僕の彼女はメンヘラ01

はじめに

皆さん初めまして!影生頼人です。
唐突で何の脈絡のない話で申し訳ないのですが、最近の若者は略語の使い方が不自然すぎると思いませんか?
私自身、若者である立場なのですが、
たまについていけない時があります。

例えば、ご飯を食べることを
『飯る』(めしる)と言ってみたり、
取り敢えずを『とりま』と略してみたり・・と様々です。まぁ 言葉とは感情を伝えるツール(tool)でしかなく、時代と共に移り変わるものであるから仕方ないのですが、これから先 10年後20年後へと時間が流れるにつれて、今以上の略語が増えるのか・・
と少々心配ものであります。

そして今回の小説で重要な鍵となる
『メンヘラ』これも同様に略語です。
メンヘラとは、メンタルヘルスの略で簡単な日本語に置換するとヤンデレや基地外な人のコトを指します。
このメンヘラはネットで広く話題を呼んでいます。
そしてもし僕の彼女がメンヘラだったらと想定してこの私 影生頼人が代表して小説にしてみました。
因みに皆さんは彼女が可愛くてメンヘラってのはアリですか?

僕の彼女はメンヘラ 01 
作者 : 影生 頼人

 国江 海子 (くにえ みね)
 年齢は女性が厄年を迎えると
言われる19歳、身長は156㎝と平均身長より少し低め 
目はパッチリ二重のタレ目ちゃん 
唇は艶々(つやつや)で肌はというとナチュラルメイクで透き通るような白い肌 また、女性なら誰もが憧れる体型
『くびれがある』『ヒップがキュッとしてある』『バストがハリがある』の理想三カ条を持つ可憐少女、それが僕の彼女 国江海子な訳であるが

皆さんはもうお気付きでしょうか?
海子の自己紹介に髪の部分がないという事を・・・・いや、そのまま髪がなくハゲているとかそういうののではない。ちゃんとツインテールでカチューシャをしてかわいい髪をしている。
問題は髪の色だ。今の現代人なら 黒や茶色 または金色とかの3色が普通だと思う。だか彼女はその上をいっている。 ピンク色だ!実は以前までほんと普通の茶色かかった黒の髪だったのだ。しかし、付き合いはじめて急に髪をピンク色に染めだした。
なぜ急にピンク色に染めたのかと聞くと
「いっちゃんは胡蝶蘭(こちょうらん)の花言葉知っている?これは『あなたを愛してます』っていう意味があるんだよ。またねアザレアの花言葉は、『愛されて幸せ』って意味ーんで
胡蝶蘭もアザレアも艶やかなピンク色をしているんだよーーほら!」

と写真を見せつけてきた。
ヤバイ・・愛が重すぎるしそれを髪で表すな!
因みにいっちゃんとは僕 風向 一斉(かざむき いっせい)のこと。
あと海子は殆どの花に関する花言葉を熟知している。
ちょっと贅沢かもしれないけどそういう気持ちはプレゼントとかでイイ!
それに明らか人前で目立つ‼ 
お前はコスプレマニアか‼ だけど海子は付き合ってから一度も外に出たことはない。ずっと家の中で引きこもりなのである。流石に僕もずっと家にいてくれるのも嫌だし外でデートとかしてみたい!だけどそんな口出しできないのである。海子の言う事は絶対なのだ。実は以前にこのような事があった。

ー1週間前ー

朝 起きて目覚ましを見たーん?
8時46分‼ これは遅刻かもいや確実に遅刻だっ!僕の通う横国つまり横浜国立大学の登校時間は9時だ!
歯磨き・顔洗い・着替え・朝飯は抜きとしてあと朝起きての海子とのKiss!
これをしないと海子は「やっぱり私みたいな人間には構ってくれないんだね。」と超機嫌を損ね何をしでかすか分からないっ!いやその何かってのはだいたいもう分かってるんだけど・・『リストカット』手首(wrist)を切る(cut)からきている和製英語なんだけど、このリストカッターは怒りや不満をふつう他者への攻撃やモノへの破壊行為に繋がるが、自ら傷つけることでストレス解消しようとする。また、自らの体から血が流れる光景を見ることで自分が生きていることを視覚的に確認する そうするために自分の手首を切っているそうだ。リスカ(リストカット)は回数や頻度が多すぎると血中のヘモグロビン等が不足してしまい、常に酸素濃度の低い状態になり死に至るケースがある。だから、僕は海子がリスカをするのを避けるためいつも朝のキスはすかさずしているんだけど・・その日は、幾ら時間がなくてもちゃんとキスをした。それはいい。問題はその後だ。僕は歯を磨こうとして、洗面台に行くと先に海子が立っており、海子が
「いっちゃん時間ないんでしょ」と言い僕に歯みがき粉がかかった歯ブラシを渡す。でもなんか妙だ。今まで海子がこんな事してくれた事もないし何よりも歯みがき粉が緑色だ。まぁ時間がないから適当に歯磨きを済ませようと歯を磨いた瞬間ツンときた。独特の強い刺激を感じた
それはわさびだった。おぇー朝から気分悪りぃ。
そんな様子を海子は見て笑う。
「ごめんね。歯みがき粉私で最後だったんだ。わさびで許して」
誰がわさびで許すかー!こんなの常軌を逸している。その日は遅刻も当然したし僕の歯はわさび臭くてたまらなかった。

また、翌日も寝坊した。
そして昨日と同じように海子が
「 はい、時間ないんでしょう?」と今度はマヨネーズ入りの歯ブラシを渡す。僕はこれに対し
「 おい、イイ加減にしろー僕は君のお遊びに付き合ってる暇はないんだ」
あ、つい本音が先走ってしまった。これはヤバイかも・・強く言いすぎたかも・・海子の顔を見るとなんだか息苦しそう。様子が変だ。呼吸が困難?
『過呼吸』‼症状が分かるとすぐに処置をとった。僕の専門は経済学部だけど医療の事は人並み以上に強いと思う。姉が内科医の医者をしているからだ。色々な対症法や予防を一緒に覚えさせられた。
まぁ、まさかこれがこんなところで役に立つとは・・この過呼吸に対して処置を誤るとこれまた死に至るケースがある。だから海子は脆い、脆弱だ。どれをとるにしても常に死と隣合わせだ。そんな彼女は恐らく僕がいないと本当に死んでしまうかもしれない。この時点て大半は海子がメンヘラだと分かっていたが信じたくなかった。リスカの傷も自分で確かめた訳でなく憶測で判断したし何よりも傷が浅い。本当は何もないのかもしれないしあるのかもしれない。とにかく自分の彼女がメンヘラだと考えたくない。
ただそれだけだった。

事の発端はニヶ月前の
2012年3月30日・・あの日から始まる

僕の彼女はメンヘラ01

02話に続く もし良かったら 「僕の彼女はメンヘラ」と検索!

僕の彼女はメンヘラ01

フーテンシリーズの第一弾 「僕の彼女はメンヘラ01」 偽物語をきっかけに小説を書いてます! コメディー満載なストーリー?です。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-06-07

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