楽部、として。」

「誠のいいかも!私やってみたいわね」

「私も賛成~!キーボード弾きたい~」

「俺のベース魂。燃えてきたぜ~!!」

な、何故か優兎が立ち上がり歌いながらエアギターをはじめた。

その格好がおかしくて、ものすごく笑った。
皆笑顔に染まっている。僕は早くもここに馴染めたような気がした。

「おし!まずは仮入部からだ!3年間軽音楽を貫き通すぞー!」

RYOUMEI

お昼休みが終わり、部活動の紹介となった。

二、三年生が今後僕たちが入るための部活紹介を五時限目に行ってくれるのだ。

「これから、部活動紹介を始めます。司会は私、生徒会長の赤崎翼です。よろしくお願い致します」

体育館内に大きな拍手が起こった。赤崎先輩は軽音楽部らしい。かなりの歌唱力で、私立陵命高等学校の公式ウェブサイトでも大きな見出しで掲示されているのを見た。さらに、各大会で多いな成績を納めているらしい。

まさに、憧れの先輩だ。


初めの野球部から運動部系が続き、

茶道部、美術部、合唱部、と
次にいよいよ軽音楽部の出番が来た。

セッティングの時間に着々とドラムなどが運ばれてくる。演奏が始まるのだろう。僕の心はわくわくに染まっていた。

「逞、来たね軽音楽部」
千鶴が小さな声で話しかけてきた。

「どんな演奏だろうね。」
すると、赤崎先輩がボーカルの位置についた。一体どんなジャンルの演奏が待っているのだろうか。


***

「一年生の皆~!?盛り上がってるかなー!?今回五人でやらせてもらう曲は!陵命高校 軽音楽部伝統!オリジナルソングの RYOUMEI です!それでは スタート!」



鳴り始めた、とても明るくてハード。だけど皆一人一人が楽しそうだった。

衣装なども自分達で決めたりして楽しんでいた軽音楽部。

優兎も麻琴や誠も千鶴も皆引き込まれていた。

あぁ、陵命高校で正解だったかもしれない。

仮入部へ

***

その放課後、ついに部活の仮入部期間が始まった。僕たち五人は、活動場所となる小ホールへ向かう。

「軽音楽部って意外にも小ホール何だよな~。音楽室かと思ってたぜ」

「だってそれは吹奏楽部が音楽室使ってるからじゃないの~?」

「それに、小ホールだと響きやすいしすこし広いから練習しやすいんじゃないのか?」

「そうよ!と言うことは軽音楽部、吹奏楽部よりいい環境場所を使っているってことになるわね!」

「わー!それってなんかいい気分♪」

「でも吹奏楽部も強いから、場所とかは感化いないと思うな。金管楽器とかって響きやすいからホールで練習するとおとが響いてうまく聞こえちゃうんだって」

僕はいつのまにか口を開いていた。口から勝手に豆知識が…と呟くと、皆が一斉に吹き出した。

「く、口からって」

「逞、いつそんな言葉覚えたんだよ」

「ツボだツボにはまったぞ!!」

「逞、以外とあなた天然ボケなのね」

「そうかな?よくわからないかも~」

自分でもなぜか笑いがおき何分間かは笑いっぱなしだった。いや、移動している間ずっと笑っていたと言うのに等しい。

あっという間についた小ホールのドアを開けた。

「こんにちわー、だれかいますか?」

僕が訪ねると、5時限目に聞いたあの声が、

「お、きたきた。来てくれてありがとう!」

「赤崎先輩!5時限目の曲、超良かったッス!!」

優兎の急なテンションに圧倒されまくっている先輩方が目にはいる。赤崎先輩は驚いていた。

「あ、ああ。ありがとっ、嬉っ」

すると赤崎先輩は立ち上がってひとつ指示を出した。

「これから私たち三年生散らばるので、エレキ、アコギはセットで、ベース、キーボード、ドラムに別れます!好きなところを順番に回って体験してみてください!」

陵命の音よ、さぁ舞い上がれ。※作り直しました。もうひとつの作品をご覧ください。

この作品が、今後書きづらくなったため、
新しく作り直しました。内容はほぼ変わりませんので、そちらもよろしくお願いします。

陵命の音よ、さぁ舞い上がれ。※作り直しました。もうひとつの作品をご覧ください。

陵命高校で集まった五人の男女。軽音楽を通して徐々に仲良くなり、ついには夏の大会を目指すことに!!青春混じりの陵命ライフ。あなたもいかがですか?※作り直しました

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-07-08

CC BY-ND
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CC BY-ND
  1. 三ツ谷逞
  2. 登場人物
  3. 美祢岸千鶴
  4. 境命優兎
  5. Makoto's
  6. 軽音楽。
  7. RYOUMEI
  8. 仮入部へ