転校生はアイドル!?16話

キャラ紹介
木戸光
囲竜也
原田海斗
雪野千尋
菊谷美香

色々と衝撃的な一日で随分と疲れた。
「ただいまー」
家のドアを開けて言うが、反応がない。どうやら誰もいないようだ。
「おかえり。疲れた顔してるね。どうしたの?」
ん?待て、何で竜也がいるんだ?叔母さんはまだ帰ってきてないのは分かるが何故だ?
「叔母さんが帰ってくるのが遅いから僕が代わりに夕ご飯を作るように頼まれたの」
叔母さんも心配性だな。オレだって料理くらいできるのに…。
「叔母さんから夕飯をカップ麺で済ませないようにしっかり作ってあげてって頼まれたからね。少しは幼馴染らしいところを見せないとね」
竜也が少し誇らしげに言うので驚いてしまった。そういえば前もこんなことがあったな。やる時はやってくれるんだな。
「それより休日なのにこんなに帰りが遅いのは何で?何かあったの?」
「原田のところに行ってたんだよ。めんどくさい用事だったよ」
色々予想外な出来事ばかりで疲れたよ。
「原田先輩も光に面倒な用事よく頼むねー」
美香のマネージャーになってからは面倒なことが増えたし引き受けなきゃよかったかな…。
「でも、面倒とか言いながら最近の光は楽しそうだよ?」
「そんなことはないと思うが…」
「そろそろその口調もやめてみたら?まだお母さんのこと忘れられなよ」
確かにもうかれこれ10年は経つのか。早いな…。
「って、竜也にはその話はしたことないのに何で知ってるんだ?」
「光が泣きながら話してくれたじゃん。あの時の可愛さはないのかな?」
思い出した。中学一年の時のあの事件だ。今でもあれは消し去りたい過去だ…。
「とりあえず今日はご飯作ったらしっかり休みなよ?」
「わかった…」

竜也が帰って一時間ほど経った頃。オレは…。この口調はもうやめるか…。
交通事故で記憶喪失になって私を捨てた母を思い出した。叔母さんが引き取らなかったら孤児院に入れられてたんだよな…。
もし、そうなっていたら今とは違ったのかな…?
「それは違います。貴方は成るべくしてこの結果になったのよ。だから後悔はしないで欲しいです」
背後から女の声が聞こえた。
「っ!誰だ!」
「敵ではありませんよ。強いて言うなら観察者です。あぁ、原田さんとかいう人の知り合いでもありませんよ」
こいつは何者なんだ…。突然私の背後に現れて原田のこととか…。
「言ったじゃないですか。観察者ですよ。貴方達のことはずいぶん前から知っていますよ。そうですね、貴方のお母様の事故は実は事故じゃなく故意であったとかそういうのを知ってます」
「お母さんがわざとあの事故に遭ったのか⁉」
「お母様というより事故を起こした発端となる方ですかね。貴方も会ったことありますよ」
「誰だ!そんなやつ!教えろ」
私のお母さんをあんな目に遭わせたやつは絶対に許さない!
「おぉ、随分と殺気を帯びてますね。いいでしょう。話しましょう」

この時の私は後悔した。まさかこの事件の元凶があんな人だったなんて…。

転校生はアイドル!?16話

『あとがきは本編の後で』

野菜「あいわなびー!ウナちゃんかわいいー」
木戸「うるせー!叫ぶなー!」
野菜「痛っ!ねぇ、今トンカチで殴ったよね⁉ピコピコハンマーとかじゃなくて殺しに来たよね?」
木戸「まぁ、そんな茶番は置いておくとしてまた更新が遅れたな?次はどこの骨を折られたい?一年以上更新をサボったんだし肋骨あたりやるか?」
野菜「落ち着いて、ほら、カクヨムに投稿してるのあるじゃん」
木戸「竜と神と人間とだっけ?それがどうした」
野菜「君出てるじゃん。スターシステムを利用しているんだけど、こっちの最終回を決めてなかったから上手く擦り合わせようかなって思うの」
木戸「この小説を書き始めた5年前の時はこんな流れになると思ってなかっただろうな」
野菜「いや、登場人物の構成が少し変わっただけでストーリーの構成は変えるつもりはないよ」
木戸「あと、覚えてるか分からないが今回は短編になる予定じゃなかったのか?」
野菜「普通にネタが浮かばなかったから没です」
木戸「それで最終回はどれくらいになるんだ?20話くらいで終わるのか?」
野菜「それくらいになるかな?終わりを決めずにここまで書いていたからな。ようやくこのシリーズも終わるよ」
木戸「まだ先は長いけどもうすぐ終わるので楽しみにしてくれよ」
野菜「では、また次回」

転校生はアイドル!?16話

平凡な毎日を過ごしてきた少女は徐々に非凡に巻き込まれる

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-06-30

CC BY-NC-ND
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