英語 名階映吾の英語授業
リスニング :同じ映画を100回見る
長文読解:原書が読みたいと思うほど好きなイギリスかアメリカの小説を買って読む。
リスニング・ボキャブラ・文法慣れ:英語字幕のついているDVDを借りてきて見る。
まずは音声日本語 字幕英語で。
慣れてきたら音声英語 字幕英語で。
それも慣れてきたら音声英語のみで見てみる。
音声英語・字幕英語が特にリスニング力を鍛える。
「こんにちは。名階映吾です。君が死ぬほど英語で困ってると言う生徒か?」
「(なんか関西弁。それに死ぬほど困ってるなんて言った覚えはないけど…)あ、はい。そうです。」
「ちょっと合間に無理して授業入れたから、今日は15分しかいられへん。だから、一番大事で、英語力を伸ばせる方法を教えておくから、自習しといて。」
「…。」
「これ大事やねんて!
君、まだ受験まで間があるんやな?語学は時間がかかるで。でも語学なんやから、記憶力とかはそんなに関係ない。体に浸み込んで覚えられるもんなんや。みんな意味のある言葉やし、ネイティブは記憶力に関係なしにしゃべっとるやろ。日本語やって、そんなに苦労せんと覚えられるやんか。語学に記憶力は関係ない。問題は教材選びや。
ええか、まずは教材を慎重に選ぶことや。これがほんまに大事なポイントや。
自分が好きで好きでたまらない教材を選ぶんやで。…なんかあるか?アメリカかイギリスで大ファンな歌か映画か小説は?
心から好きでないとあかんで。そうでないと100回も見られへんからな。
そもそも好きでも、100回も見たら題名見るだけで吐くで。」
「ああ…そういえば、洋楽好きです。カーペンターズ。」
「グッドな選択や!歌は短いから100回聞くのも早く終わる。
じゃあ、まずリスニングはカーペンターズの曲な。
できたら歌詞カード見ながら100回繰り返しおんなじ曲聞け。
聞き流したらあかんで。集中して100回聞けよ。
何度も聞くうちに英語の発音が脳に刻まれて、英語脳が育つ。
そうすると1語1語がはっきり分かれて聞き取れるようになる。
集中力を保つため、必ず好きなものでないとあかん。
過去には「ダーティー・ハリー」を100回見て通訳になったとか、
大好きな英語の曲を夏中聞いていてオリンピックのボランティア通訳に選ばれたとか、
飽きるほど繰り返し大好きなアニメを見ていていつの間にか英語が聞き取れるようになったとかいう体験談があるで。
ただし聞き取りとしゃべるのは別やから、しゃべるほうはリピーティングなどの訓練がいる。「聞き取れるけどしゃべれない」という人は多い。」
「うん。カーペンターズですね。分かりました。」
「次にリーディングやな。何か好きな小説は?」
「ハリーポッター好きですけど。」
「何回も読むほど好きか?」
「いや、そこまでは。」
「何か見つけとくんやで。夢中になって読める小説を。紀伊国屋のホームページで、英語の洋書は簡単に買えるからな。電子辞書片手に読んでいけば、それも最初は和訳が頭に入っているのを読めば、英文がスラスラ読めるようになる。
文法が分かるのが前提やで。文法分かってなかったら、身に付きにくい。うろ覚えでも分からんでも文法やっとくんやで。
長文読めるようになるには大量の活字を読むしかない。」
「分かりました。」
「じゃあ、映画。なんか好きな映画は?僕はこれをツタヤ留学と呼んでるけど。」
「『24』結構好きです!」
「ええな!あれは長いからたくさん勉強できるし。それに英語字幕がついとる。人気のあるドラマは英語字幕がついてるから、いいのを探して、自分のレベルに合わせて英語字幕、日本語字幕、日本語音声、英語音声と、変えていき。そうしたら、自然と量もこなせるし、なによりも映像やったら状況で何やってるか分かるからな。
じゃ、そろそろ帰るから。」
「…。」
「シーユー!ちゃんと勉強しとくんやで。」
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