パラレル

今思うとあの頃の恋愛は子供だった

すれ違い…
貴方は二十歳になったらまた会おうと言った

それぞれ違う時間を歩み始めたけれど
約束が果たされることはなかった

もう二度と交わらない
貴方は先に魂の故郷に帰ってしまった

貴方が残したものは形のないものばかりだけど
だからこそ失うことはない

私の世界には存在しないほど遠くて
だからこそ近い存在

いつか私が故郷に帰るとき
今度はすれ違うことがないように

私は私の時を生きていく

パラレル

パラレル

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-06-16

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