湾岸最速伝説~青春編~
~大川家自宅~
渉「ん? 電話か はい 大川です」
涼介「おっす渉か? なぁなぁ聞いておくれよ」
渉「はいはいなんだよ」
涼介「ふっふふ~ん♪ 俺 神谷涼介は・・・・・・・・」
渉「ん?・・・・なんだよ」
涼介「彼女できてしまいましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
渉「あっ・・・・そうか」
涼介「おいおいなんだよその反応もっと喜べ」
渉「なんで俺が喜ばないといけないんだよ」
涼介「だってダチが彼女できたんだぞぉ~そりゃ喜んで祝うこと!」
渉「はぁ? なんでお前を祝わないといけないんだよ」
涼介「なぁ~なぁ~んじゃ今日お前のスープラで湾岸行くだけでいいからさ~頼む!」
渉「え~チッ しょうがないな 一回だけだぞ」
涼介「やっほ~いわが友よ~ありがと~お前も彼女できたら祝ってやるからな!」
渉「え? いいよ俺は てか彼女とかほしいとかそんなこと思ったことないし」
涼介「もったいないな~んまお前は女より車か~たまには車から手を離して 彼女とエンジョイしたらどうだ? バトルとかもないし んまいろいろ大変になると思うけどな~」
渉「そういういろいろやるのがめんどくさいんだよ デートとかなんとかって んまそこら辺に居る女と付き合うより 車走らせたほうが楽しいからな」
涼介「んじゃあどんな奴がいいん?」
渉「ん~どんな奴か・・・・・そういうの考えたことないな」
涼介「なんだそれ~なんかタイプとか無いのかよお前は、まあいいやそんじゃあそういうことだから~」
渉「えっなんだよそれだけ?」
涼介「ああ ほかになんもネタないから切るな~そんじゃあ」
渉「おう じゃあな」
ガチャ
渉「彼女・・・・・か・・・・・・・・・」
次の日 桜坂高等学校
涼介「渉~なぁ なぁ聞いてくれよ」
渉「あ? なんだよ」
涼介「昨日夜に電話してさ~もう切ろうとしてもなかなか相手切ってくれないから同時に切ったんだよ~もぉ~可愛かったな~あれ~」
渉「あっそうかい」
涼介「なんだよそのイマイチな反応は~女の子紹介してあげようか? この学校内で」
渉「え? 別にいいってそんな」
涼介「え~お前結構モテるし バレンタインとか半分の女子がお前にアタックしたじゃないかよ~いいよな~俺なんか一回もなかったんだぞ~んまお前なら彼女一人でできるだろう」
渉「それはな・・・んまたまには彼女とのんびりするのも悪くないな」
涼介「だろ! だろ! なんだお前も結局彼女ほしいんじゃないかい んじゃお前どんな子がいい?」
渉「え? ん~そうだな まあやっぱ俺と同じで車好き・・・」
涼介「はい却下」
渉「は? なんでだよいいじゃないかよ別に」
涼介「お前この学校で車の話している女子見たことあるか? ないだろ だから却下だ却下」
渉「チッ なんだよお前がどんな子がいい?って言うから言ったのによ」
涼介「そんじゃあ・・樹理ちゃんとかどうだ? あの子結構お前のこと好きらしいぜぇ~ヒューヒュー」
渉「は? 樹理?誰だそいつ」
涼介「お前さ~バレンタイン一番で貰った子の名前忘れるなよな~高橋樹理ちゃんだよ、金持ちのお嬢様でなんとな 親父さんどっかのチューニングショップやってるらしいぜ 今はどうなってるのかわからないけど」
渉「へ~そうかい」
涼介「ん? なんか興味無さそうな顔してんな~そんなんじゃ本当に一人で寂しく死ぬことになるぞ~」
渉「んま 興味無いしな んじゃか~えろう」
涼介「えっ、ちょっとまてって~」
~帰り~
涼介「おい お前本当にいいのか?」
渉「何が?」
涼介「だからね その~なんだ 樹理ちゃんのことちっとは話してみたら? 似合ってると思うんだけどな~」
渉「はぁ~別に、人の恋愛をほかの人が首突っ込むことじゃないだろ」
涼介「おいおいおいおいおいおいおいおいあれ見ろって! おい! 早くしろ!」
渉「痛っ お前肩叩くなって なんだよ」
涼介「あれ樹理ちゃんじゃね! お前アタックして来いよ!!」
渉「はぁ? 別にいいよ 帰ろうぜ 俺早く帰りたいんだけど」
涼介「そんなこと言わないで オリャ!」
渉「おっおいお前っ 押すなよ!」
樹理「あっ・・・・大川君・・・・なんか久しぶりだね♪」
渉「おっおう ひさし・・・ぶりだな あっはっはっはぁ~・・・・・」
樹理「あれ? どうしたの大川君 なんかショボーンっていう顔していて なんかあったの?」
渉「あっいやっべっべっ別になんでもねぇよ 普通だぜ普通 それじゃあ俺は帰るから じゃっじゃっじゃあな!」
樹理「あっちょっと待って大川君!」
渉「へ? なっなんかようでも?」
樹理「あのさ・・・・・電話番号・・・・教えてくれないかな?」
渉「でででででで電話番号!」
樹理「えっええそうよ! ・・・だめかな?」
渉「あっ別にいいけどさ・・・・俺家電だけどいいかな?」
樹理「あっはい 別にいいよ じゃあこれ私の番号ね」
渉「あっああ これ俺の 夜の9時くらいは俺居ないから」
樹理「えっなんか塾とか行ってるの?」
渉「あっいやっ違う違う ちょいと家の用事というものがござりまするので!」(かんじゃった・・・)
樹理「へ~んそうなんだ 大川君忙しいんだね あっそうだ 今度から渉君って呼んでもいいかな?」
渉「あっああ別にいいぜ」(良かった気にしてない・・・)
樹理「じゃあ私のこと樹理とかでもいいから! じゃっじゃあね!!」
涼介「ウェ~イウェ~イウェ~イ ラブラブじゃの~ガッハッハッハッハ」
渉「うっうっせーな~」
涼介「お前ガタガタだったぜ 足ガクガク 噛みすぎブッブハハハハ」
渉「わっ笑うんじゃねぇ!」
涼介「痛っ なんだよ本当のこと・・っブハハハハハ!」
渉「だから笑うなって言ってるじゃんかよ! ったく 帰ろうぜ」
涼介「へいへい クックックックッ」
渉「だから笑うなって言ってるだろがお前よ~」
~大川家自宅~
渉「あ~あ~疲れた なんか今日の俺変だったな んま女子と話すのは慣れてねぇしな あ~あっと今日も走りに行くかな~」
プルルルル
渉「あ? なんだよ電話かよったくも~めんどくせ」
渉「はいはい大川ですけど」
樹理「あっおおかっ・・・・じゃなかった渉君?私だよ~」
渉「あっじゅっ樹理か! おっす さっきぶり」
樹理「ちょっと電話してみたんだ 今大丈夫?」
渉「えっああ 別にいいけど どうした? なんかあったか?」
樹理「ん~私バレンタインとかで頑張って渉君に近づいてきたけど ここまでなるとは思わなかったんだ」
渉「そっそっそうか」
樹理「それでさ~・・・良かったらだけど・・・」
渉「なんだよ~?」
樹理「つっ、付き合ってみない? 私・・・ずっと前から渉君のこと好きだったんだ・・・・・」
渉「しょっしょっしょうか・・・・・」
樹理「渉君? 大丈夫? なんかすごく噛んでるけど・・・」
渉「あっべっ別に何でも居ない いいよ別に」
渉「ああ いいよ んまあ こういうことよくわからないが たまにはこういう生活もやってみようかなって」
樹理「そう! よかった じゃあよろしくね! 渉! じゃあね~」
渉「おっおう じゃあな・・・・・・・・・・・」
ガチャ
渉「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁマジでどうする大川渉! 俺は高橋樹理という金持ちのお嬢様と付き合うことになっちゃったぞー! 樹理の家って確かポルシェケイマンとカレラSとランボルギーニとベンツとか高級車しかないんだっけ・・・ それに比べて俺は普通の国産車 まぁ普通ではないが・・・どっどうする・・・・これからの生活・・・・んまいいか 首都高行こう・・・・」
~首都高環状線C1~
渉「あ~なんか変だな リアが滑る 今日のスープラ調子悪いのか・・・・・ん? 一台来る・・・・・速い!・・・・外車ではないな・・・ここで譲るわけには行けないな・・・・だって・・・今日のストレスを解消するために来ているもんだからな!!」
渉「速いな・・・車種なんだ・・・・・・・ん! FD・・・・・・3S・・・・・・上等じゃねぇか! このまま新環状に行って湾岸線でぶっちぎってやるぜ!」
渉「クッ 結構やるじゃないか この俺のスープラについてこれるとはな・・・・・」
渉「はぁ・・・クソッ! 調子でねぇ!今日はパスさせるか・・・・・」
ブオーン
渉「誰が乗ってるんだ・・・見かけないFDだもんな・・・え!!・・・・ちょ・・・・マジかよ・・・・あのロングの髪形にあの顔・・・・・樹理!!!!」
樹理「渉君も湾岸か・・・ウフフ 楽しみになってきた 今日は本気で挑もうと思ったのにな~まあいっか 今度ね・・・・・」
~パーキングエリア~
渉「まさかお前が湾岸とはな~ギャップありすぎだろ」
樹理「エヘヘ/// そうかな~私もこういうの好きだよ?」
渉「そのFD自分でやったのか? いいマシンじゃないか」
樹理「まあ少しはお父さんにやってもらったけど オーバーホールしてオイルの交換エンジンもちょっとイジってニトロ装着 ブーストアップで500馬力そこそこかな~」
渉「お~だからあんなに速いマシンか・・・」
樹理「渉君のスープラもいいね しかも真っ黒」
樹理「あのさ・・・今度バトルしない? 渉君知ってる? あの港・・・・・今度そこでレースあるからそこでやろう・・・・待ってるから」
渉「ああ 今度は真剣勝負 逃げんじゃねぇぞ」
一週間後
渉「・・・・・・・・・・」
涼介「渉・・・・お前緊張しているのか?」
渉「そんなわけないだろ これが俺のラストバトル アイツとの最終勝負なんだ あの湾岸でのお返しだ」
涼介「お前よ・・・熱くなりすぎて事故るんじゃねぇぞ」
渉「分かってるよ クラッシュはしない」
樹理「来てくれたんだ・・・・じゃあルールを説明するね スタートは同時 ここから1000メートル先にドラム缶が置いてあるからそこを360度ターンしてここに戻ってくる 負けたら・・・・・・車のカギを渡すこと これは走り屋の決まりだよ お金もあるけど渉君・・・・・このスープラにお金かけすぎてあまりないでしょ じゃあ行くわよ スタートラインに車並べて」
渉「わかった」
ブオーンブオンブオーン
涼介「俺がカウントをやる」
樹理「渉君 私は渉くんが好きだって言ったからいつか戦おうと思ってこのためだけに走ってきたの・・・・今日のバトル・・・・何かがありそう・・・・・どっちかが・・・・クラッシュするかもしれない・・・・ギリギリの全開バトルよ!!!」
渉「・・・行くぜ スープラ ここでブローしたらお前をスクラップにしてやるぞ・・・よっしゃ! 行くぜ!!!」
涼介「行くぜ!!」
涼介「5! 4! 3! 2! 1! GO!!!」
渉「前と違うな エンジンちょっといじったか? 俺も前のスープラと違うぜ ブーストアップ ニトロ装着で850馬力に仕上げたんだ これは最強のバトルになるぞ!」
樹理「渉君 今ギリギリのバトルだってこと知ってる? どっちかが集中力が切れてクラッシュするかもね・・・・でも渉君 今の走り・・・いいよ・・・前より断然カッコイイよ!!!」
渉「ん? ドラム缶? ここか!」
キャーー
渉「チッ これはヨコGがキツイ」
樹理「ここを回ったら・・・ え! 何!!!」
渉「よし・・・スリップストリームに入った お前のFD いい感じに仕上げているが 足回りは微妙だな・・・見え見えだ!!!」
樹理「え! 何! ちょっと アンタ・・・・ここまでやるとは思わなかった・・・楽しくなりそうこのバトル!!」
アナウンス「ニトロOK ニトロOK ニトロOK」
渉「よし このニトロの使いどころ考えるんだ」
樹理「ニトロ・・・このまま行っても私は勝てる・・・・でも渉君がニトロ使ったら・・・・・落ちつくのよ私・・・・」
渉「よし・・・・今だ!!」
樹理「焦ったね 渉君!」
プシャーーーー
渉「チッ 無理か前には出られない どうする・・・・・」
樹理「ウフフ 前には出せないよ 今日は絶対に勝つんだから・・・・・」
ヒューーーンプシャーーーー
渉「ん? FDの動きがヤケにおかしくなってきてる・・・・・そうか・・・・そりゃ350キロもだせば・・・・FRの車はリアが滑るだろう・・・・・」
樹理「FDの動きがおかしい・・なっ・・・何・・・・まっすぐに立て直せない!!」
渉「よし・・・・ここだ!」
樹理「なっ何!!」
樹理「渉君 分かってるの? この先工場の中を走るのよ このままいったら間違えなく壁に・・・・いい加減にしなさいよ!!!」
プシャーーーー
渉「ん? またニトロか・・・・でも俺のはドライショット・・・あんまりパワーは出ない・・・・ここでニトロは使えないか・・・・しょうがない」
樹理「どうしたの? この先狭くなるのに気付いて怖くなっちゃった? 私はこのままゴールまで突っ走る!!!」
ヒューーーンゴン!
渉「ん? なんだ!!」
樹理「え?・・・・・・・・・・・・・・」
渉「はぁ・・・・・ブローか・・・・・」
樹理「何・・・急にパワーが・・・いっ・・嫌・・・・・・嫌!!!」
ヒューン・・・バゴン !
渉「おい! 大丈夫か?」
樹理「はぁ・・・・やっちゃった・・・・・」
樹理「私パワーだけしか考えたことなかったから 渉君 ターンするところから分かってたんでしょ・・・・」
渉「ああ ターンしたとき お前のマシンがブレているのに気付いてさ 軽量化とパワーだけで改造したんだなって」
樹理「あはは 渉君はやっぱすごいね よく知ってる このスープラのことも・・・・」
渉「樹理・・・・・」
樹理「負けちゃったな~・・・車の鍵取られちゃったし帰れないなぁ・・・だからその代わりに渉君のスープラのナビシート乗せてってね! もちろん湾岸線を本気モードでね! わかった?」
渉「ああ 分かってるよ 本気で行くぜ! ビビるなよ~~」
~そのころ、スタート地点では~
涼介「あ~あ~眠~あの二人どうした? もしかして 大クラッシュでもしたのか!! おいおいとりあえず救急車と消防車 でも 戻ってくるかもしれないしな・・・・いや! でも300キロ以上の速度でこんなに時間はかからない・・・・あ~速く帰ってこいよ!」
~そのころ二人は~
ブオーン!
樹理「ちょっと 渉君そんなにスピード出さないの!」
渉「おいおい本気モードって言ったの何処のどいつだよ!」
樹理「あの時は調子乗ってただけ! こんなに速いとは思わなかったの!」
渉「はいはい じゃあこのまま行くぜ?この横羽線をな!!!!!!」
湾岸最速伝説~青春編~