Twilight moon

夕陽が地平線に交わって 夜に溶けてまどろむ時に
その一瞬の美しさを現す
届かなくても良い幻想 気付けば一面星空が広がる
今夜は三日月ユラユラ揺れる君の影

優しそうな君は温かい香りがしたよ
内なる冷たささえも全て熱に変えて
こんなに心を穏やかにしてくれる君
少し甘くて、どこか妖しい君の香り

重なる色彩(いろ)がゆっくりと変わる 混ざり合って輝く君の本性(すがた)
思わず溢れ出した君への想い
今日も此処から眺める夜空 ふと君の香りが駆け抜ける
心まで溶かし切ってソノ魅惑の色香で

ずっと君と一緒に幸福(しあわせ)に浸っていたい
眩暈のするような誘惑の花を捧げよう
君の持つ甘さに加えれば最高の香りさ
もう少しだけ君に溺れさせて欲しいよ

いつの間にか心は解れて 穏やかな気持ちになる
幸せへと誘う甘いこの香り これからもずっと傍にいたい
そう首に髪に耳に纏わせて 夜を迎える前に出逢いたい

Twilight moon

Twilight moon

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-06-26

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