あばかれた宇宙

夕暮れの空に浮かぶ雲の裏側はね、貴方が思っているよりもずっと暗い色をしています
まだほんのり明るい色を残す空が切り取られて、そこから宇宙が覗いているように見えるくらい
私はそれを見るたびに、いつか未知の生物が通り掛かるのではないかと期待してしまうのです

今日も空には幾つか宇宙に通じる穴が空いていて
そんな雲の裏側に、私は見たこともない宇宙を見るのです

あばかれた宇宙

あばかれた宇宙

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-06-23

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