新メインキャスター

参議院議員の秋間竜吉は、参院のボスと呼ばれる古参の議員、地元は石川県の金沢だ。
この男政治活動以外の方面にも顔が広く、特に芸能界の美人に目が無い。
曉会と云う暴力団との繋がりも強く、曉会は芸能界にも入り込んで、覚醒剤の販売、有名女優を秘密クラブに出演させて荒稼ぎをしていた。
最近の秋間は、新人を発掘して有名にしてから、陵辱する変わった趣味に走り出した。
有名人の陵辱が好きは昔も変わって居ないのだった。
地元出身の新人で、地元の旧家のお嬢様女優に目をつけて、あらゆる方法を講じて、新番組、報道エブリィのメインキャスターに起用させる事に成功する。
その後は早乙女友加里を有名にする為に色々と策を仕掛けて、有名に成ったら自分が頂く。
秘密クラブのショーに出演させる事迄考える。
前作メインキャスターに続き、調教の診察台に横たわる清楚美人の運命は?

新鮮なキャスター

  27-01
大通りから少し入った道を丘の方に道が登って、見晴らしの良い場所にクリーム色のマンションが見える。
「運転手さんあのマンションです」と森永佳奈は運転手に告げる。
「最近出来たマンションですよね、確か結構高級だと聞きましたね、新婚さんですか?」
「はい、先月結婚して、先週越して来ましたのよ」
「夜は、物騒ですよね」
「ですから駅からはタクシーですのよ!今夜は新人の歓迎会で遅く成ったので乗りましたが毎夜はタクシーに乗れません!」と笑う。
栗色の髪が長い綺麗な若奥さんだと運転手はバックミラーで見ながら坂道を登って行く。
「御主人はお迎えに来られないのですか?」
「主人今日から、関西に出張なのです」
「新婚さんが、寂しいですね」と言うと微笑む佳奈。
しばらくして、マンションの手前の処で車は止まる。
マンションの入り口には乗り入れが出来ないので、百メートル程離れた場所に止める。
「入り口まで、結構暗いですね」と運転手が言う。
「もう少し街灯が欲しいですね」と微笑みながら料金を払う佳奈。
タクシーを降りると夜風がほろ酔いの身体に心地良い。
マンションの入り口まで両方に樹木が立ち並び昼間は景観が良いのだが、夜は少し恐いわねと思いながら歩く佳奈。
その佳奈の背後からいきなり、タオルが顔に当てられて樹木の間に引き摺り込まれる。
「うぅ、うぅ」と騒ごうとすると、目の前に大きな鋏の先が突き出されて「怪我をしたくなかったら大人しくしろ」とマスクに黒い帽子にサングラスの男が言う。
「。。。。」頷く佳奈だが顔は恐怖で強ばっている。
後ろにもう一人居るので二人組の男だと判るが、引き摺り込まれて「直ぐに終わる」と言うと栗色の髪を手に持って、持って居た鋏で切りだした。
「うぅー」と怯えるが、数センチ切り刻むと「行け-」と直ぐに解放されて、佳奈は後ろも振り帰らず一目散にマンションに駆け込んだ。
セキュリティの完璧なマンションで入ると安心顔に成った佳奈だが、髪をどの位切られたのか早く鏡で見ようと部屋に入ると真っ先に鏡台に向かった。
「わあー、大変だ」と口走る鏡の中の佳奈の髪は二十センチ程が二箇所バッサリと切られて、とても明日からこのままでは会社に行けない。
主人の誠は自分の髪を褒めてくれて伸ばす事を喜んでいたのに、でも切らないとバランスが合わないと思う。

翌日、綺麗にカットしてショートに変身して夫、誠にどの様に説明して、納得させるか?と次の思案を始める佳奈だった。
今夜誠が戻るのは遅いと聞いていたので、テレビを見ながら色々と考えていい訳が纏まらないと時計を気にしていた。
四月の第二週の火曜日の夜テレビで「皆様、こんばんは今夜から、新しく始まりました報道番組エブリィの総合キャスターの早乙女友加里です」と画面一杯に新鋭女優の早乙女友加里が映し出された。
番組は佳奈にはバックに流れる音楽程度に聞こえていたが、次の言葉で佳奈の目がテレビに釘ずけに成った。
「最初のニュースです、昨夜から神奈川県を中心に、若い女性の髪が切られる事件が続発しています」と友加里が伝えて「えー」と口走ると、テレビで「昨日から警察に届けられた件数で十五件の犯罪が有りましたが、髪を切られるだけで他には暴行を受けたとかの被害の報告は無いのですが、コメンテーターの田辺祐二さん、これは一体何なのですか?」と尋ねられた田辺祐二は経済評論家だ。
「意味が判りませんね、髪を切ると直ぐに解放している、二人組の犯行だとしか、今は判っていませんね」と答える五十代の白髪混じりの男性だ。
「今夜のゲストは、俳優の片桐丈一さんです」と紹介をする。
片桐は六十代の有名俳優で、この番組に友加里を推薦した一人で、NCNテレビの常務青木とは昔からの友人で、青木から他局の報道番組に対抗して新しく作りたいと飲んだ時相談されて、誰か新鮮な美人は居ないか?の相談に直ぐに友加里を推薦したのだ。
青木はまだ売り出し中で、綺麗で新鮮だがもう少しベテランがと言う。
その青木に北陸の大物政治家から、圧力がかかって青木も考えを変えざるを得なくなる。
人気の経済評論家田辺まで、友加里を推薦してあれよあれよ!の間に、四月の新番組のメンキャスターに成ってしまった。
早乙女友加里は金沢の旧家のお嬢様で地元の女子校を卒業後、同じく東京の短大在学中に芸能界にスカウトされて学業と併用で人気番組にてデビュー、準主役を務めて人気に成って去年秋から本格的に芸能界にデビューしたのだ。
清楚系のお嬢様女優の、大抜擢に芸能関係者は驚きの声が各所で囁かれていた。
両親に反対されて半年間は説得の為に金沢に帰っていたので、まだ番組としてはドラマ一本とクイズ番組に出た程度で、いきなりの新番組のメインキャスターに成った。
半年前の説得時に、地元の政治家秋間竜吉が、友加里の父早川友和に電話で説得した事が大きかった。
友和は娘が芸能界に進むのは大反対、東京の大学に行くのも大反対で、親戚の自宅に泊めて貰ってようやく短大に行けた程だった。
弟友一には、東京の四年生の大学に行く事を簡単に許した友和。
母祐子もこの父の態度に呆れて、友加里が可哀想だと言った。
「あんなに美人に成ったら、変な虫が付くから」と言って警戒をする程、気に成る娘友加里だった。
芸能スカウトに原宿で友人と買い物中に声をかけられて、何度も何度も誘われて芸能界に興味が有った友加里は、一度だけ家族に内緒で出演してしまった。
主演女優、小島浅子が直々口説きに来たのが決めてに成った。
小島浅子は友加里の憧れの女優さんだったから、一緒に仕事が出来る事に舞い上がってしまった友加里だ。
父は本名は絶対に駄目だと言うので、浅子の推薦で早乙女友加里に成ったのだ

清楚な美人は好き

 27-02
身長百六十五センチ、黒髪のロングで清楚なイメージを買われてのドラマ出演。
そのドラマに出演していたのが片桐丈一で、初々しい友加里の姿に恐い癖が芽生えて、知り合いの田辺祐二に話をすると態々撮影現場まで見学に来て友加里をすっかり気に入ってしまった。
この二人はこれまでにも新人女優を何度も食い物にして楽しんだ悪党なのだ。
都内の秘密クラブにも時々行くが、最近は新鮮さが無く足が遠のいていた。
このクラブで知り合ったのが代議士の秋間竜吉で、偶然石川県選出の参議院議員だったから話が瞬く間に進んだのだ。
唯、秋間は結構見栄を張る人間で、有名な女優、タレント、歌手が好みで、売れていない人間には興味が少ないのが大きな欠点だ。
この三人が食い散らかした女優、タレント、歌手は十人を越えていたが、誰も訴える事はしていなかった。
中には妊娠をしてしまった女性も数人居たが、やはり秘密クラブの客で産婦人科医の間野謙介が総てを処理して、お金で解決をする事も、それ以外は脅迫をして口を封じていた。
秋間の使う暴力団曉会の連中が、色々な事を手伝って報酬を得ていた。
それだけでは無く、この二人の口利きで覚醒剤も芸能界に流して儲けていた。
明石暁がこの曉会の会長で、最近では持ちつ持たれつの良好な関係に成っていた。
この秘密クラブも実は曉会の経営のSMクラブで、結構有名人の出入りも有って会員の幅が広がっている。
このクラブにも数人この連中が食べ尽くした女性が働かされていた。
だが力も持っているので、スターに成っている女優も二人程存在している。
その一人が小島浅子で、彼女も既に三十三歳に成って円熟期を迎えている。
もう一人は戸部磯子、彼女は四十歳手前でこの連中の手を離れて歌手として成功を収めている。
少しの間、めぼしい女性が居なかったので、活動はしていなかったと云うよりも手垢の付いていない新人タレントを発見出来なかったのが原因だった。
その為友加里は彼等には数年ぶりの、美味しい餌が見つかったと云う事に成った。
NCN常務を、説き伏せて大抜擢でメインキャスターの座を射止めたのは秋間の力その物だ。

テレビの画面ではメインキャスターに早乙女友加里、アナウンサーに近藤司、経済評論家田辺祐二、アシスタント小糸小代、そして毎回ゲストコメンテーターが登場する。
初回は大物俳優の片桐丈一、明日は友加里の憧れ小島浅子、木曜日は何故か参議院議員、秋間竜吉、金曜日は歌手の戸部磯子で固められていた。
青木もこれだけのゲストが来てくれれば、新人でも視聴率は獲れると許可をしたのだ。
それは翌週のゲストも芸能界、政界の大物がずらりと顔を並べていた。
総て曉会と一週目のゲストの口利きでの出演で、流石の青木もこの面々を見て、早乙女友加里で行こうと決断した経緯も有った。

今、初めての生放送の第一弾が、この怪奇な髪切り事件の報道速報に成っていた。
この時間に、何処の放送局もこの事件を流していない。
ニュース速報を出す程のニュースでは無かったので、報道番組がこの時間に無い局は伝える筈は無かった。
画面に釘付けの佳奈は自分の短く揃えた髪を触りながら、自分が襲われた手口と全く同じだ。
自分と同じ様に届けていない人も何人かは必ず居るだろうと思いながら、実際の被害者は何人なのだろう?と考えていると、携帯が急に鳴って驚く佳奈。
夫の誠だろうと思いながら、耳にあてて「もう、帰るの?」といきなり尋ねると「何故、警察に届けないのだ!」と聞き慣れない男の声に「何方ですか?」と尋ねると「お前の髪を切った男だ、早く警察に届けろ」と言うと電話は切れた。
何故?私の携帯番号を知っているの?と恐く成って縮み上がった時、チャイムが鳴る。
夫誠が戻ってきた様だと画面を見て安心顔に成る佳奈だ。

自宅に入って開口一番「何!その頭?」と驚きの声をあげる誠に「聞いてくれる、今日ね!美容院に行ったら、新人の子が変なカットしたから、短くセットしちゃったのよ、変?」と微笑むと誠は「別に変じゃ無いけれど、長い方が好きだったからな」と残念そうな顔に成った。
「直ぐに伸びるわよ」と微笑んで誠の洋服を片づけ始める。
佳奈には先程の電話の声が耳に残って不気味に感じていた。

翌日水曜日も開口一番早乙女友加里が「女性の敵です、毎日の連続髪切り魔が今日も都内、神奈川県、埼玉県と広範囲に、届け出が有った物だけで十二箇所で若い女性が被害に遭っています」と声を大きく伝えた。
今日に成って他の局も新聞も掲載を初めて話題が大きく成始めた。
「変な事件が起こるのだな」と食事を初めて画面に見入る誠。
「佳奈は狙われる心配は無いな、短いからね、日曜日までなら危なかったね」と微笑む誠。
「これが、防犯カメラの映像です、偶然撮影された物です」と流れる画像はスクープ映像そのもので、女性の顔はモザイクが有るがはっきりと映っている。
「早乙女さんもロングの髪だから、狙われますよ」と解説の田辺と本日のゲスト小島浅子が微笑む。
「先生、私が狙われるなら、アシスタントの小糸さんも危ないですね」と言い返して微笑むが「私共、報道エブリィでは、社を総動員してこの事件を最後まで追っていく予定です、早く犯人の逮捕を願いたいものです」と友加里は最初のニュースを締めくくった。
自分の憧れのスターで最初の競演作の小島浅子の紹介に進んで、撮影秘話が語られてコーナーとして盛り上げた。
「このキャスター可愛いな、まだ若いのにこんな時間のメインキャスターに成るなんて凄いな」と微笑みながら見ている。
「ほんとうね、キレカワって感じね」とは答えているが、心ここに在らずの状態。
何故自分に電話が有ったのか?警察に訴えるなら誠に言った話しが嘘だと判ってしまう。
新婚当初から隠し事だと言われかねないと、心配に成っている佳奈。

新型SEXマシン

27-03
秋間が知り合いの大人のおもちゃの製造工場の千葉と話している。
それは、先日の秘密クラブに久々に行った時に、面白い機械を使った責めを見て秋間は虜に成ってしまい、業者を紹介させたのだ。
その中で千葉は、あの様な場所では設置した機械に女性を合わせるのですが、本当はオーダーメイドにすると、これ程素晴らしい機械は有りませんよと言ったので、再度具体的な話を聞いて製造を依頼しようと考えていた。
その機械は女性の陰部に男性のペニスの形をした物を、機械が自動でピストン運動を行う物で、先日のショーでも使用して、女が白眼を剥いて泡を吹いていたのだ。
「オーダーメイドとはどう言う事だ、説明してくれ」
「はい、先生!この機械はこの部分の取り替えは簡単に行えますから、女性に合わせて作るのでございます」
「そんな事が出来るのか?」
「はい、先日のタイプは膣専用でしたが、最高の物は膣、アナル、クリトリスを同時に責める事が出来ます、早さも五段階で部分にそれぞれコントローラーが付いていますので、お好みに合わせて責められます、そして膣用の物は人肌の温度に出来ます」
「それは凄いな、何処を計れば良いのだ」
「肛門の大きさ、緩さ、感じる深さ、肛門と膣の距離、膣の大きさ、形、深さ角度、Gスポットの場所、クリトリスの位置と大きさ等が判ればオリジナルの器具が造れます、クリトリスの皮は剥いたら効果が倍増します」
「何と面白い物が出来るのだな」
「はい、私共から頂きたいデータと計り方のマニュアルも御座いますので、お渡ししましょうか?」
「おお、貰えるか!面白そうだな」用紙を探して手渡す千葉。
「先生、計測をするには婦人科の医師の手を借りなければ、出来ませんので、その点はお含み置き下さい」
「精密だから、必要だろうな」
「こちらは、乳房を責める器具ですが、これもオーダーメイドで、各個人の硬さ、大きさ、乳房の位置、乳首の位置を計算して作られたマッサージ器です」とパンフレットを見せる。
「このSEXマシンは、幾らだ」
「機械本体は三百二十万ですが、この先の器具はアナルが六十万で膣が百万で、クリトリスも七十万合計で五百五十万で御座います」
「結構な値段だな」
「はい、但しこの器具で失神しない女性は居ないでしょう」
「余りに早く逝くと楽しみが無いな」
「三回目位から多少は慣れが、見られると思いますが、三点責めはプロでも駄目でしょうね」と微笑む。
「じゃあ、経験の少ない女性は?」
「調教の過程で、慣らして行けば良い奴隷に育つと思いますが?」と説明をすると「買おう、私が考えて居る女の前にテストで作ってくれないか?値段を下げて、良ければ必ず買うから」
「はい、判りました、テストで作らせて貰う分は膣様だけですか?」
「そうだな、クリトリスと膣だな、胸も欲しい」と好色の顔をしている。
「はい、それでは特別に百五十万で作らせて貰いましょう」
「このマニュアルを医者に渡して頂いて、計測して下さい」
「判った、本体は先に買おう」
「ありがとうございます」
「秘密ショーで使われていた物は、この機械とは相当違うのか?」
「はい、あの機械は単純ですから、動きも二段階です」と言われて、楽しく成って来る秋間だった。
「先生には、既にこのマシンを使いたい女性がいらっしゃるのですね」と微笑む。
「判るか?」と言いながら、早乙女友加里の姿を思い浮かべる秋間は、今にも涎が溢れそうな顔に成っていた。

翌日早速説明書を手に、間野謙介医師の自宅に夜向かう秋間。
間野は赤間を応接で、会うと開口一番「先生、今度はどの女優が妊みました?」と微笑むので「先生、そう何度も同じ事を頼みに来ませんよ」と笑うと、妻で医師の敦子が、コーヒーを持って現れて「いつも主人がお世話に成っております」と挨拶をして、テーブルに置いた説明書を覗き込み「変わった、機械ですね」と言うと微笑む。
直ぐに何かが、理解出来た様で「面白そうね」と言うと「また、お前が喜ぶ仕事に成りそうだな」と今度は謙介が微笑む、恐い夫婦だった。
この夫婦には子供が居ないので、趣味に走ったと云うか、サドを楽しむ夫婦。
特に敦子は、若い患者を辱めて、いたぶって楽しむのが好きで、常時診察中にも簡単なストレス解消はしている様だ。
本格的なサドプレーは、この秋間が連れて来た女性の時に行って、ストレスを解消する事が屡々行われた経緯が有るのだった。
説明書を読み終わると「先生、凄い機械を買われるのですね」と驚き顔で言う間野。
説明書を今度は妻の敦子に渡すと、興味が湧いたのか真剣に読み始める。
「先に、計測をするのですね、細かいデータが必要なのですね」と間野が言うと、秋間が「難しいのか?」と尋ねた。
「難しいと言うより、どの様にして計るか?誰を計るのか?ですよ」
「勿論、最近キャスターでデビューした早乙女友加里だよ」と嬉しそうに言う秋間。
「予想はしていましたが、中々困難でしょう?」
「それは、考えるが誰かで一度テストをして、調べて診たい」
「私もどれ程の物か、上手にこの説明書通りに出来るか?」と言うと横から敦子が「私もしたいわ」とサドの敦子は楽しそうな仕事だと喜ぶ。
「それなら、道具を用意して、待っていてくれ、また連絡をする」と今度は秋間が嬉しそうに話す。
「この様な機械で、責められたら女性は身体が持ちませんわ」と敦子が笑う。
その後はコーヒーを飲みながら、色々と話をして楽しい一時を過ごして帰って行った。

策謀

 27-04
翌日の木曜日も最初のニュースは、髪切り魔の話題に成って「今夜は政治家の秋間先生に登場して頂いています」といきなり紹介をして「早速ですが、この事件について一言」と言われて「昨日までの芸能人とは異なりまして、私の様な政治家がゲストで呼んで頂きまして、暗いのですが彼女の出身地の代議士として、出演致しました。この事件は女性の敵と思われます。警察も万全な体勢で早急に犯人逮捕をして頂き、安心出来る様にして頂きたい」と言うと「申し遅れましたが、私の故郷は金沢でございます」と微笑んで「地元の先生で国会では頑張って頂いております」と紹介を付け加えた。
「本日もスクープ映像が、監視カメラで撮影されています、ご覧下さい」とアシスタントの小糸が言うと画面に若い女性が、マンションの裏側で髪を切られている映像が流れて「凄い映像ですね、恐いです、今日も五人の方からの届けが有り、十七人の女性がこの三日間で、狙われた事に成ります」と友加里が伝えた。
「犯人は少なくとも、四人以上いる様ですね」と解説の田辺が言う。
「それは、先生事件の時間でしょうか?」
「そうですね、私が調べたところ、同じ時間で神奈川と東京の八王子で切られています」「益々、恐いですね、複数の犯行だと、関東方面の女性の方は充分ご注意下さい」
「それでは、次の話題です」とアナウンサーの近藤が話して「次は、医学の発展のお話です、僅かな血液検査で将来自分がどの様な癌にかかるか?が高確率で発見出来る検査薬の開発が進んでいます」と小糸が読み上げる。
「凄い時代に成りましたね」と驚きながら話す友加里。
「私ももう少し若ければ、癌で死ぬ事はないですな」と微笑む秋間だった。

番組が終わった翌日「良い考えが見つかったぞ」と間野医師に電話をする。
「先生嬉しそうですね」
「癌の検査薬だよ、番組で企画させて、実験台に載せれば有無を言わさず、先生の診察台に乗せられるでしょう?」
「当医院は夫婦で、泌尿器科、肛門科、婦人科で女性の患者さんだけですからね、SEXマシンの為の医者ですな」と笑う。
「それまでに実験をして、機械の会社にテスト用に造って貰わなければ、安心出来ない」
「そうですね、私も計測が正しいのか判らないので、早くテストがしたいです」と笑う間野医師。

秋間は関係先に連絡をして、癌検査薬の企画を組む様に働きかける事にする。
検査薬の会社とテレビ局が共同で企画を組む様に、圧力をかける事も忘れない秋間だ。
今から企画を組んでも一ヶ月以上先に成る事は勿論承知の秋間。
実験も必要、もっと早乙女友加里に人気が出なければ嬉しくない秋間。
エクア企画に移籍させての、メインキャスターに起用された友加里で、最初スカウトされたラック総合プロダクションから、秋間の息がかかったエクア企画には、友加里の憧れの小島浅子が所属していた事も移籍の大きな決めと成った。

製薬会社はテレビで紹介される話には大いに乗り気で、メインキャスターとアシスタントが、テレビの本番中に採血を受けて、実験に協力してくれる事は宣伝効果が抜群だと、エクア企画の提案に参加の意思を強く示した。
勿論結果を改ざんして、間野医院に連れ込んで計測をしてしまう魂胆だった。
企画書はこれからNCNに提出する予定だから、まだまだ時間が必要で、実験の女性も間野医院に送り込まなければ、まだまだ計画を実行出来ない。
秋間にはあの機械が、本当に期待通りの装置なのか?まだまだ信用していないのだ。

翌日の金曜日も最初から、大胆な画像が流れて「またまた、髪切り魔の被害が本日新に五件発生しました。この画像は我がNCNの報道陣が、各所に設置した監視カメラに捕らえられた生々しい映像です」とお辞儀が終わると友加里が伝える。
映像では、髪の長い女性がマンションの裏口に連れ込まれて、髪を切られて泣く様子が映し出された。
「凄い、リアル画像ですね」と田辺が身を乗り出して言う。
「残酷です、この画像の女性はロングの栗色の髪が、ズタズタですね」とゲストの歌手戸部磯子が恐々と見ながら言う。
「本日のゲストは歌手の戸部磯子さんです」と小糸が紹介を入れる。
「でもこの様な、生々しい映像が撮影出来た事に驚きを感じます」と友加里が説明して、再ビデオが画面に流れた。
テレビでは女性の顔はモザイクで判らないが、本番の画面にはモザイク無しで映るので迫力満点だ。
「この画像も、先日の画像も、警察には協力の為に提出しております」とアナウンサーの近藤が説明をして「犯人の一日も早い逮捕をお願いします」と言う。
「アシスタントの小糸さんも早乙女さんも長い綺麗な髪ですが?気をつけて下さいね」と戸部が微笑みながら言う。
二人共、NCNテレビのマンションに住んでいるから、この放送局からは目と鼻の先だ。

「日を追う事に視聴率が上昇しています」と番組プロデュサー安西が青木に伝える。
「この髪切り魔の事件が、最初に流れるから、特に最初の十分が高く成ります」
「そうか、だがこのスクープはどの様にして?」
「実は、メールが匿名で届くので、そこで張って居るのです」
「警察に伝えれば、犯人逮捕の瞬間も撮影成功も出来るじゃないのか?」
「犯人は、こちらの事情を知っています、それに複数犯ですから復讐をすると、書いていました」
「それは、駄目だ!私にも高校生の女の子が居る」
「でしょう、ですから視聴率を貰えば良いと考えています」
「気をつけてくれよ、警察に見つかると大変な失態だからな」と視聴率と我が身可愛さが両立していた。

勿論この髪切り事件を行っているのは、秋間の依頼で動いていた曉会だ。
関東一円での組織を使っての犯行で、最後は逮捕される設定で、それも友加里達が住むNCNテレビのマンションで逮捕される手筈だ。
殺人も行っていない暴行行為だから、犠牲に成る暴力団員は数多く居る。
今この髪切り魔事件に二十人の組員を動員していた。
事前に調べているから、順番に襲っているだけで、殆どの女性の名前も住所も家族関係も調べている。
佳奈の様に訴えなかった女性には、脅迫電話をして殆どの女性が怯えて翌日か、その次の日には警察に駆け込んでいた。

誘拐

 27-05
佳奈は最初に夫誠に話してしまったので、嘘を言えない状況に成って警察に駆け込めない。
最初に一斉に犯罪を行って、その後は二人程度だが、訴えが遅れた女性が警察に言うので、毎日沢山の女性が被害に合っている様に見える。
警察は色々な場所に警官を出して見張って居るが、実際は二箇所程だから中々巡り合わないのだ。
「会長、訴えない女が二人居ます」
「もう一度脅しますか?」
「多少美人な女は居るのか?」
「はい、神奈川の森永佳奈は美人の部類ですね」
「そうか、もう一人はもう一度脅かせ、その森永は捕まえろ、先生が一人モルモットを欲しいらしい」と言う。
「その女は、独身か?」
「いえ、新妻です」
「それは面白い、クラブで仕事をして貰おう」
「はい、捕まえて来ましょう」部長の南は今回の行動部隊のリーダーだ。

警察は監視カメラの映像の分析をしたが、不思議と犯人の姿は後ろ姿とか、帽子を深く被って人相は判らない。
最初の犯行は大掛かりに行い、その後は二件から三件の事件を起こしているだけで、犯行の場所の特定は困難を極めていた。
警視庁の墨田刑事は「不思議ですね、これ程大規模に張り込みを行っているのに、我々の網には引っかからずに、NCNテレビさんには、スクープ映像が?」
「そう言われたら、そうだな」と同僚の柳田刑事も同感だと言う顔をした。
もう数日、被害者が出てから、犯人が友加里の通報で逮捕される段取りに成っている事を、知る筈も無い二人だ。

土日にも五件の髪切り事件を発生させた南達だ。
勿論撮影をして、画像をNCNの番組宛てに送り届けたのだ。
警察の捜査上、度々スクープが撮られると疑われるので、キャスター友加里への挑戦状的に書かれて送られる予定だ。

佳奈は日曜日に誠とドライブに出掛ける。
結婚してから初めてのドライブに、気持ちはウキウキして、箱根の芦ノ湖に向けて車は発進した。
南の指示を受けた連中が、二人を尾行しているのを、全く知らない。
隙有れば誘拐を目論む四人の男達、昼過ぎに芦ノ湖に到着するまで、何事も無い。
楽しそうな二人を見て、四人はチャンスが無いと時間を気にし始めた。
今日中に佳奈を病院に届ける手筈に成っていたからだ。
芦ノ湖に到着すると遊覧船に、乗船する様だから、二人が離れる時間が必ず出来ると考えた四人。
晴天の芦ノ湖は沢山の観光客で、殆ど満員状態で、遊覧船が到着すると降りる人と乗る人が交差して、一層混雑に成っている。
四人は二人の後方に、並んで機会を狙っている。
すると佳奈が「先にトイレに行って来るわ」と列を離れて待合室の方に歩いて行った。
四人も直ぐに移動して、佳奈に聞こえる声で「待ち合いのトイレ満員だ、裏にもう一箇所在るから、そちらに行こう、船に間に合わなく成るよ」と言いながら二人が佳奈の横を通り過ぎて駆け足で行った。
確かに待合室は人で一杯の様子が佳奈にも見えるので、同じ様に二人の後を付いて歩く。
今度は全く人が居ない方向に向かうと、後ろの二人がスタンガンを持って佳奈に近づく。
「あっー」と呻き声と同時に身体が崩れると「船酔いは大変だよ、しっかりしろよ」と抱き抱えて背中を摩る仕草と同時に、移動して行く。
最初の二人が車に乗って移動をして来た。
「早く、乗せろ」と言うとスライドドアが大きく開いて、佳奈の身体を車に滑り込ませる。
直ぐに車は芦ノ湖を後に走り出して「これを注射するのだった」と注射器のケースを取り出して、佳奈の腕に突き刺して注入していく。
「俺達に髪を切られたら、さっさと警察に届ければ良かったのに、親父に遊ばれるのだよ」と寝顔に見入る四人。
「お前もうすぐ、豚箱行きだろう?抱いてみるか?」
「一年は帰れないだろうな?」
この内海と云う男が友加里に捕まって警察に送られる役割の男なのだ。
もう一人は今日ここには居ないが、吉永と云う若者で二人が犠牲に成って友加里を一躍英雄に仕立て上げて、秋間の気分を一気にあげて、有名人を自分が調教した気分を味わう為だけの方策なのだから、馬鹿げている。
それでも当人は居たって本気で、清楚な美人、早乙女友加里を徹底的に陵辱した気分を堪能する。
過去にも有名歌手、有名女優、タレントを陵辱してきた経緯が有る。

「そうか、それじゃあ、頂くか」
「中に出すなよ、先生が見たら直ぐに判るからな」
「判った」と言うと車が途中のパーキングに停車する。
後部座席を倒して、寝転ぶ空間が出来上がると、佳奈をそこに寝かせると内海が横に座って、車は走り出した。
佳奈の衣服を丁寧に脱がし始める内海、前の席の二人が羨ましそうに、その様子を見ている。
「若奥様だからな、SEXはこれから好きに成る前だぞ、丁寧に扱え」と言う。
花柄のワンピースを直ぐに脱がせると、ピンクのブラジャーとパンストスタイルに成った佳奈。
「良い身体しているじゃないか!」と言うと「ジロジロ見るなよ、気が散るから」と言う内海。
直ぐにブラジャーも外すと、意外と大きい乳房が飛び出した。
「お前が噛んでも起きないよ」と運転席の男が言う。
明日の朝までは目覚める事が無い薬が注射されているので、四人は安心のドライブに成っている。
パンストも丁寧に脱がす内海、佳奈の身体の匂いを嗅ぐ仕草をするので、匂いフェチの可能性も有る様だ。
パンストをつま先から抜き取ると、再び匂いを嗅ぐ内海。
今度はいきなり、佳奈のつま先から舐め始めるから、驚いて前の二人は前方を向いてしまう。

匂いフェチ

27-05
佳奈は最初に夫誠に話してしまったので、嘘を言えない状況に成って警察に駆け込めない。
最初に一斉に犯罪を行って、その後は二人程度だが、訴えが遅れた女性が警察に言うので、毎日沢山の女性が被害に合っている様に見える。
警察は色々な場所に警官を出して見張って居るが、実際は二箇所程だから中々巡り合わないのだ。
「会長、訴えない女が二人居ます」
「もう一度脅しますか?」
「多少美人な女は居るのか?」
「はい、神奈川の森永佳奈は美人の部類ですね」
「そうか、もう一人はもう一度脅かせ、その森永は捕まえろ、先生が一人モルモットを欲しいらしい」と言う。
「その女は、独身か?」
「いえ、新妻です」
「それは面白い、クラブで仕事をして貰おう」
「はい、捕まえて来ましょう」部長の南は今回の行動部隊のリーダーだ。

警察は監視カメラの映像の分析をしたが、不思議と犯人の姿は後ろ姿とか、帽子を深く被って人相は判らない。
最初の犯行は大掛かりに行い、その後は二件から三件の事件を起こしているだけで、犯行の場所の特定は困難を極めていた。
警視庁の墨田刑事は「不思議ですね、これ程大規模に張り込みを行っているのに、我々の網には引っかからずに、NCNテレビさんには、スクープ映像が?」
「そう言われたら、そうだな」と同僚の柳田刑事も同感だと言う顔をした。
もう数日、被害者が出てから、犯人が友加里の通報で逮捕される段取りに成っている事を、知る筈も無い二人だ。

土日にも五件の髪切り事件を発生させた南達だ。
勿論撮影をして、画像をNCNの番組宛てに送り届けたのだ。
警察の捜査上、度々スクープが撮られると疑われるので、キャスター友加里への挑戦状的に書かれて送られる予定だ。

佳奈は日曜日に誠とドライブに出掛ける。
結婚してから初めてのドライブに、気持ちはウキウキして、箱根の芦ノ湖に向けて車は発進した。
南の指示を受けた連中が、二人を尾行しているのを、全く知らない。
隙有れば誘拐を目論む四人の男達、昼過ぎに芦ノ湖に到着するまで、何事も無い。
楽しそうな二人を見て、四人はチャンスが無いと時間を気にし始めた。
今日中に佳奈を病院に届ける手筈に成っていたからだ。
芦ノ湖に到着すると遊覧船に、乗船する様だから、二人が離れる時間が必ず出来ると考えた四人。
晴天の芦ノ湖は沢山の観光客で、殆ど満員状態で、遊覧船が到着すると降りる人と乗る人が交差して、一層混雑に成っている。
四人は二人の後方に、並んで機会を狙っている。
すると佳奈が「先にトイレに行って来るわ」と列を離れて待合室の方に歩いて行った。
四人も直ぐに移動して、佳奈に聞こえる声で「待ち合いのトイレ満員だ、裏にもう一箇所在るから、そちらに行こう、船に間に合わなく成るよ」と言いながら二人が佳奈の横を通り過ぎて駆け足で行った。
確かに待合室は人で一杯の様子が佳奈にも見えるので、同じ様に二人の後を付いて歩く。
今度は全く人が居ない方向に向かうと、後ろの二人がスタンガンを持って佳奈に近づく。
「あっー」と呻き声と同時に身体が崩れると「船酔いは大変だよ、しっかりしろよ」と抱き抱えて背中を摩る仕草と同時に、移動して行く。
最初の二人が車に乗って移動をして来た。
「早く、乗せろ」と言うとスライドドアが大きく開いて、佳奈の身体を車に滑り込ませる。
直ぐに車は芦ノ湖を後に走り出して「これを注射するのだった」と注射器のケースを取り出して、佳奈の腕に突き刺して注入していく。
「俺達に髪を切られたら、さっさと警察に届ければ良かったのに、親父に遊ばれるのだよ」と寝顔に見入る四人。
「お前もうすぐ、豚箱行きだろう?抱いてみるか?」
「一年は帰れないだろうな?」
この内海と云う男が友加里に捕まって警察に送られる役割の男なのだ。
もう一人は今日ここには居ないが、吉永と云う若者で二人が犠牲に成って友加里を一躍英雄に仕立て上げて、秋間の気分を一気にあげて、有名人を自分が調教した気分を味わう為だけの方策なのだから、馬鹿げている。
それでも当人は居たって本気で、清楚な美人、早乙女友加里を徹底的に陵辱した気分を堪能する。
過去にも有名歌手、有名女優、タレントを陵辱してきた経緯が有る。

「そうか、それじゃあ、頂くか」
「中に出すなよ、先生が見たら直ぐに判るからな」
「判った」と言うと車が途中のパーキングに停車する。
後部座席を倒して、寝転ぶ空間が出来上がると、佳奈をそこに寝かせると内海が横に座って、車は走り出した。
佳奈の衣服を丁寧に脱がし始める内海、前の席の二人が羨ましそうに、その様子を見ている。
「若奥様だからな、SEXはこれから好きに成る前だぞ、丁寧に扱え」と言う。
花柄のワンピースを直ぐに脱がせると、ピンクのブラジャーとパンストスタイルに成った佳奈。
「良い身体しているじゃないか!」と言うと「ジロジロ見るなよ、気が散るから」と言う内海。
直ぐにブラジャーも外すと、意外と大きい乳房が飛び出した。
「お前が噛んでも起きないよ」と運転席の男が言う。
明日の朝までは目覚める事が無い薬が注射されているので、四人は安心のドライブに成っている。
パンストも丁寧に脱がす内海、佳奈の身体の匂いを嗅ぐ仕草をするので、匂いフェチの可能性も有る様だ。
パンストをつま先から抜き取ると、再び匂いを嗅ぐ内海。
今度はいきなり、佳奈のつま先から舐め始めるから、驚いて前の二人は前方を向いてしまう。

計測

27-07
胸の計測が終わると、手術台に佳奈の両足を固定して大きく広げて「ノギスをくれ」と言って計測を始める野間。
「肛門からの小陰唇までが。。。」と測ると、敦子が記入している。
「大陰唇の大きさが。。。」「小陰唇が。。。。。。」「尿道の位置が上から。。。。。。」「クリトリスは、小陰唇の上から。。。。」と次々と計測値を記入していく。
クリトリスをノギスで計ると「小さいな、皮を被っているな」指で剥いて「おお、可愛いな」と喜ぶ間野。
今度は太股に留める細いベルトを巻き付け始める敦子。
両方の足に巻き付けると、今度は間野が小陰唇を摘んで引っ張ると、ベルトに留める。
皮が引っ張られて大きく広がると、二箇所目を摘んで引っ張って留める。
反対側も同じ様に摘んで引っ張って留めると、膣口が大きく開いて、生々しい肉片が覗いている。
再びノギスをあてて「尿道の大きさ。。。。。」「膣口縦。。。。横。。。。」と寸法を測る。
「中を測るか、特殊ゴムの用意は出来ているか?」
「はい、準備は出来ていますわ、でもまだ撮影が残っているでしょう?」
「そうだった、忘れていた」と嬉しそうにカメラ付きの先の細い物を挿入していく。
「Gスポットの位置はこれだな」と画面を見ながら言う。
「例のゴムの様な物を流し込んで型をとるか?」と言うと今度はカメラを取り出して、クスコを挿入するが、大きなクスコで通常なら佳奈の膣には使えない大きさだが、麻酔で全く痛がらないので無理矢理広げる。
そして道具を挿入していくと「説明書では、何センチだ?」
「最高で二十五センチです」
「こんなものだな」と言うと今度はクスコを抜き取る。
敦子がポンプの様な物を持って手渡すと、筒の先を緩んで居る膣口に挿入してポンプで液体を押し込んでいく。
どんどん注入されて行く液体。
「何分で固まる?」
「五分程と書いて有りました」
「急ごう」と注入を急ぐ間野。
しばらくして、一杯に成って入り口まで、液体が見えて来た。
「満杯だ」
「こんなに一杯入れて、抜けるのですか?」
「スポンジみたいに、柔らかいぞ」と間野が物質を触って言う。
「時間は?」
「五分経過しました」
「よし、抜き取ろう」と奥に入れた器具を取り出す。
アイスキャンデーが棒に、突き刺さった様に膣口から出て来る物体。
「これは、凄い」と抜き取った物を見て半分笑いながら言う間野。
「ここに赤いマジックで印を入れる」と言ってカメラの画像のGスポットの場所に赤い印をした。
「面白い物だな」
「ほんとうね、遊びに使うには最適ね」
「これがこの子の形状なのだな」と不思議そうに眺める二人。
「これで、バイブを造ったら、フィットしすぎて直ぐに昇天だな」
「人肌の温度に成るらしいですよ」
「それなら、男は要らないな」
「私の分も造って貰おうかしら」と微笑むと「まだ必要?虐める方が興奮するだろう?」
「辱めて、陵辱するのが面白いわ、この様に眠っていると何の楽しみも無いわね」と話ながら、固定していた足を外して、タオルで身体を拭き、下着を着せる。
「本人は何も判らずに過ごすのね、いつ出来るのかしら?」
「二、三週間は必要だと話していたな」
「それを使う日が楽しみだわね」と話ながら衣服を着せて、時間が来るのを待つ。

測った数値を、指定の用紙に書き込んで清書をしている時に、男達が戻って来た。
「女を家に帰してやってくれ」
「はい、判りました」と二人で車に運び入れる。

夜の十一時に成って、マンションに到着すると内海が佳奈を抱き抱えて、管理人室に連絡をして呼び出した。
「マンションの入り口で急に倒れたので、連れて来ました」
「何の話ですか?」と管理人が尋ねると「兎に角倒れたので連れて来ただけだ、ここの住人だと思う」
「貴方は何方ですか?」
「通りがかりの者だ」と言うと同時に佳奈を放置して、立ち去った。
管理人が玄関に出て来た時には、壁にもたれ掛かって眠る佳奈の姿だけで、男の姿は無い。
「あっ、森永さんの奥さん」と管理人が叫ぶと、直ぐに内線で誠を呼び出す。
探し疲れて自宅に戻って、水を一杯飲んだ時「奥さんが、玄関に!直ぐ来て下さい」と管理人が叫んでいた。
急いで降りてきた誠が、眠る佳奈を見て「おい、どうした?しっかりしろ」と叫ぶが反応は無い。
「救急車を呼びましょうか?」
「お願いします」しばらくして意識の無い状態で病院に運ばれる。
診察した医師が「薬で眠っているだけですね、病院に行かれましたか?」
「いいえ、芦ノ湖で消えたので、先程まで捜していました」
「そうですか?乱暴をされた形跡も有りませんが、明日まで入院されますか?」と不思議そうな顔で尋ねた。
衣服も綺麗な状態で、乱暴の跡もないのに、薬で眠らされて居る妻に不審感を持ちながら、ベッドの横で仮眠をする誠は、半分は安心した気分に成っていた。

翌朝ベッドで目覚めた佳奈が「ここは?」と呟いて誠が起きて「おお、気がついたか?どうしていたのだ?」と尋ねると「芦ノ湖のトイレが満員で、違うトイレに行く途中で、電気が身体に走って気を失ったのよ、何故?病院なの?」
「マンションに倒れ込んで帰って来たらしい、管理人さんが誰かが倒れていたと、連れて来てくれたと話していた」
「昨日の昼前から、今まで眠っていたの?」
「そうだ、身体に異常は無いか?」
「何も無いわ、服は乱れていた?」
「昨日の服装のままだった、看護師さんが着替えさせてくれたのだよ、先生も乱暴された形跡は無いと」
「そうなの?何時間行方不明だったの?」
「十二時間程だな」
「長いわね、何処かに連れて行かれたのよね、写真でも写された?」
「そんな事をする為に誘拐はしないだろう?佳奈が有名人なら別だけれど」
「そうよね、私の裸を撮影してもお金に成らないわね」と考え込むが判らない。
「朝食を食べに行こうか?」
「そうね、お腹空いてぺこぺこよ」と直ぐに退院の手続きをして、二人は帰って行った。
その後何度も考える佳奈は、あの脅迫の言葉を想い出していた。
警察に訴えろ!の言葉だ、そうだあの髪切り魔が脅迫の為に誘拐をしたのかも知れない。
髪を切って直ぐに解放した時の事を想い出すと、手口が似ている様に思えてくるのだ。
あの時と同じで、何もしないで解放したのだわ、今度危なく成ったり、脅迫されたら、警察に訴えると心に決めた佳奈だ。
身体を計測する為に誘拐されたとは思っても居ない佳奈だった。

送られてきた挑戦状

 27-08
その日の内に病院に千葉自身が、計測データと特殊なゴムで型をとった品物を受け取りに来た。
「先生、中々上手に、造られていますよ、初めてにしては上出来です」と微笑む千葉。
「意識が有ったら、痛いのだろう?」
「膣を大きく広げるので、多少は痛いでしょうが、この特殊ゴム自体は何も感じないでしょう?」
「もう少し面白くすれば、検査も楽しいがな」と嬉しそうな顔の間野医師。
「弱電流が流れる物質が入った物も、開発されていますよ」と千葉が言うと「それは面白そうね」と敦子が口を挟む。
小一時間楽しい会話で、千葉は貰った物を大事そうに箱に入れて持ち帰った。
帰る時に「次回はその電流ジェルの入った物を送りますよ」と言って帰って行った。
約三週間後が楽しみな間野夫妻は、次の楽しみに目を輝かせていた。

夜に成って「こんばんは報道エブリイの時間です、今回も残忍な髪切り魔から局に送られて来た生々しい映像からご覧下さい」と始まりと同時に早乙女友加里が話して、ビデオが流れている。
曉会が撮影した映像をNCNがそのまま流しているだけで、送られて来た原本は警察に提出しているので、全く支障は無い。
女性の顔は見えない様に黒くしているが、写された本人は直ぐに判る。
「この様な事件が連続して起こると、護身用に様々な道具を持つ必要が有りますね」と友加里がビデオの流れた後伝える。
「警察には手掛かりは無いのでしょうか?」田辺が「広範囲で、後手、後手に成っている様ですね」と言う。
「一日も早い解決が望まれます」と締めくくって次のニュースに移った。

だが翌日テレビ局に髪切り魔からの挑戦状が届き、切った髪の束とビデオが添えられていたので、流石の青木も騒然とした局内で、警察を呼び込むか思案に成った。
だが、これ程のスクープは中々起こらないと思う青木は、警察に連絡したのと同時にテレビで発表をさせたのだ。
「今日日中、犯人からの挑戦状がこの番組宛てに届きました」と冒頭顔色を変えて放送する早乙女友加里。
画面には新たな被害の様子が映し出されて「今後番組に対して、予告犯行をすると、宣言しています、そして次回の犯罪は港区一帯のマンションの住人で、犯行は明日からの週末だと書かれています」
「挑戦的な犯人ですね」と田辺が言うと「これが、今回送られて来た髪の毛です」と栗色の髪の束をテーブルに並べて見せる。
これは、美容院から貰って来た物だが、テレビを見ている人には判別出来ないので、恐怖が増幅していた。
「アシスタントの小糸さんも私も港区に住んでいますから、恐いです」と言う由佳里。
「お二人共長い綺麗な髪をされていますので、充分注意をして下さい」とアナウンサーの近藤が付け加える。
「犯人は、この番組を毎日見ている様ですね」と田辺が言う。
「本日のゲストの歌手、霞玲奈さんは、短髪ですから、気に成りませんよね」と友加里が言う。
「女性の敵の様な犯罪を早く終結させて、女性が安心出来る様にして欲しいですね」と微笑みながら話した。

だが、翌日も同じ様に映像が送られてきて、切られた髪が局に届いて、映像には港区のマンションがはっきりと映っていたのだ。
警察を馬鹿にした様な犯行だが、総て画像を填め込んだものだと判明するのは、週末に成ってからだった。
盛り上げるだけ、盛り上げて週末友加里のマンションで逮捕される段取りに成っている。
番組では女性が身を守る道具として、スタンガンの紹介も行って「お二人もお持ち下さい」と解説の田辺が小糸と友加里に持たせたのだ。
「先生、このスタンガンの使い方まで、解説して頂いてありがとうございます」と金曜日の放送で述べる友加里。
翌日にそのスタンガンを使って、犯人を自分が捕まえるとは思ってもいない。

土曜日の夕方から、番組の好調を祝う懇親会が催されて、小島を始めゲストに出演した面々がテレビ局の近くの料亭に集まっていた。
勿論、秋間代議士も参加をして大いに盛り上がって「今夜は、気をつけて下さいよ」と言われて「これを持って居ます」と見せる小糸と友加里。
同じマンションに住んでいる二人は、一次会がお開きに成ると帰って行く。
「いつ見ても清楚で、綺麗だな、あの子は」と近くで見て涎を垂らしそうな秋間。
徐々に有名に成っていくのを嬉しそうに眺めていた。
今夜で、彼女はもっと有名に成って、月曜日の視聴率は最高に成ると目論む。
今夜の懇親会も総て秋間が段取りをして、計画通りに進んでいるのだ。
今夜のメンバーの大半が、秘密クラブの会員で、近い内にあの早乙女友加里を生け贄にして楽しむ事を心待ちにしているのだ。
小島浅子は、元は秋間達の女にされてしまった女優、最初は抵抗もして頑張ったが、今では調教をされて、完全に素直な女に変わっていたのだ。
最近の秋間は殆ど浅子では遊ばないが、浅子は逆に遊ばれたいので、ショーに自ら出演する事もある。
一般の人が見ると驚く様な肢体を秘密クラブのショーでは披露する。
マゾの本能が目覚めている小島浅子、歌手の戸部磯子はレズの女で、サド系で、過去にはショーで、浅子を虐めて、レズショーを何度か演じた事も有るのだ。
他の男、片桐丈二は二刀流の俳優で、アナルも大好きな人間だ。
田辺はサドの典型の様な人物で、可愛い女が苦しむ姿に興奮する男。
毎夜、番組で一緒の早乙女友加里をいつでも捕まえて、辱めたい願望は持っているが、秋間の力が強いので我慢をしている。
毎夜、欲望を抑えているのは、大変なストレスを感じているのだ。
今夜のメンバーは浅子を除く総ての人が、友加里を襲う為に集まっている様な感じだ。

大捕りもの

 27-09
自宅のマンションに戻った友加里と小糸、五階が友加里で四階が小糸小代、
ほろ酔い気分の二人が、四階で別れて「じゃあ、おやすみなさい」と手を振って小糸が四階で降りると、エレベーターの扉が閉まる。
四階で降りた小糸を消火栓の陰に隠れる吉永と内海、突然後ろから襲いかかる二人だが、態と小糸の口を塞がないで「キヤー!」と大声を出させる二人。
身体を押さえて、鋏を目の前に見せると、二人の予想に反して小糸は恐怖で、気を失ってしまう。
五階のエレベーターを出た時に、悲鳴を聞いた由佳里は直ぐに反転させて、エレベーターに乗り込むと声の主が小糸だと判っているので、四階に向かう。
気を失った小糸を抱き抱えて「おい、どうする?」と目で合図をする吉永だが、内海は自分の腕の中に倒れ込んだ小糸の胸の谷間に顔を埋める。
匂いを嗅いでいるので、呆れる吉永だが、通路には誰も出て来ない。
みんな恐る恐る、扉から覗いていたが、恐いので通路に出て来られない。
五階から降りてきた友加里が「どうしたの?小代」と言った目の前に二人の男の姿。
吉永は態とエレベーターの方に近づいて、倒れかかる様に友加里の足元に転んだ。
友加里は間髪を入れずに、スタンガンを脇腹にあてると「うぅ」と倒れ込む。
「小代、大丈夫?」と近づくが全く顔を上げない内海、その首にスタンガンで攻撃をした由佳里。
「うぅ」と内海が倒れ込むと、通路には何人かの住人が現れて「おおー、友加里さんが撃退した」と安心して飛び出して来た。
「本当だ、早乙女さんだ」
「髪切り魔を捕まえたぞ、取り押さえよう」
「素晴らしい活躍だった」
「私は見たわよ、凄い格闘だったわ」
「空手でも習っているの?」と口々に勝手な事を話して、二人は取り押さえられて、誰が通報したのか警察のサイレンが聞こえる。
「小代、大丈夫?」小糸小代は直ぐに気がついて「恐かった、咄嗟では使えないわ、友加里さんが助けてくれたの?」と泣きそうな顔。
「間に合って良かったわ」と起き上がった小糸に抱きついた。
住人達に取り押さえられて、しばらくして駆け付けた警官に連行された。
「早乙女さんですね、署で事情をお聞かせ下さい」
「住民の方で、ご覧に成った方もご一緒に聞かせて下さい」と警官が言うと、一斉に手を上げる住民達に「そんなに、多く来て頂かなくても」と微笑み困惑の警官。
しばらくすると応援の警官が大勢やって来て「事情は後程警官が聞きに参りますので、お待ち下さい」と変わった。
警察署に行くのは友加里と、小代の二人に成って、他の人は警官が順次自宅を訪れるで、話が終わる。
現場検証の係が訪れて、小糸と友加里に当時の事を詳しく聞いている。
その時既にマンションの周りには、黒山の人盛りで、マスコミ、芸能レポーターが一報で駆け付けて、大変な事に成っていた。
世間を騒がせた髪切り魔を、話題に取り上げていた報道エブリィのメインキャスター、早乙女友加里が捕まえたのは、大スクープだから大騒ぎに成ってしまった。
現場検証の場所も、何処から現れたのか?人が一杯で、通路も立錐の余地もない状態。
「テレビで見るより、綺麗よね」
「でも、テレビでも番組に挑戦する様な手紙送っていたけれど、まさか本人達を襲うとは、驚きね」と騒がしい。
深夜とは思えない盛り上がりを見せるマンション。
犯人は既に警察に連れて行かれて、現場検証が終わると二人も取り敢えず署に行く事に成っているが、中々移動が出来そうに無い。

連絡を聞いた秋間達は「上手くいった様だ」と祝杯をあげていた。
明日から、早乙女友加里はヒーロー扱いで、週刊誌、テレビで話題に成る事は間違い無い。
「今月、久々に秘密クラブのショーが行われるらしいな」と秋間が話すと片桐が「三ヶ月振りですな、今度の趣向はどの様な物かな?」
「昔は、あの小島もショーに出して、陵辱してやったな」と残ったクラブで話す三人。
片桐、田辺、秋間の話はこれから捕まえる友加里に弾むのだった。
「小島浅子は、マゾだったので訴えもせずに、今では時々磯子に可愛がって貰って楽しんでいる様ですな」
「磯子はレズでサドだったから、ベストマッチに成ったので良かったです」と昔を懐かしむ三人。
「でも秋間先生の力で、今では大女優の境地ですよ」
「まあ、素質も大事だが、我々の力無くして、今の地位には昇れてない」と笑う秋間。
「何度出た?」
「確か三回だったと思います」
「ショーの時の映像は、残っているから、中々逆らえなかったのだろう」
「今、あの映像を出せば、恐ろしい事に成るのと、値段が凄いでしょうね」
「清純派女優、小島浅子の調教画像だからな」
「それも、奥の奥までカメラに曝して、白眼を剥いて果てるのだからな」
「でも後日、本人に聞いたら最高だったと、言っていましたよ」
「マゾに目覚めてしまったのだな」
「友加里がマゾの素質が有るのか?それが一番の問題ですね」
「先生の買われた、SEXマシンを使ったショーが次回の目玉でしょう?」
「早耳だな、その通りだよ、既に制作には取りかかっている」
「楽しみですね」と三人の秘密話が終わると、ホステスがテーブルに来て、飲み方が変わっていた。

友加里と小代は、遅い時間まで事情聴取を受けて、警察署を出たが前には報道陣、芸能記者が二重三重に取り囲んで質問攻めで、結局二人がマンションに戻ったのは夜明け近い時間に成っていた。
朝のニュースでは、昨夜の出来事が報道されて、自分が時の人に成っていると感じる友加里だ。
「特番だ!」とプロデュサーが電話をしてきて、明日は時間をワイドにして、これまでの事件の内容と、今回の逮捕劇を放送するので、準備をして欲しいとの連絡と、他社のインタビューにはこれ以上答えるなとの、青木常務の言葉が付け加えられていた。
その為、月曜日は朝から番組作りの為に二人は、時間を繰り上げての出社に成った。
自宅からも両親が電話をかけてきて、心配していたが無事な声を聞いて安心をした。

秋間の自宅に明石が午後やって来て「完璧だな、明石!流石だな」
「先生と指示通りに成りました、唯犯人が二人では弱い気がしています」
「そうだな、時間的に最低四人は犯人が必要だな」
「もう、二人の名前を自白させる段取りはしていますが、また指示をして下さい」と秋間と明石の会話。
「来週末、髪切り魔に登場してもらおうか?」
「誰を襲わせますか?」
「浅子はどうだ!」
「えー、女優の小島浅子さんを襲わせるのですか?」
「そうだよ、友加里も現場に行かせるのは?それも第三者を連れてだよ」
「今週から始まる企画の中で使うのですか?」と怪訝な明石だ。

女優小島浅子の場合

27-010
「友加里の有名人のお宅訪問企画ですね」
「明石君はエクア企画にも首を突っ込んでいるから、よく知っているね」
「先生は、プロディユサ-も出来ますね」
「今回は浅子に、犠牲に成って貰う、マゾだから喜ぶかも知れないがな!」
「では犯人に髪を切らせるのですか?」
「そうだ、それで両方の人気が上がるだろう」
「成る程、犯人は番組スタッフに取り押さえられる訳ですね」
「天下の小島浅子が襲われて、助けた友加里ですか?これは面白いですね」
「そうだろう」
「でも先生の筋書きは恐ろしいですね、昔初めて聞いた時は驚きました」
「そうだったな、片桐が劇団員の卵で良い子が見つかりましたと。。。。。。。」
二人は十数年前を昨日の様に想い出しながら話をしていた。

小さな劇団「クスノキ」に所属していた小島浅子。
この小島に目を着けたのが、俳優片桐丈二で、片桐は秘密クラブで知り合った秋間から、新人で可愛い女の子が居たら、教えてくれスターにして楽しもうと日頃から話していた。
当時は片桐も明石も秋間の本当の楽しみ方を知らなかった。
それは、有名人にして自分が陵辱すると云う一風変わった性癖が有る事を、若しかしたら本人も気がついてなかったのかも知れない。
当時は秘密クラブ「曉ホール」が誕生して間も無い時期で、SMショーを中心に生の迫力有るステージが売りで始まった。
政治家、芸能人、著名人と実際の生活では考えられない面々が、見学に訪れたので、主催の明石が驚いた位だった。
有名人程、裏の顔が凄いのだと驚いたと明石は語っていた。
その後は場所を何度か変えて、身元の確かな安全な人物を厳選して会員として登録をして、ショーの案内を出して招待をする様に成った。
その形式に成った最初の生け贄が、この小島浅子だった。
ある日、片桐に声をかけられた浅子は、舞い上がってしまう。
小さな劇団から、エクア企画に移籍しないか?芝居を一から覚えてスターに育ててやると持ちかけられて、舞い上がる浅子。
二十歳の浅子には夢の様な話で、天下の大スター片桐の誘いを断る理由は何も無かった。
元々劇団クスノキも友人の知り合いの紹介で入った位で、兎に角芝居がしたいが、念頭に有った浅子だった。
言葉巧みに片桐に誘われて移籍をして数日後、最初の仕事が小劇場と云うかステージで、この片桐と一緒に芝居をすると言われて、信じられない浅子。
小劇場とは秘密クラブのステージだとは、浅子には思いもしない。
その後台本を見せられて、強姦シーンが有るのに驚く浅子に「この様な汚れ役をこなして、有名女優に成れるのだよ」強姦するのは片桐の設定に成っている。
「でも、いきなりこの様な役は?」と驚いて尋ねる浅子に「君は、必死で逃げる事を考えて、本当に強姦されていると思えば良いのだよ」
「先生は悪いスターで、新人を食い物にする役ですね、私が最後は力尽きて犯される役で、妊娠をしてしまって、病院に行って手術を受ける、新人女優ってまるで今の私の設定ですね」
「君の今後の活躍を暗示する様なストーリーだな」と言われて、短時間のドラマ仕立てに成っている作品でも、主役と云うか準主役、結末は大物俳優の助けで、一流女優に成るので、悪い気はしない。

数日後、秘密クラブの会場での練習が始まる。
台本では、憧れの映画デビューに成って浅子が撮影所に来ると、人気俳優の片桐に楽屋で乱暴されてしまう設定で、片桐の手下の様な男が強姦を手伝うストーリー、平手打ちを受けて倒れ込んだ浅子を、二人の男が手伝って強姦されてしまう。
練習では、トレーナーを着て倒れ込む浅子の手足を押さえる男達。
それを強引に強姦する片桐、泣き喚く浅子。
舞台が変わって、強姦によって妊娠をしてしまった浅子に、片桐が今回は堕して欲しいと頼み込んで、浅子が悩みながら、病院に行く。
その後、浅子が片桐の力添えでスターの登っていく設定の短いドラマ。
練習では、平手打ちも手を叩いて音を出して、片桐に強姦されるシーンも一生懸命の浅子。
台本にはブラウスのボタンが引きちぎられて、胸が少し見える程度と書いてある。
実際浅子は学生の時に、付き合っていた男性と数回SEXをした経験が有ったが、浅子の女優に成りたいと云う夢で、別れてしまった。

舞台の隅には簡易の婦人科の診察台が置いて在るのを見て「あれも使うのですか?」と尋ねる浅子に「あれは、台本に有る君が妊娠をして、悩むシーンに使う物だ」と誤魔化す片桐。
監督として田辺が指名されて、現場にやって来て練習を再び始める二人。
医者役の間野が、白衣を着て一緒に来ると本番さながらに緊張する浅子。
「一度、乗ってみるか?実感が湧かないだろう?」と田辺が言うと「えー、あの様な台が本当の診察台なのですか?」と尋ねる浅子。
「違いますよ、少し古い形の診察台で、今の物はもう少し立派ですよ」と間野が言うと「本当のお医者さんみたいですねと微笑む浅子。
「リアルな演技が出来る方ですよ」と持ち上げる田辺。
「本当に、子供の堕胎の実感を表現しなければ、駄目ですよ」と田辺が言うと「そうね、一度乗ってみようかな、実感が湧かないから、必死さが出ないですよね」と言いながら、診察台に乗り始める浅子。
「ここに足を乗せて下さい」と言う間野の言葉に足を乗せる浅子。
「右足もここに」と言われて乗せると「このベルトで足を固定するのですよ」と実際にベルトを締める間野。
「トレーナーが無かったら、とても出来ない恰好ですね」と微笑む浅子。
「これで、このハンドルを廻すと、足が開くのです」と回し始める。
「きゃー、恐いです、もういいです」と言う浅子。
「実感が湧きました、大変です」と微笑む浅子は、ようやく台から解放されて気分が落ち着いた。
「ここは、小さな場所ですから、客も数十人程度ですから、演技も中々難しいと思いますよ」と片桐が言うと「はい、小劇場の公演は経験が有りますが、これ程小さな場所は初めてです」と浅子が言うと「有名な映画監督とか、テレビの関係者も来て居ますから、認められるかもしれませんよ」と田辺が言うと「ほんとうですか?それで片桐さんの様な有名な方が出演されているのですね」と嬉しそうに成った。

本番女優

27-011
練習はその後も続いて、浅子は納得して帰って行った。
「中々、良い女だな」と田辺が言うと「秋間さんに見せたら、有名にしてくれますよ」
「彼は有名に成ったら、触手を伸ばしますからね」と片桐と田辺が話す。
「月末の土曜日が楽しみだな」
「片桐さん、あの子の体調は大丈夫かね?」
「さり気なく聞いたら、月末には生理は無いそうだ」
「そうだよな、舞台で見せるには困りますからね」
「本当に強姦されて、診察台に寝るとは思っていないだろうから、迫力有る舞台に成るな」「片桐さんも薬でも飲んで体調を整えて下さいよ」と笑う田辺だった。

月末の土曜日、集まった客の中に秋間代議士の姿も見られた。
簡易のパンフレットの表紙には、小島浅子の顔が片桐よりも大きく印刷されて「中々、可愛い子を見つけたな」と秋間が喜ぶ。
それぞれは顔には仮面を着けているので、誰が来ているのか主催者の明石以外は知らない。
だが、話をして仲良く成れば、後程別の場所で酒を酌み交わしてお互いを知る時も有るのだ。
明石の話では、政界、財界、芸能人も会員には居る様で、趣味は中々判らないのが現状だ。
飲み物と付きだし程度の物が、注文で席に運ばれて飲みながら観覧出来る場所だった。
今夜は久々の会だったので、三十人は入って殆ど満員状態に成っている。
ここの会では、出演者が有名人の場合が有るので絶対に口外しないが大前提に成っていて、もし、口外する様な事が有れば、速効除名で命も狙われると規約には記載されていた。
その為、現在でも小島浅子がこの秘密ショーに出演していた事は、何処からも聞こえてこないのだった。
会場には勿論歌手の戸部磯子、おもちゃの会社社長の千葉も見学に来ている。
評論家田辺の姿も在る。

舞台では設定までを、女性が朗読して話の筋道を説明している。
中身は二幕しかない舞台だから、片桐が出演した過去の映画が流れて有名俳優を画面が演じている。
「片桐先生、楽屋に例の新人女優を呼んでいますが?」と臭い演技をするエクア企画の男性「例の新人女優か?」
「はい、可愛い感じで片桐先生が好みだとおっしゃいましたので」舞台に明かりが灯って、楽屋のセットが組まれて、部屋の隅に浅子がブラウスにスカート姿で待っている。
セットの扉を開いて入って来る片桐と助手「君か、新人女優の安藤君は?」設定の名前で呼ぶ。
「はい、お話が有るとお聞きしまして」と微笑む浅子。
もう一人の付き人が部屋に入って来て、楽屋の鍵を内側からかける。
「中々可愛いね、私に任せておけばスターにしてあげるよ」
「お願いします」と微笑んでお辞儀をする浅子。
「お互い様だからね」と浅子に近寄る片桐に、後ろに下がる浅子。
身の危険を感じて下がる演技をしている浅子だが、片桐の迫力有る演技に練習時には無い物を感じる。
いきなり平手打ちが「バシー」と浅子の左の頬を襲うと、倒れ込む浅子。
練習では音だけで、倒れ込んだ浅子だが、本番は本当に叩かれてよろけて転ける。
まだ、演技の中だから、片桐は本気で叩いたのだと考えて、頬を押さえて起き上がろうとする演技をしている浅子。
胸元を掴んで、ブラウスを左右に引きちぎると、ボタンが飛び散る衝撃。
台本では、上のボタンがひとつだけ飛ぶ筈が、数個のボタンが引きちぎれてブラウスからブラジャーが覗く。
「止めて下さい」と必死に演技をしている浅子。
必死さが必要なで、片桐に合わせて逃げる様な仕草をする浅子の頬を、平手打ちが再び炸裂して驚く浅子に、片桐が馬乗りに成って、ブラウスを大きく広げると、今度は助手が浅子の足を押さえる。
もう一人の付き人が手を持って押さえるが、様子が異なる事にようやく気がつく浅子。
「何をするの?」と片桐を睨み付けるが「大人しくするのだ、悪い様にはしない」と台本通りの台詞を言う片桐。
舞台の光の当たっていない部分では、カメラが廻ってこの状況の撮影が行われている。
その奥では、次のシーンの診察台の準備と、間野医師が待機をしながら、舞台の様子を眺めている。
ブラジャーを引きちぎられて「違うーー」と叫ぶ浅子の口にタオルがねじ込まれて「うぅ」と恐怖の顔に変わる。
飛び出した綺麗な乳房を右手で、揉み上げる片桐「うぅ、うぅ」と大きく首を振る浅子。
スカートのファスナーを外して、付き人がスカートを脱がせる。
馬乗りに成っているので、動け無い浅子も必死で抵抗を試みるが、男三人に身体を持たれて、馬乗りに成られてはどうしょうもない。
これは演技ではないと、訴え様としているが、既にスカートは脱がされ、パンストに付き人の手がかかっている。
お腹の上には、片桐の身体が乗っていて、右手で乳房を掴まれている。
もう一人は両手を持って押さえて居るので、どうする事も出来ない。
パンストと一緒にパンティが次の瞬間、一気に膝まで引き下ろされて、そこで止められると、片桐が立ち上がって自分の衣服を脱ぎ始める。
ワイシャツを脱ぐと、素肌の片桐は、浅子の裸の上で今度はズボンも脱ぎ始める。
足を持たれて、パンストが膝の部分で止まっているので、縛られた様に動け無い状況。
会場からは、白い綺麗な乳房と浅子の黒い陰毛が少し見える程度で、怯える顔は半分以上タオルで隠れて居る。
トランクス一枚に成った片桐が再び浅子に覆い被さる。
途中に止まっていたパンストを今度は、付き人が一気につま先まで引っ張って、足から抜き取る。
全裸に成った浅子は、必死で足を閉じる仕草をするが、その股間に片桐の身体が入って、大きく両足が開く。
「諦める事だ、悪い様にはしない」と台本の通りに喋る片桐に、恐怖の顔の浅子。
片桐の指が股間に伸びて、陰部を触る。
「おお、意外だな!濡れているぞ」と初めて台本に無い台詞を言う片桐。
会場に居た磯子がその言葉を聞いて「あの子マゾの素質が有るのかも?」と微笑みながら見ている。

赤貝のむき身

 27-012
指を入れられて「うぅ」と驚く浅子。
トランクスを片手で、脱ぎ取る片桐は薬の影響も手伝って立派なペニスに成っている。
浅子の乳房に口づけをすると、吸い始めて手で揉み上げる。
いつのまにか、両手を紐で縛っている付き人が今度は、タオルを顔から取り払うと「卑怯者」と叫ぶ浅子の乳首を噛む片桐に「うぅーいたー」と声を出す浅子。
もう身体がすっかり片桐の身体に入り込まれて、大きく足を広げて居る状態では逃げる事は不可能だ。
指で膣を弄られて、感じ始めている浅子は、強姦でSEXをされる事に妄想を抱いていたから、濡れてしまうのだ。
口では嫌がる言葉だが、強姦されたい願望は昔から有ったのだ。
濡れた膣に片桐のペニスがゆっくり入ると「うぅ、うぅ」と首を振るが「良い感じだな、お嬢さん」と腰に力を入れて奥に押し込むと「うぅ、うぅ」と感じている浅子。

会場で見守る客達、磯子は「あの子はマゾだわ!確実ね、濡れて居るから、スムーズよ」と独り言を言うと、近くに居た秋間が「調教すると、喜ぶのか?」と尋ねる。
「私が、仕込みをすれば、レズのマゾ女に成りますよ」と微笑む。
「そうか、そうか、それも面白い趣向だな」と言う秋間はこの時浅子に興味が湧いたのだ。

久しぶりのSEXに成った浅子だが、騙されたと思うより強姦SEXに興奮して、しかも片桐丈二と云う大スターに抱かれていると思うと、自分が変に成っている事に気がつく。
大きく腰を動かす片桐に「あっ、あっ」と声が出始める浅子。
片桐もその様子に興奮を覚えて、動きが速く成る。
「ああー、ああー」と息遣いの荒く成る浅子は、完全に恍惚の表情に変わっている。
過去にしたSEXでは感じられなかった快感を、感じ始めていた。
「あの子、相当のマゾね、こんな面前での公開SEXに燃えるなんて、それも片桐丈二と云うスターに抱かれてよ」
磯子は興味津々の眼差しで見ているが、横の秋間は可愛い顔したマゾ女、自分の好みだと思い始めていたのだ。
「ああーーー、だめーー」と大きな声に成る浅子に「うぅ、うぅ」と片桐も興奮の絶頂を迎えて、中出しをしてしまって終わった。
「パチパチ」と各所から拍手が湧き起こって、舞台が暗く成る。
ぐったりとして、放心状態の浅子を三人の男が抱き抱えて、直ぐに診察台に乗せる。
暗闇の横のスポットライトで、女性の朗読が行われて「大スターに犯された女は、やがて妊娠をして。。。。。。。。」と終わると舞台に明かりが点灯される。
中央の診察台には浅子が放心状態で、仰向けに全裸で寝かされている。
中央の舞台の診察台は客席から見れば、顔が奥に成っているので、両足が客席に向いている。
手足は診察台に固定されて、ライトが煌々と浅子を照らして、白い素肌が輝いて見える。
「おお、綺麗な身体だな」と身を乗り出して覗き込む秋間。
ようやく気がついて「何!何なの?」と自分の姿に驚く浅子だが、直ぐに女性がアイマスクを浅子に着けて、視覚を遮る。
「いやー、何をするの?」
「堕胎手術を始めます」と間野医師が言うと「何を、えー」と首を振るが、直ぐに診察台の下のハンドルを廻すと、大きく足が広がっていく。
股間の黒い茂みに、白い片桐の精子が付着しているのが見える。
「早く、洗浄しなければ」と間野が洗浄液を、その陰部に吹きつけ始めた。
「いゃーん」と水圧に感じる浅子は、身を震わせる。
「あぅ、うぅ」陰毛が濡れて一層卑猥な姿に見えるが、間野は小陰唇を指で大きく開いて、水で洗い出す。
「あぅ、あっ」と見えない目が一層神経を集中させているのか、感じている浅子。
黒い陰毛の中にピンクに光る肉片に当たる水は、赤貝の剥き身を洗っている様だ。
今度はクスコを入れて、大きく膣口を開いて中の洗浄を始める間野。
長い間SEXをしていなかった浅子には、衝撃的な出来事なのに、洗浄が終わると今度は、電マが乳房にあてられて「うぅ、うぅ」と感じていると、間野がもう一台の電マをクリトリスにあてる。
「あっ、あぅ」と動け無い身体で、声を出して動こうとしている浅子。
それは、浅子が逝く迄、寸止めと交互に延々と続けられて、もう身体がぐったりと仰け反ってようやく終わった。
この浅子の状況を見て、次回は自分がマゾの浅子を呼び出して見せると意気盛んに成ったのは磯子だった。
秋間は反対に「少し待て、この子を有名にしてから、再び遊ぼうではないか?」と一方的に決めてしまう。
失意の中のSEX体験に目覚めた浅子は、ようやく解放されたが快感とショックが同居していた。
「お前の姿は撮影されているから、逃げ様とすれば公開される、もし芸能界でこのまま生きるなら、片桐さんを始めとして、エクア企画を総動員して、小島浅子をスターの座に押し上げてやる、自分で決めるのだ!」と明石と片桐が浅子に話して、浅子はそのままマンションに送られて帰って行った。
警察に行くか?芸能人として活躍するか?悩んだ浅子はその夜、一睡も出来なかった。
唯救いは、自分が好意を持っていた片桐丈二に犯された事実、それは騙されたとは云え、感じていた自分がそこに居たと思って、翌日教えられた電話番号に「必ずスターに成れるのなら、そして昨日の事が絶対に世間に露見しないのなら、スターにして下さい」と言ってしまった。
その時、その後の更なる調教が待っているとは、全く知らなかった浅子。
しばらくして、何故か急に仕事が増加して、マスコミに出る機会が増えて小島浅子の名前は色々な場面に登場して、いきなりGMでの起用も人気の前触れだった。
秋間の力と自分の欲望の為に次々と、テレビ、ラジオ、雑誌に登場して知名度が上がっていった。
少し有名に成ると、一層綺麗に成るのが世の常で、浅子は徐々に輝き始めて、もう秘密ショーでの悪夢の出来事を忘れかけていた。
勿論見物客は、あの新人女優だと判っていても、誰一人口外する事は無く、片桐も会っても挨拶をする程度で、反対に浅子があの時感じていた自分を思い出して赤面する程だった。

新たな企み

27-013                 
「そろそろ、良い頃だ、今度は俺が犯したい」と秋間が言い出す。
エクア企画の野沢が「小島君も、有名に成って来たから、後援会を持ったらどうだろう?」と浅子に話す。
「私が後援会ですか?何方がその様な事をして下さるのですか?」
「参議院議員の秋間先生が、君の事を気に入られて、一度話をしたいとおっしゃるのだよ」「代議士さんですか?その様な方が、私の為に?」
「そうだよ、来週の土曜日、付き人の有賀さんと一緒に、料亭で食事に招待をして頂いたのだよ」
「えー、本当ですか?」
「先生は今、歌手の戸部磯子さんの後援会長もされている、だから今回は戸部さんもご一緒されるらしい」この話を聞くと女性が付き人を入れると三人だわと考えていると「我が社のマネージャーの簑島晶子君にも、同席して貰って、後援会の会計とか決まりも決めて欲しいと言われている」
「それじゃあ、女性四人ですか?」
「いや、戸部さんのマネージャーも女性だったと思うよ」料亭で男性と二人なら少し恐いと思っていた浅子も、そんなに沢山の女性が居るなら安心だと承諾をした。
だがその料亭は、秋間が若い女性を強姦する時に度々使っている「夕月」と呼ばれる高級料亭だ。
ここの店主も勿論秘密クラブの会員で、西村公一と言う五十歳過ぎの仲間だった。
食事をする場所の奥に別の部屋が在って、そこには縄を使える滑車の設備が在る。
隣には風呂場も用意されて、寝る事も出来る寝室も用意されている。

月末の土曜日、付き人の有賀と一緒に料亭(夕月)の前にタクシーで到着した浅子。
仲居の一人が「いらっしゃいませ」と明るく招き入れる。
「高級料亭と聞いていたけれど、意外と小さいわね」と浅子が言うと「値段が高級らしいですよ」と微笑む有賀。
「もう皆さんお揃いですよ」と仲居に言われて思わず時計を見る浅子、約束の六時までまだ半時間近く有るのにと「まだ、五時半過ぎですよね」と尋ねる浅子。
「はい、皆さんお待ちかねではないでしょうか?」と微笑む仲居に、怪訝な顔に成る浅子。
座敷に通されて「小島浅子さんがお見えです」と襖の処で話す仲居に「待っておったぞ!」と秋間の嬉しそうな声。
扉が開くと中央に座って居るのが秋間だと直ぐに判る。
はげ上がった頭に眼鏡、小太りの体形、一人だけ浴衣を着ていて、袢纏を羽織って陣取っている。
「さあさあ、こちらに座りなさい」と机の反対側で丁度秋間の真正面に席が一つ空いている。
「お付きの方は、こちらに」と仲居が下座の席に案内する。
エクアのマネージャー簑島が浅子の隣の席に、右には既に歌手の戸部が座っていて「こんばんは、磯子です」と会釈をしながら挨拶をした。
「始めまして、小島浅子です、よろしく」と全員に挨拶をする。
「おい、揃った、料理を持って来てくれ」と秋間が嬉しそうに言う。
「今夜は女性に囲まれて、最高だよ!目の前には清純派女優の小島浅子君、隣には有名歌手の戸部磯子君、今夜は小島浅子君の後援会の発足についての会食会だ!無礼講で行こう」と挨拶なのか、独り言なのか判らない秋間の嬉しそうな言葉で始まった。
「ビール、ワイン、チューハイ、何でも持って来い」と一人で張り切る。
ここに居る全員が秋間の喜びの理由を知っているが、唯一人知らないのが浅子だった。
秋間は既に勃起薬を飲んで、万全の体勢で飲み物も本人はウーロンハイだと、言うが実はウーロン茶で、酒は飲まない。
今年五十六歳に成った秋間は、勃起薬を飲めばまだまだ元気なのだが、自分の好みの女性と初めてSEXする時は気を使って、飲むのを控えるのだ。
二回目以降は、酒も薬も飲んで楽しく遊ぶのだが、何故かこだわりが有る様だ。

しばらくして、各自思い思いの飲み物をグラスに持って「みんな、グラスに入ったか?」と秋間が音頭をとって「小島浅子君の後援会発足を記念して、乾杯!」と発声をした。
「乾杯!」「後援会発足おめでとう!」「乾杯!」「おめでとう!」とその場の全員が発声をして、グラスの飲み物を飲んだ。
付きだしの肴が運ばれて、刺身の盛り合わせの大きな皿が二つ机に並ぶ。
海老も鯛も、アワビも動いている新鮮な料理に、全員が箸をつけ始める。
「浅子さんは、何を飲んでいるの?」
「最初は、ビールを頂きましたが、後はチューハイを頂こうと思います」と磯子に聞かれて答える浅子。
「私は、ビールで行くわ」と言うと「じゃあ、これを」と目の前のビールの瓶を持って磯子のグラスに注ぐ浅子。
勢いよく泡が出てグラスから溢れると「あっ、すみません」とおしぼりで拭こうとすると、その手の甲を押さえる磯子。
「良いのよ」の言葉と手の甲に乗せた手の平に、何かを感じる浅子。
磯子が微笑んで、ようやく手を離すと「すみません」と謝る浅子だ。
この時、磯子は浅子の感じ方を自分に好意が有ると決めてしまうと、レズの道に誘い込める女性だと思ってしまった。

宴も盛り上がって、飲み物も進み、次々と運ばれる料理に、出席の人の大半が満腹感を感じ始めた。
「それでは、当店自慢の飲み物をお飲み下さい、食後の一杯には最適でございます」と各自の前に置かれるグラスには、綺麗な色とりどりの色彩が施されて綺麗に見える。
「わー、綺麗な飲み物ね」と磯子が率先して飲み干して「美味しい」と絶賛する。
浅子のグラスには薬が混入されているので、廻りの女性が飲み干して「美味しい」を連発する。
浅子が飲まないのを見て、秋間が一気に飲み干して「おお、これは美味いな、お代わり貰えるか?」と仲居に言う。
それを見て、ようやく浅子もグラスに手を伸ばすと、固唾を飲み込む磯子達、持ったグラスを置いて「この様な会は時々有るのですか?」と磯子に質問をする浅子。
「そ、そうね!年に一二度かしら?先生!そうですよね」と尋ねる磯子「そうだったかな?気まぐれだからな」と微笑むが、気に成る秋間。
薬を飲んでくれないと、次の方法を考え無ければ成らなく成るから、困るのだ。
「浅子さん、酔ったの?」と尋ねる磯子に「少し飲み過ぎました」と言うので「この飲み物は酔いを醒ます効果も有りますよ」と新しいグラスを運んで来て、秋間の前に置きながら話した。

秋間のSEX

 27-014
「はい、先生」とグラスを置くと同時にそれを持つと、一気に飲み干して「美味い」と言う秋間を見て、ようやく浅子もグラスを持って飲み出した。
口当たりは良いが、何か薬の様な匂いに顔を顰めると「漢方薬の匂いが苦手ですか?」と仲居が言う。
「いいえ」と言うと飲み干す浅子に、ほっとして「さあさあ、もう少し飲んで」とデザートを食べる人、飲み続ける人様々に成っていたが、浅子は少しすると酔いが廻って目の焦点が合わなく成っていた。
それを見定めた磯子が「浅子さん、どうしたの?」と声をかける磯子。
秋間はそれを見て、直ぐに席を立ち上がって、部屋を出て行く。
磯子が仲居に「浅子さん、酔っ払ったみたいだわ、少し休ませてあげて」と言う。
側に仲居がやって来て「小島さん大丈夫ですか?」と尋ねると「少し。。飲み過ぎた。。。様です」と言葉も途切れている。
「じゃあ、少し横に成って、休んで下さい」と抱き起こす。
有賀が仲居と一緒に浅子を抱き抱えると、宴席を後にして別の部屋に運んで行く。
「浅子さん、大丈夫?」
「よ、、、っぱらい」ともう殆ど人の識別も不能状態に成っている。
秋間は自分が犯すのに、はっきりと相手に意識が有って万が一にも訴えられた場合を考えて、この薬を時々使う。
完全に安心出来る関係に成れば、この様な事はしないのだが警戒心は人一倍強い。
それが、こんな遊びをするのに、参院のボスとして君臨できる理由のひとつだった。

寝室に二人に抱き抱えられて入る浅子を「おお、待っていたぞ」と喜ぶ秋間。
部屋には間野医院から来ている看護師の平尾翔子が、注射器を用意して待っている。
「腕を捲って下さい、先に注射をしましょう」と言う。
「先生の時に効果が上がれば良いのですが?」と微笑むと「例の媚薬か?」
「はい、先生がアメリカから取り寄せた最新の薬です」と言うと捲り上げた浅子の腕に、注入していく。
「小島さん、有賀です、服を脱いで寝て下さい」と言いながら、上着を脱がせてブラウスを脱がせる。
「暑いわ。。。。」と言うが殆ど身体に力が入っていない軟体動物の様な浅子。
スカートを脱がせる仲居、翔子も手伝ってブラウスを脱がせると、キャミソール姿の浅子。
布団に倒れようとする浅子に「これも、脱がないと」とパンストを脱がせる。
「そうよ、これも脱がないと暑いでしょう」とキャミソールを捲り上げて脱がせると、ベージュのブラとパンティだけに成る。
ブラジャーを外すと、白い桃の様な綺麗な美乳が現れて「おお、綺麗なオッパイだな」と喜ぶ秋間。
両手に手枷を填めると、布団の上部に有る縄に結び付けると、万歳の姿に成る浅子。
身体は布団の上に仰向けに寝かされて、目は焦点が定まらない状態。
「さあ、さあ、お待ちかねよ」と言いながらベージュのパンティに手をかけて、一気に脱がせる翔子。
黒い陰毛に包まれた浅子の陰部が明るい光に照らされて、黒く光って見える。
「剛毛だな」と秋間が早速浅子の陰毛を手で触る。
「うぅ、うぅ」と反応を示して声が出て、秋間が「感度が良さそうだ」と微笑む。
足首に足枷のベルトを巻き付けると、天井から垂れ下がる縄に結び付ける。
「先生、それでは準備が出来ました、お楽しみ下さい」と告げると女性三人が、寝室を出て行った。

「おお、綺麗な身体だな、お前が有名に成って嬉しいよ」と乳房に直ぐさま唇を持って行く秋間。
「うぅ、あっ、あっ」と反応を示す浅子だが、目は依然として焦点が定まっていない。
「身体が暑いか?」
「あ、つ。。い」と途切れ途切れに話す浅子。
「もっと、足を広げれば、涼しいぞ」と縄を引っ張ると両足が左右に大きく開いて、足首が上に引っ張られる。
「お前のマンコは見え難いな」と言って、縄を固定させて、金具に結び付ける。
大きく開いた両足の間に顔を埋めて、指で陰毛をかき分けて小陰唇を見て「可愛い貝が見えて来たぞ、まあ磯子が綺麗にしてくれるだろうが、今はこの密林の探検をしようか?」と独り言を言いながら、指を滑り込ませる。
「おお、濡れて居るではないか?お前はマゾだから、意識が無くても吊り下げられると感じるのか?」と薬の影響だが、異なる事を言いながら指を奥に伸ばす。
「あっ、あっ」と言い出す浅子の中に入った指を大きく掻き混ぜ始める。
「ああー、うぅ、ああーうう」と指の動きに反応して声を上げる浅子に興奮の秋間。
「そうか、そうか、随分濡れてきたな、吸い取ってやろう」と今度は股間に顔を埋める秋間。
今度は「チャプチャプ」と音を立てて、小陰唇に舌先を丸めて舐め始めると「ああーーああー」と大きな声を出して仰け反り始める浅子。
長い黒髪が大きく揺れて、枕を飛ばして頭を動かす。
薬の効果と、秋間の舌の使い方に、興奮状態の浅子「ああーー、ううーー、だめーー」と言う。
「毛が多くて、舐めにくいな、オサネを舐め難い」と呟く秋間。
クリトリスを右の薬指で刺激をして、小陰唇の中を舐めて、吸い出す事を繰り返す。
「ああーーーーだ、だー、入れてーー」と数回しかSEXをしていない浅子が、そんな言葉を発していた。
「そうか、欲しいのか?」そう言うと、浴衣を脱ぎ捨てて、トランクスを脱ぐと立派に?

何かが入って居るのか、歪な形のペニスを大きく隆起させて、浅子の身体に覆い被さった。
今度は浅子の乳房を吸い出す秋間、指は再び膣口に滑り込む。
しばらくすると「あぅ、ああー」と言う口に今度は自分の、ペニスを持って行って「口を大きく開け」と言うが開かない浅子。
すると頬を押さえて無理矢理広げる秋間、その口に自分のペニスをねじ込む。
「あぅ」と言葉を発すると、咥えさせられた浅子は苦しそうに喘ぐ。
身体が動かないので、鼻で大きく息をしているが苦しそうだ。
「フェラの経験が無い様だな、磯子に教えて貰え」と言うと口から抜き取り、今度は正常位に戻って、釣り上げられた足を抱えて、ペニスを挿入し始めた。

調教台の浅子

 27-015
「うぅー、ああー」と仰け反る浅子。
秋間が腰に力を入れると歪なペニスが浅子の子宮に当たる。
「ああーーああ」と大きな声に成って感じる浅子、腰を動かし始める秋間。
「おお、中々良い感じだ、片桐が喜んで中出しした訳だ」と腰を動かしながら独り言を言う秋間。
「先生!嬉しい!」と口走る浅子の言葉に、自分の事だと勘違いの秋間は「そうか、そうか、知っているのか」と腰の動きを早くすると「ああーだめーだめーいくーー」と大きな声をあげて仰け反ると、ひくひくと身体を硬直させて果ててしまった。
秋間もペニスを膣口から抜き出して、浅子の白い腹と黒い陰毛の間に発射して終わった。
「中々、良かったぞ、疲れた」と言うと内線で飲み物を持って来る様に言う秋間。

しばらくして仲居が飲み物を持って寝室に入ってくる。
浅子の姿を見て「満足されましたか?」と微笑むと「良い女だ、後は磯子の調教が楽しみだ、任せたと伝えてくれ」
「はい、承知致しました」と仲居が部屋を出て行くと、美味しそうに水を飲んで、疲れた様子で風呂場に向かう秋間だった。

ぐったりした浅子を、布団の上から調教部屋へ三人の女が運び込む。
浅子は殆ど意識が無い状態だから、水を飲ませる磯子それも磯子が口移しで飲ませると、嬉しそうにごくごくと飲み干していく浅子。
調教台の上に乗せられて、両手は調教台の上のパイプに結び付けられて、両足は先程とは異なって、膝の部分を吊り上げられた状態で、大きく開かれていた。
天井の蛍光灯が、明々と白い浅子の身体を照らして、下腹部に秋間の出した精子が固まって、へばりついている。
「もう、そろそろ薬が切れる頃だわね」意識が朦朧と成っていた浅子の意識が戻るのを待っている磯子。
身体に覚え込ませる為には、意識が有る方が効果的だからだ。
媚薬の効果はまだまだで、先程秋間とのSEXの最中から効いて来たのだ。
「猿轡を噛ませて」と磯子の指示で、看護師の平尾が布で作られた猿轡を無理矢理浅子の口を開くとねじ込み、頭の後ろに強く縛る。
この様子はカメラで撮影されて、今後の成り行きで使われる事に成る。
磯子は仮面を着けて、平尾は全く素顔、撮影はここの主人西村が行っている。
部屋の反対側の部屋からは、良く見えて向こうからは見えないマジックミラーに成っている。

しばらくして「うぅ、うぅ」と首を振る浅子、正気に戻った様だ。
「ここが何処か判る?」と尋ねる磯子に、大きく首を振る浅子。
「今まで、抱いて貰って良い声を出していたね、これからはもっとよい声を。。。。聞こえないな、口が塞がれているからね」と頬を触りながら言う。
睨み付ける浅子に「もっと良い顔をしなければ、女優が台無しよ、カメラが廻っているでしょう」と西村の方を指さす磯子。
「そうそう、自分の姿を見てご覧、あそこの鏡に映っているわよ」と浅子の顔の前に鏡を置く。
自分の姿に驚く浅子に「こんな場所に、男の物が着いているわよ」と言うと陰毛を触る。
「うぅ、うぅ」と首を振る浅子。
「こんな物を生やしているから良く見えないでしょう?先程の先生も舐め難いと怒てらしたわよ」と陰毛を引っ張る磯子。
「うぅうぅ」と首を振る浅子に「早く綺麗にして、カメラ写りを良くしましょう」「うぅ、うぅ」と浅子は嫌がる素振りを見せる。
「鋏を頂戴」と言うと大きめの鋏を手渡す翔子に「大きな鋏だわね、これは髪を切れって言うの?」と言って顔の処に行く翔子。
綺麗な長い髪を手で持って「これを切るの?女優さん出来ないわね!どうする?」と鋏を動かす磯子。
「大人しく、綺麗にしてもらう?それとも髪を切っちゃおうか?」と「ガチャガチャ」と目の前で動かす。
「綺麗にしてもらうか?」と聞くと、頷く浅子。
始めからの作戦で、服従させるのと、感じる様に丁寧に剃りあげるためには、無理矢理は感じないから、磯子は心得ていた。
小島浅子のトレードマークに成って、この後いつも黒髪ロングの清楚美人小島浅子で芸能界に輝くのだが、この時は危機に直面した。

「じゃあ、準備をして」と翔子に言うと、剃刀とシエービング用品をワゴンに乗せて持って来た。
洗面器にお湯が入って、中にタオルが浮かんでいる。
小さな鋏を手に持つと。浅子の股間を覗き込んで、陰毛を指で摘むと無造作に持って「ジョキ」と鋏で切り込むと床に細かい陰毛が落ちる。
「気に成るか?少し寝ていなさい」とタオルを浅子の顔に被せる。
再び股間の陰毛を摘むと「ジョキ」と切ると床に落ちていく陰毛。
目が見えないので、一層神経を集中させているので、感じ易く成っていると思う。
再び摘むと「ジョキ」と切る。
隣で、翔子がシエービングクリームを泡立てて準備をしている。
時々陰毛を引っ張る磯子に「あっ」と声をあげる浅子の様子に、マゾの気質とサドの気質がぶつかる。
短く切り揃えると、翔子が刷毛に一杯クリームをつけて、浅子の陰毛に塗り始める。
「うぅうぅ」と首を振る浅子は明らかに感じていると思う。
すると今度は、乳房を持って乳首を舐め始める磯子。
「うぅ、うぅ」と言う浅子は完全に薬の効果で、敏感に変化している。
何度も何度も刷毛が、陰部を移動して、毛先で小陰唇を突く翔子の悪戯で「うー」と声を出して感じている。
刷毛で塗り終わると、洗面器のタオルを持って、白く塗りたくられた陰部にタオルを押し当てる。
「うぅー、ああー」と声が出ている。
押し当てながら、指で全体を掴む様にマッサージを始めたからだ。

勃起再び

27-016
蒸らし終わると、再び塗り始める翔子だが、今度は剃る部分だけに刷毛が走る。
下腹部だけを白く塗り終わると、剃刀を持って「ジョリ、ジョリ」と音を立てて剃り始める翔子。
何故か大きな音が室内に聞こえる。
「ジョリ、ジョリ」手首に集音マイクを着けて、スピーカーで流しているので異常に大きな音が聞こえる。
外で見ている人に臨場感を与えるのと、剃られている人にも陵辱感を味会わす為に工夫をしていた。
「中々、リアルだな、また元気に成ってきたぞ」と言い出した秋間。
秋間の年齢で再び元気に成る事自体奇跡に近いので、驚いて言葉に出したのだ。
「先生、お元気ですね」と側の簑島に言われて「本当だな、つるつるの浅子のマンコを舐めて見たく成ったぞ」と言い始めた。
簑島が、中に入って磯子に耳うちをすると、マジックミラーに向かって微笑んで、Okマークをした。
磯子はもっと責めたかったが、秋間のご機嫌を取る事が最優先で、浅子は次回秘密クラブのショーで虐めても良いと考えていた。

下腹部を剃り終わると、再び刷毛で今度は微妙な部分に塗り始めると、身体を動かして感じている浅子。
「動くと怪我をするよ」と言うと皮を引っ張って伸ばすと「ジョリ、ジョリ」と剃り始める。
クリトリスの廻りに剃刀の刃が行くと「うぅ、うぅ」と首を大きく振る浅子。
「感じているのか?ここの皮も剥いてやらねばね」と横から指でクリトリスを触る磯子。
意味が判らない浅子は、剃刀の刺激と指先で触られた感触で、身体に電気が走った様な快感を得ていた。

「ジョリ、ジョリ」と音と、刺激に「うぅ」と言うと、小便が流れ出した。
「おお、この子小便を漏らした」と翔子が驚くと「沢山飲んで、刺激を受けたからな」と慰めるが、泣き声が聞こえる。
恥ずかしさで、絶えられなく成ってしまった浅子。
それでも、剃毛は続けられて、今度は大陰唇の廻りの肉を引っ張りながら、刷毛でクリームを塗っていく。
「あれ?クリームが付かないわ」
「そうなの?」磯子が覗き込んで見る。
「いやらしい物が流れ出て来たのね」
「そうなの?オシッコの次は、それなの?何とまあ」と笑う翔子に「うっぅ、、」と泣き止んで身体を動かしている浅子。
「中々、面白いな、私はもう堪らんな」と下半身を触る秋間。
「先生、お元気ですね」と簑島に言われて「触ってみてくれ」と簑島の手を持って、自分のペニスを触らせる。
「ほんと、先生元気」と大袈裟に驚く簑島、昔一、二度抱かれた簑島はよく知っているが、最近は全く相手にはしていない。
秋間は一度抱いた女は結構大事にするので、嫌われる事は無かった。

翔子は浅子の膣口に指を入れながら、皮膚を伸ばして「ジョリ、ジョリ」と剃り始める。
「うぅ、うぅ」と首を大きく振って反応をする浅子をからかって、磯子が乳首を刺激して遊ぶ。
「クリームは要りませんね、次々と流れ出て来ますわ」と指で膣の中を掻き混ぜる様にして、愛液を流れ出させて、それを大陰唇に塗って「ジョリ、ジョリ」と剃りあげていく。
「もう少しで、つるつるのマンコの出来上がりよ」とマジックミラーを見ながら言う翔子に「よし、行こう」と秋間が、トランクスを脱ぎ捨てて入って行く。
禿の小太りの裸は見られた姿では無いが、誰も笑う事は無い。
歪な形のペニスを自分で持って、剃毛が終わるのを待っている。
翔子が、最後の毛を剃り落として「さあ、終わったわ、中を診てみましょうか?」と言うのと、秋間が股間に入るのが同時、だが高さが合わない。
間髪を入れずに、秋間の足元に台を持ってきて「ここに」と言う。
何度もこの様にしてSEXをしているのか?慣れた様子の二人の呼吸だ。
直ぐに高さが合って、ペニスを挿入すると、奥まで一気に押し込む。
「ああーうぅ」と仰け反る浅子の顔のタオルが下に落ちる。
慌てて、被せようと翔子が行くが「いいー」と言い出した秋間。
もう顔を見られても構わないと言う自信に成ったのか?浅子が気に入ったのか?
腰を大きく振る秋間に「ああ-ああ-」と先程よりも数段感じ易く成っている浅子は、何度となく仰け反って、目を閉じて感じている様子だった。
しばらくして浅子が先に逝き、ぐったりとした。
秋間はそれを見て、外に出した様だが、殆ど形跡は無く、空鉄砲に成った様だった。
今宵の浅子の調教は、これ以上は行われずに、解放された。

その後は磯子に調教を受けて、浅子はレズのマゾに成長して行った。
秋間と明石の昔話は一先ず終わり、また次の機会にして。。。。。。。

その後有名女優に成長した小島浅子は、レズの調教とマゾの姿は全く見せずに、結婚もしない清純派女優として、現在の地位を築いてきた。
デビュー時からのトレードマークは、ロングの黒髪清楚系美人小島浅子はこの様に育ってきた。
歌手の戸部磯子も浅子を可愛がって、お互いが知名度実力も備えた芸能人に成った。
それは、秘密クラブの著名な人々の後押しの影響が大きいのは言うまでもない。

話題の渦中の早乙女友加里は、週初めからマスコミに追い掛けられて、大変な状況。
早速特別番組の放送では、再現シーンが作られて、友加里と小糸小代役の人が、大立ち回りを演じているビデオが画面一杯に流れて、画面を見ている友加里も小代も唖然としてしまった。
実際に起こった出来事とは、似ても似つかない二人の行動だったからだ。

サド秋間

 27-017
それは、友加里が余りにも恰好が良すぎて、小代の髪が切られる寸前に次々と男をスタンガンで撃退していく様子が、描かれていた。
「凄い格闘ですね、何か学生時代に武術の心得でも?」と田辺が態とらしく尋ねる。
「いーやーまあーそのー」と照れ笑いしか出来ない状況の友加里。
「それでは、今回は同じマンションにお住まいの方が、実際の画像を撮影されていたのをお借りしてきましたので、ご覧頂きましょう」とアナウンサーの近藤が言うので、驚きの顔に成った友加里。
だが、その映像も先程の画像を、マンションのドアを少し開けて写した様に細工がされている物で、再び呆れる友加里だった。
番組では、友加里を大きくクローズアップして、ヒーローに成って出来上がったコーナーが終わって、来週からの新企画(友加里の有名人のお宅訪問)のお知らせをして、最初のお宅は早乙女友加里が尊敬をしている女優の小島浅子さんの、お宅訪問ですと伝えて終わった。
放送の最中から、電話が局に鳴り響いて大変な騒ぎに成って、益々人気が盛り上がった。
何故?と思っていると翌日のニュースで、犯人二人が全く同じ事を自供したと報道されて、見ている友加里は、唖然としてしまう。
犯人がテレビを見られる筈が無いのに、昨夜テレビで流れた状況と同じ事を自供したのだから、驚くのも当然だ。
「小代、これってどうなっているの?」
「何が?」
「犯人を逮捕した時の状況が、違うのよ」と電話で話をするが「私、判らないわよ、気を失っていたから、友加里必死だったから、覚えて居ないのよ、火事場の馬鹿力ってやつよ」と言われて今度は自分の記憶に自信が無く成る友加里だった。
翌日も週刊誌の取材、他局の取材の依頼、ドラマへの出演依頼等、次々と話題は尽きることが無かった。

週末に成って「先日放送した、血液で癌が判明する企画、GOが出たから、来月やるぞ」と青木常務が嬉しそうに言う。
「そうですか?」と何も判らないで聞くと「今時の人、早乙女友加里とアシスタント小糸小代がスタジオで、例の開発した会社の実験台に成って貰うのだよ」
「えー、私達が血をとられるのですか?」
「君らは若いから、将来成る癌が判るのは対処が出来るだろう?」
「でも。。。。」
「まあ、形式だけだよ、健康体って結論で終わりに成るよ」
「でも、外国では有名な俳優さんが摘出手術をしていますよ」
「そんな事はないだろう?今時の人だから、スポンサーも乗り気だから、頼むよ」
「はい、はい!スポンサーは神様ですからね」と笑う友加里は、最近輝いて見えると思う青木常務だった。

でも少し気に成る友加里は実家に電話をして、親戚に癌で亡くなった人は居るの?と尋ねていた。
母の祐子は「急に何を聞くの?」と不思議に思う。
「番組で将来成る可能性が有る癌の検査を特集するのよ」
「あれね、見たわね、よい時代に成ったわね、早く判ればお婆さんも助かっていたのにね」と思い出した様に言う祐子。
「誰の事よ?」
「私のお婆さんよ、子宮癌が卵巣に転移、最後は大腸にも転移して亡くなったのよ」
「そうだったの?知らなかったわ」
「私の母親も乳癌に成ったわよ、覚えて無いの?まだ小さい時だったから、知らないかな?」「そうだったの?じゃあ癌の遺伝子は持って居るのね」
「有るわよ、お父さんのお母さんの実家も確か子宮癌に成っていたわよ」
「それじゃあ、両方共だ」と困り声の友加里に「最近は早期発見で、直ぐに治るでしょう?その血液で判る検査ってもの凄く高いのよ、番組で安く受けられないの?」と反対に自分が受けたい様に話す母。
「実はね、来月私とアシスタントの小糸さんが、メーカーの実験台に成るのよ」
「それで、不安で電話して来たのね」
「その通り」
「癌の遺伝子は有るから、早い目に判れば、その方が良いわよ、役得ね」と笑って電話が終わったが、友加里は不安が増大していた。

友加里の家系がその様に成っているとは思ってもいないが、秋間達の企みは、ゆっくりと進行していた。
恐怖のSEXマシンに早乙女友加里を、載せる為に細部の計測をする必要が有る。
既に検査の結果は決まって、乳癌、子宮癌、大腸癌の可能性が高いと成る予定だ。
勿論小糸小代も陽性にする予定だ。

夜に成って「先生、小島浅子を髪切り魔が襲う計画ですが、どれ位切らせますか?」と明石が尋ねて来た。
「浅子も年齢的に三十半ばに成ってきた、女優としては確固たる地位を築いたが、この辺りで大きなインパクトを与えて、世間の注目を浴びるのはどうだ?」
「えー、イメージが変わりませんか?」
「実は、磯子も少し責めがマンネリに成っていると最近話していたのだよ」
「もう、随分長い間秘密クラブには出演させていませんね」
「何回出た?」
「三回でしたが、一回は急遽、警察の動きを警戒して途中で中止にしましたから、片桐さんが強姦劇を演じたのと、磯子の調教ショーだけでしたね、その後はセミヌード的な出演は数回有りましたね、磯子に遊ばれたいので出たのだが、舞台では調教ショーは一度だったと思います」
「そうだったな、あれは私が珍しく二回も犯してから、二ヶ月位経過してからだったな」
「あの調教ショーで、浅子は白眼を剥いて失神してしまいましたね」
「圧巻だったな」と想い出して笑う。
「今度は、もっと過激な事をして虐めるのは?どうだ!」
「先生は何をお考えでしょう?」
と怪訝な様子で尋ねる明石。
「友加里の人気を盛り上げて、浅子の人気にインパクトを与える、その両方と秘密ショーの興業にも貢献する案を実は考えている」
「脚本は出来上がっているのだが、本人には話して無いのだよ」
「映画ですか?そうだまあ、浅子の新境地だから、ヌードも撮影しても面白いかもしれないがな」
「それは凄いですね、清純派スターのヘアーヌードですか?」
「今時インパクトが無いだろう?逆だよ」
「逆とは?パイパンヌード写真だよ!総て剃りあげてな!」
「えー、そんな大胆な作品を作られるのですか?」
「そうだ、お前の会社がするのだよ、私は陰のプロデュサーだ」
「本人が納得しますか?」
「する訳無かろう」と笑う秋間。
「次の映画の宣伝も兼ねて、秘密ショーで披露すれば、先行興業に成るぞ」
「女優小島浅子の剃毛ショーでも鮮度が有りませんよ?」
「総てなら、インパクトが有るだろう?」
「総てとは?」「女優小島浅子の坊主だよ」
「先生それは、やり過ぎでは?」
「次の映画は、男に捨てられて諦める女が出家して、仏門に入る作品だから、丁度良いのだよ」と言われて、驚きの表情に成った明石だった。

猿芝居

  27-018
恐ろしい話を聞かされて、秋間は本当にサドだと思う明石。
だが、今人気の地位を不動の物にしている小島浅子の、パイパンヌードそれも身体中の毛を剃り落としてしまうと言う秋間、自分が育てて有名にしたのに今度はそれを無残にも壊す、サドの典型だと呆れてしまうが、興業的には最高のショーに成る事は間違いが無いと思う明石だった。
来週の自宅訪問で、髪切り魔に襲われるシーンは髪切り魔に撮影をさせて、浅子は意識を失う設定に成っている。
髪を切られるシーンは鬘を使用するので、テレビの視聴者には判らない事に成っているが、
その事はエクア企画の人間だけが知っている。

明石が日曜日に秘密クラブの客に、メールを飛ばした内容は次の文章だった。
今月末、お待たせしております秘密クラブのショーの催しを久々に開催致します。
日時は月末の土曜日  時間は十七時開演を予定しています。
尚内容は  第一部  最新型SEXマシンのお披露目、素人若妻
      第二部  有名女優、残酷緊縛、剃髪、剃毛、パイパン撮影風景
申し込みは早めに、お願い致します。
                  秘密クラブ  曉ホールで一斉送信をされた。

会員は有名女優と書かれているので、小島浅子を直ぐに連想したが、あの黒髪ロングで清楚を売りにしているのに、坊主にするのだろうか?と興味を持つのだ。

明石は、カメラマンの用意、理容師の準備とその日から、忙しいが多分ビデオと写真集の売れ行きは半端な数ではないだろうと推測できる。
浅子の運命の変わる日が近づいていた。

月曜日の午後から、スタッフと小糸を伴って小島浅子の自宅に向かう一行。
エクア企画の人間が二名同行して、浅子を病院に連れて行く事に成っているのだ。
そして、暫くの休養をしてから、映画の撮影を発表するが、その時は鬘を被らせての会見に成る予定だ。
世間の人は、浅子に哀れみを持って見つめるので、映画の反響も大きいと目論む秋間とエクア企画。
自分達の趣味と収益の両方が手に入るので、一石二丁の一大企画に成る。

友加里が到着一時間前に、カメラマンと曉会の数人が小島の自宅を訪れた。
お手伝いの秋山が、玄関に出ると「撮影部隊です、先に参りました」と伝えると、扉を開く秋山。
中に入ってきた人を見て「貴方達は何者?」と叫ぶ秋山。
「俺達は、髪切り魔だよ」
「キャー!」と叫んで逃げる秋山を一人が押さえつけて、白髪混じりの髪に鋏を入れると「ジョキ、ジョキ」と切る。
「た、たすけてーー」と叫ぶ声を聞いて、二階から降りて来る浅子。
テレビ局が来るので、化粧をして各部屋のチェツクをしていたが、叫び声で「どうしたの?」と階段の上から見下ろすと、四人から五人の男の姿が見える。
秋山は髪を切られてから、スタンガンを食らって気絶をしているので、動かない。
「何者なの?」と尋ねると「髪切り魔だよ」と鋏を見せると「えー、捕まったのでは?」
「仲間が沢山居るのだよ、小島さんの様に有名な女優さんの髪を切って、有名に成りたいのだよ」と階段を上がってくる。
一人の男がスタンガンを隠し持って居る。
「もうすぐ、大勢来るから逮捕されるわ、止めなさい」と言うが逃げる体勢の浅子。
一人がカメラで撮影をして、四人が行動部隊だ。
「キャー」と叫ぶと走り出す浅子に鋏を持って、飛び掛かる男。
髪を引っ張ると「ガチャ、ガチャ」と音を立てて脅かす。
「止めてーーーー」と叫んで押し倒されると同時に、スタンガンが浅子の腹部に「うぅ」と言うと気絶をしてしまう。
袋から鬘を取り出すと、長い浅子の髪を纏めて、ネットを被らせて、その上に丁寧に鬘を被らせると「撮影開始」と言ってカメラを構える。
「ばっさりと切ってやれ」
「綺麗な髪だな?」
「当分外へ出られないだろう」と言いながら鬘を切り込む。
「注射を打っておきましょう」と持って来た麻酔薬を、浅子の腕を捲り上げて注射した。
無残に刈り取られた鬘の髪を散乱させて「もうそろそろ、来るぞ」と言うと三人の男が、家から出て行った。
入れ替わりにやって来たのが、友加里と小糸。
玄関先に立って「私達は今、女優小島浅子さんの自宅の前に来ています、今回からの有名人お宅訪問の第一回は、この豪華な住宅にお手伝いさんと二人でお住まいです、それでは早速」と言ってチャイムを鳴らす小糸。
中々返事が無いので「あれ?」と言いながら扉のノブを回すと開く。
「こんにちは」
「おじゃまします、NCNテレビです」同行のエクア企画の二人は事情を知っているから、驚きはしないが「キャー」と小糸が叫ぶと「しまった、逃げ様」と階段を降りて来る二人が、態と滑ってスタンガンを友加里の足元に転がしてしまう。
「友加里、髪切り魔よ!」と秋山の姿を見て叫ぶ小糸。
転んだ一人の首に友加里は拾ったスタンガンを当てると「うぅ」と気絶をしてしまう。
もう一人もスタッフが取り押さえて、二人共捕まえてしまった。
「小島さん、小島さん」と呼びながら階段を上がった友加里が「何!この髪の毛は」と叫ぶと、前方に倒れた状態で動かない浅子を見つけて「わー、無残な」と言うと「大変よ、浅子さんが襲われて、髪を切られている、それも凄い切り方だわ」と言うとカメラマンは撮影を続けている。
警察にスタッフが連絡したのか、サイレンの音が近づく。
エクア企画の二人が「この様な姿を見られたら、ファンが..。。。。私達が病院に連れて行きます」と無残な姿の浅子を抱き抱えて、車に乗せて自宅を後にした。
残された友加里は、お手伝いの秋山の回復を待って事情を聞こうとしていた。
「早乙女さん、またお手柄ですね、スタンガンで悪党を捕らえるシーンはバッチリですよ」今夜は大スクープ間違い無いと、局に連絡するスタッフ。
警察官がその時、小島の自宅に入ってきた。

仕組まれた事件

 27-019
浅子は明石が用意した病院に、二人に抱き抱えられて連れて来られて、鬘を外せば全く普通の姿の浅子、薬が切れるまで眠るが、目覚めるのが丁度報道エブリィの前に成る予定だ。
エクア企画の簑島と付き人の有賀が、浅子の部屋に付き添いで来ていた。

犯人が撮影したビデオが残されていたので、NCNのテレビ局が抜き取ってダビングをしてから警察に提出する事も計算されていた。
この犯人逮捕で、一応髪切り魔事件は、幕引きの予定に成っている。
勿論夜の報道エブリィでは、スクープ映像が流れて大きな話題に成る事は決まった様なものだ。
警察には一応全員が行ったが、ビデオは渡していなかった。
局で再生されたビデオを見て、青木常務を始めとして、担当プロデュサーも余りの残酷な切り方に驚く。
「小島さんの綺麗な髪が、ズタズタに切られていますね」
「お手伝いさんの、髪まで切って居ますよ」
「恨みが有ったのか?」
「スターで髪が綺麗な女優が売りの小島さんには、致命的ですね」
「この画像流しますか?」
「スクープだから、流さなければ悲惨さが伝わらないからな、残酷だが流すか」
「後ろ姿で充分だな、襲われる前の姿と後ろ姿にしますか?」
「番組までに編集してくれ」と会議が終わった。

警察は秋山とNCNのスタッフ、小糸、早乙女に色々事情を聞いたが、残酷な画像を見せられて、気絶した小島浅子の事情聴取は、電話で尋ねる程遠慮した。
簑島が、本人の心のショックは計り知れないので、今は病院で静養致しますと伝えた。
何かお尋ねの事が御座いましたら、本人の体調の良い時に聞いて返事致しますと答えていた。
本人はまだ薬で、眠ったままで夜九時を過ぎるまで、起きる事は無い。

九時過ぎに病院のベッドで目覚めた浅子は、直ぐに手を髪にやって調べる。
「あっ、切られてないわ」と口走ると「あっ、気がつきましたね」と部屋に入って来た簑島が微笑んだ。
「長い時間、眠っていたのね」
「そうよ、もう九時過ぎよ」
「報道エブリィの取材はどの様に成りました、髪切り魔に押し込まれて、秋山さんは気を失って髪を切られていました、私も押し倒されて、髪を切られたと思ったのですが、大丈夫でした」
「でもね、変な事に成っているわ」と話した時に有賀が入って来て「小島さん、気がつかれましたね、良かった」と笑顔に成った。
「有賀さん、あれを見せてあげて」と言うと有賀が側に有った紙袋から、鬘を取りだして見せる。
「それ何?」
「小島さんが被っていた物ですよ、始めは凄いズタズタに切られたと驚いたのですが、病院に到着の前にエクア企画の人が鬘に気がついたのですよ」
「何故?鬘を被せて切ったの?寝ている時間が長すぎだわ、どうしてなの?」と話していると「今夜の報道エブリィが始まるわよ」と簑島がテレビを点ける。
「こんばんは、報道エブリィの時間です、今夜はショッキングなニュースからです、今日から予定していました新企画の有名人のお宅訪問で、大変な事件が起こってしまいました」と友加里が話すと「それでは、衝撃の瞬間をご覧頂きましょう」と小糸が紹介した。
画面に小島の自宅内部が映って、二人の男が入って来てお手伝いの秋山を襲う。
気を失う秋山の髪を切ってしまうと、次に二階に上がっていくと小島浅子が驚きの表情で話しているのが流れる。
襲いかかる男、スタンガンで気を失う小島浅子。
そして浅子の長い髪を、ズタズタに切り裂く姿、その後横たわる無残に切られた髪の浅子の後ろ姿の映像で終わった。
「この後、私達が訪問して、この髪切り魔と直面して、乱闘の末逮捕致しました。それではその映像もご覧頂きましょう」と画面に友加里の活躍場面が流れた。
映像が終わると「犯人二人は、以前逮捕された犯人の仲間で、有名人で髪の綺麗な女優をズタズタにして、仲間の無念を晴らしたかったと、これまでとは異なる切り方をしたと自供しています」と小糸が説明をすると友加里が「小島浅子さんは、そのまま病院に入院されて、精神的ショックが大きく面会謝絶の状態で、その後の様子は判りませんが、ご本人の精神的な回復が待たれます」と友加里が説明して、犯人の実体が報道された。
もうその時間から、局の電話が鳴り止まない状態が始まった。
「何処の病院に入院されている?お見舞いに行きたい」
「犯人が許せない」
「髪の綺麗な女優さんなのに、今後はどうされるのか心配」
「女の敵が逮捕されて、安心です」
「早乙女さんの活躍素敵でした」と恐ろしい程の電話だ。

病院で放送を見ていた浅子は呆れて「これって?何なの?」
「訳判りませんね、鬘を被せて、鋏で切ったのですよね」
「私は気絶していたから判らないけれど、何が起こったの?何の為にこんな事をしたの?」「小島さん、これだけ報道されて、警察も犯人を逮捕しているのに、嘘でしたって、出て行けないわね」そう簑島が話すと同時に携帯が鳴って「大変よ、事務所にも慰めの電話と、お見舞いを送りたいとの電話が殺到しているそうよ」
「えー、困ったわ」
「悲劇のヒロインに成るしかないわね」
「当分出られないの?」
「そうだわね、明日に成ればもっとエスカレートするわ、出るならあの髪に合わせれば男の子の髪型にしなければ無理よ」
「えーー、そんな困っちゃったわ」と今度は別の心配をする事に成った浅子。
少しの間、病院に居て別荘に休養に行く段取りを簑島が考えて、翌日浅子に伝えた。
だが、これも簑島が明石に言われた作戦で、世間の哀れみがどんどん上昇して、戻れない状況に成るのを待っていた。

翌日も小島浅子の映像が流れて、連日の様に見舞いの電話が事務所にもテレビ局にも届く。
「黒髪ロング清純派のイメージが崩れても、元気な顔を見せて下さい」のラブコールをNCNが発信を始めたのは、事件から五日目からだった。
別荘で久々にテレビを見た浅子が「これでは、もう出られないわ、今出ると私が今度は騙した女優に成ってしまう」と言い始める程、同情と哀れみが溢れる状況に成ってしまった。
有賀と二人で伊豆の山奥の別荘で、行動の制限を受けてしまった様な状態が、月末まで続く事に成るのだった。
反対に友加里の人気は日々上昇して、秋間の考えた通りの軌跡を辿っていた。

SEXマシン

 27-020
千葉から秋間の自宅に待ちに待った品物が届いたのは、二十日で「おお、これか?待っていたぞ」と喜びながら箱を開く秋間。
箱の中から、ゴム製のブラジャーの大きな物を取り出して「これが、あのテストの女の乳首か?」と指で触って様子を見る。
「先生、この装置と電源を繋いで見て下さい」
「これか?」
「はい、充電装置も有りますから、コードが無くても使えます」と説明すると「そこのコンセントに繋いでくれ」と嬉しそうに言う。
「これがスイッチか?」
「はい、五段階で強さを調節出来ます」と言うと早速スイッチを入れる秋間。
「おお、動いているな、それ程感じないがな」
「先生これは女性の胸に着けて、柔らかいタッチから、強いタッチまで色々楽しめるのです、特にこの寸法に合った女性が楽しめる物ですから」と言われて「そんなもんか、私では判らないな」と道具をテーブルに戻して、今度はペニスの形に近い物を取り出して「おお、結構長いのだな、それに太い、この上の器具は何だね」と上に伸びた棒の様な物を触る。
「これが女性の膣に入る部分で、この部分は丁度クリトリスを刺激する物で御座います」「そうか、これも見ているだけでは、仕方無いのう」と笑う秋間。
「次回の分として、間野先生の処には新型のジェルを本日送りました」
「何だ!それは?」
「はい、計測の時に流し込むジェルに電流が流れる新型の物で、計測でも遊べる優れものです」
「そんな物を入れられるのか?」
「はい、弱電流が、アナルと膣に流れて、殆どの女性は失神する程の快感が伝わりますよ」「そんな事に成ったら本人に判ってしまうだろう?」
「途中からは考えられませんから、検査の一環だと言って誤魔化せますよ」
「それは面白いな、見学に行かねば成らないな」と二人の会話は盛り上がって、次の女性の物はアナル、膣、クリトリス、乳房を作る様に指示をする秋間だった。
「忘れていました、今回の方の分は陰毛が薄かった様ですが、陰毛が有りますと、フイット感が少し落ちますので、その点は呉々もお間違いに成らない様にお願いします」
「そんなに、微妙な物なのか?」
「はい、一度お試し頂ければ、ご納得されると思います」と言って千葉は帰って行った。

翌日「明石、届いたぞ、準備は整ったか?」
「はい、理容師も口の硬い男を準備しました」
「もう世間には、黒髪ロング清楚では、戻れない状況は本人も判っているだろう、だが坊主とは思ってないだろう?」
「可哀想な気もしますね」
「マゾだから、喜ぶかも知れないぞ、磯子も海外に長い間行っているから、寂しいだろう?」「磯子さんは怒りませんか?」
「帰って来て参加するぞ」
「えー、本当ですか?面白い舞台に成りますね」
「そうだよ、明日明後日に磯子に呼び出しをさせる」
「流石は先生です、段取りが良いです」
「友加里の方も順調に人気をあげて、視聴率もファンレターも凄い状態に成っている。今度は例の企画で友加里を陥れるのだ、今度のテストで機械の状況が判るので、楽しみだ」
「はい」
「頼んでいた、体調は付き人に調べさせているか?」
「はい、規則正しい様です」
「誘拐したテストの女はその点だけが気懸かりだ」
「はい、それは判りません」
「ショーの最中の生理は見世物に成らんぞ、急遽中止で浅子だけに成るかもしれんから、覚悟はしておけ」
「はい」秋間との恐い会話が終わった頃、磯子が成田空港に帰ってきた。

佳奈のその後は悪夢の事件を忘れて、誠との新婚生活を楽しんでいた。
「良く見れば、ショートも可愛いよ」
「ありがとう、私はまだ切られたのが少なかったけれど、女優の小島さんは当分人前に出られないわよね」
「スターだから、鬘で出て来るのだろけれど、黒髪ロングはトレードマークだったからな」「可哀想な程切られていたわ、あれなら坊主の方がまだ綺麗かも」
「それは、想像出来ないな」
「今度は大きくイメージチェンジするかも知れないわよ、芸能界は逆手に取って稼ぐ世界だからね」
「恐いな」と食事の後の報道エブリィの画面に切り替わる。
「このキャスター、毎日綺麗に成るわね」
「早乙女友加里は、人気が凄いね」
「この子も黒髪の清純派ね」
「佳奈も少し前までは長かったのにね」と笑う二人だが、数日後再び誘拐される事に成るとはこの時は考えもしていなかった。

数日後「浅子、帰ったよ」と磯子が電話をしてきて、急に明るく成る浅子。
「お姉様、お帰りなさい、寂しかったわ」
「それよりも、大変な事に成って別荘に隠れている様ね」
「そうなの、変な事件に巻き込まれちゃって出られなくなっちゃったのよ、困っているの」「それより、身体が寂しいだろう?」
「だって、お姉様が長い間可愛がって下さらないからよ」
「そうか、それじゃあ、世間に出られる様に考えてやろう、可愛がってやるからな」
「ほんとうですか?」
「金曜日に迎えをやるよ」
「ほんとう、うれしい」
「久々にステージに立つか?」
「えっ、大丈夫ですか?長い髪の浅子がみんなの前に出ても?」
「好きだろう、ステージで可愛がられるのは?」
「で、でも」
「嫌なら、辞めるが」
「いいえ、お願いします」
「そうか、思い切り逝かせてやるから、覚悟して来るのだよ」
「はい、お願いします」と磯子との会話だけで濡れてくる浅子。
世間に出られる様に考えて下さるのだ、お姉様は頼りに成るわと嬉しく成って、早速有賀に東京に帰れると話す浅子だ。

木曜日から、曉会が佳奈夫婦の廻りで監視を始める。
エクア企画の女も、佳奈の行動を監視して、トイレにも尾行して監視する。
「体調面は、本日の処大丈夫です」と夜に報告をする。
何処でいつ誘拐をするか?明石の指示を待つ誘拐実行犯達。
佳奈の場合は、実験に使う為だけなので終わると元の生活に戻さなければ成らない。
薬を使うと、正確な事が判らないので、薬を使わずにマシンに載せなければ行けないので、慎重だ。

金曜の夜、磯子の迎えの車が別荘に来て、有賀と浅子は嬉しそうに東京に向かって帰る。
帽子を被り、地味な服装をして何処かでファンに見られても判らない恰好で、移動していた。
「戸部さん、私の復帰の方法考えて下さったみたいよ」
「そうなの、良かったわね」
「久々に会えるのよ、嬉しいわ」
「まるで、恋人に会う様ですね」と微笑む有賀。
一応は、知らない事に成っているから、口には出さないが、浅子の廻りの人は関係を熟知している。
うきうき気分の浅子を乗せて、車は都内に入って来て、今夜は秘密クラブの近くのホテルに宿泊予定に成っていた。

秘密クラブ

27-021
土曜日の朝、佳奈のマンションの近くに交代で張り込み、機会を伺うが外出の気配が無い。
「困ったな、自宅に終日居たら、機会が無いぞ」
「女房の勤めている会社は出版の会社だったな」
「はい、新横浜駅の近くです」
「どの様な仕事をしているのだ」
「今は、読者アンケートの纏め的な仕事ですね」
「今日は誰か居るのか?」
「編集の人は居ましたよ、先週調べました」
「お前の、ごろつき語で脅して、昨日の女森永を呼べと、適当に怒れ、最後に今から社に行くと言えば、慌てて連絡するだろう」四人の男は痺れを切らせて、強硬手段に出た。

佳奈の自宅では「久々に休みが、揃ったね」と襲い朝食を食べていた。
テレビのワイドショーでは、連日の小島浅子の話と早乙女友加里の話題で盛り上がっていた。
「小島浅子さん、当分出て来ないわね」
「そうだろうな、佳奈の髪位ならショートで出るだろうけれど、あの映像だと男の髪型よりも短い部分も有ったからな、イメージ狂うよな」
「有名人は辛いわね」と話していると、佳奈の携帯が鳴って「会社からだわ」と言いながら電話に出る佳奈が「えー、そんな方知りませんよ」と大きな声で話している。
電話が終わると「何よ、編集の人は一方的で」と怒っている。
「どうしたの?」と尋ねる誠に「変な読者が、会社に来るらしいわ」
「何それ?」
「読者アンケートの集計をして、プレゼント贈っているのだけれど、不良品でも届いたのか、社に来るらしいわ」と勝手に理解して話をする佳奈。
「編集の人は、そんな厄介な仕事は、送った私が始末しろ、俺達は今から原稿貰いに行くからだって」
「じゃあ、今から行くのか?」
「仕方無いわ、昼から来るって」
「そうか、じゃあ一緒に行こう送って行くよ、そのまま買い物に行こう」
「そう!」と急に笑顔に成る佳奈。
二人は車で、一緒に出掛ける事にして、誠がしばらくしてマンションから出て来て、駐車場に向かう。
「一緒に行くらしいな」
「どうします?」
「誰か駐車場に行って、足止めして時間を稼げ」と言われて一人の男が、誠の後を追って行った。
駐車場はマンションの裏側で、少し離れているので、誠は先に車を取りに行ったのだ。
しばらくして、マンションから佳奈が出て来て、誠の車を待っているが、中々来ないので駐車場に向かって歩き出した。
一本道だから、すれ違うと思って歩き出して「あれ?」と遠くに誠の姿と男の口論の様子を見た時、身体に電気が走って倒れ込む佳奈。
直ぐに車に連れ込まれると、口論の男にメールを送って車は現場を立ち去って行った。
しばらくして口論の男は捨て台詞を残して、立ち去った。
マンションに戻ると佳奈の姿が見えないので、携帯に電話をする誠だが、呼び出し音だけで反応が無い。
「何処に、行った?」と怒りながら、車を路駐してマンションの自分の部屋に戻るが、佳奈の姿が見えないので、駅に向かって車を走らせる。

「気が付くと五月蠅いから、猿轡して縛っておけ」
「はい」と言うと直ぐに、手足を細い縄で縛りあげる。
口にはハンカチをねじ込んで、猿轡をしてしまう。
「これも、着けとけ」とアイマスクを後部座席に放り投げる。
しばらく走ると、気が付いたのか佳奈が身体を動かし始めると「奥さん、大人しくしていたら、良い気持ちにしてあげますよ」と耳元で言う。
誘拐されたと認識した佳奈が身体を動かすが、手足が動かないのでしばらくして、大人しく成った。

浅子は今夜磯子に久々に可愛がって貰えると、気分は最高に成っていた。
最近世間に隠れて生活をしていたので、ストレスが溜まって、気が重かったのが、今夜で解消されると思う。
久々の秘密クラブでのショー、セミヌードで可愛がられるか?本当は責められて気が遠く成る程逝かせて貰いたいと考えると、股間が熱くなって濡れてくるのが判る浅子。
何度も二人では遊んだが、舞台は久しぶりに成るが、観衆に見られて感じるのも興奮するから、元々役者が好きなのだと思っている浅子。
人に見られる事が自分の天職、その中のSEXは最高に燃えると最近では思うのだ。
秘密クラブのショーの出演は嫌いでは無い。

佳奈はクラブの地下室に閉じ込められる。
トイレも有れば、食事も運ばれるのだが、運ぶ人に何を尋ねても誰も何も話さない。
佳奈は食事には全く手をつけないで、我慢をしている。
何か入っていたらとの不安も有るが、一体この場所が何処で?自分は何故誘拐されたのか?それが全く判らないのが不安に成っていた。
異なる控え室で浅子は磯子と抱き合って「お姉様、お久しぶりです」
「浅子、合いたかった」と抱き会うと、直ぐに長いキスをして喜びを表していた。
「浅子は浮気してないか?」
「するわけ無いわ、だからご無沙汰よ」と微笑む。
「ここは?」と下半身に手をやる磯子に「凄い状態だわ」と告げる。
「今夜は、綺麗にしてあげるよ」
「ほんと、楽しみ」と喜ぶ浅子。
恐ろしい企みを知らない浅子は、長い黒髪を掻き上げながら、微笑んでいる。

ステージでは最後の打ち合わせが行われて、秋間も明石も加わって、綿密な計画が行われている。
問題は、佳奈の記憶がここの場所を覚えて居ると困る事。
今回は薬を使用せずに、このマシンでの効果がどの程度有るのかを確かめなければ成らない。
アイマスクをして、ステージには連れて来るが、終わった後とか途中に会話等を聞かれる恐れが有るから、だからと云って観客に無言で見て欲しいとも強要出来ない。
最後は秋間の「聞かれて都合の悪い事が起こったら、帰さないで明石が処分しろ」の一言で、強行開催に成ってしまった。
ステージでは、SEXマシンに器具を取り付けて、千葉と社員が調整を行って「これで、ここに女性を寝かせば、大丈夫でしょう」と秋間達に告げた。
「身体が、動かせませんから、狂いますよ」と簑島が見て言う程、固定された寝台だ。

佳奈はステージ

 27-022
しばらくして、理髪師の男がやって来て、秋間に挨拶をする。
「天下の、小島浅子の髪を、坊主にするのだから、綺麗にやってくれよ」と笑うと「あんな美人さんで綺麗な黒髪を刈り上げられるのは、散髪屋としては最高の喜びです」と微笑む。
「髪フェチか?」と尋ねる秋間に「勿論です、私は理容師ですが、今は美容の事もしていまして、女性の顔剃りもしています」
「そうか、頼むぞ、浅子の身体中の毛を剃り落として、ヌード撮影をするからな」
「はい、判りました」
五十代の陰湿そうな男は寺田と名乗って挨拶が終わると楽屋に消えた。
舞台に三箇所のカメラが設置されて、照明の角度の調整が終わると、中央のマシンが不気味な光を放っている。

「さあ、時間だよ」と佳奈の処に女が入って来て「着ている物を総て脱ぐのよ」と言う。
「何を言っているの?早く帰してよ、警察に訴えるわよ」
「馬鹿じゃ無いの、ここから簡単に逃げられると思っているの?早く脱がないと、男が来て乱暴に脱がすよ」と脅かされる佳奈。
何もしない佳奈に女が怒り出して「素直で無いな、お客がもう来ているのよ、早く脱ぎなさいよ」と身体に手をかけると、振り払う佳奈。
すると、もう一人の女が入って来て「まだ、脱がしてないの?もう時間が無いわ」と佳奈の身体を持つと「辞めてよ」と怒る佳奈。
また一人がやって来て「手伝うわ」と言うと身体を押さえる二人。
脱がせる一人に成って、上着を脱がすと直ぐにスカートを脱がせる。
「いやー、やめて」と騒ぐと、今度は男が二人入って来て「客が入って来た、急げ」と佳奈の身体を男が押さえて持つので、一気に下着姿にされた佳奈。
不思議と脱がせた衣服を綺麗に、籠に入れているのだ。
「さあ、これも脱ぎましょうね」とパンティを一気に脱がしてしまう。
「薄いわね」と陰部の毛を見て女が言うが、手も身体も持たれているので、動け無い佳奈。
ブラジャーを外して全裸にされてしまっても、身体を持つ手は離さない男達。
「これを、着けてね」とアイマスクを着けて佳奈の視界を遮ると「今度はこれを着るのよ」とゴム製のマッサージブラを装着させてしまうと「凄い、ぴったりだわ」と驚きの声をあげる女。
「連れて行け」と言う言葉に、抱えあげられた佳奈「いやー、降ろして」と言うが、二人の男に抱き抱えられて、暗闇のステージに連れ出されていく佳奈。
ステージの寝台にそのまま寝かされる佳奈を、今度は固定して手腰、足と順番にベルトで身体が固定されて、動け無く成って男達は佳奈から、離れて行った。
「何?何なの?助けて」と近くに人の気配を感じなくなって、怯え出す佳奈。

ステージが明るく成って「本日もお越し頂きまして、誠にありがとうございます」と司会の男がお辞儀をする。
「尚本日の催しは、秘密の部分が多すぎますので、説明は今お配り致しました、用紙に書かせて頂きました、お読み頂、ご納得の上本日のショーをお楽しみ下さい」と再びお辞儀をすると大きな拍手が巻き起こる。
「何、なんなの?ここは何処なの?」と独り言を言って顔を左右に向けて、何が有るのだろう?と捜している様子の佳奈。
「うぅ」と口走る佳奈の胸のマッサージの電源が入って、心地良い状態の振動に成っている。
「これは?何?」と再び首を左右に振って、人の気配を捜す。
しばらくして「それでは、次のレベルに上げてみましょう」と司会が千葉の指示で言うと、振動が変わって佳奈の乳首に振動が伝わる。
もの凄く、気持ちの良い動きに、佳奈はこれって?マッサージのテスト?感じは悪く無いわと思う様に変化してきた。
「それでは、次に移ります」と司会者が言うと、今度は佳奈のクリトリスに刺激が伝わって「うぅ、うぅ」と首を振って「いゃーん」と声を出していた。
「感じているわね」
「ほんとだ」と客席で囁く声が聞こえだした。
擽る様な動きがクリトリスに伝わると、もう佳奈は自分が捕らえられている事を忘れる程の陶酔に変わって来た。
乳房にはその時、次の段階の刺激が伝わって、全体が揉み上げられて、乳首を吸われている感覚に変わっている。
「うぅ、うぅ」と嗚咽が出始める佳奈の膣内は既に、潤ってマシンのペニスを受け入れる様に変化していた。
ゆっくりと先が挿入されていくと「あぅ、あぅ」と反応を始める。
クリトリスの刺激の力が変わって、先が廻って刺激を開始した。
「ああー、うぅ」と声が大きく出ている佳奈に「これは、凄い機械だな、怯えていた女が喘ぎ声を出し始めたな」一番近くで見ている秋間と明石は身を乗り出していた。

奥の控え室で、化粧をしながら舞台の雰囲気を聞いている浅子が「どの様な事をしているの?」と尋ねる。
「素人の奥様が、SEXマシンの実験に参加しています」
「SEXマシン?凄い装置が在るのね」
「最新型らしいですよ、奥さんはもう天国状態だと男の人が話していましたよ」
「新しい機械が来たのね」と微笑むと鏡の中を見つめて、櫛で長い黒髪をとく。

舞台では、三箇所共にマックスの責めに変わろうとしていた。
「あああーーーーだめーーー」
「壊れるーーーー」と大きな声で叫ぶ佳奈。
ピストンは早い動きで、膣を掻き混ぜながら動く。
クリトリスには吸盤の様に吸い付いて刺激を与えだして「いくーーーー」と大声で騒ぐ。
もう、佳奈の頭の中は空っぽ状態に成って、身体は汗に塗れて小刻みに震える感じで、何度も何度も逝かされて、身体が疲れと快感で、放心状態に成っている。
「これで、どう?」と千葉がボタンを押すと「ああーーーああ-ああ-」と大声の後痙攣を起こして、白眼を剥いて気絶して、身体が硬直して、がくんと落ち込んで動かなく成ってしまった。
「パチパチ」「パチパチ」と会場から大きな拍手が巻き起こって、舞台は暗くライトが落ちて、客席が明るく成った。
「凄い、装置だ」と明石が言うと「早く、友加里を。。。。」と言う秋間は興奮が一杯に成っていた。

緊縛の浅子

27-023
佳奈は機械と一緒にステージから、運び出されて楽屋に戻ると、直ぐに麻酔薬を注射される。
機械から身体を離すと、数人が佳奈の身体を抱き抱えて、シャワー室に連れて行って、身体を洗って、髪もシャンプーして、自宅に戻す段取りをしていた。

「小島さん準備出来ましたか?」と係が浅子の部屋に呼びに来た。
会場では興奮冷めやらぬ中、小島浅子が髪切り魔に襲われる映像が生々しく流れていた。
画像が終了して司会にスポットが当たって「さて第二部はこの秘密クラブでも何度か出演されました、小島浅子さんの登場ですが?先程ご覧頂きました様に先日、世間を騒がせた髪切り魔の被害に遭われまして、あの様な無残な姿に成られまして、本人のお気持ちは?と思っていましたが、実はあの画像は造られた物で、本当は鬘だったのです」と鬘を被った女性が現れて、この様だったと見せると、会場がざわめく。
「犯人の意図は判りませんが、全国に小島浅子の髪は切られた、可哀想との哀れみ、お見舞いが殺到して、小島浅子も今更嘘でしたとは言えない状況で、隠遁生活をしていましたが、この際、エクア企画ではこの事件を切掛けに大きなイメージチェンジで、小島浅子の新境地の開拓と、初の汚れ役と申しますか、体当たりの演技で新作の映画「仏門の女」で初のヌードと濡れ場を演じます、今夜はその浅子のイメージチェンジの場所として、この場を選び先行ショーを行います、黒髪ロングから驚く様な髪型に変身させます。但し本人は全く知りませんので、迫力有るショーに成ると思います。この模様は撮影されて、DVD、写真集で発売されます。ここにお越しの皆様には修正の無いDVDを販売致しますので、後程お申し込み下さい。それでは小島浅子の変身ショーの開演です」
「パチパチ」「パチ、パチ」と大きな拍手が湧き起こった。

戸部磯子が登場して、自分の歌を披露して会場は盛り上がっていく。
「戸部磯子で御座います、今夜は小島浅子の変身の為に、急遽アメリカから帰って参りました、ここにお集まりの皆様は、私と小島浅子がレズの関係なのはご存じだと思います。
今回私の愛する浅子が事件に巻き込まれて、今回の様な事に成ってしまいました。
幸い次回の映画で変身した浅子を皆様にご覧頂けると聞いて、今回は涙を呑んで私も堪えました。最後の美しい髪の浅子をご覧下さい」とお辞儀をして舞台の下手に立つ磯子。
中央の舞台に浴衣姿の小島浅子が、長い髪をストレートにして現れた。
「皆様、ご心配をお掛けしました、小島浅子で御座います、今夜は大好きなお姉様が帰られて、このステージに立てて大変嬉しいです、私の髪はこの様に切られておりませんので御安心下さい」と深々とお辞儀をする。
長い髪が床に着くのではないかと思う程だ。
客席では「知らないのよね」
「小島浅子の泣く顔が楽しみだわ」とサドの女性が囁いている。
磯子が「今度映画で復帰するって聞いたけれどほんと?」
「えー、聞いていませんが?」と不思議そうな顔の浅子。
司会者が「エクア企画から、先程小島浅子さん主演の映画「仏門の女」が発表されましたよ」「そうですか?私は今聞きました、会社が発表したのなら、間違い無いと思います」
「今回の事件を考えての、小島浅子の新境地の映画で、ヌードのシーンも濡れ場も有るそうですよ」
「わー、凄いですね、私のイメージ変わりますね」
「イメージチェンジの作品に成るらしいです」
「そうですね、私ももう三十三歳ですから、挑戦でしょうか?」と微笑むと「もう、黒髪ロングは今夜で終わりらしいですよ、事件でもう世間には出せないとエクア企画では決めた様です」と司会が言うと、先程の女性が鬘で現れて「世間ではこの様に成っていますから、どうします?」と司会者が言う。
女性がステージから去ると、磯子が「困ったわね、浅子」
「はい、困りました」と言うがそうでもない顔をしている。
「じゃあ、始めるか?」と磯子が言うと、縄を手に持った男が二人現れて、いきなり浅子を捕まえて、後ろ手に縛り始める。
「キャー」と声を出すが、気にしていない様子の浅子、過去にも縛られた事が有るので慣れている。
「長い髪が邪魔だな」と細い布でもう一人が結ぶと、天井から降りた縄に紐を結びつける。
「縄師の松平さんと、矢部さんです」と磯子が紹介をする間に、浅子は後ろ手に縛られて、乳房の上と下に縄が巻かれて、背中で締め上げると、直ぐに浴衣の乳房が、飛び出した様に見える。
「苦しそうね」と言うと磯子が、その浴衣の中から、綺麗な乳房を取り出して、浅子の乳房が飛び出して天井の縄に背中の縄を、結んでしまう。
長い髪も天井に引っ張られて、少し苦痛の表情に成っている浅子。
天井から数本の縄が垂れ下がって居るので、まだまだ縛るのだろうと客も、浅子も思っている。
浅子はここまでは縛られた経験は有るが、これ以上は経験が無いので、反面期待もしているマゾの性格だ。
数本の縄が今度は背中から、肩に巻かれて体重を支える様に縛る。
二人の縄師の手際の良さは目を見張る物が有るので、観客は圧倒されてしまう。
この二人は、このステージで何度も出演して、数多くの女性を縛りあげているので、客も知っては居たが、今夜は二人揃っての出演に異様な空気を感じていた。
浅子も過去にこのステージで、二度程セミヌード公演で縛られた事が有るが、後ろ手に縛られる程度で、苦痛は殆ど無かったと記憶していた。
今夜は、二人も登場して、瞬く間に後ろ手に縛られて、肩に縄が巻き付けられて、長い髪は細い紐で結ばれて吊されているので、以前と異なる気分に成っていた。
矢部が今度は浅子の浴衣の前に手を入れて、右の太股から膝に縄を巻き始めるが、二重三重と巻き付ける。
最初は太股からに刺激が有って、感じていた浅子だが、縄の多さに驚きの表情に成ってきた。
巻き終わると、今度は左の足にも同じ様に巻き付け始める。
「これって?」と初めて怪訝な表情に成ってきた浅子。
カメラ撮影の人間が二人、ステージに上がって来て撮影を始める。
三台の自動ビデオ撮影はされているが、目の前のカメラは映画用だと浅子には直ぐに判った。

浅子は燃える

 27-024
「お姉様、どうなっているの?」と少し浮いて固定された浅子が不安そうに尋ねる。
「浅子、今度の映画で変身するのよ、過去の浅子は消えるのよ」
「どう言う意味?」
「その長い髪の清純派からの脱皮するのよ」と言われた時、両足の縄が徐々に上に引っ張られる。
元々、浴衣の中は何も下着を着けていない浅子だから、少し太股が上がると股間の黒々とした陰毛がライトに光る。
カメラが近づくと「いやー、写さないで」と言うが、足はどんどん上がって、大きく開いて止まった。
「素晴らしい恰好に成ったわね、浅子」
「お姉様、許して!恥ずかしいわ」と顔を紅潮させて言う浅子。
「嘘を言わないの、見られて嬉しいでしょう?」と近づいて「ほら、ここに光る物がもう見えているわよ」と陰毛を指で開いて見せる。
「いゃーん」と身体を動かすが、感じているのが直ぐに判る磯子。
「見えにくいわね、お客様も浅子のオマンコが見たいそうよ、持って来て」と言うと小型の電気バリカンを持って来る女性。
小さな椅子に座る磯子、座ると丁度目の位置に浅子の股間が有る。
「こんなに生やして、これで刈り取って、後で剃って貰うよ」と言いながら電気バリカンのスイッチを入れる。
直ぐに下腹部にバリカンを滑らせると、黒い陰毛が床に落ちて行く。
「早いわ、このバリカンは特殊なのよ、振動が伝わるのよ」とスイッチを入れると音が変わる。
「うぅ、うぅ」と反応をする浅子に「反応が良いわね、好きよ」と言いながら、バリカンを動かして、クリトリスに振動の部分をあてる。
「ああー、うぅ」と声が大きく出る浅子「おお、良いね」と嬉しそうに成る磯子は、楽しそうに、浅子のポイントを刺激する。
「映画迄に、これ剥いて貰わないと駄目ね」とクリトリスの廻りを刈り上げていく。
もう興奮している浅子には、聞こえていない様で「あぅ、ああー」と感じて目を閉じて感じている。
見られている事も、浅子の気持ちを高ぶらせている。
その表情をカメラが追い掛けて、恍惚の浅子。
舞台の奥から、二台のワゴンが運び出されて来て、浅子には見えないが、ワゴンの上には、手動のバリカン、鋏、電気バリカン、日本剃刀が数本、シェービングカップ、洗面器、ポットが見える。
磯子が浅子の大陰唇を指で引っ張りながら、刈り上げていくと「いい-、気持ちか良いです、お姉様」と喜ぶ浅子。
「バリカンだと、これ位でこれ以上は剃刀でないと、綺麗に成らないわね」と言うとスイッチを切る。
バリカンを床に置くと、両手で大陰唇を両方に広げて「わー、一杯流れている」とピンクの肉片を見せる。
カメラがそれを撮影しているのをもう気にしていないのか、目を閉じて「うぅぅぅ」と声を出して感じている浅子。
これまでの調教の成果で、磯子に責められて安心で喜びを表している。
女性から、バイブを受け取る磯子が、その開いた膣口に挿入をすると「あぅ、あぅ」と声をあげて頭を仰け反らせる。
いつのまにか髪を留めていた布が外されて、後ろに頭が向いても痛く無く、長い髪が後ろにたなびくと、バイブが完璧に挿入されて、クリトリスにも刺激が有るので「いいー、ああー」と大きな声を出して喜ぶ。
今度は乳房をいつの間にか、仮面を着けた秋間が踏み台に乗って揉み始める。
乳首に口を持って行くと、小さく噛んで刺激を与えると「ああー、うぅ」と声を大きくあげて、頭を大きく振る浅子。
「さあ、これに変えて逝かせてあげるわ」と女性が持って来た携帯のピストンドリルを手に持つ磯子、バイブを抜き取ると「ふぅ」と声を出すが、顔は喜びに満ちて、満足そうな顔で、目を閉じている浅子。
「浅子、これで逝きなさい」と言うとドリルの先のペニスの形をした部分を挿入する。
「うぅ、うぅ」と再び大きく首を振って、髪が乱れて大きく弧を描く様に動く。
身体からは汗が噴き出して、浴衣が濡れている。
ドリルの先が挿入されると、スイッチが入ると「わーーう、だめーー」と先程以上に頭を大きく振って仰け反る。
「さあ-、逝きなさい」と磯子が動きを早くすると「いくーーーーーーだめーーー」と大きな声で、身体を痙攣させて、がくがくと成って目が白眼に成って失神してしまった。
「久しぶりに、失神しちゃったわ」とドリルを停止して抜き取ると、先は白い愛液が纏わり付いて、浅子の快感を物語っていた。
舞台が暗く成って、急いで次の設定が進んでいる。
今度は中央に散髪屋の椅子が設置されて、気絶した浅子は縄を解かれて、降ろされたがまだ気絶をしている。
客席では「中々迫力の舞台だったな」
「今度は暴れますよ」
「それが面白いのだ」と明石と秋間の会話。
「これから、美人女優のイメージチェンジ映画の為の斬髪を行いますが、相当暴れて大きな声をあげると思いますが、本人が落ち着く様に一応は薬も用意しています。
サドの極めつけのショーに成ると思います。お楽しみ下さい」と司会者が挨拶を終わった。

その頃佳奈を公園のベンチに眠らせ、置き去りにして、救急車を呼んでいる男達。
変な連中が近づかない様に、隠れて見張っている。
しばらくして救急車が到着して、佳奈を載せて立ち去ると安心して公園から消える男達。
その後、病院に連れて行かれた佳奈を医者が検査して、麻酔薬で眠らされていると診察して連絡出来た警察に話した。
警察の捜査で、持ち物から直ぐに名前が森永佳奈だと判ったので、連絡をされた。
しばらくして、誠は佳奈に対面するが、何処に半日消えたのか?
この前の芦ノ湖の状況と全く同じだが、前回と同じく服装も乱れていない。
顔とか、身体に外傷は全く無い、身体の内部も変わった事は全く無いとの診察結果が出ていた。

ステージの散髪椅子には、手足、身体を固定する為のベルトが付いているので、動け無いのだろうと思われる。
照明のライトが椅子を照らしているが、主役の浅子の姿はまだそこには無かった。

断髪ショー

27-025
疲れて、目覚める浅子に一杯の水を与えると、美味しそうに飲み干して「お姉様、最高だったわ」と溜息混じりに言う浅子。
「本番はこれからよ」
「もう、疲れたわ、少し休ませて」と言う浅子。
浴衣を脱がせる係の女、身体には縄の跡が残って、足は少し痛い感じが残っている浅子。
「汗で、浴衣がぼたぼただわね、シャワーを浴びたら?」と浅子をシャワー室に送り、外では女二人がバスタオルを持って待っている。

ステージの散髪椅子は少し変わった感じで、足は足首で固定出来るが、そのまま上にもあげられるから、椅子を倒せば、陰部が大きく広がって、観客に丸見えに成ってしまう構造だった。
これから身体中の毛を剃るショーが始まるので、準備をしている。
客席では飲み物が配られて、簡単な付き出しも出されて、五時から始まったショーも二時間以上が経過して、七時半に成っている。
司会者が「只今、抽選券をお配り致しました、数字をこれから抽選致します、当たりの方は鋏をお渡し致しまして、小島浅子の髪を切って頂きます」と言うと自分の番号を確かめる観客。
戸部磯子がステージで、箱の中から五個のボールを引いて、司会者が発表した。
観客席で「当たった」と言う人が数人声を出して「楽しみ」「貰っても良いの?」と言う男性も居て「はい、お持ち帰り頂いて結構でございます」と司会者が言う。
「ここに、五本の鋏が御座います、これは理容店が使う鋏で、通常の鋏では御座いませんので、簡単に切れますので、コツは必要御座いません、最初はあの鬘の状態に切って頂いても構いません」と言うとモデルの女性が現れて、散髪椅子の横に座る。
有名女優の断髪だが、これは明らかに斬髪だと思う観客達だが、全員がサド気質の客だから、有名な小島浅子の泣き叫ぶ顔が見たい連中なのだ。
「友加里も、この様に斬髪までやってみたな」
「先生それは無茶ですよ、浅子は十年以上調教もして完璧なマゾですが、友加里は全く何もしていませんから、判りませんよ、気が狂いますよ」
「そうだった、まだ裸も見ていない、はやく拝みたいものだ」と既に頭の中は有名に成った友加里に向いている秋間だ。

シャワーを浴びて出て来ると、二人の女性がバスタオルで身体を拭いて「すみません、自分でします」と浅子が言うのを聞かない。
「磯子さんがステージで舞っていますので、急いで下さい」と言いながら身体を拭くと、髪をドライヤーで乾かす人が加わる。
三人がかりで、二台のドライヤーで乾かして、髪を櫛でといて綺麗にしていく。
「バスローブ無いの?」と尋ねると「これから、ステージですから」
「えー、何も着ないで出るの?」と不思議そうに尋ねる浅子。
「準備は出来たか?」と縄師の矢部が入って来ると本能的に、胸と股間に手が行く浅子。
手には縄を持って居る矢部が「次のステージです」と言うと直ぐに腰に手を廻して、縄を巻く。
両手を前に合わせて、結ぶと「さあ、そのまま、歩いてステージに行くのだ」と言われて「戸部さんが待って居る」と言うので歩き始める浅子。
ステージは明かりが消えて暗いが、散髪の椅子の前に来ると「そこに座れ」と言われて、浅子は前方に磯子を見つけて、微笑んでいると、押されて椅子に腰を降ろした。
すると、松平が直ぐに足首を持って、左の足枷を填めると椅子に固定してしまう。
次に右足も同じ様に、固定されると矢部が手の縄を外して椅子の肘置き手首を固定した。
今度は腹にもベルトが巻かれるので、浅子はこの時何が有るのかよく判らない。
磯子がマイクを持って「小島浅子は今日から生まれ変わります、大胆な変貌を遂げて新しい小島浅子に変わります」と説明するとステージが明るく成った。
浅子の横に鬘を被った女性が座って居て「今、小島浅子の隣にはあの事件の時に全国に流れた無残な姿が有ります、このままでは浅子は世間に顔を出せません、今からこの髪に似せた髪型にしてイメージチェンジを行います」と磯子が言うと「何を、言っているのよ!お姉様」と驚く浅子に「浅子!今度の映画「仏門の女」は、尼に成る話なのよ、浅子が髪を切られて、変身するにはこの映画は最高の舞台設定よ」
「何を言い出すの?嫌よ、そんな事をする位なら、女優を辞めるわ、帰してよ」
「もう、総て決まった事なのよ、諦めなさい、いまからそこのモデルの様な髪に切られてから、坊主にして貰うのよ、写真集もDVDも発売するから、売れるわよ、清純派小島浅子のパイパンヌード、それも身体中の毛が無いオールパイパンだから最高よ」
「何を言うの、お姉様許して」と懇願する浅子だが身体は固定されて動け無い。
「もう、じたばたしても無駄よ、中止は無いの」
「いやーーーー」と大きな声を出す浅子は必死に成る。
「嫌、嫌、止めて、髪は許してお願い、お願い」と言う浅子。
「それでは、抽選で当たった五人の方、ステージに上がって下さい」と言われて、女性が二人に男性が三人観客席から上がってきた。
「本気なの?嫌よ、嫌―――」と叫く浅子に「少し五月蠅いので、お客様が驚かれて居ますね、それではここで本日のショーの散髪屋さんをご紹介致しましょう、寺田さんとお手伝いの木元綾さんです」とスポットライトが当たる。
「寺田さん、女優小島浅子さんの変身のお手伝いをされるのは、如何ですか?」
「はい、大変緊張しています」と寺田が微笑む。
「冗談じゃないわ、私女優辞めます、今日限り辞めます、帰して下さい」と散髪の椅子で叫ぶ浅子。
「少し、理容師さんが、気が散って作業が困りますね、矢部さん少し大人しくさせて下さい」と言う司会者。
猿轡の様な特殊な布が付いた皮のマスクが用意されていた。
猿轡なら、頭の後ろで結ぶので邪魔に成るから、マスクの形に成って耳にかける様に成って居る。
「口を開け」と矢部が浅子の前に来て言うと急に、口を閉じる浅子。
鼻を摘む矢部、しばらくして息が苦しく成って、口を開くと直ぐに中に放り込むボール、それを持って皮のマスクを直ぐに上から被せると、耳に引っかける。
「うぅ、うぅ」と首を大きく振って叫ぶ仕草だが声は出せない浅子。
マスクが終わると、椅子に付いているベルトを浅子の首に巻き付けると「うぅ、うぅ」と首が動かせなく成って固定されてしまった。

無残な浅子

27-026
「さあ、準備が出来たわ、もう諦めて観念して、新しい映画で再出発するのよ、私も応援するからね」と磯子が言う。
「準備も整った様です、初めて頂きましょう」と言うと浅子の座った椅子が上昇して、切り易い高さに成った。
三台のカメラと一台の撮影カメラが廻っている。
流石の浅子も諦めたのが、身体が動け無いので観念したのかと思っていたら「あれ?散髪椅子から何かが流れていますね」と司会が言い出した。
「浅子が怯えて、オシッコを漏らした様ですね」と磯子が説明をしたが、浅子は顔が硬直して、オシッコを漏らした事も判らない様な感じに見える。
「先程抽選で、最初の方は男性で三番札の方です」と言われて、木元が鋏を手渡す。
「それでは、始めましょう、女優小島浅子の斬髪の始まりです」と言われて長い綺麗な髪を触る男性、少しだけ手に取ると鋏を入れる。
「ジョキ」と綺麗に切れるが、ほんの少しの髪の毛しか手には持って居なかった。
「最初の方は遠慮されましたね、それでは二番目の方に変わって頂きましょう、二番目も男性の方ですね」と言われて進み出て、髪を少し掴むと一人目と同じく遠慮して「ジョキ」と切る。
「男性は遠慮していますね、隣の女性の髪とは大きく違いますよ、髪切り魔は出来ませんね」と司会者が笑う。
会場も笑いに包まれるが、浅子の顔は引きつっている。
世間では有名女優で、先日まではテレビに出て清純派として人気を得ていたのに、急に事件に捲き込まれて、この様な事に成るとは自分でも信じられないと、考えて居る浅子。
「三人目は女性の方ですね、ご年配の女性でしょうか?」と司会者が言う。
鋏を受け取ると、浅子の長い髪を掴んで「ジョキ、ジョキ」と切り刻むと「ほうら、こんなに切れたわよ」と浅子の顔の前に見せる。
「うぅ」と呻くが声が出せないので、何も出来ない浅子だ。
「さて、次の方は男性です、先程の方は大胆な切り方でしたね」と司会が言うが、それでもモデルの女性に比べると全く異なって沢山、艶やかな髪が残っている。
男性は髪を大事そうに持って、客席に戻ったが女性は床に落として、客席に戻った。
四人目の男性が髪を持って「ジョキ」と切ったが、長い髪を根元付近から切っただけで、数は少なかった。
「男性は、遠慮しますね、そして全員持ち帰られましたね、では最後は小島さんと同じ様な年齢の女性です」と言われた女性が、髪を持って引っ張りながら「ジョキ、ジョキ」と切り刻んだ。
同じ様に髪の束を持って、浅子の頬にあてて「ほら、こんなに切れたわよ」と言うと睨み付ける浅子。
もう半分以上諦めに変わっている浅子だが、剃髪までは考えていない。
「さあ、観客の散髪は終わりましたが、全く隣の女性の頭とは違い小島さんの髪は沢山残って居ますね、最後の仕上げは戸部磯子さんにお願い致しましょう」
「はい、判りました、親友として、引導を渡してあげたいと思います」と助手の木元に鋏を受け取る磯子。
サドの真骨頂の磯子は「覚悟は良い、浅子、イメチェンよ」と言うと鋏を長い髪の根元に入れて「ジョキ、ジョキ」と切ると床に無造作に長い髪が落ちて行く。
浅子は目を閉じているが、目尻から涙が流れ落ちている。
「ジョキ、ジョキ」と次々と切ると隣の女性の頭の様に、次第に変わって行く浅子の髪。
「ジョキ、ジョキ」「ジョキ、ジョキ」床一面が髪の毛で一杯に成って「こんな感じで、同じね」と言うと目を開く浅子。
「ごめんね、浅子を助ける為よ、泣かないで」と頬を撫でる磯子。
「はい、戸部磯子さん、ありがとう御座いました、髪切り魔に襲われた小島浅子が、ここに誕生致しました」とお辞儀をした司会者と磯子。
「磯子さんには、第三部の準備をして頂きましょう」と言うと磯子は楽屋に消えた。
解放されると思っていた浅子に「さて、この様な頭では新生小島浅子は、どうにも成りません、綺麗に本職の方にして頂きましょう」と言われて、寺田が鋏を持ってまだまだ長い部分と短い部分の有る髪に鋏を入れていく。
「ジョキ、ジョキ」と切られる髪に、男性の様な髪型に成っていると思う浅子。
切り揃えると、手動のバリカンを目の前に見せる寺田に「うぅ、うぅ」と驚き顔に成る浅子、いきなり額にバリカンが入って「ギゴ、ギゴ」と音がして、刈り上げていく。
落ちて行く髪を見て「うぅー」と気を失ってしまった浅子だが、直ぐに目覚めて驚き顔に成ると、今度は電気バリカンが音を立てて、浅子の頭を刈り取り始めて「うぅ」と今度は本当に気を失ってしまった。
「小島さんは気を失いましたね」と司会者が言う。
床にはもう足の踏み場も無い程、浅子の髪が散乱している。
瞬く間に髪は刈り取られて、坊主頭の綺麗な頭に変わってしまった。
五十センチ以上の長い髪が、無くなって人相が変わってしまった小島浅子を見て、秋間が「中々、良い感じだったな」と満足そうに笑う。
シェービングクリームを刷毛で塗り始める助手の木元、浅子の頭がクリームで真っ白に成って、熱いタオルが載せられて「うぅ」と目を開ける浅子。
「気が付きましたね、これから剃髪ですよ」と司会者が言うと、しばらく置いていたタオルを取り払って、再びクリームを刷毛で塗り始める。
間野医院から、看護師の平尾が来ていて、ステージにやって来ると、浅子の腕を消毒して注射を打った。
クリームで一杯に成った頭を、寺田が剃り始めると、青く光る部分が徐々に広がって来る。
浅子の目がトロンと成って来たのが、客席からも良く判る。
すると矢部が皮のマスクを外して、中のボールを取り出す。
大きく息をする浅子だが、何も言わないで、頭を剃りあげて貰って居る。
「もう、夢の中に入ってしまった様ですね」と司会者が言うと、頭はもう少しで剃り上がる状態に成っていた。
しばらくして剃り終わると「綺麗な尼さんの誕生です、皆様大きな拍手をお願い致します」と言うと、会場から大きな拍手が湧き起こった。
矢部が足元の固定を外すと、散髪の椅子が大きく倒れて、首のベルトも外される。
同時に両足が大きく天井に向かって上がると広がる。
「では、股間も専門家に、綺麗に剃って貰いましょう」と司会が言う。
バリカンで刈り取った股間の陰毛は斑模様で陰毛が残っているので、木元がシェービングクリームを塗ると「いゃーん」と言い出した。

採血された二人

 27-027
「いゃーん」と可愛く言い出した浅子、刷毛が動くと感じるのか「うぅ、うぅ」と首を振って反応をする。
寺田が残った陰毛を剃り始めると「いいわ」と言い始めて、興奮する寺田だが、我慢をして早い手つきで剃りあげていく。
「寺田さんが、興奮していますね」と司会者に言われる程「いいわ」「いゃー、そこはいい」と目を閉じて言う浅子。
専門家は早いので、直ぐに綺麗に剃りあげて、タオルで拭き取る。
司会者が「寺田さん、木元さん、お疲れ様でした」と言うと二人がお辞儀をしてステージが暗く成った。
時間は既に十時に成っている。

その頃、ようやく意識が戻った佳奈は、側に居る誠を見て「ここは?何処」と言う。
「病院だよ、公園のベンチで眠っていたのだよ、何処に行って居たの?」と尋ねる誠だが、佳奈は「判らない、夢を見ていたの?」
「どんな夢?」
「それが、よく判らないの、客が沢山さん居て歓声が聞こえたの」と言うと「胸に何か着けていた?」
「ブラジャー」
「違うのよ、ゴムの様な」と言うが首を振って考え込む。

ステージにはベッドが運ばれて、横に成って寝て居る浅子。
手は万歳の様にして、固定されているが、足は自由に動く。
今度は磯子がペニスバンドを、装着して裸で現れた。
上半身は皮のブラで、乳房を突き出した様に成って居るので年齢を感じさせない乳房に見える。
ベッドに上がると早速、浅子のつるつるの股間に顔を埋めて、舐め始めると浅子が「お姉様、好きよ」と言い始める。
陰部を舐められて興奮をしている浅子に、ペニスバンドの先を直ぐに挿入する。
「いいわー」と言い始める浅子の光輝く頭を持って「綺麗な頭よ、好きに成れるわ」と言うと「前より愛してくれる?」と言い始める浅子。
しばらくして、ペニスバンドの横に付いたスイッチを入れると「ああ-、ああ-、お姉様、いいわ」と言うと光る頭をベッドに仰け反らせて感じている浅子。
スイッチを切り替えると「あああーあーーーだめー、だめー-行くーーー言っちゃう」と大きな声をあげて再び海老の様に身体を反り返ると、痙攣を始める浅子。
「髪を切られる事も、嫌がってはいたが充分マゾには、刺激だった様だな」
「その様です、思惑通りに儲けられます」と客席で話す明石と秋間だった。
秋間の頭には既に、早乙女友加里の新鮮な裸体が、描かれていた。

その日から、当分浅子のケアの為に別荘で磯子が一緒に住んで、慰めと調教を続ける事に成っている。
世間に大きく発表出来るまで浅子の気分が、戻る事を期待しての作戦だ。
撮影した画像は編集されて、DVDと写真集の印刷に取りかかる予定だが、世間には未だに隠れている小島浅子は、心の痛手が大きいと噂を流していた。

報道エブリィは順調な視聴率を保ち、清楚な早乙女友加里のイメージは大きく茶の間に定着していった。
友加里の有名人のお宅訪問は毎週月曜日の恒例企画に成って、三人目は片桐丈二の家に成って、この企画も順調に人気を博していた。
そして、いよいよ製薬会社とのタイアップ企画(あなたの血液で、将来の癌の確率が判る)の企画の日が近づいた。
「明日の企画は、例の癌の確率を調べるのですが、私は正直恐いです」と突然言い始める友加里に小糸が「どうして?」と尋ねる。
「実は、身内に癌で亡くなった者が居たのですよ、それも沢山よ」と言う由佳里。
「どんな癌だったの?」と小糸が尋ねると「乳癌、子宮癌、大腸癌だと母に聞きました、それで正直明日は恐いです」
「そうなの、実は私も恐いです」と言うと田辺が「癌は早期発見早期治療で治る病気です、心配せずに最新の検査と最新の治療を受けましよう」と締めくくって放送が終わった。

「おい、見たか!これは面白い、乳癌、子宮癌、大腸癌だと」と笑う秋間。
「変な心配をしなくても良かったですね」と間野医師が微笑む。
明日の検査をどの様にするかを話会いながら、テレビを見ていた二人は安心の顔に成った。
「それじゃあ、検査の書類は乳癌、子宮癌、大腸癌と書いて、レベルを高くして、要検査と書いて置けば良い」
「はい、もう一人は?」
「同じく乳癌と書いて、検査を受けさせれば、友加里も安心して、来るだろう、待ち遠しいわ」と今にも涎が出そうな顔の秋間だった。
「あっ、そうだ!あそこを剥きたいから、整形外科に送り込め」
「怪しみませんか?」
「先日のマシンは皮を剥いたら効果が高いと、メーカーの男が話して居たからな、方法は無いか?」と真剣に尋ねる秋間。

翌日の放送は金曜日で、番組の中では癌の最新治療の映像が流れて「癌も身体中に出来ますから、自分がどの癌に成る確率が高いのかを知る事は重要です」とメーカーの製薬会社の研究者が話す。
「例えば、確率何割位で検査をすれば良いのですか?」と尋ねる友加里に「そうですね、成人の場合六割を超えると直ぐに検査に行かれて、現在の状況を把握される事が大切ですね、例えば早乙女さんや小糸さんの場合は未婚でこれからお子様を産まれる事が多いので、女性の癌は早い発見治療が大事だと思います」
「でも、未婚の私達は、結構恥ずかしい事ですから、中々勇気が出ませんわ」と小糸が言う。
「その為に、この検査が必要なのです、確率が高い場合は躊躇なく検査に行くが、正解ですね」
「成る程、進行形も判る訳ですからね」
「その通りです」と話していると、スタジオに若い女性の医師が登場して、採血の準備をしている。
「私達が、実験台は正直恐いです」と友加里が言うと「それでは、小糸さんから採血しましょう、今回は総ての癌を対象に行いますので、多少時間が懸かります」と説明して、小糸が採血され始めて「緊張します」と微笑んでいた。
「次は、早乙女さんです」と言われて、小糸と変わって採血の場所に移動する。
しばらくして、採血が終わると「結果は個人保護の観点から、本人にお知らせします、番組で公表されるかは、ご本人次第に成りますので、よろしくお願い致します」で番組が終了した。

驚愕の結果

 27-028
番組を観ていた秋間が「本人には届かない様に細工をして、会社宛で個人にして貰え、最近ファンが悪戯をして、郵便物を盗むと言え、エクア企画宛にする様に明日にでも、電話しておけ、二人共だ」
「はい、判りました、それから浅子ですが、ようやく落ち着きまして、映画に出演も承諾しました」
「そうか、半月かかったが磯子の力は大きいな」
「はい、今後映画の制作発表をしなければいけませんね」
「そうだな、鬘を被らせて出せば良いだろう、それと手術を受けさせて、本番映画だから感じて貰わないとな!」
「清純派女優がいきなりの本番女優に成るのは、インパクトが大きいですね」
「だから、儲かるのだよ、男優も片桐丈二に頼もう」
「えーー、そんな事引き受けますか?」
「意外性が大事だよ、片桐丈二と浅子はクラブでもSEXをした仲だ、相性は良い筈だ」
「先生の発想は恐いですね」
「脚本に有る、色坊主の役をさせたら良い」
「片桐さんも坊主に成るのですか?」
「そうだ」と秋間の構想は恐ろしい位に決まっていった。

翌週末に成って、間野が考えた検査結果の用紙が、投函されて早乙女友加里が仰天してしまうのだ。
検査の結果下記の癌の確率が非常に高く、早急に検査に行かれる事をお勧め致します。
① 乳癌   確率65%   検査を要する
② 子宮癌  確率85%   至急検査の必要有り
③ 卵巣癌  確率50%   検査を要する。
④ 大腸癌  確率70%   検査を要する。
⑤ 肺癌   確率30%   注意する事。
尚、早乙女友加里さんは有名人なので、秘密厳守の出来る病院が良いと思われます。
上記の癌の状況を診ますと、都内に在る間野医院が最適だと思われます。
守秘義務も完璧ですし、夫婦で複数の専門医で女性患者対象ですから安心です。
婦人科、肛門科、泌尿器科を診療されていますので、大腸癌の検査も行われていますので安心です。
住所と電話番号を記載して置きますので、連絡されると宜しいかと思います。
これは内密ですが、過去には小島浅子さんもこの間野医院で検査を受けられました。
一般患者の診察の無い曜日に、特別に検査をして頂けますので、早乙女さんには最適だと思います。
今回一緒に検査を受けられました小糸さんも乳癌で、要検査に成っています。
ご相談されて、行かれたら、如何でしょう?小糸さんには早乙女さんも乳癌65%と書いて置きました。
他の癌については内緒にしています。
検査の結果、全く異常が無い場合が多いので、それ程気にされる必要は無いと思います。
早期発見、早期治療が、癌克服の一歩です。
  恥ずかしいと思うより、検査で安心を確保して下さい。
との検査結果と手紙を受け取って、友加里は一気に落ち込んでしまった。
「友加里さん、乳癌の要検査出たのね」と早速小糸が電話をしてきた。
「そうなのよ、どうしよう?」
「簡単よ、この紹介の医者に行けば良いのよ、守秘義務って大事よ、それに有名人も検査受けたって書いて有ったわ」
「そうね」
「それに、一般の患者がいない日に検査してくれるって聞いたわ、それって最高よ、私達検査の生中継をしたから、見られると不味いでしょう?」
「そうね」
「私、明日にでも電話してみるわ、一緒に行く?」
「そうね、また電話したら教えて」
「判った、連絡するわ」
友加里は小糸とは一緒に行けないと考えていた。
彼女は乳癌だけだが、自分は他の癌も有るから、一緒に行くと総て判ってしまうから、簡単には行けないのだ。

翌日小糸が「良い先生だったわ、日曜日に来なさいだって、友加里の事は言わなかったわよ」
「どうして?」
「先生がね、同じ芸能界の人でも同じ日には絶対に診ませんと言ったのよ、守秘義務がしっかりしているわ、だから言うのを辞めたのよ。一度私が行って検査を受けて報告するから、それから電話すれば良いわ、製薬会社からのデータは受け取っているみたいだわ」
「そうなの?それなら安心ね、また状況を教えて」
「判ったわ、待っていて」で電話が終わると、自宅に電話して相談をする友加里。
詳しい事は言わなかったが、検査で陽性が出たから、どうしようと言うと「恥ずかしい何て、問題外よ、検査を受けてね、安心出来ないでしょう?」
「うん、じゃあ受ける」
「そうよ、癌の家系だから、早期発見早期治療よ、多少の痛い、恥ずかしいは我慢するのよ」
「はい」
「友加里は経験有るでしょう?」
「何の?」
「男性経験よ」
「有るわよ、恥ずかしい事平気で言うわね、お母さんは」
「検査の時、私も受けたから知っているのよ、経験が無かったら、大変だろうからね」
「痛いの?」
「検査にもよるけれど、痛いのも有るわね」
「何処の癌の可能性が出たの?」
「お母さんが言っていた家系なのよ」
「子宮癌なのね、若くても子宮頸癌には成るからね、検査は大事だよ」と反対に脅かされて、完全に検査を受ける気持ちに成ってしまった友加里だった。

翌日、芸能界に衝撃の発表、愕然として芸能記者もまさかの清純派小島浅子が、官能映画に出演して、片桐丈二との本番シーンも有るとの発表でも驚きだったのに、坊主と尼のSEXを演じると言う話しにマスコミは沸き立って、片岡と小島を捜すが、二人は姿を消して取材拒否状態。
エクア企画では、事件に巻き込まれて、あの様な髪に成ってしまったので、中々作品が無かったが、良い作品に巡り会えたので、一大決心の上、原作に忠実に仕上げる為、敢えて本番シーンが挿入される事に成ったと説明。
小島浅子覚悟のイメージチェンジ映画で、剃髪も辞さずの覚悟だと、エクア企画の野沢は発表した。
撮影は今月中に一部開始で、年末迄に公開予定と記者会見で発表した。
マスコミでは、あの事件で小島浅子も、可哀想に仕方無く官能映画に出て、脱清純派をしなければ成らなく成ったと、全般的には同情的な意見が多かった。

「良かったわね!浅子!世間では同情的よ」
「良かったわ、でも映画で演じるのは恥ずかしいわ」
「でも片桐さんとなら、リードして貰えるわよ、それより映画に出るなら、少し整形をしなさいよ」
「本当に私の性器って、変なの?」
「私のクリトリス見たでしょう?」
「見たけれど、恐いわ」
「半時間程で、終わるわよ、今の浅子のクリは男性の包茎と同じなのよ、撮影迄に治して、綺麗にするのよ、世間には暈かしが入るけれど、海外向けはそのままよ」と言われて考え込む浅子。
毎日磯子と過ごして、気持ちも安定してきて映画に出演する気分に成ったのだ。

検査の手順

27-029
「どうだ?連絡が有ったか?」と間野医院に電話をしてきた秋間。
「小糸は電話して来ましたから、今週日曜日に診察する事に成りました」
「肝心の早乙女は、連絡も無いのか?」
「有りませんが、私が考えるには小糸と相談した様な気配でした」
「すると、小糸の検査を見てから、連絡が有ると云う事か?」
「他の病院には行かないと思いますね、両親には連絡した可能性が有りますが、簡単には大きな病院には行けないでしょう?テレビの生放送で、検査の映像が流れましたから、普通の病院は目立ちますよ」
「そうか?小糸が来れば判るな」
「はい、安心してお待ち下さい」
「待ち遠しいよ」と言う秋間に「先生はあの子とSEXされますか?」
「勿論したいが何か問題でも?」
「皮を剥くなら、本番は出来ませんが?」
「そうか、皮は我慢するか」
「始めから、良い豆を持って居るかも知れませんよ」
「中々少ないだろう」
「そうですが。。。。。」と二人の電話は終わる。

マンションで土曜日の夕方、小糸も多少心配に成っていたのか電話で「明日行って来るからね、結果は直ぐに電話するからね」と言う。
「急がないわよ、帰ってからで」
「でも、どの様な検査をするのか聞きたいでしょう?」
「それは、そうだけれど」
「心配は同じよ」と笑って電話が終わる。
小代とは違うのよ、私は子宮も大腸も有るのよ、心配よと電話が終わってから、考え込む友加里。
友加里は翌日に成ると、昨日よりも気に成って何度も時計を見て、小代からの電話を心待ちにしているが、午後三時に成っても電話が無いので、癌が発見されたのだろうか?それとも検査に時間が懸かるのだろうか?とどんどんと心配の気持ちが大きく成って来た。
時計を見ると、四時に成ってしまって、一時から検査だと聞いていたのに、と不安が大きく成る。
四時半に成って、明るい声で「終わったよ、大丈夫だって言われたよ」
「時間が懸かったのね?」
「先生が子宮の癌も検査しましょうか?って言われたので、お願いしたからよ」
「えー、小代は悪く無かったのでしょう?」
「悪く無かったよ、でも折角だから、先生達私達の番組のファンだから、心配だって検査してくれたのよ、友加里も乳癌の検査に行ったら、勧められるかもね」と笑って詳しい話は帰ってから、教えてくれる事に成った。
悪く無いのに検査して貰ったのか?調子の良い小代だと思った友加里だが、少し安心した友加里。
帰って来るとケーキを買って来たと言って、友加里の部屋にやって来て上機嫌で「今の検査って、気持ち良いと云うか、くすぐったいわよ」と笑うので「どうしたの?」と尋ねると「液体を乳房に塗るのがね」
「そうなの?初めて聞いたわ?何かで挟むから痛いと聞いたわよ」
「最新式だって聞いたけれど、そのまま子宮の検査もしたから、判らなかったわ」
「何故よ、子宮の検査は痛いので、ガスを吸ったから、夢心地だったの」
「痛いのね」
「全く、痛く無いわ、夢見ている様な、男性とSEXしている時の様な気持ちの良さで、気が付いたら、総て終わっていた」
「気を失っていたの?」
「違うわよ、判っているのだけれど、気持ちが良かったって事」と言って微笑む。
「良い先生だわ、何処も悪く無いって言われて、ガスの影響が切れてから、帰りなさいと、寝台で休んでいたから、遅く成ったのよ」
小代は、買って来たケーキを、皿に分けて乗せると今度は「このケーキ美味しいらしわ」
「何故?」
「先生の奥様が下さったのよ、近くに在るケーキ屋さんなのだって」
「えー、ケーキ貰ったの?」
「そうよ、検査の間に、看護師さんが買って来た様だわ」
「サービス?」
「違うわよ、休みで看護師さんに出て貰ったから、私が帰ったら、食べるので買って来たけれど、私達のファンだから、下さったのよ、友加里と同じマンションだと言ったから、一緒にどうぞよ!」
「私達の番組見て頂いているのね」と嬉しい友加里。
「だから、乳癌の検査だけなら安心よ、受けてきたら良いわ」
「私の事を尋ねた?」
「全く聞かなかったわ、知っていると思うけれど、一切言わないから守秘義務も完璧だと思うわ」とコーヒーを入れた友加里に言った。
「美味しいわ、このケーキ」とケーキを食べ始めて、嬉しそうな顔に成っている小代は、安心も手伝って、上機嫌だった。

安心した友加里は、翌日の昼に間野医院に電話をかけた。
平尾看護師が電話に出たが、直ぐに敦子に代わって、検査の時間と検査の段取りを話し始める。
食事は控えて来る事、時間が少し懸かるので、正午から始めますので、余裕を持って、時間に来て下さいと言う。
最後に生理の時期は検査が出来ないので、もし重なった場合は日を変えて下さいと話して、終わった。
「早乙女さんが、検査に来ると連絡が有ったわ」
「そうか、先生に連絡をしておかなければ、予定が有れば、叱られる」間野が言う。
サド医師の二人に、久々の大きな餌が来週来る楽しみは、自然と笑みが溢れる。

局に行く時間に、小代が「子宮の検査受けるなら、剃られるわよ」と小声で言った。
「何が?」
「あそこの毛、邪魔に成るらしいわよ、友加里は乳癌だけなら、関係無いか」と言って笑う。
「剃られたの?」
「私は薄い方だから切られただけよ」
「そうなの?」と変な気分に成ってしまった友加里。
今更、検査に行きません、困りますも言えない状況だし、自分は濃いと思うと頬が紅潮してしまった。
一度も婦人科も行った事がないから、恥ずかしい気持ちがこの時から増大していくのだった。
金曜日に成って「日曜日に検査に行く事にしたわ」
「そうなの?予約出来た?」
「大丈夫だったわ」
「その日、彼と久々に会うから、留守よ」
「そうなの?別れたのじゃ?」
「少し、会いたく成ったの、久々に欲しく成ってしまったのよ、検査受けてから、変な気分に成っちゃって」と微笑む小代。
話を聞いただけで、恥ずかしく成る友加里、東京に来てからは男性との付き合いは全く無い状況で、最近は番組の事が一杯で、とても彼氏を作る気にも成れない。
金沢の地元の先輩との恋愛で、東京から帰った時に数回関係が有った程度で、自分ではそれほどSEXが好きでは無いと思っている友加里なのだ。

間野医院

 27-030
浅子も磯子に連れられて、美容整形外科の手術台の上に寝かされていた。
下半身を大きく開いて、浅子は無影灯の光を見ている。
上半身は衣服を着ているので、それ程の大きな手術の感覚は無いが、自分の陰部が男性の包茎だと磯子に再三言われて、今日の手術に成っている。
有名女優の小島浅子が、この様な手術を受けられる病院は限られていて、明石の息のかかった医者だった。
「直ぐに、終わりますからね、チクっとしますよ」昨夜、磯子に陰毛は綺麗に剃って貰って、愛されてやって来たから、病院では手術のみで終わる。
「いたー」と浅子が言うと「もう一箇所ね」と注射針を突き刺す。
「いたー」と浅子が言うが、もう麻酔が効き始めて、クリトリスを触っても反応が直ぐに無くなってしまった。
医師は、自分のズボンを降ろして、ペニスを出すと浅子の膣に挿入する。
全く反応が無い浅子だが、医師は勝手に興奮して外部に射精をする。
小島浅子の熱烈なファンだと、誰も知らなかったので、この様にして犯されていた。
その後、何事も無かった様に、クリトリスの皮を剥き縫合すると、手術が終わった。
この日から、浅子は下着に触れても感じる身体に変えられてしまって、淫乱女優の一歩を踏み出してしまうのだった。

日曜日の朝、憂鬱な顔に化粧をして、足取り重くマンションを出る友加里。
秋間に頼まれた男達が、様子を見に来て「先生、大丈夫の様です、地下鉄の駅に向かいました、幅の広いスカートにブラウスに薄手のセーターを着て行きました」
「おお、そうか、私も向かうとしよう」と言うと、勃起薬を飲んで水で流し込んだ。
長い髪は後ろ手留めて、サングラスをして、マスクを着けるともうそこには、早乙女友加里は存在しない。
地下鉄に乗ると直ぐに、小説をバッグから取り出して読み始めるので、顔を上に挙げる事はない。
今まで一度もこの服装で、見つかった事が無いので自信を持っていた。
だが、今日は小説の活字が頭に全く入っていかない。
これからの自分の姿と、もし癌だったら?どうしよう?番組を辞める様な緊急な病気ではないだろう?何も症状は無いのだから、小代は乳癌何パーセントだったのだろう?その様な事を考えていると、目的の駅に到着した。
駅を出るとタクシー乗り場に向かうと、直ぐに乗り込んで「間野医院、お願いします」と告げると「間野医院?お客さん何の病院だった?」と聞かれて、婦人科?肛門科?泌尿器科?と考えて居ると「あっ、婦人科だったな」と言って車を動かして「今日、休みだろう?」と怪訝な顔でミラーを覗く運転手。
「知り合いですから」と小さな声で言う由佳里。
運転手は何度も、ミラーで友加里を見て「何処かで見た事有るな?前にも乗せたかな?」と言ったが「初めてです」と言うとその後は何も言わなく成った。
郊外に出た処で、脇道に入ると間野婦人科、肛門科、泌尿器科、女性患者のみ診察と書いた看板の前に車を止めた。
時間は十一時半過ぎ、約束の正午迄は少し早く到着したと、携帯の時計を見て、医院の扉を開けようとするが鍵が掛かって開かない。
横に、急用の方はこの横の扉のチャイムを押して下さいの、札が見える。
右側に行くと小さな扉が有って、インターホンが備え付けられている。
大きな病院では無い、全くの個人病院だと友加里は思いながら、インターホンを押す。
「早乙女ですが?」と告げると「はい、玄関開けますので、お待ち下さい」との女性の声。
元の場所に戻ると、マスクとサングラスをバックにしまい込んで、待っていると扉が開いて、平尾が看護師姿で迎え入れた。
「早乙女です、宜しくお願いします」と言うと「この問診票にご記入下さい」と差し出される。
玄関の鍵はかけられて、もう一人の看護師上林が「終わったら、この容器に尿をお願いします、トイレはそこの奥です」と告げた。
問診票には、これまで婦人科、肛門科、泌尿器科の受診経験が有るか?男性経験は多いか、少ないか、全く無いかを記入する項目が有る。
これは、これからこの間野が友加里を弄ぶのには、非常に大事な項目で、過去に婦人科とか肛門科の受診経験が有れば、大きく変更を余儀なくされるからだ。
書き終わると、受付に持って行く友加里に「準備して、お待ち下さい」と言われて、トイレに向かう友加里。
書き終わった問診票を見て「これは、思惑通りだ」
「そうね、何をしても殆ど判らないわね」
「SEXも少ない様だな」
「これなら、彼氏は一人ね、旧家のお嬢様で、親の監視が厳しいと先生が話していたが、その通りだ」トイレに有る検尿用の窓に、尿のコップを置くと、出て来る友加里。
「持ち物はここに置いて大丈夫ですから」と上林が言うと、ハンカチを取り出して手に持って、緊張の眼差しで床に目を落としている。
「どうぞ、一番の部屋にお入り下さい」と呼ばれて、診察室に入って行くと敦子が待っていて「テレビで見るより実物は綺麗ね」と微笑む。
敦子の前の椅子に腰掛けると「お願いします」と軽くお辞儀をする。
「私の専門は大腸、肛門、尿です、主人が隣で婦人科の方を診ています」と説明する。
検査の書類を見ながら「これから、色々と検査をしますが、最初にがん細胞を発見し易くする注射をします、それによって検査で発見が容易に成ります」
「はい」と返事をすると、平尾が注射器を持参して「セーター、脱ぎますか?どうせ全部脱がなければ行けませんが、取り敢えず」と言うので、立ち上がってセーターを脱ぐ友加里。
ブラウスの袖を捲り上げると、消毒をして、直ぐに少し太目の注射が腕に刺さる。
「少し、身体が暑い感じがすると思いますが、薬が体内に浸透している為ですから、心配有りませんよ」と言われて注射が終わる。
敦子の言葉通り、頬が暑く成った気がする友加里が、頬を手で触る。
「もう、暑く成ってきましたか?」
「はい、少し」
「それでは、検査の説明をしておきましょう」
「はい」
「貴女の場合、大腸癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌の検査が必要です」
「はい」
「食事は抜いてこられたと思いますが、大腸には沢山便が貯まっていますので、浣腸をして、綺麗にします」
「えー、浣腸ですか?」
「そんなに驚かなくても、子供でもしますからね、洗浄の後、乳癌の検査、その後子宮関係、最後に大腸の検査で終わりです」と言われて、くらくらとする友加里だった。

若い乳房

 27-031
「それじゃあ、浣腸しますから、あそこの台に四つん這いに成って下さい」と平尾が言う。
「そのままで、良いですよ、服は私達が、捲りますからね」と言われて、台の方に向かう友加里。
目の前に太い浣腸注射器が、置かれているのを見て「これ?」と驚き顔に成る。
「早くして下さい」と平尾が急かすが、台に上がれない友加里。
「時間が、無いのですよ、他に沢山検査しなければ終わりませんよ」と敦子が向こうから言う。
渋々台に上がって、四つん這いに成る体勢に成った時、上林が身体を押さえる仕草、敦子も直ぐにやって来て、頭と肩を押さえて「頭を下げて下さい、力を入れると痛いですよ」
驚いて「あっ、辞めて」と言う時にスカートが捲り上げられる。
「先生、少し手伝って!」と敦子が叫ぶと「どうした?浣腸にてこずっているのか?」と身体を押さえるのに参加して来た。
「初めてで驚いたのだな、直ぐ終わるわよ」と間野が言いながら身体を押さえる。
「いやー、やめて」と言う間にパンティがパンストと一緒に、降ろされて友加里のアナルが見えた。
「お尻にも毛が生えていますね」と言いながら、クリームを浸けた指を肛門の廻りにあてて、ゆっくりと動かす。
「いゃ、いやー、浣腸は辞めて」と言う由佳里の肛門に指が入って「うぅ、いたー」と言う。
「直ぐに終わりますよ、もう痛く無いでしょう」と言いながら、今度は指を抜いて、太い浣腸器を突き刺すと、注入を始める。
「うぅ、うぅ」と言いながら、汗が出て来る友加里、検査の最初にいきなり浣腸をされて、驚いてしまうが、一本の浣腸の注入が終わると「トイレに、行って来て下さい」と言われて解放されて、慌ててトイレに走って行く友加里。
普段から便秘では無いので、浣腸の経験が全く無く驚いてしまったが、トイレを出る時には少し恥ずかしかったと反省をしていた。
トイレから出て来ると「検査着に着替えて下さい、汚れますから」と繋ぎのガウンの様な物と脱衣籠を手渡すと「総て脱いで下さいね」と言われる。
再びトイレに入って着替える友加里は、着ていた物を総て脱いで籠に綺麗に入れると、短い検査着の裾を気にしながら、籠を持ってトイレを出て来た。
「それじゃ、二番の部屋で検査を始めます、籠は荷物と一緒に置いて下さい、今日は患者さん居ませんから」と言われて、何も持たずに二番の部屋に入って行く。
身体は先程の媚薬注射の効果で暑く成って、検査着が乳房に触れると何故か感じているのが自分で判った。
部屋に入ると、中央には婦人科の診察台が不気味な光沢を放って、今からあそこに座らされるのかと心配顔に成っていた。
間野の前の椅子に座る様に言われて、腰掛けると「先程は驚いた様ですね」
「はい、浣腸は始めてだったので、驚いてしまってすみません」と軽くお辞儀をする。
「身体は暑いですか?何か変かは有りますか?」
「。。。。。。」
「例えば、乳房が張りを感じるとか?」と尋ねる間野。
「はい、少し張りが有ります」
「少し診てみましょう」と言うと平尾がいきなり後ろから、友加里の検査着の胸を開く。
「あっ」と言うが、綺麗な白い乳房が飛び出してピンクに近い色の乳首で、上を向いている。
若いから綺麗な乳房だと思いながら「では、触診から始めますよ」と言うと、右側の乳房を下から持ち上げる様に揉み上げる間野。
「痛かったら、言って下さい」と間野が言うが、久々に揉まれて感じてしまう友加里。
薬の効果が表れているとは、全く知らないので久々に男性の手で揉まれたからだと、思っていた。
親指が乳首を刺激すると「あっ、うぅ」と思わず声が出そうに成って、慌ててハンカチで口を押さえる。
同じ様に、左の乳房も揉み上げられて、顔が赤く火照って居るのが自分でもよく判る。
次に両方を同時に揉み上げられて「うぅ、うぅ」とハンカチを口に当てるのを忘れる友加里。
初めての経験と、媚薬の効果が表れているので、感じてしまう自分の身体に戸惑う友加里。
「触診では、異常は感じられませんね、薬を塗って精密検査をしますが、少し乾く迄時間が必要なので、子宮も検査しますから、向こうの手術台で同時に行いましょう。手間が省けます」と診察台を指さす。
「恐く無いわよ、女性は子供を産む時は、恥ずかしさなんて無いのよ」と平尾が言って安心させる。
いきなりの浣腸で、少し恥ずかしい醜態をさらしてしまった友加里は、検査着の胸元を直しながら「痛いのでしょうか?」と尋ねる。
先日小代に粗方は聞いて知っていたが、自分の場合は多少異なるので、痛いのか不安が有った。

その時、裏口に秋間が到着して「どうだ、始まったか?」と敦子に尋ねる。
「いきなり、浣腸をして驚かせてやりましたわ」と微笑む敦子。
「そうか、見たかったな」と残念そうな顔。
「お尻は、どんな感じだ?」と興味有り有りで尋ねる。
「普通ですね、痔とかは無い、毛深い程度で、本人の話では便秘は無いようです」
「ケツが使えるなら、計画通り、三点責めの器具を作るか?実はそれが一番心配だったのだ」
「殆ど、SEXの経験の無い子に、惨いですね先生は」
「先日は、あの有名女優の小島浅子の髪をつるつるの坊主にしてやった」と嬉しそう。
「知っていますわ、平尾に聞きましたわ、私も見に行きたかったのですが、丁度母の調子が悪くて主人と行ったので残念でしたわ」
「今回は、浅子より若くて綺麗な子で遊べるから、良いでしょう?」
「今は、どこまで進んでいるのだ?最後は浅子と同じ運命にしてやる予定だ」
「それって?坊主?あの子も黒髪の綺麗なロングですのに?」
「あの様な、初心な娘を陵辱して、奪うのが楽しみなのだよ」と笑う秋間。
「恐いですね、先生は!とにかく今は、乳房の触診が終わった処ですね」とモニターを見せる。
「まだ、手術台に乗せてないのか?」
「先生、焦らないで下さいよ、本人が嫌がっては今後に影響するでしょう?今日は検査に来たと思わせなければ、駄目ですからね」
「私は、今日あの子とSEX出来れば、それで良いよ」と微笑む。
「これから、手術台に載せて、例の特殊ゴムを塗ってから、毛を剃りあげて恥ずかしさを倍増して、中を覗いて恥ずかしさを最高にしてから、例のガスを吸わせて、先生の出番に成りますよ、その後肛門からジェルを流し込んで、型をとって終わりですね」と説明の間も、モニターを覗き込む秋間だった。

悪魔の診察台

27-032
触診が終わると直ぐに胸を隠して、椅子を立ち上がって手術室の方に案内される友加里は思わず尋ねてしまう。
「先日、小糸さんが検査に来たと思うのですが?同じ様に検査を受けたのでしょうか?」「一応守秘義務が有りますから、申し上げられないのですが、お二人の間でお話が既に有ったのなら、隠す必要も無いでしょう」と平尾が言と「はい、同じマンションに住んでいて、話もよくします」
「小糸さんは乳癌の検査だけだったのですが、今日は休みで、患者さんもいらっしゃいませんので、折角遠方よりお越し頂いたので、最近若い方にも多い子宮頸がんの検査もされては如何ですか?と話しましたら是非お願いしますとおっしゃいましたので、検査を致しました、何処も異常が無くて喜んで帰られましたわ」
「ここで?」と指を指す友加里。
「恥ずかしいのですよね、経験が無かったですよね」
「はい、病院も今日が初めてです」と恥ずかしそうに言う友加里。
「でも、直ぐに終わりますよ、恥ずかしいのは一瞬ですからね」と言われて、手術台の横に行く。
「ここに、横に成るのですか?」手術台は下に降りているので、腰の高さより低い位置に在るので、寝台に横に成る気分だ。
足を置く金具も、外して有るので不安が殆ど無かったのか、友加里は意外と簡単に横に成った。
「これで、良いですか?」と言うと「頭はここに置いて下さい」と枕の位置まで身体を上げて、枕に頭を置く友加里。
モニターを見て「もう、逃げられんな」と嬉しそうな秋間が、背広を脱いで気合いが入る。
最新式の手術台は、ボタンの操作で足を固定する金具が、下から上がって来る多目的手術台なので、友加里に様な患者には最適なのだ。
台が上昇すると、腰から下の部分が外れて股間の診察が出来るので、この台に載せてしまえば逃げられないのだ。
「それでは乳癌の精密検査を始めます、両手を上に上げて」と言われて、両手を上げると「はい、早乙女さんこのパイプを握って下さい」と万歳の位置でパイプを握らせる。
「動くと撮影出来ませんから、手を固定しますよ」と手首を細い皮のベルトで留める。
「痛く無いですか?」
「はい」
「身体は、暑いですか?」
「はい、少し」
「今から、撮影用の液体を胸に塗りますので、動かないで下さいね」
「はい」
「少し、くすぐったいかも知れませんが、我慢して下さいね、小糸さんは少しくすぐったいと、言われましたね」と微笑む。
「痛く無いのですか?」
「全く痛く無いですよ」と言うと、検査着の胸を開く上林。
「綺麗なオッパイね、これで乳癌だったら大変だわね」と脅かす平尾。
「はい、それでは今から、検査の為の液体を胸に塗りますから、我慢して下さいね」と上林が言うと頷く友加里。
小さなバケツの様な物に、大きめの刷毛を入れるとべっとりとした液が、たっぷりと浸けて、友加里の胸の谷間に落ちた。
「きゃー」と落ちた液体の感覚に驚いて声を上げた友加里。
刷毛が胸に液体を落として、伸ばして行くと「気持ち良いでしょう?」と尋ねる平尾も、刷毛を持って右の乳房を塗り始める。
態と乳首の廻りを刷毛で撫でる平尾に、目を閉じて我慢をしている由佳里。
「乳輪の部分が、微妙に写らないのよね」と刷毛で刺激すると「うぅ」と我慢している友加里の口から声が漏れる。
つま先の指に力が入っているのがよく判って、楽しみながら塗る二人が、同時に乳首に刺激を与えると媚薬の効果に堪えられずに「あぅ、あっ」と声を出してしまう友加里に「気持ちが良かったら、我慢しなくても良いのよ、小糸さんも声を出していましたよ、女ですもの、普通よ」
「そうですよ、感じて正常なのですよ、誰も見て居ませんから、安心して下さい」と言うと尚一層感じる刷毛の使い方をする二人。
「あぅ、あっ、あっ」と手にも足にも力が入る友加里に「乾く迄に、子宮癌の検査の用意をしましようか?」と言う平尾の声に「えっ」と驚いて目を開く友加里。
今、股間は濡れて居るから、見られると恥ずかしいと想い出した友加里は「直ぐに?でしょうか?」と尋ねる。
「早乙女さん毛深い様だから、先に綺麗にしなければ検査の器具が使えないのですよ」
「は、はい」小代から聞いていたが、直面すると恥ずかしいのだ。
「準備するわね」と言うと、首の処にカーテンが取り付けられて、友加里の視界を遮ってしまった。
すると奥の部屋から、待っていましたと秋間と敦子が一緒に、入って来る。
平尾が友加里の顔の処に来て「綺麗に成ったら、検査に入りますから、少し痛いので、軽い麻酔をガスで流しますからね」と言って、酸素マスクの大きい物を見せて「一度練習してみましょうか?今は酸素が流れていますから、一気に吸い込んで下さいね」
「はい」と言うと黒い型のマスクを、友加里の鼻と口に被せる。
「はい、一気に吸って下さい」と言われて吸い込む友加里「はい、上手ですよ」と言うとマスクを外す平尾。
「どうでした?空気が肺に入る感じがしましたか?」
「はい」と返事をした時、手術台が上昇をした。
驚く友加里に「大丈夫ですよ、楽にして下さい」と言うと上林が、友加里の右足を持って、金具の上に置いた。
左足は敦子が持って金具に置くと、直ぐにベルトで膝を固定して、動かない様にした。
既に左足も上林が固定している。
腰から下の部分の寝台が、取り外されて友加里の両足は、金具に支えられている状態だ。
秋間が下から覗き込んで、結構陰毛がぼうぼうだと、手で恰好をして微笑む。
待ち遠しくて、仕方が無い様子でおやつを貰った子供の様だ。
「準備が出来た様ね、台がもう一度動きますよ」と平尾が言うと、再び手術台が上昇を開始するが、今度は友加里の両足が大きく左右に開いていく。
「あっ」と声を上げるが、どうする事も出来ない状態、腕は上に差し上げて固定されて、両足はこれ以上広げられない程広げられて、ようやく止まった。
「早乙女さん、濃いわね」と敦子が言うと「は、はい」と小さな声で返事をする。
秋間が早速、股間に顔を埋めて息を吹きかけると「キャー」と声を出す友加里。
「先に、大腸検査の薬を注入するわね」と敦子が言うが、手には小さな筒状の注射器、中身は速効性の強烈に感じ易く成る薬が入っていて、直腸に注入するのだ。

恥ずかしい剃毛

27-033
「大腸の造影する準備なのよ、浣腸ではないから、直ぐに終わるからね」と言うと、硬く閉じた肛門に指を触れた。
「早乙女さん、力を抜いて、痛いわよ、これは全く痛く無いから、力を抜いてね」と言うと一瞬緩んだ肛門に、突き刺さるガラスの管。
「うぅ」と驚いて力を入れると、皺が縮んで管を締め付けるが、薬は敦子のポンプを押す力で注入されてしまった。
「はい、終わりよ」と管を抜き取ると「少し、下半身が熱く成るかも知れないけれど、薬の影響だから、心配しないでね、子宮の検査の後での検査ですからね」
「は、はい」とか細い声で返事をするが、額には汗が噴き出していた。
顔の近くには平尾が居て、友加里の様子を監視してカーテンの向こうの人達に合図を送って、調整をしている。
「汗が出ているわね」と言うと、布で額の汗を拭き取る平尾。
「緊張し過ぎですよ、リラックスして下さい、恐れる事は無いですし無痛ガスしますからね」と言われて頷く友加里。
「それでは、検査の為に剃毛しますね、お尻にも少し生えているから、処理しますね」と平尾が顔の横で言うと、目を閉じながら頷く友加里。
首から下は、全裸状態に成っているのだが、自分では見えないので検査着が有る様に感じている。
胸は特殊ゴムが徐々に固まって、もうすぐ外しても型枠が終わる状況に成っている。
外して、ノギスで詳細を測る必要が有るが、それは秋間の遊ぶ寸前に行う事にしていた。
上林が平尾と交代して、横に来ていたが目を閉じて堪えている様に見える。
間野が、低電流装置を千葉から送って貰って、今日テストの準備をしている。
型を作る時に流し込む特殊ジェルが固まった時に、この低電流装置を使うとこの友加里がどの様に成るのかは、間野も秋間も全く知らないが、千葉の話では面白い物が見られると笑ったのだ。
もう捕らえてしまったので、何でも出来るのだが、何をするにしても検査として行わなければ、自分達が逮捕される恐れが充分に有る。
「暑く成っていますか?」と尋ねる上林に「はい」と小さく答える友加里に「どの辺りが特に暑いですか?」と尋ねるが、返事が無い。
「身体全体が暑いでしょうが、特に腰の付近が暑いですか?」
「は、はい」と答えると「ここじゃないですか?」と陰毛の部分を押さえる平尾。
「あっ、あっ」と反応を示すので「充分ね、始めましょう」と陰毛を引っ張ってみると「あっ、あっ」と口走る。
引っ張った陰毛を鋏で切ると、横のトレイに置く。
再び引っ張ると「あっ、あっ」と声がでる。
「ジョキリ」と切り取ると、再び並べて置く。
後程、見せて恥ずかしさを倍増刺せてやろうと考えるマゾ看護師、平尾の考えだ。
横で秋間が目を凝らして眺めている。
三回目は、股間で大陰唇の陰毛を引っ張る平尾に「あっ、あぅ」と少し大きな声が出てしまう友加里。
「ジョキ、ジョキ」と切りこまれる陰毛。
過去に感じた事の無い刺激が、脳に伝達されたのか、今の状況を忘れていた。
「どうしたの?大きな声が出ていたわね」と額の汗を拭き取る上林。
「すみません」と小声で言う由佳里は、初めて他人に自分の股間見られて、鋏で切り取られる恥ずかしさと、薬の影響で感度が倍増している事を知らないので、こんなに感じるのか?と驚いていた。
「短く成ったわね、これから剃るわね」と言うと同時に、下腹部にシェービングクリームを刷毛で塗り始める。
多少、くすぐったいが、気持ちの良い感じで刷毛が動く。
「ジョリ、ジョリ」と大きな音が手術室に聞こえて、驚く友加里下腹部の皮膚を伸ばしながら「ジョリ、ジョリ」と聞こえて、友加里の顔は真っ赤に成って目を閉じる力が強く成ってパイプを握る手に力が入る。
スピーカーで音が流されている事に気づかないで、自分にだけ大きく聞こえてしまうと思っているが、下腹部で微妙な部分では無いので音だけの刺激だったのだ。
「ジョリ、ジョリ」としばらく続いて、剃刀の動きが止まって終わったと思う友加里に、次の瞬間電気が走る程の刺激が「あっあっ、あー」と自然と口から声が出る。
シエービングの刷毛が、クリトリスを撫でて毛先で、突かれたのだ。
「どうしたの?大きな声を出して」と再び額の汗を拭き取る上林「あっ、あっ」と声が再び出てしまう友加里、平尾が同じ事を再びして遊ばれていた。
今度は剃刀が、その感じ易い部分に「ジョリ、ジョリ」と音を立てて刺激をするからもう堪らなく成った友加里が「ああー、ああー」と大きな声を出して、つま先に力が入って伸びきっている。
「おお、敏感に成っているな」と喜ぶ秋間、早く挿入したい気分なのかズボンの中央を何度も押さえている。
もう、平尾は皮膚を伸ばして「ジョリ、ジョリ」とクリトリスから、廻りを丁寧に剃りあげる。
「ああー、ああー」と大きな声が止まらない友加里は、既に自分を忘れて興奮の世界に入っていた。
「もう少しよ」と刷毛が大陰唇を何度も移動して、シェービングクリームを塗り始めると「もう、ゆるしてーー」と騒ぎ出す友加里に「どうしたの?感じるの?」と汗を拭きながら尋ねる上林。
「は、はい、もう駄目で。。。あーーーー」と言葉が止まる。
平尾が指を膣口に少し入れて、皮膚を引っ張って剃り始めたから、感じてしまう友加里。
「ジョリ、ジョリ」
「ああーーー、だめーー」と首を大きく振る友加里は、剃毛でこれ程感じるとは思っていなかったので、落差に驚きながらの表情の変化に成っていた。
「ジョリ、ジョリ」
「ああー、うぅ」と声あげる。
剃刀が動く度に、声を上げて「ジョリ、ジョリ」の音に興奮して、時々入る平尾の指に興奮は最高潮の友加里だ。
大陰唇の陰毛を剃り終わった時、友加里の膣の廻りは愛液で、濡れて時には下に滴れ落ちている程に成っていた。
「終わったわ」と言って、膣の廻りは拭かないで、下腹部を布で拭き取る平尾。
「こんなに、剃れたわ」とトレイを持って、友加里の目に見える場所に持って行く。
「いゃーん」と顔を真っ赤にして、背ける友加里、恥ずかしさの頂点に成った。

秋間が犯す

 27-034
剃り終わって青く成った友加里の下腹部、膣口には光る液が流れ出た状況に成っている。
ぐったりと成っている友加里の、胸の型取り用のゴムを敦子と、間野が綺麗に友加里の胸と離していく。
友加里は今、何をされているのか殆ど、気にしていない。
先程の余韻に酔っている状況なのだ。
平尾がタオルを持って、外した乳房を綺麗に拭き始めて始めて「どうしたの?」と目を見開いて尋ねる。
上林が「胸の撮影が今終わりましたので、拭いている処よ、寝て居た?」
「いえ」とは言ったが放心状態だった友加里だ。
「綺麗に成ったので、検査を始めますよ、これからガスを出しますから、一気に吸い込んで下さいよ、中途半端だと痛いかもですよ」とマスクを手に持って言う上林。
「はい」と答えると、鼻と口を覆うマスク「はい、吸って」と言われて、一気吸い込む友加里。
「もう良いですか」と言う上林に「はーい」とマスクを外すと答える友加里。
「判りますか?」
「。。。。。。。」目がトロンと成って、身体は既に無遊状態に変わりつつ有る。
カーテンが取り払われて、乳房を二人の看護師が揉み始める。
「うぅ、うぅ」と言い始める友加里。
股間の秋間は既に上半身裸、下半身はトランクス一枚で、友加里の股間に顔を埋めて、クリトリスを舌先で刺激を始めた。
「ああー、うぅ」と声が大きく成る友加里を見て、看護師達も乳首を舐め始める。
「ああー、ああー」と一段と声が大きく成っている。
間野と敦子が「何も覚えて無いでしょうね?」
「身体は覚えているかも知れないけれどな」
「剃毛は気持ちが良いと、脳には残っているだろうな」と手術台の友加里を見ながら話している。
大きな声を出し続ける友加里、とてもSEXが数回の女性には思えない変わり様、しばらく舐めていた秋間が、トランクスを脱ぎ捨てて、手術台を下げて友加里の膣口に自分の歪なペニスを挿入し始めた。
「これで、どうだ」
「ああーーー、だめーー」と再び大きな声を上げる友加里。
秋間が腰に力を入れて、奥まで挿入すると、仰け反る友加里。
「ああー、ああー」と腰を動かす秋間の動きに合わせて「ああ、ああ」と絶え間なく嗚咽が出る友加里。
動きを早くすると、つま先が伸びきって「だめーーーーー、いっちゃうーー」と大きな声と同時に身体が反り返って、がくりと成って大人しく成った。
辛うじて、秋間は外に射精して、跪いて「疲れた」と一言吐いた。
「お疲れ様」と敦子が水を秋間に渡すと、美味しそうに一気に飲み干した。
力なく横たわる友加里の乳房の計測を始める間野夫妻。
横で書きとめる平尾、乳房を掴むと乳首の先を、ノギスで測る。
何も反応が無くなっている友加里は、意識が有るのか無いのかよく判らない状態で横に成っている。
乳房の計測が終わると、今度はクリトリスを計測している二人。
「剥けませんので、そのまま測ります」とノギスをあてて測るが、全く反応が無い友加里。
クリトリスから膣口までの長さ、陰核包皮の長さ、肛門までの長さ、尿道の位置、厚さを綿密に測る二人。
先程秋間のペニスが入ったので緩んで居る膣口に、指を入れて内部を調べる間野。
「うぅ、うぅ」と反応を始める友加里に「また感じるのかな?」「薬は恐ろしいな」と笑う間野。
しばらくして「計測は殆ど終わりね、今度は中を調べるか」と言うと間野が手袋を填めて、膣口に指を入れて「クスコ」と平尾に言う。
クスコを差し出すと受け取って、挿入にて広げ始める。
ライトを照らして、覗き込むと「少し傷が出来ているな、薬を塗っておこう」と治療を始める。
「ジェルは大丈夫?」と敦子がたずねると「大丈夫だろう?」と答える間野。
治療中は反応が無い友加里は目を閉じて、寝て居るのか?夢を見ているのか?時々反応をする程度だ。
「台から降ろして、肛門を調べましょう、向こうの手術台に載せて」と言う敦子。
二人の看護師が友加里の手枷を外す、敦子が足の固定を外して、間野が抱き抱えて、隣の部屋に連れて行く。
俯せに寝かせると、手を前に固定して、腰の部分が大きく突きだして、足を下に固定した。
手術台を調整すると、肛門を後ろに突きだした様な体勢で俯せに固定されて、動け無い状態に成った友加里。
「ここも剃らないと、毛が残っているわね」と肛門の廻りをライトで照らすと、手で触る敦子。
「この子はお尻好きかな?」と横から見ている間野。
「少し、刺激して反応を見ましょうか?ガスがもうすぐ切れますね」と時計を見ながら言う敦子。
「検査をされているのを、判らせる為に一時的に正気にさせるのか?」と横から尋ねる秋間。
「先生、顔を見られますよ」と敦子に言われて「そうだった」と隣の部屋のモニターの前に慌てて逃げる。
「可愛いお尻ね」と撫でると同時に「あっ」と声を上げる友加里。
「気が付いたのね、子宮の検査が終わって、これから大腸の検査よ、痛かった?」
「いいえ、夢を見ていました」とは言うが、今の自分の姿を見ると、凄い体勢の格好で、俯せ状態が判ると「痛いのでしょうか?」と尋ねる。
「大丈夫よ、今お尻の廻りを綺麗にしてから、検査に入るけれど痛い時は、またガスをするから、言って下さいね」
「は、はい」と俯せで横を向いて、枕に頬を付けている状態で話す友加里。
平尾がシェービングクリームを刷毛で、肛門の廻りから、膣に向けて刷毛で撫でると「うぅ、うぅ」と口走る友加里。
ガスは切れているが、強力な媚薬の効果は以前続いているので、感じてしまう友加里。
平尾は態と、肛門の処を刷毛で刺激すると「あー、うぅ」と声が大きく成る友加里。
「どうしました?感じますか?」
「は、はい」と小さく答えると「正常ですよ、これが感じなければ、不感症なのですよ、感じて下さい」と敦子が説明の様に言った。

アナルにも入れられて

27-035
敦子の言葉は、友加里に安心感を与えていた。
こんな場面で感じている自分が、とても恥ずかしいと思っていたのに、逆に感じないのが病気だと言われたから、心が解き放たれた気分に成ってしまった。
(お尻で、感じるのが普通なのね)と想い出した友加里に、更なる辱めを行おうとしている敦子。
剃刀で剃り始める平尾、そんなに硬い毛は生えては居なかったが、肛門から、膣口の間を剃刀が動くと感じる友加里。
「うぅ、うぅ」と声が出るのは、指を時々入れるから、声が出てしまうのだ。
剃り終わると、早速指にクリームをつけると、敦子が肛門の廻りを刺激する。
ひくひくと皺が動いて力が入っているのがよく判る。
「はい、力を抜いて下さい」と言われて「ふぅー」と小さく行った時、いきなり指がぐいっと入って「あぅ、あぅ」と顔を歪める友加里。
今度は、ゆっくりと動かし始める敦子の指「はい、痛いですか?」
「いいえ」
「はい、これは?」
「痛く無い?」と顔の側で平尾が尋ねると「は、はい」と小さく答える友加里。
「ここは?」と言いながらいつの間にか指を抜いて、アナルバイブに交換していく。
「ここは?少し奥に入るわよ」とバイブが挿入されて「ここは?」
「うぅ、うぅ」と感じ始めている友加里。
「膣との壁が変ですね、器具を膣から入れて診ましょう」とアナルバイブを上林に持たせると、膣口にもバイブを挿入し始める敦子。
「力を抜いて下さい、カメラで診ますよ」と言うと友加里の目の前に小さなテレビにスイッチが入る。
「一緒に見て行きましょう」と画面を流すが、全く別人の画像で友加里は自分の画像だと思って真剣に見ている。
「あっ」と言うとバイブの先が挿入されて、画面が変わると同じ様に奥にバイブが入って来る。
「うぅうぅ」と言う由佳里に「見て下さいよ、ここが少し変ですね、もう少し詳しく拡大しましょう、振動が有りますよ、モーターが動きます」と言うとバイブのスイッチを入れる。
「ああー、うぅ」と急に声が大きく成って「どうしました?痛いのですか?」
「うぅ、うぅ」と首を動かすが、もう画面を見る余裕は無い。
「ああー、うぅ」と言った時にスイッチを切る。
寸止めをしてしまう敦子、SEXの回数が少ないが、もう少しで逝きそうに成っていた友加里だが、辞められて何か物足りなさを感じる。
バイブを抜き取ると、計測の為のジェルを入れる為にアナル拡張器を挿入していく。
「少し、痛いですから、ガスをしましょうか?」と苦痛の顔の友加里に尋ねる。
直ぐに頷く友加里だが、痛さは同じで記憶が無いだけなのだが、本人には判らない。
敦子が、より大きく拡張器を開こうとすると「いたいーー」と大声をあげる友加里。
「はい、息を吸い込んで下さい」と平尾が言うとマスクで、口と鼻を覆う。
一気に吸い込む友加里、マスクを外すと「どう?」
「は、はい」と言葉が緩慢に成って、目がトロンと成って来た。
「半時間から一時間程の効力だから、急ぎましょう」
「もう一度使えば良い」と秋間が入って来て言う。
「先生、今日は限界ですよ、少なくとも一週間はもう使えませんよ、麻痺してしまいます。
中毒症状が出て来ますから駄目です」と敦子が答える。
「そうか、薬は難しいの」と言うと、側で見学する秋間だった。

拡張器で広げた中に、器具を挿入すると「い、いたいー」と騒ぐ友加里。
「何か咥えさせて」と敦子が言うと、友加里の口にハンカチを詰め込み、包帯で巻き付けて、ハンカチが出て来ない様にした。
敦子が今度はジェルを流し込むと「うぅ、うぅ」と首を大きく振る友加里。
「痛いのでしょうね」
「結構広げて居るからね、もう終わる」と拡張器を取り出すと、ジェルの先にマッチ棒の様な物を埋め込み、指で持って居ると、固まって来る。
「アナルにペニスが入った感じですね」と平尾が固まる様子を見て言う。
上林が、友加里の近くに低電流装置を持って来る。
「お尻は完了ね、少し台を上げて、足を少し広げて、この子下付だから、この体勢で充分よ」と敦子が言うと。台が少し腰の部分が上がって足が広がる。
今度は間野が、大きめのクスコを膣口に挿入のため、手を入れてクリトリスに小型の電マで刺激を行う。
「うぅ、うぅ」と首を動かして感じ始める友加里。
「おお、感じているな、可愛い顔だ」と横向きに成った顔の側まで行く秋間。
「お前の、マンコの状態を測っておかないと、機械が使えないからな」と頭を撫でる。
「綺麗な髪の毛だな、髪切り魔を二組も捕まえて、有名に成ったけれど、まだ居るかも知れんぞ」と髪の毛を触る秋間。
敦子が、この親父が今度は何を考えて居るのだ?恐ろしく成る程不気味な笑いだ。

間野が指で膣口を剥き出して、ピンクの肉片にクスコの大きな物を挿入し始めた。
若い友加里は、締まりも良く狭いのだが、無理矢理広げながら突っ込む「うぅ、うぅ」と痛い素振りをしているが、間野はそれを楽しんでいる様子。
クリトリスに刺激を与えて、濡れた内部も痛みで急速に干上がる。
「ジェルを」と言うと平尾が手渡す。
肛門にはマッチ棒の先の様な物が飛び出して、ジェルが入った状態でテープ貼って出て来ない様に留められていた。
ジェルの管を挿入して、クスコを抜き取っていくと、流し込まれるジェル。
「肛門と違って、こちらは沢山入るぞ」と言いながら、様子を見ている。
アイスキャンデーの棒を入れた状態の中に、どんどん貯まっていく。
しばらくすると、固まってスポンジの様に成って、膣口から顔を出してくる処に、マッチ棒の先の様な物を突き刺す。
しばらく支えて居ると、固まってマッチ棒の様に、立って出て来た。
「面白い物だな」と凝視していた秋間が言うと「これに、このクリップを挟むと書いていますね」と言うと間野が、小さなクリップで挟む。
肛門に突き刺さるジェルにもマッチ棒の様な物をクリップで留める。
線が、低電流装置に繋がれて「準備が出来ました」と微笑む間野。
これから何が起こるのか、楽しみな連中が、異様な二つのジェルの棒を見守っていた。

電流責め

27-036
友加里は口にハンカチをねじ込まれ、包帯で口を巻き付けられて、喋れない。
無遊ガスはもうしばらく効果が有るから、今のうちにこのジェル電流遊びを楽しもうと、全員が目を凝らして見ている。
「準備出来たら、指示書通りにやってみろ」と秋間が嬉しそうに言う。
「ダイヤルを、一にしてみて、様子を見て下さいと、書いて有ります」
「そうか、取り敢えず一に入れて見ろ」と秋間が言うと、向こうで敦子がスイッチを入れる。
「うぅ、うぅ」と顔を横に大きく向ける友加里「反応が有るぞ、包帯を外して、声を聞かせろ」と秋間が言うので、包帯を外す平尾。
「うぅ、うぅ」口の中のハンカチを取り出すと「ああーーーー」と大きな声が診察室に響き渡る。
「目盛りを二にしましょうか?」と敦子が言うと「やれ」と言う秋間の声と同時に「あう、ううううあううううう」と小刻みに言葉が出る。
「身体が痺れて、居る様ですね」「ああああうううううあああううう」と口から涎が出て、反応が変わっている。
「相当、感じていますよ、ジェルの間から、流れ出ています」と平尾が、台の下を見ながら言う。
「三にして見ろ」
「はい」
「はああああああああ」と声を発すると身体が固定しているのに大きく動いて、もの凄い刺激が肛門と膣に有る様で「うう、ああああーーーー」と身体を動かそうとして全身が震えている。
しばらくすると痙攣を起こして、気を失って白眼に成ってしまった友加里。
膣に入っていたジェルの棒が床に落ちて、転んでしまった。
「凄い、愛液が多くて、気を失って締めていた膣が緩んだのだな」と間野が落ちた棒を拾う。
「面白かったな、今日はこれ位で帰してやれ、充分身体は覚えただろう」
「はい、気が付いたら、検査結果を書いた診断書を渡して、安心させましょう」
「そうだ、明日から元気で放送をして貰わないと困るからな」
「この型で出来上がるのは、一ヶ月後だろう?」
「そうだ、それまでゆっくり休んで貰って、気が狂う程逝かせてやろう」と笑う秋間。
肛門からジェルの棒を取り出して、データと一緒に明日千葉に手渡す手筈に成っていた。
台から降ろされて、タオルで身体を綺麗に拭かれて、脱いでいた検査着を着せると寝台に寝かせて気が付くのを待つ。

しばらくして目を開く友加里「気が付きましたね、ガスで眠っていたのよ、何か身体の変わった場所有る?」と尋ねると「あの、お尻と中が少し痛い様な気がします」
「器具が入っていたからね、明日に成ったら治りますよ」
「それから、雷が落ちる様な夢を見ていました」
「そうなのね、雷ね」と話している間に秋間は、さっさと間野医院を後にしていた。
「それから、これは検査の結果です、何処も異常は有りませんでした、今後も時々検査をされると良いと思いますよ」と言うと「本当ですか?何処も悪く無かったのですね」と笑顔に成った。
「それから、これは先日も差し上げたお店のケーキです、前回とは異なるタルトのケーキを中心に入れて貰いました」
「えー、頂けるのですかありがとうございます」と丁寧にお礼を言う由佳里。
検査着から着替えると、検査結果を持って嬉しそうに間野医院を出て帰途に就いた。

「中々楽しかったな」
「まだ、初心な子でも、あれ位に乱れるのには驚きました」
「先日の小島さんの時とは違う興奮でした」とそれぞれが話して、片づけを始める。
みんなの気持ちは、一ヶ月後どの様にあの友加里を捕らえて、SEXマシンに載せるのか?に注目が集まった。

翌日、友加里は昼に成って小代に「昨夜、ケーキ食べ様と待って居たのに」と言うと「朝まで彼とホテルに居たから、ごめんね!検査はどうだったの?」
「大丈夫だったわ、健康体ですって言われたわ」
「良かったわね」と一緒に喜んでくれた。
「でもね、私検査終わってから、好きに成った見たいだわ」
「何が?」
「SEXよ、昨夜も一回では物足りなくて、朝までに成ったのよ」
「そうのだ、私はそんな事には成らないわ」と友加里が言う。
「友加里は子宮癌の検査はしなかったの?」と尋ねられて「したわよ、恐いから」
「じゃあ、剃られたでしょう?」
「うん、剃られたわ」
「その検査で好きに成ったと思うのよ」
「そうかな?」と不思議に思う友加里。
確かに剃られた時、今まで味わった事の無い快感を、感じていたのは事実だけれど、SEXが好きに成るとは到底考えられない友加里だった。

その夜の友加里は晴々としていた。
病気の不安が無くなったことが一番だったが、他にも何か身体が軽く感じられる自分がそこに居たからだった。
昨日、何度も逝かされて気持ちが良くなって、愛液を垂れ流して居た事なぞ知る筈も無い。
テレビを見ている秋間も「昨日あの子とSEXをしたとは、信じられない」と清楚な雰囲気に酔って、落差の大きさに感動を感じていた。
明石が、秋間と一緒にテレビを見て酒を飲んでいる。
今後の段取りを話会うのが目的で、やって来たのだ。
「映画は、来週から撮影だな」
「はい、郊外ロケから始めます、その後スタジオ撮影は片桐さんと浅子のシーンから撮影を始めるのですね」
「そうだ、浅子が尼でお寺に修行に行って、そこの坊主に犯されてしまうシーンだ」
「脚本が二通り有りましたが?」
「そうだ、一つは犯されるのみだが、もう一つは浅子がSMの世界に引き摺り込まれる暴行シーンが有るだろう?」
「はい、何故二つ有るのか気に成っていたのです」
「浅子には教えないで、恐怖の表情を出して貰う設定だよ、まああそこの皮を剥いて、感じ易くして有るから、迫真の演技が出来ると思うよ、日本よりも海外でヒットを狙える映画を作るのだよ」
「成る程、日本の清純派女優がSM強姦されて、本番SEXをするから、話題満載ですね」「浴衣の、シーンも繋げば使えるだろう?」
「成る程、例の剃髪シーンも迫力有りましたから、外人には受けますね」
「ヒットは間違い無いだろう」
「日本の清純派女優のトップでしたから、インパクトは最高ですね」
「見たがる日本人も多いだろ、売って儲けろ」と笑う秋間は、画面の友加里の事も良いアイデアは無いのか?と考えていた。

ポルノ映画撮影

27-037
日本国内よりも海外向けに焦点を当てた映画「仏門の女」は大々的にPR活動が始まっていた。
今までの、小島浅子の映画を無料提供して、日本の清楚清純派女優小島浅子を印象づけ様としていた。
今後映画を売り込む先にPRするエクア企画。
東南アジア、中国では裏作品として売り込むのは暴力団の顔、欧米では解禁されているので自由に販売が出来る。
この映画では、フェラとクンニのシーンは挿入しないバージョンと、両方の制作を考えていた。
アメリカではその様な行為は御法度で、上映出来ないからだ。
勿論裏で販売する方は、フルオープンに成るのだが、中々世界の国々では事情が異なる様だ。
秋間達はその辺りも完璧に把握して、事前に調べて映画制作を進めているのだ。
着物のシーンも数多く取り入れて、日本らしさを強調している。
浅子は、鬘を被って綺麗な着物を着て、京都、奈良で撮影を重ねて映画に盛り込む準備を、これから数週間行う予定に成っていた。

数日後、友加里は夜、今までではした事が無いオナニーをしていた。
自分で、乳首を触って、チクチクとしてきた陰部に手が行って、初体験で興奮をする様に変化してしまった。
間野医院で受けた責めは、本人の記憶には無いが身体には完全に覚え込んでしまった。
テレビでは相変わらず、清楚系美人のキャスターとして、その後も人気は上昇して、安定をしてきた。

約一ヶ月後、千葉が「今回のご依頼頂いた商品ですが、膣の部分とアナルの部分の整合性を考える為、完成に後一週間お時間を頂けませんか?」と秋間に電話をしてきた。
「面白い物が作れるのなら、待つぞ」と言ったが、秋間はこの時点で友加里をSEXマシンに寝かせる手立てを完璧に、決めかねていた。
毎夜テレビに出る友加里に、そこまで惨い事をするのを多少躊躇っていたからだ。
自分の当初の考えを実行すれば、友加里のキャスター生命が絶たれるから、考えていた。
時間が伸びるのは秋間には有り難い事に成った。

小島の着物姿の撮影は、観光客の目を釘付けにする程、艶やかで芸能レポーター達も、髪切り魔のショックから立ち直っていると、書き立ててスポーツ紙を賑わした。
注目はいつ本番シーンの撮影が行われるのか?いつ小島浅子の剃髪が行われるのか?どの様な映画が出来上がるのか、世間は大いに注目をしている。
既に剃髪されて、つるつるの頭に成っているとは思ってもいない。
もっとも、剃髪から既に相当日数が経過しているので、少年のイガグリ頭に成っているのだが、撮影風景を見ている人には全く判らない。

「浅子の分も作ってやろうか?」と秋間が明石に言い始める。
「例のマシンのセットですか?」
「そうだ、浅子なら労せずに測れるだろう?」
「しかし、今から映画の撮影が有りますから、時間的に無理でしょう?」
「そうだったな、映画が終わってからの調教に使うか?」
「もう、磯子さんの思いのままでしょう?」
「磯子には、映画で行う事は伝えて有るから、その様な調教をしている筈だ」
「素直に成って、言う事を聞きますと話していました」
「田舎のお寺を借りての撮影はいつだった?」
「来週の週末から、二日の予定です」
「成るべく、伸びた方が絵としては良いからな」
「はい、鬘と実際を混ぜて撮影しますから迫力有る画像に成るでしょう」
「楽しみだ」と喜ぶ秋間。
浅子に渡してある脚本には、寺にやって来る女が出家して尼に成って、片桐の色坊主に犯されると書いて有るが、その中にはSMシーンが含まれている事は、書かれていない。
監督が即興で、シーンを挿入する事に成っている。
数日後、郊外での着物の撮影が終わって、いよいよお寺での撮影が始まる。

片桐丈二が、散髪屋で少し白髪の混じった髪を綺麗に刈って、つるつるの頭に剃りあげて、準備をして、明日の撮影に備えていた。
明日の撮影部分は、男に捨てられ恋に苦しむ主人公浅子が、悩み相談で有名なお寺の僧侶片桐を訪ねて行くシーンの撮影だ。
お寺は撮影の部隊が、数日前から入って、備品とかの準備をして、カットに応じてカメラ、照明の位置も決めて万全の準備をする。
数人の坊主役の男の中に、例の理髪師寺田が含まれている。
浅子の剃髪シーンの撮影の為に、本職で無ければ危険だから特別に参加に成っている。
台詞は無、後ろ姿と指先のみの出演だが、喜んで自分も頭を剃って張り切りって参加だ。
極秘の撮影でも、何処で聞きつけて来たのか、数人の男女がお寺の外で、待っている。
乗用車で乗り着ける俳優を見つけて、サインを貰う為に居る。
当然撮影は極秘なので、見せる事は無いが、何とか見たいとカメラを片手に待っている。
何故かこの中に、縄師の松平と矢部も僧侶の役で参加しているが、剃髪しているので浅子が見ても判らない。
明石と秋間が見学に来たが、肝心の浅子はまだここには来てない様子。
しばらくして、数人の人の移動が起こって、片桐がやって来た。
続けて、有賀と一緒に着物姿でやって来た浅子に、カメラとスマホが一斉にシャッターが切られる。
「綺麗だわね」
「本当に、坊主に成るの?」
「鬘よ、髪切り魔の被害に遭っても、坊主にはしないわよ」
「本番するのかな?」
「AV女優の吹き替えって話よ」
「顔も綺麗けれど、肌も綺麗わよね」と見ている人々が勝手な話をしている。
中には聞こえる話も有って、浅子が睨み付ける事も有った。
「女優も裸に成ったら終わりよね」の言葉に、反応をしていた。
「宜しくお願いします」と各自挨拶をする撮影の風景。
監督鬼頭俊也が、全員を集めて今日からの撮影の挨拶をして、撮影が開始される。

本物の坊さんも参加しての、読経の処から撮影が始まった。

濡れる股間

27-038
友人に付き添われて、浅子が着物姿で大隆寺に訪れるシーンの収録が始まった。
大恋愛の末、相手の男は会社の上司の娘との結婚に走り、それでも未練が断ちきれずに男の結婚後も付き合う女。
だが、相手の重役に存在が知られて、男は美佐子(浅子)を捨ててしまう。
子供を二度も堕して、三十歳過ぎまで付き合っていたが、自殺まで計る美佐子に、友人が未練を断ち切れる寺が有ると言われて、付き添われてやって来たシーン。
「ここよ、この大隆寺の住職、栄元様は女の未練を断ち切って下さる、有名なお坊様で、美佐子もここで修行すれば、友之さんへの未練が断ちきれるわ、もう自殺なんて考えるのは辞めてね」
「本当に、ここで数日修行すれば、忘れられるの?」
「その様に聞いたわ、友達からだけどね」と話して、寺に入ってくる。
「はい、それで良いですよ」と鬼頭がOKを出して、寺に入ってくるシーンが終わる。
京都の観光地を、彷徨シーンは既に撮影が終わっているので、回想の場面と重複して使われる。
恋人役は少しだけ登場するが、恋愛シーンは幻想的な物で、重きを置いていない。
綺麗な着物姿、日本的な女性、お茶の師範の美佐子が、彷徨幻想的なシーンで日本女性の美しさを表現した構成で、海外向けを大きく前面に押し出していた。
美しい日本女性が、着物姿でSMを行う事は大きな話題を浚う事に成るとの構成だ。
その為、道具も和調道具が総て準備されて、お寺で坊主達に辱めを受けるシーンは最高の設定に成っていた。

住職栄元との初めての対面シーンに成って、美佐子の友人戸田が、知り合いに聞いて尋ねて来た事を告げる。
好色の栄元は、美佐子の美しさに見とれてしまい「少しの間修行を積まれる事で、忘れさせてあげましょう」と言う。
「良かったわね、美佐子!これで自殺を考え無い様に成れるわ」
「ありがとうございます、宜しくお願いします」と栄元(片桐丈二)にお辞儀をする美佐子。
しばらくこの寺に滞在する為に、小さなボストンバッグを持参している美佐子。
「一週間の修行で、綺麗に忘れさせてあげましょう」と栄元が言う。
若い修行層が、お茶を持って現れる。
「お茶でも召し上がられて、お話をお聞きしましょう」と勧める。
このお茶に、媚薬が混入されているとは考えもしていない浅子、これから行うSMプレーに本気モードで演じて貰う為の作戦だ。
お茶を飲みながら、台詞を言う浅子、頷いて聞いている栄元。
しばらくして、友人戸田が美佐子を残して寺を出て行くシーンで、外の撮影が終わる。
これから、形式だけの得度式のシーンに変わるが、時間が数日過ぎて栄元の話に感動する美佐子が、本来は形だけの筈が本当に髪を刈り取って尼に成って、栄元と結ばれる脚本を持って居るのが浅子。
実際は、ここで本当に刈り取られて、SM調教をされてしまう美佐子に変わっている。
長い髪の鬘を被って、髪を結っている美佐子の髪を降ろしてストレートにして、神妙な面持ちで座る美佐子。
五人の、坊主が部屋に入って来て、奥の部屋には天井から縄が数本垂れ下がり、バリカン、シェービングカップ、刷毛、タオル、ポット、電マ、極太バイブ等、所狭しと、並べられていた。
映画では、清純派女優がいきなり、SMで強姦調教を受けてしまう強烈なインパクトシーンに成る予定。
「それでは、仏門に入られる美佐子の、得度式を行う」と栄元が言う。
「はい、宜しくお願いします」と美佐子が座布団に座ってお辞儀をすると同時に、側に居た坊主がいきなり美佐子の身体を抱えて「えー、何?」と台本に無い状況に驚きの声をあげる。
隣の部屋に連れ込まれる美佐子が廻りを見て「何よー」と言うと直ぐに口に布を詰め込もうとする。
二台のカメラは、既に廻ってこの様子を撮影している。
聞いて無いと言う顔をするが、坊主の顔はあのショーの縄師だと想い出す浅子。
だが鼻を摘まれると、口が自然と開くから、布を詰め込まれて、直ぐに上から日本手拭いで猿轡をされてしまう。
矢部と松平の二人が、後ろ手に縛り上げると、着物の前を緩めて乳房の下に縄をかけ手縛る.手際が良い。
恐怖の顔に成っている浅子「良い感じだよ!」と鬼頭がメガホンで言う。
胸元が少し乱れた感じだが、まだ乳房も見えない状態、観客に興味を持たせる為に一気に見せない演出。
乳房の上下に縄を縛ると、背中で縄を纏めて、天井の縄に結び付けて滑車で引っ張る。
「美佐子さん、これから俗世を忘れさせてあげますよ、ここも、ここも得度式をしてな」と髪と着物の股間を触る栄元。
「それでは、手始めに私が、その長い髪を切ってあげましょう」と鋏を持って近づくと、鬘の髪を無造作に掴む栄元。
鋏を入れると「ジョキ、ジョキ」と切ると、手には一杯の髪の毛が鷲づかみにされていた。
「うぅ、うぅ」と首を振る美佐子の迫真の演技?
長い髪が部分的に短く成って、無惨な姿に成っている。
台本に無い撮影に戸惑う浅子だが、媚薬の影響と縛られて居る状況は、マゾの浅子には濡れてしまう状況に成っていた。
矢部が、着物の裾から手を入れると、縄を太股に巻き付けて、天井の滑車から垂れ下がって居る縄に結び付ける。
浅子はこれから、どの様に成るのかが判るから、一層股間が濡れる。
勿論、パンティは履いていないから、このまま足を引っ張られると、股間が丸見えに成る事を想像している。
映画の撮影を、身体は忘れてしまう様な刺激を感じながら、縛られた胸元を一気に広げる矢部。
「うぅ、うぅ」と首を振るが、綺麗な乳房が着物の胸元から飛び出した。
カメラがアップで白い乳房を撮影して、下から浅子の顔を撮影する。
日本手拭いで口覆われて、異様な美しさを画面に残していた。

映画?現実?

27-039
「良いぞ、浅子」と監督の声。
映画の画面では、髪を切られた衝撃の後で、大きく胸が広げられて、白い綺麗な乳房が飛び出して、観客の興奮が始まった時だろうと思う監督。
「よし、次のシーン、巻き上げ始め」と鬼頭が指示をして栄元(片桐)が「忘れられん、女陰を見てやろう、吊れ」と若い坊主に指示をする。
左足の膝を縛って有るので、少しずつ着物の裾が持ち上がって、片足立ちに成る美佐子(浅子)。
「お前の観音様も得度が必要だろう?」と栄元が言いながら、着物が絡む足を払い除けると、白い足、白い足袋、赤い長襦袢が覗いて、着物のエロティシズムの極みの表現を増幅するカメラワークと成っている。
「中々良い感じに成っていますね」と明石が撮影を一緒に見ている秋間に言う。
「先日皮を剥く手術の成果が、これから現れるぞ」
「最近、磯子さんは出会っていませんからね」
「それも計算の上だよ、薬を飲ませているから、もう気分はマゾに成っているよ」と微笑みながら言う秋間。
政治家より、プロデュサーの才能に長けていると思う明石だ。
赤い長襦袢に白の裾よけ、緑扡が多い着物、赤い長襦袢に白い肌、白い乳房のコントラストが非常に美しい。
左足が完全に上がって、天井の縄を固定するが、大きく上がった膝だが、股間は長襦袢と裾よけが、浅子の陰部を隠しているので、見えない。
「観音様が見えませんね、得度が出来ませんね」と栄元買いうと、着物を引っ張って、長襦袢を纏わり付いた太股から捲り上げると、黒々とした陰毛の部分が露出した。
「ほら、ここが得度するのが先ですね」と陰毛を触る栄元。
カメラがアップで、美佐子の陰部を映して、陰毛をアップで撮っている。
中々日本映画で、ここまでアップの映画は無かっただろうと思われるアングル、映画を観る人は、清純な美人女優の陰部のアップに興奮するだろう?の撮影だ。
寺田理容師が、画面に後ろ姿と手先が登場して、日本剃刀、シェービングカップをアップで映す。
「豆を剥いてから、剃毛をしていないから、丁度映画には良い感じに成ったな」と秋間が言う。
「赤い豆を、アップで映せば、観客は驚きますよね」と明石が楽しそうに言う。
台本に無いシーンに戸惑うが、薬の影響も有って嫌いでないマゾの浅子は、既に早く剃られたい気分に変わっている。
映画の撮影を忘れてしまって、自分の欲望が表に出ている。
矢部がいつの間にか、着物を総て捲り上げて、美佐子の下半身は丸見えに成っている。
寺田は監督に言われた様に、シェービングクリームを美佐子の黒い部分に何度も刷毛で塗りつけて、全く陰毛が見えない状態に成った。
その白い部分をアップで映して、期待を盛り上げる。
出来上がった映像は、後程構成をしてカッティングをするので、現段階では舐める様に映している。
監督が「寺田さん、剃って下さい」と言うと「二番、美佐子の顔、一番剃刀を中心に撮って」とカメラが回り始める。
音は、後程いれるのだが、浅子の興奮を呼び出す為にスピーカーに「ジョリ、ジョリ」と言う音が大きく聞こえる。
専門家は剃るのが早い、白いシャボンが黒い陰毛と一緒に剃り撮られていく。
寺田が剃りながら「あ。。。。。」と小さく呟いて驚く。
前回はこの様な物は見えなかったのに、陰毛の中から赤い豆が充血して飛び出している。
その部分を態と剃刀の刃を、あてると「うぅう」と大きく顔を振って感じる。
思わず顔を見上げる寺田は剃りながら、興奮していた。
しばらくして、綺麗に剃り終わると、濡れたタオルを受け取って、丁寧に拭き取るが、寺田は再び指でクリトリスを押さえて、浅子を大きく仰け反らせていた。
「寺田さん、OKです」と監督が告げると、寺田が美佐子の股間から離れる。
綺麗に剃り上がった股間を、カメラが大写しで撮影をしているが、浅子はそれ程気にしていないと云うより、感じていた。

今度は右足の膝に縄を巻き付けている矢部、天井から垂れ下がる縄に結び付けると、引っ張ると、美佐子の身体が宙に浮いて、M字開脚に成って吊り下げられて「はい、スタート」と告げると、カメラが美佐子を大写しで捉えている。
「おお、美佐子さん、観音様が良く見えるよ、得度が終わって綺麗だ」と栄元が前に行って話す。
口の日本手拭いの中から、何かを喋っているが、判らない。
「さあ、忘れさせてあげましょう」と手に小さな電マを持つ栄元。
いきなり、赤いクリトリスの近くに刺激を与えると「うぅ、うぅ」と首を大きく振り始める美佐子。
「どうしました?苦しいのですか?忘れる為の苦しみですか?」と言いながら、赤い豆に電マをあてる。
「あぅ、あーー」と大きな声が聞こえて、強烈な刺激が美佐子を襲っているのが、画面から伺える素晴らしい映像。
仰け反る美佐子は、既に映画の世界を完全に離れて、身体はもう我慢の限界を超えている。
「良く感じていますね、拙僧が診て進ぜよう」と電マを止めて、両手で美佐子の大陰唇を両手で広げる。
小陰唇が自然と広がって、ピンクの肉片が光る液体に包まれて、たらたらと流れ出てくる。
「おお、これはいけませんな」と言うと「そこの、大きな物を取って貰えるか?」と若い僧に言う。
大きなバイブを手渡す松平「これを、今から食べさせてあげるからな、美佐子さんは、これで少しは忘れられますよ」と言うと、先をそのピンクの肉片に挿入していく。
「あぅ、ああーー」と猿轡を超えて大きな声が聞こえて来る。
布が唾液で、小さく成って猿轡の意味が無くなっている事が、よく判る。
「美味しいのか?」と言いながら大きなバイブを、挿入していくと、電源を入れる。
「あああーー」「だめーー」「こわれるーーー」の大きく仰け反る美佐子。
大きなバイブを、すっぽりと咥えて、仰け反る美佐子は「あああーーーーーだめー」と言うと痙攣を起こして、身体の力が無く成って、気絶してしまった。

全身無毛の浅子

27-040
「中々、良かった」と手を叩く鬼頭監督。
「少し、休憩します」と助監督が、大きな声で全員に聞こえる様に言ったが、浅子と同じく興奮し過ぎたスタッフは、直ぐには動かない状況だった。
吊り下げられた浅子は、二人に抱えられながら、吊された状態から降ろされて、横たえられた。
まだ、気が付かない身体を、女性がタオルで汚れた下半身を拭き取っていると、ようやく気が付いて、放心状態の浅子だった。

「一時間の休憩後、次は得度シーンの撮影をします」と助監督が告げる。
「疲れたわ」とようやく有賀に、ぽつりと言う浅子。
「良かったですわ、始めて見せて貰いました」と言う有賀に「恥ずかしいわ、あの様な姿が映画に成る何て、信じられない」と言うが、浅子は気持ちの良い疲れだった。
磯子による調教で、人前で裸を見せる事、感じる事に喜びを感じているマゾ女浅子。

その頃、早乙女友加里は週刊誌のインタビュー取材を受けて。人気のキャスターとしての話、髪切り魔を捕まえた時の話、恋愛観とか、今後の活躍の幅、出演して見たい作品とか、色々尋ねられて、答えていた。
その中で自身の好きな男性のタイプを聞かれて「好きな男性は、誠実な人」「それでは、嫌いな人はどの様な人でしょう?」と聞かれて「威張っている人、禿げている人、背の低い人、肥えている人、歳を考えないで若い人を好む人ですね、特に社会的地位の有る人で若い女性に興味を持つ禿、デブ、チビは嫌いですね、時々言い寄られて困ります」と話した。
インタビューの人が「私も、その様な方は苦手ですね」と笑って、色々なインタビューが終わった。
この記事が週刊誌に成って、世間に出回るのは一ヶ月先だった。
この記事が、友加里の運命を大きく変えるとは、この時知る筈も無い友加里だった。

お寺の撮影現場では、美佐子の剃髪シーンの撮影に成る。
着物姿で、再び後ろ手に縛られる浅子、全く縛られる事に抵抗は全く無い。
縛られる事が嬉しい浅子だから、松平も矢部も抵抗の無い女を縛るのも気が抜ける様な感じだ。
「胸を開いて、乳房を出して」と言われて、矢部が着物から浅子の乳房を出す。
「バイブ責めで、ぐったりした場面の次から、撮影始めます」と助手が言う。
「下半身は丸見えでいきますか?」「いや、今度は上半身中心だ、手拭いだけ口にして、猿轡の様に見せれば良い」と監督も浅子が暴れない事が判った様で、楽に撮影を始める。
「浅子さん、ぐったりとして下さい」と言うと、身体の力を抜いて畳に今、吊られた状態から降ろされた様に、横たわる。
「着物の裾を乱して」と監督が言うと、裾を大きく捲りあげて、乱れている様子を作る。
「スタート」で撮影が始まると栄元が、鋏を手に持って「この髪が無くなれば、もっと忘れられます」と言いながら、鬘の髪の毛を掴むと、切り刻む。
畳の上に、鬘の髪が散らばって「はーい、Okです」
「浅子さん、鬘を脱いで下さい」と言うと係が浅子の処に行って、切り刻まれた鬘を取り外す。
イガグリ頭の浅子が登場して、先程栄元に切られたシーンと繋がって「はい、スタート、寺田さん、バリカンで刈って下さい」と言われて電気バリカンを持って、伸び始めている浅子の髪を額か刈り始める。
「うぅ、うぅ」と芝居の浅子は涙を流して、迫真の演技を行う。
秋間が「流石だな、浅子の演技はたいした物だ」
「本当ですね、見られる事も、髪を剃られる事も抵抗が有りませんね」
「それだから、あのショーの写真集が売れるぞ」
「いつ発表しましょうか?」
「まだまだだ、勿体振って売れば高く売れる」
「世界同時公開ですか?」
「まあ、これから撮影する片桐の頑張りに期待だな、ポルノ俳優ではないから、この明るさで、みんなが見て居る場所で、出来るかが問題だ」
「薬飲んで頑張ると言っていましたがね」
「浅子がリードしてしまったら話しに成らない」
「そうですね、栄元の威厳が損なわれますね」
若い坊主に集団レイプされるのは、脚本には無いだろう?」
「浅子さんの方には入っていません」
「明日は、そのシーンまで撮れるかだな」と明石の秋間の恐い会話。
目の前では嫌がる美佐子の頭を押さえつけて、寺田が真っ白に成った頭を剃りあげているシーンが撮影されていた。
しばらくして、綺麗に青く剃り上がった美佐子は、放心状態で畳に横たわる、
畳の上には美佐子の髪の毛が散乱して、不気味な様相に成っていた。
後ろ手の縄を解いて行く二人の坊主、力なくされるがままの美佐子。
縄を解き払うと、今度は着物の帯を解き始める坊主達、帯が画面一杯に飛んで、今度は着物が脱がされる。
長襦袢姿の美佐子が、驚いて逃げ様とするが、直ぐに捕まえられて、長襦袢も裾よけも取り払われて全裸の美佐子。
矢部と松平が、直ぐさま手首に縄を巻き付けて、天井の縄に結び付ける。
引っ張ると万歳の姿に成る美佐子に、今度は両足首を縄で縛ると、横の柱に結び付ける。
一本の毛も無くなった美佐子を、カメラが三百六十度の方向から映している。
「素晴らしい、画像が出来た」と喜ぶ監督、実際の映画では、着物姿の美しい美佐子とが交互に現れて、ショッキングな絵に変わるのだが、ここでは全裸の美佐子が、さらし者に成っているだけで、口の日本手拭いだけが、変な感じに成っている。
「手拭いを外して」と監督が言うと、再び三百六十度から、カメラが美佐子を映して今日の撮影が終わった。
「おつかれさま」「お疲れ様」の言葉が寺院に響き渡る時、外は暗く成って、明かりが眩しい時間に成っていた。

「中々、面白かった」と秋間と明石は寺から帰って行った。
明日は、栄元と美佐子の本番シーンから、集団レイプの撮影が行われるが、二人が明日はここには来ない予定に成っていた。
この様にして、官能女優小島浅子は誕生してしまった。
本人は、この様な映画には出演する考えが無かったのに、髪切り魔事件から、ステージ断髪ショー、磯子の調教、元来見られる事が好きな浅子だから、それが全裸に変わった事、SEXが好きに成っていた事が次々と重なった結果だった。

レイプを喜ぶ

27-041              
撮影が終わると、浅子は磯子の待つアメリカに休暇で行く事に成っている。
勿論映画のコマーシャルの為に、しとやかな清純派女優小島浅子を精一杯演じて、次回の映画をよりヒットさせる目的だ。
アメリカの後は、ヨーロッパ、中国と、世界の市場を磯子と廻る予定だ。
浅子には磯子と一緒に、約二ヶ月の旅は最高のプレゼントに成る筈だ。

翌日浅子の為では無く、片桐の為に撮影は最小限の人数で行われた。
午後からの撮影だったが、片桐の元気が無くNGに成り、浅子は暇な状態に成っていた。
この様な場合、焦りは禁物だからと鬼頭は励ますが、中々撮影に進まない。
そんな時、鬼頭が「逆から、撮影をするか?」とスタッフに言った。
「逆とは?」と尋ねると「内緒の撮影の方だよ」と答えて「その撮影風景を見せれば、片桐さんも興奮するかも知れない」と言う。
部屋を二つ用意して「片桐さんにはここから、撮影風景を見て貰おう」とのぞき見をさせる事にした。
浅子は何も知らずに、着物を着て片桐の状況を待っているのだが、三人の坊主に襲われる事は全く知らない。
カメラは予めセットされているので、浅子はお茶を飲んで待って居るだけだった。
そこに、坊主の役者が入って来るので「撮影始めるの?」と笑顔で尋ねる。
「はい、始めますよ」と言うといきなり、三人が浅子に襲いかかる。
「何、貴方達なにするの?」と叫ぶが三人と一人「たすけてーー」と言う頬を「バシー」と平手打ちが炸裂して、抵抗が弱った時に着物の襟を掴んで大きく広げる。
馬乗りに成った男が浅子の乳房を揉み出して「やめーてー、」と抵抗を試みるが、もう一人が股間に手を入れて、クリトリスに刺激を与えて「いやーん」と声が変わる浅子。
カメラが既に廻っている事に気が付かないが、もう抵抗をしていない浅子、傷付けられる事を警戒したのと、既に感じ始める敏感な身体で、三人の男に襲われた快感を、感じ始めているのだ。
帯を外すのに時間は懸からない、元々その様に巻いている帯だったから、直ぐに着物は脱がされて、長襦袢姿に成った。
「さあ、これを咥えろ」とペニスを出して、浅子の口に近づけると、躊躇いも無く咥える浅子。
その様子を見ている片桐が、興奮を感じ始めていた。
「よし、そのまま連れて行け」と監督が言うと、浅子を長襦袢の状態で、隣に運び入れる。
「美佐子さん、私が忘れさせてあげよう」と今度は浅子の長襦袢を大きく脱がせると、乳房に吸い付く片桐。
浅子はこの時ようやく、状況が理解出来て、演技を始めて「この様な事、許されませんわ」と言いながら、栄元に抱きつく。
青く光る頭を栄元が抱えながら、乳房を吸い「あぅ、あぅ」と声を出す美佐子に成っている。
自動で二台のカメラを廻し、一人が手動で撮影をして、片桐の気持ちを削がない配慮がされている。
その甲斐も有って、ようやく興奮した栄元が、挿入の状態に成ったのだ。
浅子は、片桐のSEXを助ける為に大袈裟な演技で「ああー、ああー」と嗚咽を発して、挑発をする。
ようやく挿入した片桐は、体勢を立て直して、腰を大きく振って。浅子は光る頭を布団に仰け反らせて、興奮を装うが、既に中折れ状態。
カメラアングルで誤魔化すカメラマンの手法、ようやく片桐との絡みが終わって、終了したと思った時、再び先程の若い坊主役が乱入してきて、隣の部屋に浅子を抱えて連れて行く。
直ぐに、一人がペニスを挿入して、浅子は片桐のペニスでは味和え無かった衝撃に、仰け反る。
「ああー、いいー」と全身無毛の異様な身体で、嗚咽を発して仰け反って、三人の僧が身体中に愛撫を始めて、もう完全に撮影を忘れて燃え尽きるまで、次々とペニスを銜え込んで、気絶するまで終わらなかった。
「凄い、女だった」
「髪が有る時の、女とは別人ですね」
「吸い取られてしまいました」と完全に自分達が、負けたと認めていた。
この後、台詞の部分の撮影と、取り終えた数々のシーンをつなぎ合わせて、映画を完成させるのは鬼頭監督の腕次第に成る。

しばらくして、(仏門の女)の撮影が大詰めに近づいた時、友加里のインタビュー記事が掲載された女性誌が発売された。
秋間は、千葉が持って来たSEXマシンをどの様に使おうか?と思案をしていたが、中々良いアイデアが見つからなくて、保留に成って千葉が「いつ頃使われるのですか?」と聞きに来た程だった。
秋間は、テレビで見る友加里が可愛く見えて、あの様な機械を使うとあの清純さが無くなってしまうと、親心の優しさを見せていたのだ。
数日後、敦子が女性誌を見て間野に「面白い記事が出ているわ」と話した。
それを読んだ間野が読みながら笑って吹き出してしまった。
「この嫌いな男って、秋間さんそのものだよな」
「私もこれ読んで、思わず笑ってしまったわ」
「先生、早乙女さんとSEXしてからお気に入りに成ってしまって、SEXマシンを使うのもためらっているのにね」
「教えてあげましょうか?考えが変わるかも知れないわ」と敦子が笑う。
この数週間は国会の開催中で、秋間は忙しくしていて、趣味の事は完全に忘れていた。
政治資金の使い方等で、集中審議で野党に責められて困っていた。
一部与党議員の中で、不透明な使い方が、地方の知事の不祥事が発端で国会に迄広がって、消火に必死な状況に成っている与党。
その為、秋間は大変機嫌が悪く、誰にでも当たり散らす状態で、秘書も困り果てていた。
そんな最中に、敦子が女性誌の記事を送り着けてきたのだ。
「この、忙しいのに、何だ!」
「女性誌に私の、スキャンダルでも書いて有るのか?」と敦子に電話で尋ねて、状況を始めて知った秋間。
虫の居所が悪い時に、入った話に興奮の秋間が「許さないぞ!好きで禿げに成ったか?チビに成ったか?」と怒りを露わにしてしまった。

二転三転

27-042
電話で「明石、決めたぞ!早乙女友加里は、浅子と同じ道を歩ませてやる」と強い口調で言った。
「えー、急にどうされました?」
「兎に角、禿げだ!禿げを馬鹿にした」と意味不明の怒り様をする。
「国会が一段落したら、やってしまおう」
「手立ては?」
「髪切り魔の復讐だ!仲間がまだ存在して居て、仲間が捕まった仕返しをするのだよ」
「じゃあ、ステージは使えませんね」
「曙ホールの使用は、今回は無理だな、撮影をして世間に公開してやる」と相当の怒り様だ。
怒るだけ怒ると、電話が切れて、しばらくして「髪切り魔に襲わせるから、場所を用意して、マシンもそこに運べ、早く適当な場所を見つけてくれ、それと友加里に監視を就けて行動と体調も調べさせて、いつでも誘拐出来る準備をしておけ、そうだ!あの寺田も必要だ」と自分が言いたい事を言うと電話を終わる秋間。

テレビの国会中継では、難しい話を一生懸命答弁している。
「二重人格?」と明石がテレビを見てエクア企画の野沢に言う。
「困りましたな、折角の人気が有る、早乙女友加里を浅子と同じ様に考えられては?」と難色を示す。
「結果的には、浅子では大儲けが出来るじゃないか?先生に逆らうと、損な事は無いだろう?」
「まあ、そうですがね、早乙女は最近少し色気も出て来て、人気が上がっているのですよ」「それは、先生がSEXを教えたからだよ」
「本当ですか?」
「先生は間違い無いと。。。。。」
「今度は、誘拐事件を起こす様だよ」と明石が説明をする。
「誘拐?」
「そうだ、二組の髪切り魔を捕まえた早乙女友加里が、髪切り魔の仲間に復讐されるストーリーの様だ」
「面白そうですが、危険じゃあないですか?」
「何故?」
「髪切り魔事件の捜査は警視庁の、刑事がまだ共犯が居るのでは?と捜査を続行していますよ」
「ほんとうか?」
「先日も、警視庁の柳田と墨田の二人の刑事が聞き込みに、来ましたから」
「そうなのか?先生からは、もう髪切り魔事件は終わったと聞かされているがな」
「兎に角、気をつけて下さいよ、我が社にも影響が及びますから」
「今度、先生に確認をするよ、だが先生の気が変わらなければ、決行に成るだろう」と二人の話が終わった。

明石は、AVビデオの制作会社のスタジオで、先月から売りに出ている物件を探してきた。
そこは特にSM系の作品を中心に制作をしていた会社で、最近大手の会社と合併して、SM系の制作が無くなったので、貸しスタジオとして出されていた。
早速明石に電話で尋ねると「それは良い物件だ、少々声が五月蠅くても撮影で、誤魔化せる」と上機嫌で契約を指示した。

小島浅子は総ての撮影が終わり、エクアのマネージャーの簑島晶子と一緒に、磯子の待つアメリカへと旅立っていった。
これから、約二ヶ月の期間、アメリカからヨーロッパ、中国を廻って、映画のPRをする予定だ。
秋間の頭から小島浅子の肉体は、この時点で消えていた。
それ程、自分のサドの遊びを小島浅子で充分に楽しんだ秋間だった。

だが、中々秋間の手は空かない。
国会は与野党が紛糾して、全く前に進まない状況が続いて、秋間の出番が増えていたからだった。
時々夜テレビを見ると、先日まで可愛いと思っていたが、自分が早乙女友加里に毛嫌いされていると知ってからは、可愛さ余って憎さ倍増状態に成っていた。
「早く、時間を空けてくれよ!馬鹿の野党の野郎」と苛立ちを隠無い。
しばらくして秋間が明石に「スタジオで撮影した画像は、ネットに流して、立ち直れなくしてやれ、浅子の豆を剥いた医師にも頼んで、剥いてしまえ、そうだ!本番中に変な気分にさせてやるのも面白いな」と次々と言うので、どれが本気なのか?全く判らない明石だが、一向に決行の指示は出ない。

それどころか、国会が解散に成ってしまい選挙に突入してしまった。
そうなると、秋間は選挙が終わるまで、時間は全く無くなる。
衆議院の立候補者の応援に、日本各地を廻って演説をしなければ成らない状況に成ってしまった。
選挙の公示前、報道エブリィでも、与野党の政治家を呼んで論戦の企画が行われて、驚いたのは秋間の方で、自分が友加里の隣に座って、討論会に参加する事に成ってしまった。
番組で友加里が「地元の素晴らしい頼りに成る先生、秋間竜吉参議院議員で、私も尊敬しています素敵なお父様の様な方です」と紹介して、微笑んだのだ。
本当か?禿で、チビ、デブは大嫌いだろう?と思いながら、論戦が始まる。
友加里が「先生の業績は素晴らしいと思います、その小柄な身体に素晴らしい馬力と、判断力を兼ね備えられた方は、他には見た事が有りません、私も将来の結婚相手は先生の様な方が理想です」と大きく持ち上げた。
「そんなに、褒められたら、照れますな」と微笑みながら答弁をする秋間。
友加里、お前とは一度SEXもした仲だよ、私の物で良い声を出していたのは?いつだった?もう随分前だな。
色々な事を考えて、嬉しそうにスタジオでの討論会を終わった。

秋間は終わると、テレビ局のトイレに駆け込んでいた。
昼間から、色々な処で冷たい物を出されて飲みすぎで、お腹の調子が悪かったのだ。
トイレに入っていると、青木常務が、プロデュサーとトイレに来て「議員さんのご機嫌取りも大変だよ」
「本当ですね」
「特に、今日の秋間さんの持ち上げには苦労したよ」
「どうされたのですか?」
「早乙女君が、持ち上げは嫌だと言ってね、頼み込むのに一苦労だよ」
「それで、あの様な言葉が出たのですか?笑いますね」と二人は笑いながらトイレを出て行った。
中から出て来た秋間の顔は、茹で蛸の様な顔に成って、怒りが滲み出ていた。
「あの、女許さないぞ!赤っ恥をかかせてやる」と興奮で局を後にした。

友加里誘拐計画

 27-043
「明石、選挙が終わったら、次の週に決行するぞ、マシンはいどうしたのか?」
「はい、もう移動しています」
「寺田に今度は、早乙女友加里の頭を剃ると教えてやれ、興奮するだろう」
「名前を教えて、大丈夫でしょうか?」
「大丈夫だろう?フェチだから言わないだろう、切りたいからな」と電話口で笑う秋間。
秋間はもう、友加里を立ち直れない程辱めてやろう?ネットにその画像を流せば、終わりだろうと考える秋間。

選挙は接戦で、与党が議席を減少して終わった。
政治資金の問題が、選挙民に嫌われた様で、敗北の気分が一層秋間の気持ちを逆撫でしていた。
子供の頃から、背が小さくて「チビ、チビ」とよくからかわれたので、考え方は負ける物か、頑張ろうで成長した。
だが二十五歳位から、頭が禿げ始めて、いつも気にする様に成って、年齢を重ねると中年太りで、チビ、禿げ、デブに成ってしまった。
秋間はコンプレックスから、生涯結婚はしていないので、子供も妻も居ない独身の政治家。
政治家で力を持ってからは何度となく、縁談の話は有ったが、堪えずコンプレックスが芽生えて今日まで、結婚はしていない。
だが、その負けん気は政治の世界で花が開いて、今では参院のボスと呼ばれる程力を持つ様に成って、地元金沢には多大な功績を残して、英雄扱いに成っている。
年老いた母親は、地元の有料介護付の老人ホームに入居して今年九十歳を迎える。
この施設も秋間の力で、建設され地元の老人を多数入居させて、感謝されている。
その為、地元の人気は異常に高く、福祉の秋間、心の政治家と全幅の信頼を得て、毎回選挙の度に大差のトップ当選の超優秀な政治家だ。
それに変わって私生活では、女性を虐め、辱める事に快感を見いだしたので、尚更結婚は出来ない事態に成っていた。
勿論遊ぶ為に、ペニスにシリコンを挿入して、自信を持とうとした。
コンプレックスが、頑張る力を与え、女性の陵辱をして、ペニスに異物を入れる様に成っていた。
その自分が一番気にしている事を、好みの友加里に言われた事は堪えられない屈辱に成って、今現れ様としていた。

「明石直ぐにでも捕まえてこい」と言うと「今、生理期間で面白くないですよ」と監視の女性の報告だと教えてくれた。
「そうか、面白くない時に、重なるのだな」と益々不機嫌な秋間。
今回の選挙でも地元で応援演説をすると、大勢の聴衆が集まり、老人達が間違えて選挙で多数の人が秋間竜吉と書いて投票した程だった。
友加里の父も勿論秋間の応援者、その秋間から口添えされたので、芸能活動を許した程だ。
まさか娘がこの秋間とSEXをしているとは、考えもしていない。
コンプレックスの塊が異常なサド趣味に成っているとは、誰も知らない世界だ。

秋間には待ち遠しい時間が過ぎて、いよいよ決行の時が近づいていた。
AVスタジオに連れ込んで、陵辱の限りをして、早乙女友加里を芸能界から抹殺してしまおうと決めている秋間。
誘拐は金曜日か土曜日、二日間を費やして、陵辱の限りを楽しんで、月曜日か日曜日に解放する作戦に成っていた。
その時はもう女優としての価値は無くなり、急遽降板と成るだろう?の予測だ。

以前SEXマシンを使われた佳奈は、自身のSEXに物足りなさを感じ始めて、不審感を募らせて、事件の発覚後数ヶ月も経過して、ようやく警察に相談に出掛けていた。
その時実は自分髪切り魔に襲われた事実、その後芦ノ湖でも誘拐された事実を相談していた。
その話は、今も捜査を続けている墨田と柳田刑事の担当に成って、事実を詳しく調査する事に成った。
勿論佳奈は自分がSEXマシンを使われた事、病院で計測された事は知らないので話してはいなかった。
だが、二人の刑事は、佳奈の事件に大いに興味を持って捜査を開始していた。
自宅の前で、二度襲われて、一度は芦ノ湖、だが被害は最初に髪を切られたのみで何も無いと言い張ったので、二人には意味不明の事件。
二人はその後、誘拐された現場の点検に向かい、佳奈の言った場所に近い監視カメラの点検を始めていた。
マンションの監視カメラには、何も写っていなかったが、駐車場の口論の模様は残っていた。
佳奈の証言では、夫誠が車を取りに行って帰らないので、駐車場に歩いて行く途中に誘拐されたと聞いたので、この口論の相手が引っかかっていた。
この様に捜査は極秘の中で進んでいた。

仕事が終わった金曜日、いつも一緒に帰る友加里と小代、お抱えの個人の宮本タクシーが待っている。
NCNテレビから、自宅迄は十五分程度の時間で行く。
タクシーが待っている場所に向かう二人、その時小代の携帯に電話がかかる。
「何方ですか?」と大きな声で聞き返す小代、すると「友加里、先に帰って、ここに誰か来る様な」と言うと笑顔に成る小代。
「ご馳走さま」と笑顔で返す友加里は、小代の彼氏がここに迎えに来るのだと思った。
一人で宮本タクシーに乗り込むと「お疲れ様でした」と女性の声「あれ?いつもの叔父さんは?」「すみません、同僚の運転手です、実家で急な用事が出来た様で、急遽帰りましたので、私が代わりに迎えに来ました」と笑顔で答えた。
友加里は女性の運転手だったので、そんなに気にもせずに乗り込むと女が「小糸さんは?」と尋ねた。
「彼氏とデートよ」と笑うと「若い人は良いですね」と微笑んで「今夜は早乙女さんだけですね」と言うと車が走り始める。

髪切り魔の復讐

27-044
しばらくして、携帯に着信が有るので、バッグの中を捜す為に下を向いて、捜し始めた時「早乙女さん」と運転手に「何?」と顔を上げた時「シュー」と顔に吹き付けられた催眠ガス「うぅ、何」と言う間に倒れ込む友加里。
女は口にハンカチを当てて、ガスを吸い込まない様にして、直ぐに窓を大きく開けて、深呼吸をした。
車を公園の脇に止めると、助手席に有った小型のボンベを持って、後部座席に行くと麻酔を友加里に吸わせて、安心した様に車を走らせ始めた。

小代は結局何分待っても来ない彼氏に、痺れを切らせて電話をかけると「何の話?」と言われて、結局デートに誘う事に成って、一時間も待って二人は深夜のホテル街に消えていった。

「誘拐成功しました」と秋間に連絡をすると「よし、連れて来い!ここは準備が整っている」と喜びの声をあげる。
先ずは自分が久々にSEXをして楽しもうと思っている秋間。
しばらくして、宮本タクシーが到着すると、坊主頭の男達が友加里を車から降ろす。
「車を、局の近くの公園に置いてきます」と女が言う。
「あの用紙を忘れずに、置いてこいよ」と明石が言うと「はい、犯行声明ですよね」と確認して、女はタクシーを置きに行った。
トランクでは、宮本運転手が眠らされて、縛られて載せられていた。

友加里は眠ったまま椅子に座らされて、身体を縄で縛られていた。
「何時に起きる?」
「寝る時間と重なっていたら、起きないですが、薬の効果はもうすぐ切れます」
「そうか、ビデオの準備をして待とう」イガグリ頭の連中が、マスクを着けて鋏を持って待っている。
しばらくして「うぅ、う」と目を覚ます友加里。
「始めろ」の秋間の声にライトが友加里に照らされる。
「我々は髪切り魔だ!仲間の復讐に今夜、早乙女友加里を誘拐した。これは復讐だ」と一人が言うと「我々の仲間の釈放を要求する。仲間を捕まえた早乙女友加里が、これからどの様に成るか良く見るのだ。NCNテレビが速報で釈放のニュースを流せば、早乙女友加里は助かるが、返答次第では髪を切られるだけでは終わらないと思え」で一度目の撮影が終わる。
猿轡をされて、声が出せない友加里は、意味が不明で怯える表情だが、今度は急に頭の髪の毛を纏めて、ネットを被せると、友加里の髪の毛と同じ鬘を被らせて再び照明が灯る。
「これが、最初の仕置きだ」と言うと鬘の髪を手に持つと「ジョキ、ジョキ」と切り刻む。
「ははは、早乙女友加里の自慢の髪を切ってやった、要求を実行しなければ丸坊主にしてしまうぞ」と言うと再び切り込む「ジョキ、ジョキ」と切り取って長い髪の束を持ってマスクの男二人が、同じポーズで笑って終わった。
「今夜はこれで終わりだ」
「明日までおやすみだ」と言うと、椅子から友加里を立たせて、牢屋に放り込む。
「トイレも、有るからゆっくり寝られる」と言うと、全員スタジオから消え去ってしまった。

朝に成って、新聞配達員に公園の側のタクシーが発見されて、トランクから宮本運転手が助け出されて、声明文を車内で見つけると、助けに来た警官に見せた。
「髪切り魔が早乙女友加里を誘拐した!」と声が変わって、直ぐさま警視庁の刑事の元に連絡が届く。
柳田と墨田を含めた刑事が、有名人の誘拐事件として、直ぐさま警視庁に捜査本部が設立された。
誘拐の為、極秘捜査の予定が「大変です、ネットに動画が流れて、早乙女友加里さんが捕らえられている画像が」
「何、大胆な奴らだ」
「仲間が居たのですね、保釈を要求していますよ」と最初の画像を見る刑事達、これは何処から投稿されたか調べようとしていると、しばらくして投稿は取り消されて消滅してしまった。
「コピーしたのか?」
「はい、しました、でも何処からの投稿かは判りませんね」
「この画像の女性は早乙女友加里に間違い無いか?」
「マンションに問い合わせた処、昨夜はマンションに戻っていません」
「一緒に帰る小糸は昨夜、友人と遊びに行って、局の前で別れています」
「車からは、指紋も何も発見されませんでした」と刑事の報告が相次いだ。
テレビは、早乙女友加里さんが髪切り魔に誘拐されたとデカデカと取り上げて、昼前のニュースから大騒ぎに成っていた。
正午に成って、再びインターネットの投稿サイトに、髪が切られる友加里の画像が流れて、騒然と成った。
僅かな時間でサイトから、再び画像は消えたが、全国で多数の人がコピーをしていたので、ネットのサイトは本物とは異なる、コピーで一杯に成ってしまった。
「これで、完全に仲間の復讐は決まりですね」
「この切り方は、小島浅子さんと同じ様な大胆な切り方だ」
「小島さんは、その後大胆な映画に出演したらしいが、早乙女さんはニュースキャスターだからな」と言うと「女優が本職ですよ」と別の刑事が言う。
「しかし、あれだけ切られたら、イメージ狂いますね」
「逮捕した連中に、聞いてみる段取りをして、奴らの隠れ家を探すのだ」
「画像から、ヒントは無いか?」
「何処かの、スタジオの様ですが?多すぎますよ」そこに墨田刑事が、割り込んで「有る女性が、変わった髪切りを体験していまして、小島浅子とこの女性は今までの髪切り魔の手口と異なっていると思うのです」
「三人は、何か沢山の髪を切られた女性達と異なると思うのです」
「監視カメラの映像から芦ノ湖で誘拐された森永佳奈の現場に、不審なワンボックスの車が止まっていたのです」
「ナンバーを調べましたら、エクア企画の車だったのです」
「エクア企画?」
「そうです、小島浅子も早乙女友加里も、エクア企画の所属です」
「このエクア企画を調べたのですが、裏で暴力団曉会との関連も有りますね」
「それはどれ位の関係かは不明ですが?」と柳田刑事が今度は答えた。
「だが、エクア企画が芦ノ湖に、行っていたとしても、不思議は無いだろう?」
「はい、それで一度聞き込みに行こうかと思いまして」
「そうだな、何か繋がりが有るかも知れないな」
「はい、犯人を二組捕まえた早乙女友加里、犯人に髪を切られて、清純派を脱皮した小島浅子、何か臭いませんか?」と墨田刑事が捜査課長に詰め寄った。

皮のマスク

27-045
捜査会議が行われている頃、友加里は食事を食べて「何の為に、鬘を切ったの?貴方達は髪切り魔?」部屋の中に仕切りが在って、普通に生活が出来る造りに成っているが、逃げられない。
ここは昔、監禁された女子高生の作品を造った時に使用した設備で、そのままの状態で保存されていた物を、少し手を加えただけの物だ。
今朝は、イガグリ頭の男が一人、友加里の様子を見に来ただけで、誰も来ない。
コンビニのパンと牛乳だけを持って来たのだ。
「でも、近くで見ると可愛いし、綺麗だな」と鉄格子の処にもたれ掛かって言う。
「誰か、ボスが居るのね?だから手を出さないのね」と言うと「そうだ、驚く程の人だよ」と微笑む。
マスクで目を覆っているので、顔は判らないがまだ若いチンピラ風の男だとは判った。
午後に成って、マスクを着けた男女が数人入って来た。
「目覚めは?」
「貴方達何を考えて居るの?撮影した物は何に使ったの?」
「ネットに流しましたよ、全国の人が早乙女友加里は髪切り魔の復讐に遭って髪をズタズタに切られたと思っていますよ」と女が言う。
「何の為にその様な事を?」
「これからのショーの前座ですよ、次々と送りますよ」
「えー、どう言う意味?」
「ほら、あそこをご覧なさい」と指を指す。
それは、曉ホールで使ったSEXマシンと、浅子の髪を剃った散髪台がここに来ていた。
「あれはね、散髪台で貴女のその長い髪を、つるつるに剃ってしまう椅子よ」
「えー、そんな事」と驚きの顔に変わる。
「あちらの、変な機械は、貴女を狂わせる恐怖のマシンよ」
「何よ?それ?」と言う由佳里に「動かして見せて上げるわ」と言うとスイッチを入れる千葉。
千葉、平尾、間野、敦子、明石、寺田、木元、七人がここに居る。
先に来ていたのは、先日の映画で浅子を集団でレイプした笹木と云う若者だ。
秋間は来ているが、特徴が有ると自分では思っているので、友加里の前に姿は見せない。
何度も会っているから、危険を感じている。
ペニスの形の変形した物がピストンの様に動くのを見て「判った?貴女をあそこに寝かせてあげるのよ」
「いやー、変態!」と大きな声で怒ると、奥の方に走っていく。
「説明は良いだろう?先ずは楽しませてやろう」と言うと牢の中に入ってくる。
「いやー、やめて」と逃げるが、笹木が腕を掴むと平尾が「これから楽しんで貰う為の準備をしなければね」と腕におもちゃの手錠をしてしまう。
「いやー、やめて」と言うがチェーンの長い手錠は、既に友加里の行動を制限していた。
「さあ、このマスクを被って貰おうか?」と黒い皮製の厳ついマスクを手に持っている間野。
そのマスクは、目と口を同時に塞ぐ物で、被されると視界も言葉も失うのが、見て取れる。
「いやー、やめて、助けて」と大きな声をあげる友加里。
その姿を、明石が撮影をしている。
次のネットに流すのか?それとも鑑賞用か?秋間の指示待ちだが撮影は続く。
暴れる友加里を男性が押さえつけると、敦子が頭から被せて視界を奪う。
「たすけてーーー」と言う口に猿轡の様に、皮の棒の様な物に布が巻かれている物を友加里の口にがっちりと咥えさせる。
「うぅ、うぅ」と首を振るが、見えない事は恐怖の始まりだった。
友加里の目が見えなく成って、安心したのか秋間が隣の部屋から出て来る。
今度は小型のイヤホンを、友加里の両耳に差し込むと、木本がマイクを持って「これからは、私が説明するわね」と話し出した。
声を覚えられると困るのと、目が見えない事で友加里は声を聞こうとすると考えた策だ。
「さあ、歩くのよ」と木元が言うと、平尾達が友加里の身体を牢から出して、マシンの近くに連れて行く。
「恐がっているな?」
「沢山の人間に囲まれているから、恐怖でしょうね」と秋間が間野に話す。
水が使える場所に、四つん這いで固定出来るセットが準備されていて、早速そこに連れ込まれる友加里。
これから、浣腸からSEXマシンを受け入れられる様に、身体を訓練する予定だ。
「そこに、四つん這いに成るのよ」とマイクで言われるが、何も行動をしないで立って居る友加里を押さえつけて、四つん這いにさせると腰に縄を巻き付けて、天井に引っ張る。
腰を突き出した処で、両足を固定してしまうと、身体は動かせない状態に成る。
「ここで、綺麗に洗浄してあげるわね」と言うと、意味が判ったのか、大きく首を振って「うぅ、うう」と言う。
幅広のスカートを捲り上げると、鋏を持ってパンストを切り始める平尾。
容赦のない鋏は、一気に下着も合わせて切って行くので、直ぐに白いお尻が飛び出した。
「おお、堪らんな」と直ぐ触りに行く秋間。
その手を避ける様に、腰を動かそうとするが、縄が腰を引っ張っているので、動かす事が出来ない。
「オケケがはみ出して居るな」と今度は股間の陰毛を引っ張る秋間。
「うぅ、うぅ」と首を振って抵抗するが、どうする事も出来ない。
カメラがその様子を大写しで撮影をしている。
「さあ、始めましょうか?」と言うと、早速敦子が手袋の指にクリームを浸けて、友加里の肛門の廻りを優しくマッサージを始める。
「もう判るわね、これから太い浣腸を二本、打って貰うのよ、そうすればお腹の中が綺麗に成るのよ」敦子が言う言葉をもう一度マイクで教える木元。
「うぅ、うぅ」と首を振る事しか出来ない友加里。
マッサージから、いきなり指を挿入する敦子。
「うぅー」と首をあげて声をあげる友加里に「痛かったの?」と言うと、今度は中で指を動かして、反応を調べる敦子。
「ここは、どうなっている?」と横から秋間が覗き込むと、陰毛に覆われた、膣を指で触る。
「うぅ、うぅ」と首を振って反応をする友加里。
「濡れてないな、いかんな」と微笑むと今度は下に手を廻して、乳房を服の上から揉む秋間。
「中々可愛い顔だな」と皮のマスクで、鼻と顎しか見えない顔を見て言う。
サドの秋間の真骨頂だ。

浣腸から始まった

 27-046
その頃墨田と柳田刑事は、エクア企画に事情聴取の為に向かっていた。
「芦ノ湖のこの監視カメラに、お宅の車が写っているのだが?この日撮影か何か行われましたか?」と柳田が尋ねると野沢が手帳を見て「その日は、モデルの撮影をしましたね」と惚ける野沢。
「そうですか?それではモデルの名前と、当日の写真をお見せ下さい」と今度は墨田刑事が詰め寄る。
野沢が「この日の撮影に行った者とモデルまで、記入してないな?」と言いながら手帳を捜す。
「そうですか?明日もう一度来ますから、行った方とモデルの方、若しくは当日写された写真を用意して下さい。お願いします」と言うと二人は帰って行った。
「動くぞ、明日まで監視だ」と応援を呼ぶ柳田刑事。
二十四時間、野沢の監視を始めて、今聞いた話が嘘だと感じたから、帰る事にして監視に成った。
直ぐに、明石に電話がかかる。
撮影を寺田に代わって、外に出る明石は「適当に誤魔化せ、うちの若い奴が監視カメラを確かめずに駐たな」と怒る。
だが、明石は秋間にこの話を伝えなかった。
今、楽しんでいる最中に、その様な事を耳に入れると、大変な事態に成る事は明石が一番知っていた。

大きな浣腸器が二本並べて置かれている。
敦子は指を抜き取ると手袋を脱いで、浣腸器を手に持つと先を指で緩んだ肛門に突き刺した。
「うぅ」と頭を上げて驚く友加里。
勢いよくポンプを押し込む敦子に、頭を上げて苦しむ友加里。
一本目が終わると続けて二本目が突き刺さるが、今度は簡単には押し込めないので、時間をかけてゆっくりと押し込んでいく。
お腹がどんどんと膨らんで、苦しく成る友加里は見えている部分の額から汗が噴き出し始めて苦しそうだが、押し込むまでは終わらない敦子。
時間を費やして、押し込み終わると簡単には噴射させない為に、アナルキャップを押し込む準備をする。
肛門を手で押さえながら、アナルキャップを押し込むと、痛みで頭を大きくあげて「うぅう」と痛がる。
無理矢理押し込むと「終わったわ、しばらく苦しむと良いわ」と笑う敦子。
それをそのままマイクで喋る木元。

エクア企画では「芦ノ湖の写真は無いのか?」
「最近の物は有りませんね、特に船着き場近くの写真は皆無です」と写真の保管庫を捜す社員が諦めた様に言う。
野沢が「今から、行って写して来い」と言うと「誰でも良いですか?」
「モデルか?誰でも良い」
「何枚撮影して来ますか?」
「適当に写して来れば良い」そう言われて急いで、三人が、モデルを乗せて出掛けて行った。
だが、その車を墨田刑事と柳田刑事が尾行していた。
「芦ノ湖に行きますかね」
「高速を飛ばせば、夕方までには写せるから多分行くと思う」
「ここからだと一時間半で到着するから、充分だろう」車は首都高に乗ると、速度を速める。

「もうそろそろ限界でしょうね」と苦しそうな友加里を見て言う敦子。
「さあ、糞を飛ばしますよ」アナルキャップに指をかけると、直ぐに「バシヤー」と大きな音と同時にアナルキャップが後ろに飛んで、大量の黄色い糞が勢いよく飛び散った。
「うぅうぅー」と泣き声が聞こえる。
「恥ずかしかったのか?可哀想にな」と哀れみの言葉を出している秋間だが、顔は笑って居た。
シャワーで、汚れた床から友加里の陰部を洗い流す平尾。
匂いが部屋中に充満して、消臭剤を一生懸命噴射している敦子。
しばらくして、ようやく泣き止んだ友加里のお尻を乾いたタオルで綺麗に拭き取る平尾。
「綺麗に成ったわね、今度は中の点検をしておきましょう」と言うとアナル拡張器を肛門に突き刺す敦子。
中に小さなローターを放り込むと、電源を入れて「どう?感じる?」と尋ねるが「うぅぅぅ」と言って首を振る友加里。
しばらくすると、アナルバイブに交換して、責め始めるがそれ程感じている様子は無い。
「膣とアナルの同時責めは、良かったがアナルのみは、もう一つの様だな」と秋間が言うと「先生今日は薬を使用していませんから、前回とは大きく異なるのですよ」
「そうか、薬を使わないと駄目か?」
「前回は、身体全体の媚薬と、陰部に集中で効果の有る薬を使いました」
「マシンの威力も見たいが、友加里の悶える顔も見たいな」と言う。
「例のガスを吸えば、記憶も無くなりますし、良いですが?」
「駄目だ、今回は自分が陵辱されて、ボロボロに成った実感が必要だ」と言い切る秋間。
女性誌の記事と青木の話に、怒りが収まらない秋間が今日は、徹底的に虐め尽くそうと考えている。
「だが、面白くないから、強烈に感じる薬を使ってやれ」と命令をする。
「じゃあ、あれを注射しましょうか?」と言うと「大丈夫か?一度も試してないのに」と間野が躊躇う。
「量を加減すれば、半時間とか一時間は炎上しますよ」と敦子は強気だ。
「なんだ?その薬は?」と秋間が興味有る様に尋ねる。
「先日、アメリカから送ってきた薬で、短い時間は異常に感じてしまう薬で、クリトリスの廻りとかGスポット、小陰唇に直接注射すると強烈に感じてしまうと云う売り込み文句ですね」
「面白い、やってみろ、本当に感じるなら、私が一発入れてやろう」と喜ぶ。
「服を脱がせて、裸にしてあのブラも装着させて、マシンに乗せる準備を始めろ」と言う秋間。

その頃高速を走る車は、東名高速を西に向かっていた。
「間違い無い、芦ノ湖だ」
「証拠が掴められますね」と墨田と柳田は事件の解決に期待を持っていた。

仰け反る

 27-047
この二人は、早乙女友加里の誘拐もエクア企画が絡んでの、自作自演なのでは?小島浅子の売り出しには成功を収めている。
判らないのは森永佳奈の事件が、何故三回も起こったのか?森永佳奈はまだ何か言えない事を隠していると二人は考えていた。
だが、敢えて聞かなくてもこの三つの事件は他の髪切りとは異なる。
佳奈は多分集団でレイプされたのかも知れないと、考えてその後診察した医師に尋ねたが、乱暴を受けた外傷は無かった。
男性の体液の付着も全く無かったが、敢えて言うならSEXが多少多かった程度だと証言した。
それは新婚だから、どの様に楽しんでいるのかは判らないので、何とも言えないと付け加えて証言をした。
車は東名高速から小田原厚木道路方面に向かったので、芦ノ湖は確定だ。

友加里は浣腸をされて、アナルバイブで掻き回されて、放心状態でようやく四つん這いから解き放されて、立ち上がるとスカートを直ぐに脱がせる平尾。
両手の手錠を外すと、ブラウスを脱がせる木元、抵抗は殆どする事はないので、直ぐにブラジャーも外されて、全裸にされてしまう。
引っ張られて、婦人科の内診台の様な台に載せられると直ぐに、手を束縛されて足は金具に固定される。
その時に成ってようやく「うぅ、うぅ」と首を降り始めて反応をする友加里。
直ぐに、白い乳房に秋間の手が覆い被さって、揉み始めて「綺麗な乳房だな、顔が見えないのが残念だ」と言いながら、早速乳首に吸い付く。
以前は薬の影響で強姦された事を覚えていないから、友加里には初めての体験に成っていた。
計測された時から、時々オナニーはしているが、男性に吸われるのは久しぶりの感じで、逃げられない状態でのこの様なSEXは始めてだったので、快感なのか?判らない友加里だ。
間野が、台の下に在るハンドルを廻すと、友加里の両足が大きく開いて、股間が剥き出しに成った。
黒々と生えた陰毛が、ようやく乾いた感じに成っていた。
間野が注射器を持って、陰毛をかき分けてクリトリスの付近に針を突き刺した。
「うーー」と顔を大きくあげて痛い仕草をする友加里。
今度は、小陰唇の右側に二度目の針が突き刺さると「うーー」と同じ様に頭を大きく動かす。
三本目も反対側に突き刺さると「うーー」と同じ様に大きく頭を動かして、痛いと表現している。
秋間はそれを見ながら「目隠しと、イヤホンに変えろ、これでは可愛い友加里の顔が見えない」と言う。
すると、直ぐに隣の部屋に隠れる秋間。
皮で出来た目隠しを外し始める平尾、同時に口の猿轡も外れて、友加里は大きく深呼吸をして、長い髪が診台から下に流れた。
「もう、許して」と言う友加里は、先程の注射が痛かったのと、浣腸プレーにショックを受けていた。
秋間が頭からすっぽりと、頭巾を被って人相が判らない様に現れた。
間野は、クスコを持つと友加里の股間に座って、陰毛をかき分けて挿入をして「やめてー」と言うが友加里には話し声は聞こえない。
音楽が鳴るか、木元の声が聞こえるのみで、ここに居る人の話す声は聞き取れない。
全員目にマスクを着けていて、一人だけが頭巾を被っている。
クスコを開くと、先程の注射器とは少し異なる針の長い物を、入れるとGスポット近辺に注射した。
「痛い」と言うが、先程の様な事は無かった。
「友加里さん、暑く成ってきたでしょう?」と木元がマイクで言うと「何とも無いわ、早く帰しなさいよ、警察に捕まるわ」と言う友加里。
クスコを抜き取ると「あぅ」と小さく反応をしている由佳里。
「先生、先に抱かれますか?」と尋ねると「そうだな、久しぶりだからな」と嬉しそうに成って、衣服を脱ぎ始める。
友加里は、陰部がもの凄く暑く成って、何かが当たるとそれだけで、感じてしまう気がしてきた。
台が、下げられて秋間の身体に会わせる高さに成って、頭巾姿で下半身裸の秋間。
友加里にアイマスクが着けられて、秋間が近づいて頭巾を外す。
乳房を平尾が揉み始めると「うぅ、うぅ」と声が出始める友加里。
股間に顔を埋める秋間が、友加里の陰毛をかき分けると「いゃーん」と声を大きく発した。
「おお反応が良いぞ」と言うと直ぐ、小陰唇を舌で一度舐めると「あーー」と大きく反応を始めて秋間が嬉しく成って、吸い出すと「ああー、ああー感じるわ、先生」と発して「えー、判っているのか?と廻りの人が驚きの顔に成った。
「チャプ、チャプ」と音を立てる秋間のクンニに、仰け反る友加里は大きな声をあげて「言い-わー、だめー-感じちゃう」と次々と言う。
秋間がもう興奮して我慢が出来なく成って、ペニスを持って友加里の膣に挿入をした。
「いいーーわーー」と言うと腰に力を入れてぐいっと押し込むと「ああー、ああー」と大きな声をあげる友加里。
腰を動かす秋間に合わせる様に「良いわ、良いわ、先生」と再び先生と口走る。
秋間の腰の動きが速く成ると「だめーーーいくーーー」と頭を仰け反らせて、身体を揺すって果てた。
秋間も殆ど同時に発射して、友加里の黒い陰毛に秋間の白い精液が飛び散って付着した。
「先生って?誰の事でしょう?」と尋ねる明石に「そこにも二人先生が居る」と間野と敦子を指さした。
木元が持って来た水を一気に飲み干し「中々良かったな、感度が最高だったぞ」
「先生、良い薬でしょう?」と間野が言う。
「初心な娘も、この薬で娼婦に代わる様ですね」と敦子が笑う。
「マシンを使う時には、切れている様にしなければ、狂って死ぬぞ」と大声で笑う秋間。
友加里とのSEXに満足をした秋間は、上機嫌に成っていた。

窮地の明石達

27-048
寺田が今度は友加里の股間に入って、剃毛の準備に入った。
マシンにセットする為には、友加里の濃い陰毛は効果が半減するので意味が無い。
ぐったりと成っている友加里のアイマスクを外す平尾、急に明るく成って目を覚ますが、先程の余韻が残っているのか、悩ましい目つきだ。
シェービングクリームを泡立てる木元から、カップと刷毛を受け取ると、たっぷりとクリームを浸けて、友加里の下腹部に持って行く。
「いゃーん」と声をあげるので、驚く寺田に「おお、感じているぞ、まだ薬が効いている、何度も感じさせてやれ」と秋間がズボンを履きながら見に来る。
寺田は秋間に言われる様に、刷毛を動かして「いゃーん、もっと」と友加里に言わせて遊んでいる。
いつの間にか股間は真っ白に成って、剃刀を持つと下腹部から剃り始める。
「私、剃られるのが好きなの」と言う「ジョリ、ジョリ」と言う音が、イヤホンから流れると大きな瞳を閉じて、陶酔の表情に変わって快感を、感じ始めている。
秋間とのSEXと、注射の影響なのか?全く嫌がる感じが無く成ってしまった友加里。
剃刀が、感じる部分に行くと「あっ、あっ」と反応を高めて、それでも身体を動かさずに、頑張っているのが判る。
剃刀で傷つけられると困る事を、知っている。
小陰唇を寺田が触りながら、廻りを剃り始めると流石に「駄目、我慢出来ない、お願い先生もう一度逝かせて」と言い始めて、「何、また欲しく成ったのか?」と尋ねるが聞こえない。
「先生、これを見て下さい」とベトベトに成った指を見せて、微笑む寺田。
それは友加里が愛液を、膣からどんどん流しているから、シェービングクリームが流れ落ちてしまって、愛液が代わりに使われている。
「終わりました、拭きますか?」と尋ねる寺田に「どいてくれ」と言う秋間は既にズボンを脱ぎ捨てて、大きく成った歪なペニスを友加里の膣に挿入する体勢に入っていた。
勢いよく挿入すると「ああ-良いわー先生、先生の子供が産みたいわ、もっと突いて」と口走る友加里に木元がマイクで「先生って誰?」と尋ねると「ひ、み、つ」と答えて「だめー、だめーいっちゃう」と声を出して指先と足先に力が入って伸びきる。
その声と同時に痺れる様に果てる友加里、同時に秋間も流石に疲れて、友加里の腹に顔を被せて倒れ込む。
「先生、凄いですね、いきなりの二回戦とは?」
「薬を飲んでも追いつかんな」と言いながら起き上がった秋間。
「この子が言っている先生って誰でしょうね?」秋間がシャワーに向かうと、敦子が間野に尋ねる。
「秋間先生では無いだろうな」と微笑む。
「しかし、先日の計測の時とは相当変わったね?」
「電気の機械で、目覚めたのよ」と敦子が言うと千葉が「そうかも知れませんよ、今日の強烈な薬の影響で、SEXの潜在力が現れてしまったのかも?」
「これから、このマシンに寝かせるとどうなる?」
「判りません、SEX奴隷に成るか?変化無し?マゾ本能が開花か?」と話していると友加里が目覚めたのか正気に戻ったのか?
「もう、許して、充分遊んだでしょう?」と口走る。
しばらくして平尾達が、台の固定を外してマシンに寝かせようとした時、友加里が木元を押し倒して、走り出して「逃げられないわよ」と敦子が友加里に言う。
友加里は結局入り口の処で、座り込んでしまって捕まってしまった。

シャワーの処では秋間が上機嫌だったが、明石の携帯には野沢から「大変です、失敗しました、警察に尾行されていました」と慌てた声。
西湖バイパスに入った処で、緊急灯が墨田達の車の屋根に付けられて、職質問を受けてしまったのだ。
墨田はもう少し泳がせ様と思っていたが、本部から早く事情を聞けと命令を受けたからだ。
友加里の両親が、ニュースに驚いて警察とNCNテレビに事情を聞いたので、青木が警察に何か情報が無いのかと詰め寄ったのが原因だった。
相手はマスコミのテレビ局、下手に返事をすれば放送で何を言い出すか判らないので、何かが欲しかった捜査本部は、墨田達の捜査を頼りにしてしまった。
「野沢さん、正直に話して貰いましょうか?」とロケに向かっていた連中を捕まえて、エクア企画に電話をしたのだ。
その後、近くの警察署の警官がエクア企画を監視して、墨田達が戻るのを待っていたのだ。

友加里にマッサージブラジャーを着せると、そのままマシンに寝かせる。
手も足も腰も、固定されて、すっぽりと身体が入って動け無く成って、全く動け無い友加里。
「何よ、この辺な物は」とマッサージブラの事を平尾に尋ねる。
もう殆ど薬が切れて、普通の状態に戻っていた友加里は、怒った様に言う。

上機嫌の秋間とは正反対に、明石にはエクア企画の野沢「芦ノ湖の写真撮影が尾行されていました、もうすぐ刑事がここに来ます」と連絡をして来た。
明石は、野沢に「エクアの車を、勝手に使われた事にする以外に逃げられないな、時間を稼げ、先生には今は話が出来ない」と答えた。
今上機嫌の秋間を怒らせると、とんでもない事態に成りそうだったから、幸い車を警察は確保していないので、髪切り魔からエクア企画に脅迫の電話が有ったが、早乙女友加里を守る為に内緒にしていたと、言い訳を言う事にしたのだ。
段取りを話して直ぐに刑事が乗り込んで来て、野沢は段取り通りに警察に話した。
エクアの車は、少し前から髪切り魔に取られたが、脅迫を受けたので、警察には言わなかった。
早乙女友加里が誘拐された今、正直に話すべきだったと野沢は刑事に説明をした。
犯人から一転被害者に変わったエクア企画、連絡は直ぐに柳田達に連絡がされて「何?車は奪われていた?以前から脅迫を受けていた?早乙女友加里に被害が及ぶのを危惧して、警察に言わなかった?」「はい、その様に訴えています」「それで?態々、芦ノ湖まで偽の写真を撮影に行くのか?」と呆れる柳田と墨田。
刑事達が野沢の説明を聞いて帰ると、その内容を直ぐに明石に連絡する野沢だ。

恐怖のSEXマシン

27-049
SEXマシンに寝かされている友加里を、頭巾を被った秋間が見て「そろそろ、ブラを起動させてみろ」と千葉に指示をした。
目盛り一にセットする千葉、友加里の耳には音楽が聞こえて居るだけで、何も聞こえない状況だ。
「えー、何」と急なブラジャーの振動に、驚く友加里。
「早乙女さん、これからマシンが動くわよ、天国に行けるわよ」と木元がマイクで言う。
「止めてよ」と大きな声で訴えると、目盛りが二に上げられて「うぅ、うぅ」と首を振り始めて反応が始まった。
友加里の乳房に心地良い振動と、揉み上げる様な刺激が始まっていた。
「あっ、あっ」と声が少しずつ出て、顔が紅潮してきた。
目盛りが三に成ると今度は、乳首を吸い上げる動きに変わって「ああー、うぅ」と感じ始めているのが傍目にもよく判る、
敦子が、アナル用のバイブにローションを塗って、挿入の準備をしている。
膣用はマッサージブラの作用で、もうすぐ愛液が沢山流れ出すので必要無いと考えている。
「次、クリトリス用を、セットします」と千葉が言うと、前方に付き出す棒の先には、友加里の豆の大きさに合った器具が、装着されている。
棒が押されてクリトリスを覆うと、目盛り一にセットされると「あぅ、あぅ」と明らかに声の高さが変わってしまった。
友加里の身体を上から見下ろす秋間「お尻に入れて見ろ」と指示をすると、アナルバイブが、ローションの影響なのか、それとも正確な計測の結果なのか、友加里の肛門に吸い込まれていく。
「ああー、うぅ」と声が出ると「止めて、お尻は許して」と異物の侵入に感じていたのが急に我に返る友加里。
「前も入れてやれば、後ろは忘れる」と秋間が興奮気味に言うと、バイブが伸びてきて、濡れて居る膣に入って行った。
「ああー、うぅ」と声と同時に首を大きく振って、肛門のバイブも完璧に入って固定してしまった。
「始めます」と言う言葉と同時に「ああーーーだめー-壊れる」と大きな声を発し始める友加里。
総てのマシンが動き始めて、乳房はMAXの動きに変わって、クリトリスは機械が刺激を与えて吸い始めると「あああー-ああ-だめー-壊れる」と大きな声で叫ぶと、鼻と口を開いて大きく息を始めて「ああ、あああーだめー-逝っちゃう」と叫ぶと直ぐに、逝ったのか、身体を硬直させるが、マシンはこれからもっと動きが速く成って「ああ-、だめー-、お尻が、だめーーー」と膣以外でも感じているのが判ると、二度目の硬直が起こる。
それでも、目盛りは更に上げられて、動きが速く成ると「ああーああー、もうこわ。。れ。。。たーーーーー」と言うと痙攣を起こして、白眼を剥いて気絶してしまった。
「おお、白眼に成って気絶してしまったな」と喜ぶ秋間。
白い愛液が股間に流れて、力なく動かない友加里は、もう完全に失神状態で「もう一度動かして見ろ」と秋間に言われて、動かすが全く反応が無い友加里。
「撮影はしているか?」
「はい、総て撮影しています」
「それなら、次だ!散髪してしまえ」と秋間が言う。
マシンから降ろされる友加里は、完全に気を失っている。
マッサージブラジャーも外されて、マシンから降ろされて散髪台に座らせる。
身体を固定すると、首にも固定の首輪を締めて、頭がしっかりと散髪台から上に出た。
「我々の仲間を、捕まえた早乙女友加里に制裁を加える」と鋏を持って、気を失っている友加里の側で叫ぶ髪切り魔の一人で若者役の笹木が、カメラに向かって叫ぶと寺田と木元が友加里の後ろに行って、同じ様に手を上げるが手には、鋏を持っている。
カメラは、横に並べて有る電気バリカン、剃刀、シェービングカップ、タオル、洗面器等を映す。
「既に、体毛は剃り終わった」と言うとカメラが友加里の股間を映すと同時に、散髪台が後ろに倒れて、二人が両足を持って広げると無毛に成った友加里の陰部が映し出される。
「綺麗に成っているだろう」と微笑みながら話す笹木。
「我々の仲間を帰す事は無理だろう?我々は復讐を決行して、マスコミに挑戦する、今後も第二、第三の早乙女友加里が犠牲に成るだろう」と話すと大きな声で笑う。
この状況でも友加里は目を覚まさないで、失神状態で反応は全く無い。
束ねて居た髪を解く寺田、散髪台は普通に戻って、全裸の友加里は手足を固定されて、首も動かせない状況。

明石はそろそろ、秋間に伝える時だと思い、警察がエクア企画に来て起こった事実を伝えて、誤魔化した経緯を話した。
秋間は、明石の話を詳しく聞いて「明石、その状況なら、逃げられないぞ」と叫んだ秋間。
今から、断髪を取りかかる寸前の寺田が、長い友加里の髪を櫛でとく手を止めて二人の話しに耳を傾ける。
明石に「誰か二、三人が犠牲に成って貰おうか?」
「それは、私共の失敗ですから、如何様にでも致しますが?」
「少し待て、その小娘は気が付いたら、五月蠅いので猿轡でも噛ましておけ」と言うと、二人は別の部屋で協議を始めた。

しばらくして二人が戻ると、友加里は気が付いた様で、予てから準備していた浅子の時に使った皮のマスクを着けられて目覚めていたが、まだ焦点は定まっていない様に見える。
あのSEXマシンの凄さを物語っていた。
明石が笹木にメモ紙を渡して、それを読む様に指示した。
(我々は、ここに逮捕された味方の見舞金を要求する事に決定した。早乙女友加里は復讐の為に断髪を行うが、身柄は解放する事に決めた。但し現金三千万を早乙女友加里の身柄と交換で引き渡す。現金は早乙女友加里の地元選出の代議士、秋間竜吉が持参する事、場所は本人の事務所に連絡をする。以上だ。尚、約束を守らない場合は、早乙女友加里の命は無い物と思え、そして第二、第三の犠牲者が出る事を約束する。)と笹木が早乙女の前で大きな声で読み上げた。
部屋の中に居た人々が驚きの表情に成った。
勿論、放心状態の友加里がはっきりと目覚めたのは、その宣言が読み終わった時だった。
「うぅ、うぅ」と首を振るが、何かが異なる友加里の仕草だった。

スクープ

27-050
「始めろ、ボロボロにしてやれ」と寺田に指示をする秋間。
寺田が早速電気バリカンを手に持って、スイッチを入れて友加里の耳元で、うなる音を聞かせる。
恐怖の顔に成る友加里だが、頭も身体も動かせない。
寺田が、頭を持っていきなり額にバリカンの刃を入れると「バリバリ」と言う音と一緒にひとつの筋が額から後頭部に残って、長い髪が左右に別れて落ちて行った。
友加里の大きな瞳から、涙が流れて「うぅ、うぅ」と聞こえるが、寺田は容赦なく二筋目のバリカンが走って行く。
電気バリカンは早いので、もう友加里の身体には自分の髪の毛が散乱して、胸、腹、足に乱れて落ちて、どれ程沢山の髪が刈られたのかと思うが、まだ頭の天辺が少し無くなっただけだ。
「鏡を見せてやれ」と言うと本木が大きな鏡を友加里の前に持って来る。
「うぅ、うぅ」と声を出して自分の姿を驚いて見ている。
「落ち武者の様だな」とマイクを通じてイヤホンに聞こえる千葉の声。
秋間は用心深く自分の声も姿も見せない、聞かせない、自分は特徴が多い、そして有名人だ。
友加里にも何度も会っているので、声も姿も友加里の前には曝す事は無いのだ。
「それでは、外には出られないな、もっと綺麗にしてやれ」と秋間が言うと寺田が、再びバリカンのスイッチを入れると、今度は襟足から刈り上げていくので、一層沢山の髪が散乱して、床は友加里の髪で一杯に成っていく。
電気バリカンは早い、一瞬のうちに長い髪は一本も無くなって、坊主に成った友加里の頭を仕上げの様に丁寧にバリカンが撫でていく。
木元が側で、シェービングクリームのカップを泡立てて、剃髪の準備をしている。
電気バリカンが終わる頃には、友加里は力なく項垂れて、されるままの状態に身を任せていた。
先程の強烈なSEXマシンの余韻の中で、坊主にされたショックは計り知れない。
頭に刷毛でクリームが一杯浸けられて、真っ白に成ったら、蒸しタオルを載せて蒸らし始める寺田。
その様子を後にして、明石と秋間はスタジオから出て行った。
先程の声明をもうすぐネットに流す為には、自分は既に事務所の近くに戻って居なければ、取材が来る事は間違いが無いからだ。
声明文が流れると、エクア企画に対する警察の目が和らぐと計算している秋間。

秋間がスタジオを出てから半時間後に、ネットに声明文が流れて一緒に早乙女友加里が散髪台に座らされている画像が、首から上だけの修正された画像と一緒に流れた。
警察は、この画像に驚いて早速、東京の秋間の事務所に連絡をしていた。
秋間が事務所に戻るのと殆ど同じ時に成っていた。
「警察の方が、どうされたのですか?大層慌てて?」と悠然と答える秋間。
ネットの状況を説明する刑事に「私の地元の有名キャスターが、その様な事に成っているのですか?それは大変だ」と嘯く。
「先生は、この要求に協力して頂けるのでしょうか?」
「勿論です、国会議員が国民を助けなければ誰が助けるのです」と勢いよく話す秋間。
後程刑事が事務所に説明に伺うと言って電話が切れたが、テレビ局が直ぐに電話をかけてきて「早乙女友加里を助けて下さい、お金は用意致しますので、NCNテレビ独占でお願いします」と心配しているのか、視聴率なのか?よく判らない青木の言葉に苦笑いの秋間。

しばらくして、今度はテレビ局が「早乙女の両親が先生に直接お願いしたいと、今からお伺いさせて欲しいと言われています」と電話をしてきた。
友加里が誘拐された事を知って、両親が新幹線で東京に出て来ていたのだ。
局の近くのホテルに泊まって、事件の解決まで帰らない覚悟だと陣取っていた。
秋間には会わない理由は無いので、NCNテレビの青木と二人の局員と一緒に友加里の両親早川友和と祐子がやって来た。
事務所と局は車で半時間程の距離、その時警察も事務所にやって来たので、秋間は別に隠さなくても良いだろうと、選挙の時に使う大広間に全員を入れた。
「話は、オープンの方が良いでしょう」と秋間が最初に言い始めると、警察が「お金を渡される時に我々は逮捕したいのです」と言うと和夫が「逮捕を急いで、友加里の命が亡くなったらどうしてくれるのだ!」と強い調子で話す。
「。….」無言に成る刑事達。
「そうです、ご両親がおっしゃる通りです、先ずは早乙女さんの命が一番です」と秋間が言うと「先生、これも何かのご縁です、友加里は昔から先生の事を郷土の英雄の様に慕っていました。私は友加里が子供の時から、金沢から国会に出られた偉い先生だと話していた事も有って、友加里は先生の事を郷土の誇り以上に思っていたと思います。その先生に助けて頂く事は娘にも最高の幸せです。何とぞよろしくお願いします」とテーブルに額を付けて頼む二人の言葉に唖然としている秋間。
もしかして、あの先生は自分の事?両親の言葉に一瞬言葉を失ってしまった秋間。
いや、そんな事は絶対に無い筈だ。
トイレで聞いた青木達の話も、自分を軽蔑する話だったと否定する秋間。
すると青木が「そうです、早乙女君は秋間先生を郷土の英雄以上に、慕っていました。
私が討論会の先生を紹介の時、色々な要求をしたのですが、彼女は総てを拒否して、自分の言葉で言いたいと言って、確かお父様の様な存在だと紹介したと記憶しています。それを聞いて後で同僚と笑った程でした。それ程先生の事を慕っている子ですから、助けてやって下さい」と同じくテーブルに額を付ける青木。
秋間は、既に涙が溢れていた。
自分は何をしてしまったのだ。
大きな間違いをしてしまったのか?と後悔が込み上げて来る秋間。
その涙を見て「先生、ありがとうございます」と和夫が言うと祐子も「先生、お願いします友加里を助けて下さい」と一緒に涙が流れていた。
青木がこれは凄い事だぞ、早速ニュースにすれば大スクープだと興奮をしていた。
刑事もこの場の空気に圧倒されて、これ程人情味が有る代議士なのか?地元で圧倒的な人気が有るのが判る気がすると、三人の刑事と捜査課長は秋間の態度に尊敬をしてしまった。

偽装工作

 27-051
確かに秋間の涙は本物だった。
物心が付いてから、いつもコンプレックスに苛まれていた自分に、その様に思ってくれていた人間が居た事が嬉しいのに、その女性をこれ以上に無い程の陵辱をしてしまった事。
後悔の念が秋間の頭の中を覆って、どの様に償えば良いのだ!どうすれば許されるのだ!と考えれば考える程涙が止まらなく成っていた。
「先生、それ程私達の事を考えて頂いて、感謝、感謝です」と涙でくしゃくしゃで、両手を合わせて祈る和夫と祐子の二人。
刑事達は、この光景に驚きの表情に成って、その場を一旦出て行った。
青木は、直ぐに速報でテロップを流す様に指示をして、夜には秋間の足跡と今後の早乙女友加里の救出を特番で放送の段取りを行った。
月曜の報道エブリィは、勿論早乙女友加里の救出劇を中心に、放送予定に成っている。

一番驚いたのは、スタジオで見ていた間野医師達で「先生は大物ね、警察と両親の前で、大泣きしたと出ているわ」と敦子が言うと「流石だな、参議院のドンと呼ばれる人物は違うな」と感心していた。
二人共、秋間の芸達者に感服していたのだ。
頭をつるつるにされて、全裸の状態で牢部屋に戻されて失意の底の友加里も同じ様に、テレビを見ていた。
「えっ、先生が助けに来て下さるの?」と口走り、一筋の光明の様に元気を取り戻していた。

犯人が次の要求をするまで、行動は出来ないので、待機状態に成った秋間の事務所の刑事達と友加里の両親。
秋間はようやく、トイレに向かう振りをして抜け出すと明石に電話で「友加里の鬘を用意して、洋服も素敵な物を買ってきて着せなさい。丁寧に扱うのだ!判ったな!」と今までとは全く違う事を命じた。
電話が終わった明石は狐に摘まれた様な顔で、スタジオに連絡して洋服と鬘を用意する様に指示をした。
指示が終わった時に再び秋間が連絡をしてきて「女性だけに世話をさせて男性は解散させろ、撮った画像は纏めて私に届けて置け」と指示をしてきた。
明石は指示される様に連絡をしたが、秋間の話し方の変化に驚いていた。

しばらくして、ボストンバッグに現金を詰め込んで、局の人間が運んで来た。
「犯人からの連絡は?」
「まだ、無い様です」警察も、両親も緊張の時間が過ぎていく。
夜に成っても連絡は入らない。
明石も秋間からの指示が無いので、次の行動に移れない。
スタジオには、鬘を被らされて洋服を着せられたら、先程までの痴態は何処に行ったのかと思う程、普通の状態に変わっていた。
「帰してくれるの?先生が迎えに来て下さるの?」と牢の中から矢継ぎ早の質問が飛ぶが、敦子達は答えられない。
夕食を届ける寿司屋の車がスタジオに到着して、豪華な料理に平尾、敦子、木元は驚きの表情に成って「この様な、料理は頼んでいませんが?」と言うと「代金はもう頂きました」と笑顔で配達の男性が答える。
料理を、テーブル一杯に並べると「これ、四人分有るわ」
「あの子の分?」と目配りをする敦子。
配達の男性が「明日、器を引き上げに来ます、ありがとうございました」と帰ると「どうなっているの?先生がここから帰られてから、変よ」と平尾が言うが「美味しそうですね、これって懐石料理ですよね」と木元が言う。
「誰がお金払ったの?」
「御主人?」
「明石さん?」
「先生!」と三人が三様に言う。
敦子が携帯で間野に尋ねているが「違うわ」と電話が終わると言った。
すると、明石が「先生が、みんなで食べて欲しいと、ご馳走された。あの子にも同じ物を食べさせて、丁寧に扱う様に、決して手を出すなとの強い言葉だ」
「どうなっちゃったの?先生」
「判らないが、何かが起こった事は確かだ、明日先生が彼女を引き取りに来るまで大切に世話をする様にとの事だ」と言うと電話が切れた。
明石は、秋間が指定した東京駅構内での早乙女友加里解放の方法に苦慮していた。
確かに、雑踏の中での人質解放は、中々捕まらないが、どの様にするのだろう?と考え込む明石。
その結果、ある方法を考えついて、秋間の許可を貰う事にした。

その頃、ようやく墨田と柳田はエクア企画に戻っていたが、捜査本部からエクア企画は被害者だ。
早乙女友加里解放と現金の受け渡しが、最後の犯人逮捕の時だ。
早く合流して、犯人逮捕に当たれとの連絡を受けていた。
だが、二人はエクア企画の犯人説を、諦めてはいなかったが、課長の命令には逆らえずに秋間の事務所に向かった。

世間は犯人が次にどの様な画像を流すのか?丸坊主の友加里の姿なのか?もっと強烈な全裸?と期待を持って堪えずネットを見ていたが、全く画像は流れずに、夜遅く成って(早乙女友加里の髪切り画像は偽物だ。これが使った鬘だ)とズタズタに切った桂の画像を流して(明日の秋間代議士の態度次第で、早乙女友加里の運命は変わる)と締めくくった。
明石は秋間からの指示で、今度は逆の事を流す事に成って、先生は何を考えて居るのだ?と疑問に思っていた。
最初は、鬘を切り刻み、恐怖を煽らせた。
今度はもう既につるつるの頭で、全身に一本の毛も無い友加里を有る様に見せるから、訳が判らなく成っていた。
食事は最高級の懐石料理を与えて、鬘を被せて、大事に扱うから、全く判らない明石。
既に逮捕される組員の三人は準備して、いつでも秋間先生は英雄に成れるのだが、どうして?
秋間は自分が行った事を世間に隠そうとしていた。
早乙女友加里が再びテレビに戻れる様にしようと、涙ぐましい努力をしていたのだ。

恋する乙女

27-052
だが、本人の友加里は、既にテレビ復帰も芸能活動も諦めていた。
今は秋間先生が助けに来てくれる事だけが、心の支えに成っていた。
夕食の懐石料理も、総て食べ尽くして、いつ迎えに来てくれるのか?とテレビに釘付け状態に成っていた。

明石は友加里を撮影したビデオを総て纏めて、段ボールに詰めながら、やはり何か変だ?先生の態度が変わっていると、スタジオを出てからの言動を振り返っていた。
この詰めている画像はもう二度と人前には出る事が無いのでは?と考えていた時「明石、私だ、困った事が起こった」と秋間の声。
「どうされたのですか?」と尋ねる明石に「あの時、先生と叫んでいたのは私の事だった」「えーー」と驚く明石。
「そうなのだよ、私の様な男を好きだと言ってくれたのだよ」
「そんな事は無いでしょう?先生は英雄ですから、地元では神様の様な方です、今日の会見で益々。。。。。」と言いかけた明石は声を詰まらせた。
あの涙は本当だったのか?と思ったからだ。
「明石、そうだよ、あの涙は本物だったよ、大変な事をしてしまったと云う後悔の気持ちが涙に現れたのだよ」
「明日は、先生がヒーローですよ、早乙女友加里に見破られない様に頑張って下さい」
「出来るだろうか?眠れないのだよ」と苦悩の秋間だ。
子供の頃から、コンプレックスの塊で育った秋間に、好きだと言う言葉が胸に突き刺さって、自責の念で一杯に成っている。
「先生は、新幹線で助ければ良いのですよ、犯人は中央線のホームですから、大きく離れています。絶対に大丈夫です」
「そうか、大丈夫か?」全く元気が無い秋間。
始めて女性に惚れられた秋間は、自分をもう制御出来ない状況が襲っていた。
当初の計画通りに、逮捕される犯人、救出する秋間で英雄に成るのは計画通りだったが、大きく狂ったのは、早乙女友加里が秋間を好きだと告白した事だった。

眠れない夜を過ごした秋間、手筈通りに九時にネットに(東京駅で、人質交換を行う。秋間代議士はお金を持って、十五時に来られたし、場所は直前に携帯に連絡をする)と早乙女友加里の綺麗な姿を一緒に流した。
「何、東京駅!」捜査本部は、日曜日の三時の東京駅を閉鎖する訳にも出来ず困惑した。
秋間の事務所に朝から刑事が三人訪れて、盗聴器を身体に着けて、細かい事を教えて貰う事にした。
乗客と野次馬で、大変な騒ぎに成る事は決定的で、もう少し場所が特定されなければ、犯人の逮捕は非常に困難だと、捜査本部は次の連絡待ちに成った。

「さあ、行くわよ」と木元が牢屋に友加里を迎えに行った。
「先生が迎えに来られたの?」と嬉しそうな顔をする友加里を見て、木元は昨夜の先生!と叫んでいたのは、もしかして秋間先生の事?と思ってしまった。
友加里の知っている敦子と、平尾は今朝早くスタジオを後にして、交代で笹木と南が加わって、新横浜の駅まで四人は移動する予定に成っている。
「途中で逃げ様とすれば、怪我をするか、二度と帰れなく成るからね」
「はい、先生に会えるから、逃げないわ」と嬉しそうな友加里を見て、確信する木元。
先生もこの子が自分を慕っている事を知ったので、大きく態度が変わったと木元は昨夜からの出来事を振り返っていた。
だが、世間には知られている早乙女友加里だ、このままの姿で新幹線に乗せる訳にはいかない。
マスクに、車椅子を用意して友加里を車椅子に座らせて、新幹線に乗せる予定にしていた。
警察は、まさか新横浜から新幹線で東京駅に乗り込むとは考えてはいないので、成功すると考える明石の作戦。

昼に成って(現金は、中央線の最後尾の車両で行う、現金を受け取り次第、早乙女友加里は無事秋間代議士に帰す、今後は携帯に連絡する)とネットに流れた。
「犯人は、混雑を狙いましたね」刑事が言う。
「中央線のホームを閉鎖する事も出来るが、犯人は来ないだろう、それでは意味が無い、混雑覚悟で犯人逮捕を行う」と捜査課長が決断した。
犯人が判らないので、ホームに上がる人を制限出来ないので、ホームは人の山に成ると予想出来た。

厳戒態勢の中央線のホームに緊迫感が走る。
「十四時五十九分発の中央特快の最終車両だ」と秋間の携帯が鳴って、場所と時間が決まった。
ネットには(時間は変更で十七時に決まった、遅れるな)と流れて「犯人も考えましたね、混雑で自分達も逃げられないからですね」
「だが、東京駅で現れるとは限らない、停車の駅に配備を急げ」
「課長、何処の駅まで配備しますか?」
「何処行きだ!」
「高雄行きです」
「新宿までには現れるだろう、一応少人数を停車駅に総て配備だ!」と警察も慌ただしい。

秋間がボストンバッグを持って事務所を出る時、早川和夫、祐子夫妻が「先生、どうか友加里の無事を一番にお願いします」と泣きながら訴えた。
「安心しなさい、娘さんは私が責任を持って助け出します」と手を握って励ました。
小さな秋間が大きく見えた瞬間で、NCNテレビはその模様を映している。
他のマスコミは遠くで見守る形に成って、殆ど独占的に放送はNCNが仕切っている。
「秋間先生、出るのが早くないか?」と各マスコミが囁く。
「時間が違うな」「その様だ、移動するぞ」マスコミ各社は秋間の移動に伴って、移動を始めた。
刑事も私服で客を装って、大量にホームで待機、中央特快の停車の駅にも沢山の刑事が監視の為に配備されて、中央線は蟻の這い出る隙間が無い程の警戒態勢が敷かれた。

「貴女が安全に、秋間先生の処へ行くには、絶対に見つかっては駄目なのよ、この車椅子に乗った状態で、引き渡すからね、変な事をすると、終わりだわ!判った」と木元が友加里に教える。
「判ったわ、先生に会うまで、大人しくしているわ」と素直な友加里。
車椅子に乗せられて、東京から新横浜への移動が始まった。
木元と笹木は、最悪逮捕される事を承諾しているので、この二人も覚悟の送迎に成っていた。

英雄に成った秋間

 27-053
二人は、誘拐の罪に問われる事を考えていなかった。
お金を貰えるそれだけで、この送迎を引き受けていたから、逮捕された時の事は考えていない。
新横浜に到着すると、駅員に車椅子での新幹線乗り込みを頼み込む南達。
駅員は私達が付き添いますと、車椅子を駅員は危険が無い様に積み込むと言って、三人の手から離れた。
「どちらまで、行かれますか?」
「仙台まで行きます」と出鱈目を言う三人。
不審感を持たれない様にしているが、南の顔は強面で警戒をされているのが判った。

その同時刻、秋間は鞄を持って東京駅に入っていた。
付かず離れず、刑事が廻りを取り囲む、携帯に電話がかかるのを待っているが、一向にかからない。
中央線のエスカレーターに乗ると、これが異常に長く感じる秋間。
心の中は友加里が無事だろうか?ショックは受けてないだろうか?の心配をしている秋間だった。
ホームに立つと、電車の到着を待つが、ホームはいつもに比べて人が多い。
サングラスに帽子で、顔を見られない様に気を付けている秋間、その近くには沢山の刑事。
折り返しの電車がホームに入ると、刑事は一斉に秋間の行動に目を向ける。
乗客が総て降りると、ホームに居た人達が電車に乗り込んで発車を待っている。
時計は十四時五十五分を少し過ぎて、緊張が走る。
その時、秋間の携帯が鳴って、刑事達が一斉に秋間を見るが、直ぐに電話を切る。
秋間が鞄を床に置くのと、発車のアナウンスが流れるのが殆ど同時で、ドアが閉まるのを測った様に秋間が電車を外に、飛び出た。
お金の入った鞄だけが車内に残って、電車は走り出して、刑事達は鞄をどの様にすれば良いのか?見守っている。
しばらくして一人の男が、鞄に疑問を持って近づいた。
真剣に見ている刑事達が、その男が鞄を持ち上げたので、完全に犯人の一味だと思う。
だが、早乙女友加里の身柄の確保の連絡が無いので、取り押さえられない。
男は鞄を持つと、中身を確認して廻りの人に気づかれていないか見廻す。
男は電車が神田に到着すると、急いで電車を降りて走って逃げる。
刑事達が、男の後を追い掛けて、徐々に数が増えてくる。
改札を慌てて走って逃げる男、もう廻りは警察で一杯に成って、いつでも取り押さえられる状況に成った。

新幹線のホームに車椅子の友加里が、到着したのは秋間が中央線のホームから、新幹線のホームに上がってきた時だった。
秋間の廻りには少数の刑事が同行していた。
声をかける事は無いが、秋間は自分が見張られている事は、充分承知していた。
七号車の出入り口に向かう秋間、駅員が二名集まって「ここだったな」「そう聞いています」と車椅子を降ろす準備をしている。
車内の三人は、東京駅に到着と同時に、友加里を置いて何処かに消え去っていた。
車内の係が車椅子を押して、出入り口まで連れて来る。
サングラス越しに秋間の姿を捜す友加里。
秋間は直ぐに、友加里を見つけると一目散に駆け寄って「大丈夫か?」と声をかける。
駅員が車椅子を降ろしてくれるのを待つ秋間。
刑事達がその様子を見て「早乙女さん、無事救出」と連絡をした。
神田の町中で、鞄を持った男に一斉に刑事が襲いかかって、取り押さえるのだった。

「先生」と小声で言う友加里、唇に人差し指を当てて、喋るなと指示をすると秋間は、駅員の一人に耳うちをした。
驚きの顔に成った駅員が、秋間と友加里の顔を交互に見て確認をすると、刑事達が集まって来て「犯人を逮捕しました」と秋間に告げて、車椅子を押してホームを降りて行った。
警察車両に乗り込んで、始めて友加里が大きな声で「先生、ありがとうございます」と泣きながら縋り付いた。
「恐かっただろう、もう大丈夫だ」と優しく肩を抱いた秋間。
「中央線で、急に携帯が鳴って、鞄を置いて電車を降りろと、指示が有りました」と警察に説明をする秋間。
警察で事情を聞かせて下さいと言う刑事に「この子は大きな痛手に合っています、少し落ち着いてから、聞いてくれませんか?」と優しく言うと「ありがとうございます」と再び秋間の胸に顔を埋めて泣き始める友加里。

逮捕された男は、全く関係の無い男と判ったのは一時間後で、札束を見て盗んでしまったと自供した。
刑事達の大失態だったが、髪切り魔からのメッセージは全く無くて、捜査は友加里の事情聴取に頼る以外に無くなってしまった。
警察に両親が訪れたのは、しばらくしてからで、秋間はその間も片時も離れずに友加里の側に居た。
「秋間先生、ありがとうございました」
「ありがとうございました」と両親が神様を祈る様に秋間に感謝をした。
犯人は逮捕出来なかったが、早乙女友加里救出のニュースは速報で流れて、お金も無事に戻って、世間は安堵のニュースで沸き立った。
秋間代議士は英雄扱いで、ニュースの表紙を飾った。

しばらくして、母の祐子が「変ね、髪いつもと違う様な」と言い出して「わー」と大きな声で鳴き出した友加里。
「私、髪切り魔に復讐されたの」と始めて話始めて、驚いた母が鬘に手をそっと触れて、見ると「わーー」と直ぐに元に戻すが、泣き始めて「何と云う事を、惨い」と二人は抱き会って泣き出し、和夫が捜査課長に「早く犯人を逮捕して下さい!」と詰め寄る。
「そ、それが。。。。」と言葉を詰まらせて、犯人は逮捕出来ない状況に成ってしまったとは、この光景ではとても言えない。
秋間と刑事が二人、捜査課長、両親が友加里のつるつるの頭を目撃してしまった。
「課長、この事実は内密にお願いします」と秋間が頼み込む。
「勿論です、有名な女優さんで、ニュースキャスターさんですから、とても発表は出来ません」
「実家でも落ち着かないでしょう、しばらく私の別荘で過ごして、気持ちを落ち着けて下さい」と秋間の口から思いもしない言葉が出た。

お互いの思い

 27-054
その言葉に安心したのか友加里は「殆ど犯人は、マスクとか頭巾で隠して居ましたので、顔は判りません」と友加里が話し始める。
「犯人グループは何人でしたか?」
「十人近くは居たと思います」
「大変聞き難いのですが?乱暴はされましたか?」すると再び「わーー」と直ぐに泣き始めて「もう、良いです」と捜査課長が、総てを感じ取った。

明石に南が「誰も逮捕されずに、逃げられましたね」
「本当だ、お金を別の男が持って、神田で降りたと聞いた時は、どうなるのか?と心配したがおかげで、内の若い者も助かって、先生も英雄だよ」と戻って来た南達と話していた。
テレビでは、事件の経過を何度も放送して、車椅子に乗った友加里の側に秋間が寄り添う姿も映っている。
「あの小娘が、先生を慕っていたのには驚きましたよ」
「先生も小娘に慕われている事を知って、動揺していたが、切り抜けられた様だ」
「このまま、事件は闇の中ですね」と微笑む。

友加里の聞き取りは、約一時間で終わって、秋間が二台車を用意して、一台を金沢方面に走らせて、もう一台には自分と早乙女親子を乗せて、自分の軽井沢の別荘に向かった。
報道陣は最初の偽の車を追って、雲霞の如く高速を走って行った。
流石に策士の秋間、物の見事に報道陣を煙に巻き、悠優と別荘に向かって車は走り去った。
刑事達は、一応警護の為に二台が随行して行った。

見送った捜査課長が「あの秋間代議士は、尊敬できる人だ。中々あそこまでは出来ないだろう」と感心して言う。
「あの早乙女さんは、このまま引退ですかね」
「マスコミに嗅ぎつけられるか、再びネットに彼女の画像が流れると、もう終わりだろう」「惨い姿にしましたね、あの黒髪で清楚なイメージからは、想像出来ませんでした」
「多分集団レイプをされたのだろうな、あの美人だからな、十人程の犯人で女性が数人だと話していたが、恐い女性達だな」
「犯人が次にどの様な反撃に出るかだな」と警戒をしていた。

墨田と柳田刑事は、エクア企画にもう一度向かって車を走らせていた。
関係者の写真を貰う為に、髪切り魔の人間がこの会社の誰かが絡んでいるのでは?の疑念が燻っていたからだ。
佳奈と友加里以外の人間にも確かめて貰って、何か証拠が無いのか?と焦っていた。
それほど、犯人の獲り逃がしは警視庁には失態で、ニュースはその失態を大きく取り上げて報道した。

別荘に着いた三人に秋間が「ここで、気分が癒されるまでゆっくりと過ごして下さい、何か必要な物が有れば、秘書の藪内に言って、スーパーまで買いに行かせますから」と微笑む秋間。
「何から、何までありがとうございます」と母祐子が丁寧にお礼を述べた。
「私、お風呂に入りたいわ」と友加里が急に言い始める。
「藪内、お風呂の用意をしてあげなさい」と言うと四十代半ばの女性が、風呂場に行って準備を始める。
「私は、これから東京に戻ります、明日のテレビ出演と、取材が有りますので」と言うと「先生、帰っちゃうの?」と寂しそうに言う友加里。
「また、戻るよ、ゆっくりご両親と過ごして、元気を取り戻して下さい」と優しく言う。
「もう、私、こんな姿に成っちゃったから、マスコミにも出られないし、お嫁にも行けないわ」といきなり長い髪の鬘を外す。
青く光る頭が、蛍光灯に反射して痛々しい。
「友加里」「友加里――」とその姿を見て哀れに思い泣き始める両親。
「私、私ね、身体中に一本も毛が無いのよ、髪切り魔に剃られてしまったのよ」と秋間と両親の前で言う。
驚きの表情の両親を前に「勿論、犯されたわ、恐かった」という声は涙に震えていた。
「先生の前で、何と云う事を言うのよ」と泣きながら母が、友加里を抱きしめる。
秋間が「判ったよ、可哀想にね、恐かっただろう」と二人の肩を抱いて慰めると、急に友加里が秋間に抱きついて「先生、助けて頂いてありがとう」と言った。
驚く秋間は暫し、友加里を抱きしめると「元気を出して、また良い事も有るから」と言うと「こんな身体に成ってしまって、もう誰にも相手にされない」と泣きながら言う。
「誰も相手にしなければ、私が相手に成ってやる」と慰めると、急に「先生が私を貰って下さるの?」と言い出した。
「。。。。。。。」言葉を失う秋間。
「友加里、無茶を言ったら駄目ですよ、先生は子供を相手にされませんよ」と宥める祐子。
「いや、子供だとは思っていませんよ」と言う秋間。
「ほら、先生は違うとおっしゃったわ」と泣きながら、笑う変な友加里。
名残惜しそうに、秋間を見送る友加里と困惑顔の両親。

車に乗ってから電話で「明石、変な奴が飛び出して来て、警察を全員連れて行ってくれたらしいな」と話す秋間。
「おかげで、誰も犠牲に成らずに解決しました」
「それは、幸いだったな、例のスタジオは解体して、全く別の物に変えてしまえ」
「はい、あのマシンは?」
「秘密クラブに移動して、あの散髪屋の口は大丈夫だろうな?」
「はい、喋るとあの世行きだと、散々脅かしましたから大丈夫だと思います」
「そうか、これで髪切り魔は完全にこの世から、消えたのだぞ」
「はい、承知しました」二人の話は終わって、東京に戻る秋間。

早速夜のニュースに登場して、アナウンサーの質問を受けて、英雄に成っていた。
その日の夜は二つの番組に出演して、武勇伝を語って「代議士は、地元出身の早乙女さんだから、今回の役を引き受けられたのですか?」と尋ねられて「勿論、地元の女優さんが危機に遭われた事も有りますが、彼女は私を慕ってくれていたのが、一番の動機に成りました」と答えてしまった秋間に、アナウンサーが「それは?」と声を詰まらせる。
美女と野獣?チビ、デブ、禿げの秋間の顔を見入るアナウンサー。
「おお、誤解が有ってはいけません、父親の愛と云う感じですよ」と慌てて否定する秋間。
テレビを見ていた友加里は「ほら、先生も私の事を、好きだとおっしゃったわ、お母様」と得意気に成って、バスローブにつるつるの頭で喜ぶ。
祐子はそれでも良い、娘がこの苦境から立ち直れるのなら、と目を細めて笑った。

再調教

 27-054
その言葉に安心したのか友加里は「殆ど犯人は、マスクとか頭巾で隠して居ましたので、顔は判りません」と友加里が話し始める。
「犯人グループは何人でしたか?」
「十人近くは居たと思います」
「大変聞き難いのですが?乱暴はされましたか?」すると再び「わーー」と直ぐに泣き始めて「もう、良いです」と捜査課長が、総てを感じ取った。

明石に南が「誰も逮捕されずに、逃げられましたね」
「本当だ、お金を別の男が持って、神田で降りたと聞いた時は、どうなるのか?と心配したがおかげで、内の若い者も助かって、先生も英雄だよ」と戻って来た南達と話していた。
テレビでは、事件の経過を何度も放送して、車椅子に乗った友加里の側に秋間が寄り添う姿も映っている。
「あの小娘が、先生を慕っていたのには驚きましたよ」
「先生も小娘に慕われている事を知って、動揺していたが、切り抜けられた様だ」
「このまま、事件は闇の中ですね」と微笑む。

友加里の聞き取りは、約一時間で終わって、秋間が二台車を用意して、一台を金沢方面に走らせて、もう一台には自分と早乙女親子を乗せて、自分の軽井沢の別荘に向かった。
報道陣は最初の偽の車を追って、雲霞の如く高速を走って行った。
流石に策士の秋間、物の見事に報道陣を煙に巻き、悠優と別荘に向かって車は走り去った。
刑事達は、一応警護の為に二台が随行して行った。

見送った捜査課長が「あの秋間代議士は、尊敬できる人だ。中々あそこまでは出来ないだろう」と感心して言う。
「あの早乙女さんは、このまま引退ですかね」
「マスコミに嗅ぎつけられるか、再びネットに彼女の画像が流れると、もう終わりだろう」「惨い姿にしましたね、あの黒髪で清楚なイメージからは、想像出来ませんでした」
「多分集団レイプをされたのだろうな、あの美人だからな、十人程の犯人で女性が数人だと話していたが、恐い女性達だな」
「犯人が次にどの様な反撃に出るかだな」と警戒をしていた。

墨田と柳田刑事は、エクア企画にもう一度向かって車を走らせていた。
関係者の写真を貰う為に、髪切り魔の人間がこの会社の誰かが絡んでいるのでは?の疑念が燻っていたからだ。
佳奈と友加里以外の人間にも確かめて貰って、何か証拠が無いのか?と焦っていた。
それほど、犯人の獲り逃がしは警視庁には失態で、ニュースはその失態を大きく取り上げて報道した。

別荘に着いた三人に秋間が「ここで、気分が癒されるまでゆっくりと過ごして下さい、何か必要な物が有れば、秘書の藪内に言って、スーパーまで買いに行かせますから」と微笑む秋間。
「何から、何までありがとうございます」と母祐子が丁寧にお礼を述べた。
「私、お風呂に入りたいわ」と友加里が急に言い始める。
「藪内、お風呂の用意をしてあげなさい」と言うと四十代半ばの女性が、風呂場に行って準備を始める。
「私は、これから東京に戻ります、明日のテレビ出演と、取材が有りますので」と言うと「先生、帰っちゃうの?」と寂しそうに言う友加里。
「また、戻るよ、ゆっくりご両親と過ごして、元気を取り戻して下さい」と優しく言う。
「もう、私、こんな姿に成っちゃったから、マスコミにも出られないし、お嫁にも行けないわ」といきなり長い髪の鬘を外す。
青く光る頭が、蛍光灯に反射して痛々しい。
「友加里」「友加里――」とその姿を見て哀れに思い泣き始める両親。
「私、私ね、身体中に一本も毛が無いのよ、髪切り魔に剃られてしまったのよ」と秋間と両親の前で言う。
驚きの表情の両親を前に「勿論、犯されたわ、恐かった」という声は涙に震えていた。
「先生の前で、何と云う事を言うのよ」と泣きながら母が、友加里を抱きしめる。
秋間が「判ったよ、可哀想にね、恐かっただろう」と二人の肩を抱いて慰めると、急に友加里が秋間に抱きついて「先生、助けて頂いてありがとう」と言った。
驚く秋間は暫し、友加里を抱きしめると「元気を出して、また良い事も有るから」と言うと「こんな身体に成ってしまって、もう誰にも相手にされない」と泣きながら言う。
「誰も相手にしなければ、私が相手に成ってやる」と慰めると、急に「先生が私を貰って下さるの?」と言い出した。
「。。。。。。。」言葉を失う秋間。
「友加里、無茶を言ったら駄目ですよ、先生は子供を相手にされませんよ」と宥める祐子。
「いや、子供だとは思っていませんよ」と言う秋間。
「ほら、先生は違うとおっしゃったわ」と泣きながら、笑う変な友加里。
名残惜しそうに、秋間を見送る友加里と困惑顔の両親。

車に乗ってから電話で「明石、変な奴が飛び出して来て、警察を全員連れて行ってくれたらしいな」と話す秋間。
「おかげで、誰も犠牲に成らずに解決しました」
「それは、幸いだったな、例のスタジオは解体して、全く別の物に変えてしまえ」
「はい、あのマシンは?」
「秘密クラブに移動して、あの散髪屋の口は大丈夫だろうな?」
「はい、喋るとあの世行きだと、散々脅かしましたから大丈夫だと思います」
「そうか、これで髪切り魔は完全にこの世から、消えたのだぞ」
「はい、承知しました」二人の話は終わって、東京に戻る秋間。

早速夜のニュースに登場して、アナウンサーの質問を受けて、英雄に成っていた。
その日の夜は二つの番組に出演して、武勇伝を語って「代議士は、地元出身の早乙女さんだから、今回の役を引き受けられたのですか?」と尋ねられて「勿論、地元の女優さんが危機に遭われた事も有りますが、彼女は私を慕ってくれていたのが、一番の動機に成りました」と答えてしまった秋間に、アナウンサーが「それは?」と声を詰まらせる。
美女と野獣?チビ、デブ、禿げの秋間の顔を見入るアナウンサー。
「おお、誤解が有ってはいけません、父親の愛と云う感じですよ」と慌てて否定する秋間。
テレビを見ていた友加里は「ほら、先生も私の事を、好きだとおっしゃったわ、お母様」と得意気に成って、バスローブにつるつるの頭で喜ぶ。
祐子はそれでも良い、娘がこの苦境から立ち直れるのなら、と目を細めて笑った。

遊ばれた友加里

 27-056
秋間は友加里の為には、どの様な事もしてやろう、自分はとんでもない事をしてしまったと後悔をしていた。
今夜も別荘に、友加里の喜びそうな物を買い集めて行く予定で、秘書と一緒に買い物に出掛けていた。

柳田刑事達は行き違いに成って、出直す事に成って東京に戻っていた。
墨田が新聞記事を見ながら「凄いですね、小島浅子本番して、全身の毛を剃っての熱演らしいですね」と話した。
「小島浅子もエクア企画だ、全身の毛が無い?」と柳田が思いついた様に言う。
「これって?関連が?」
「酷似してないか?」
「そう言われれば?小島浅子は好き好んで髪を切ったのでは無かったよな」
「はい、髪切り魔に襲われました」
「同じエクア企画だ、これは調べて見る価値が有るな」と二人は東京に急いだ。

藪内の車で、間野医院に到着したのは、四時前で「友加里、ここなの?」と意外と小さな病院だと祐子が看板を見上げて言う。
「お母さん、大きい病院は沢山患者さん来るから、直ぐに判ってしまうわ、ここは芸能人も沢山来て居るから、守秘義務がしっかりしているのよ」
「そうなのかい?」藪内は二時間以内で帰ると言って、二人を降ろすと走り去った。
二人が揃って医院に入ると、予定外の母親の存在に嫌そうな顔の間野。
友加里が一連の事を話したいと言って、母親の祐子は待ち合いで待つ事に成った。
誘拐されて、浣腸、剃毛、SEXマシン、強姦の経緯を恥ずかしそうに話す友加里。
間野夫婦は、今にも笑い出しそうに成りながら「それは、調べて置いた方が良いですね、傷も有るかも知れませんからね、特に肛門から直腸へのバイ菌、膣へのバイ菌等も、それから妊娠も性病の危険も有る」と脅かす二人。
平尾も横で聞いて思わず吹き出し笑いを堪える顔に成っている。
「それじゃ、肛門から調べて見ましょうか」「はい、お願いします」平尾が、浣腸道具を持って来る。
「浣腸するのですか?」と驚いた顔に成る友加里に「便が有ると調べられませんから、綺麗にします」と言われて台に四つん這いに成る友加里。
直ぐにスカートを捲り上げると、パンストとパンティを一緒に降ろすと、綺麗な白い尻が現れた。
「少し痛いですよ、我慢して下さい」と指にクリームを浸けると、直ぐに肛門を撫でる平尾。
「うぅ」と声が出る友加里を見て、目で合図をして指を挿入すると「うぅ、うぅ」と声を上げる。
「お母さん、お茶でも飲まれてゆっくりして下さい」と受付の女性がコーヒーを持って出て来た。
「私、早乙女さんのファンなのですよ、綺麗なお嬢様ですね、今回は大変な災難に遭われて」「すみません、検査は時間が懸かるのでしょうか?」
「しっかり、検査をしておかないと、性病も有りますから、レイプされると大変なのですよ」とお盆に載せて差し出した。
祐子はコーヒーの皿を受け取ると「ありがとうございます」と会釈をして、飲み始める。
「心配ですね」
「はい、髪切り魔に狙われたのが不運でした」しばらく世間話をして、受付が立ち去ると大きな欠伸をする祐子。

浣腸が終わって、一息ついた友加里は肛門の検査を受ける為に身体を俯せにされて、お尻を突き出していた。
上半身は衣服を着た状態で、下半身をさらけ出している状態。
友加里は自分の姿を見る事が出来ない状態に成って、付き出される下半身。
後ろから見ると、無毛の膣から肛門がライトに照らされて、光っている。
「痛いかも知れないから、この前と同じくガスを吸って下さいね」と敦子が言う。
両足を固定されて、俯せの友加里、この前の手術台とは異なる感じだが、恥ずかしさは少ないと思っていた。
この診察台は、間野夫妻が遊びの為に造った物で、足が上に上がると肛門も陰部も自由に下から扱える特殊な物だ。
本人は、俯せに成って居るが、腰から下は総てをさらけ出すので、自由に遊べる。
両手も固定されて、ガスの用意をして平尾が「はい、思い切り吸い込んで下さい」と言いながら友加里の顔に被せる。
一気に吸い込む友加里、敦子が先日使った外国製の薬が入った注射器を持って待っている。
しばらくすると、目がトローンとしてきた友加里に「さあ、先生が喜ばれる身体に仕上げてあげるわね」と敦子が言って、陰部に注射針を突き刺す。
「いた…い」と感じているがゆっくりしているので「これは、先生が喜ばれる身体にする為に必要なのよ」身体が大きく上昇して、敦子は友加里の腹の下に入っている感じに成っている。
小陰唇の右と左に続けて注射をすると「いたーい」と反応は有る。
「貴方、もう良いわよ、バイブ挿入して」上に居る間野が、アナルにバイブを挿入していく。
「あぅ、うぅ」と声を出す友加里、感じ始める友加里。

その頃沢山の買い物をして、別荘に向かおうとして、藪内に連絡をする秋間「東京に来ているのか?」
「はい、早乙女さんが病院に行きたいと言われたので、お母さんと一緒に連れて行きました」「えー、何処が悪いのだ」と急に大きな声に成る秋間。
「髪切り魔に乱暴されたので、色々診察して貰うと言われたので、別に何処も悪くは無いと思いますが?」
「そうなのか、母親も一緒か?」
「はい、前に診察して貰った病院で、守秘義務も大丈夫だと言われていました」
「何!何処の病院だ?」
「間野医院と云う小さな…」直ぐに電話が切れて不思議に思う藪内。
秋間は危険を感じて直ぐさま、電話をするが誰も電話に出ないで、留守番電話が応対するだけだ。
タクシーを大至急止めて、乗り込むと間野医院に向かう。
元々サド趣味の有る夫妻だから、友加里は絶好の餌に成ってしまうと、危険を感じる秋間。
「急いでくれ、間野婦人科だ!」と大きな声に「お孫さんの出産ですか?」と微笑む運転手だが、秋間の顔は不安で一杯に成っていた。

寸止め調教

 27-057
「暑く成ってきた?」と耳元で囁く敦子。
「先生が喜ばれる身体にしてあげるわ」と言うと、間野がアナルバイブのスイッチを入れる。
「あぅ。あぅ」と声を出して感じ始める友加里に、クリトリスにローターがあてられる。
「ああー、うぅ」と声が大きく成って、身体を動かそうとするが、固定されて動かせない。
「何度か調教されると、お尻も感じる様に成るのよ、感じ易い身体が先生は大好きよ」敦子がバイブを手に持って、無毛の大陰唇を引っ張って、小陰唇を指で開くとピンクの肉片が、愛液に濡れて光っている。
「良く濡れてきたわね、さあこれを咥えるのよ、天国に行けるわよ」挿入を始める。
「ああー、うぅ」と声が大きく成ると、するすると挿入されて、すっぽりと沈み込んで、スイッチを入れると「ああー、ああー」と大きな声が出て、鼻と口で大きく息を吸い込む。
間野の側にはアナル用のバイブが三種類並んで、徐々に太い物を挿入する準備がされている。
同じく敦子の側にも大きなバイブが準備されていて、交換していく様だ。
「ああー、だめー」と益々大きな声を出す友加里。
「あのSEXマシンを想い出したのね、簡単には逝かせないわよ」と言うと、スイッチを切る敦子。
サドの敦子は、虐める為に友加里を中々逝かせない。
間野がバイブを抜き取って、少し太い物を挿入する準備に入る。
抜かれた友加里の肛門は力なく開いて、空洞が見えている。
クリームをアナルバイブに浸けて、ゆっくりと挿入していくと「あぅ、あぅ」と目を開けて痛い素振りの友加里。
敦子がバイブのスイッチを再び入れると「ああー、うぅ」と声が大きく成って、アナルバイブがすんなり吸い込まれて「よし、入った」と喜ぶ間野。
「だめーー、先生!入れてーー」と不意に言い始める友加里。
「先生とSEXがしたいと、言い始めたわ」と敦子が言う。
「道具では、我慢が出来ないのだろう?」
「そうね、いつも先生が入れるからね」
「私がしてやろうか?」
「貴方のでは?先生の物はシリコンが入っているからね」
「そうか、やはりあの歪な物が良いのか?」と二人は責めながら話し合うが「先生、お願い入れてーー」と嗚咽の中で求める友加里。
逝きそうに成るとスイッチを切る二人。
「先生、逝かせて、お願い気が狂う」と寸止めをされて、息も荒く悶える友加里。
「最後は、貴方が入れて逝かせてあげて」と敦子は決断する。
二人に遊ばれている友加里は、寸止めの連続で気が狂いそうに成っている。
敦子が、バイブを交換の為に抜き取ると、バイブの先には友加里の愛液が付いて、ねばねばに成っている。

秋間がタクシーで、間野医院の前に降りたって閉まっている扉を叩くが、反応は無い。
裏口に回って「おい、秋間だ!開けろ!」と大きな声で怒鳴るが反応が無い。
待合室で眠る母親祐子。
受付は、ヘッドホンで音楽を聴いていて、全く聞こえて居ない。
敦子が交換したバイブを挿入する寸前、ガラスに石が投げられて、割れる音がした。
平尾が「何の音かしら?」と手術室を出て行く。
受付の女性のヘッドホンを、後ろから外して「今、ガラスが割れた音がしなかった?」と尋ねると「おい!」と秋間の声がして「あっ、先生だ」と慌てて平尾が玄関の扉を開く。
待合室の祐子の姿を見て「友加里は何処だ?」と恐い顔に成る秋間。
「。。。。。」と指を指して教える平尾は、秋間の形相に怯えてしまった。
手術室に飛び込む秋間が、鬼の形相で「何をしているのだ!」と大きな声で怒鳴る。
二人は突然の秋間の来院に驚いて、敦子は挿入する寸前のバイブを床に落とした。
間野が「先生!」と呆気にとられて「馬鹿者、私に何の連絡もしないで、友加里を再び。。。。。」と声を詰まらせると、手の固定ベルトを外す。
二人も驚いて、足の固定を外して手術台を降ろした。
平尾が、友加里の下着を持って来て履かせ始めると「先生、入れてくれないの?」と半分寝て居る様な顔で尋ねる。
「おお、友加里すまないな、今は我慢をしてくれ」と抱き抱える。
スカートを履かせた時に、藪内が慌てて間野医院に戻って来た。
「内緒だ!」と一言言う秋間、入って来た藪内に「今検査が終わって、麻酔が少し効いているから、このまま車に乗せて別荘に連れて帰れ」と言う秋間。
「お母さんも?」と眠る母親を見て驚く藪内「母親は気分が悪くなって、安定剤を飲んだら寝てしまった様だ」と誤魔化す秋間。
後部座席にシートベルトで固定して、トランクに沢山の品物を積み込んで、助手席に乗り込む秋間。
「また、話をしよう」そう言うと間野医院を走り去った秋間。
藪内になるべく早く、この場を去らせたかったので、話もしないで立ち去って行った。
「何故?お母さんは気分が悪く成ったのでしょう?」
「間野先生が、脅かしたらしい」
「何を?ですか?」
「レイプされた早乙女君の病気の事でな」と誤魔化す秋間。
そこまで話すと、藪内は「そうですよね、誰か判らない人に集団でレイプされたら、病気も心配に成りますよね」と自分で空想して納得する。
しばらく走ると、ガスが切れた友加里が「あっ、先生」と助手席の秋間を発見して喜ぶ。
「目が醒めましたね、身体は異常無しだったよ」と教える秋間に「本当ですか?ガスを吸い込んだら、気持ち良かった事しか、覚えて無いわ」と言うと、隣で眠る母祐子を見て「お母さんも疲れていたのね」と労りを見せる友加里。
秋間は兎に角良かったと、胸を撫で下ろして別荘に向かった。
友加里も薬の後遺症か?しばらくすると再び熟睡に成って、別荘に到着するまで眠り続けた。
トランクに積んだ沢山の友加里に買って来た品物が、もう少しで無駄に成る処だったと胸を撫で下ろす秋間。

間野医院では「本当に先生はあの子を好きに成ってしまった様ね」
「そうだな、遊びの対象だったのに、恋人に変わったな」
「トランクに積み込んでいた物は、多分あの子の為に買ったプレゼントよ」二人は、もう二度と友加里で遊ぶ事は無い事を確信していた。

あっ、これは!

   27-058
別荘に到着の頃には、母親の祐子も目覚めて「いつの間に眠ったの?友加里身体は大丈夫だったの?」「大丈夫だったのよ、先生か迎えに来て下さるとは思わなかったわ」と上機嫌に成っている。
別荘に入ると、トランクから沢山の荷物を降ろして「似合うか判らないが、買って来た」と友加里に披露する。
「えー、これ総て私に?」と大喜びに成る友加里。
「ありがとう、先生」と抱きつくと友加里の方が、遙かに背が高くアンバランスに成る。
「何から何まで、すみません」とお礼を述べる両親。
友加里は早速袋から、靴、バッグ、洋服を取り出して「これ似合う?」と身体にあてて、廻ってみせる。
目を細めて「似合う、似合う」と喜ぶ秋間。
この時、両親は二人がお互いに好きだと、感じていた。
世間では髪切り魔に誘拐されて、髪を切られてレイプされた、鬘で誤魔化しているが、相当な状況だと噂が流れている。
秋間が、もし友加里を貰ってくれると云うなら、年の差は別にして結婚も考え始めていた。

それから、約一ヶ月秋間の別荘で過ごした友加里は、自分で料理を作って秋間に振る舞ったりして、事件の後遺症は徐々に薄らいでいった。
父の友和は一週間で金沢に帰り、母親と友加里は別荘に残り、時々来る秋間はお土産を持参して、楽しく過ごす日々に成っていた。
ある日、友加里が「先生のお嫁さんに成ったら、毎日この様に過ごせるのになあ!」と秋間に話した。
「私の様なお爺さんと一緒で良いのか?」
「子供の時から、先生を尊敬していたわ」と笑顔で話す友加里。
週に二日から三日を過ごして、ようやく傷も癒えた友加里は、実家に戻る事に成った。
名残惜しい気持ちの二人だが、いつまでも別荘の生活は出来ない。
事実上の芸能界を引退した形に成っている友加里、金沢に帰って髪が伸びるのを気長に待とうと母祐子に言われて帰って行った。
しばらくして、秋間も地元に戻って、地元の有権者、支援者との会合を行う。
国会が休会の時は、殆ど地元で過ごす事が多くなる。

そんな時にあの小島浅子が海外から帰国した。
映画のキャンペーンの為に世界国中を、廻ってきたのだ。
戸部磯子も同じ飛行機での帰国、公の場では殆ど顔を合わさないが、二人の関係は以前よりも親密に成っている。
浅子は以前と変わらず、長い黒髪の鬘を着用して、映画の姿は全く見せないが、来月いよいよ世界同時公開に成る。
この浅子の帰りを待っていたのが柳田と墨田刑事だ。
この浅子の映画に何か秘密が有ると、目星を付けていたから、帰国が待ち遠しかった。
浅子に事情を聞きに向かう二人。

そんな時、秋間は友加里のお強請りで、温泉に連れて行く事に成っていた。
友加里は秋間に、抱かれたい気持ちで一杯、二人共有名人なので、普通では温泉には泊まれないが、秋間の知り合いの山中温泉の旅館深水だけは、秋間の内緒の旅館として昔から秘密は守ってくれた。
心躍る友加里、秋間も覆面をしなくても由佳里と温泉に行ける喜びに、慕っていた。
六十歳の秋間との年の差を考えていない友加里の行動。

二人の刑事が浅子に面会を申し出て、浅子は警察に聞かれる事は無いと思っていたが、髪切り事件の事を聞きたいと言うので、会う事にした。
浅子は東京の、エクア企画の事務所では無いホテルでの面会を希望した。
磯子が夕方このホテルにやって来るから、移動が困難に成るから、予めホテルを指定した。
二人の刑事は妖艶な美しさが備わった浅子に、見とれてしまう程だった。
「早速ですが、髪切り魔に襲われた時の事でお聞きしたいのですが?」
「あれは、今でも信じられないのですが、あの時切られたのは鬘だったのです」
「えー、鬘を髪切り魔が切ったのですか?」
「はい、それでもマスコミに出てしまったので、外に出られなく成ったのです」
「失礼ですが、今の髪は?」
「はい、勿論鬘ですよ、映画の為に剃髪しましたからね」と微笑む。
柳田刑事は「今回の映画はいつ頃決まったのですか?髪切り魔事件の後ですか?」
「はい、その様に聞いています、後援会長の秋間先生の同意も有ったと聞きました」
「髪切り魔の人間に心辺りは?」
「有りませんし、突然だったので判りませんが、エクア企画の方が病院迄、運んで下さった様です」
「気が付いたら、鬘が切られていた訳ですね」二人はそれだけ聞くと、ホテルを後にした。
「同じだな、早乙女友加里も多分鬘を切られたのだよ」と早速自宅に電話をすると祐子が「そうです、友加里がネットに出たのは、鬘を切った画像だと話していました」電話を終わると「予想通りだった、同じ手口だ」
「エクア企画の人間が仕組んだな」と結論付けた。

その頃、秋間と友加里は山中温泉の、個室露天風呂付の高級宿に宿泊して「お風呂に入ろうか?」「鬘外しても良いですか?」と尋ねる友加里。
長い髪の鬘を外すと、少年の様な髪の長さに伸びた頭が飛び出して「恥ずかしいわ」と言うと「可愛いよ」と言われて「ありがとうございます」と抱きついてキスを求めて来た。
「先生とこの様に成る運命を感じていたの」と言うと舌が絡まる。
しばらくして、露天風呂に入る秋間、チビでデブの禿げ頭と、美少年の様な友加里が風呂場に入ってくる。
恥ずかしそうに、湯船に浸かる友加里の肩を抱きしめる秋間。
この様にして女性に接する事が無かった秋間には、初めての経験だ。
いつもは、強姦とか縄を使った行為、薬で意識の無い女性が対象で、こんなに若くて綺麗な女性と一緒にお風呂に入る事は、夢の様な話だった。
コンプレックスの塊が、今溶けようとしている気がしていた。
しばらく湯船に居て、上がると低床のベッドに流れる様に、絡み合って寝ると「良いのか?」「はい、先生!好きです」と答える友加里は既に燃えていた。
歪なペニスを大きく隆起させて、友加里の両足を大きく開いて、挿入の体勢に入る秋間。
「うぅ、うぅ」とそのペニスを銜え込んだ友加里が、突然目を見開いて「これは」と呟いた。。。。。。。。。。


                     完

                  2016.06.24

新メインキャスター

新メインキャスター

参議院議員の秋間竜吉は、参院のボスと呼ばれる古参の議員、地元は石川県の金沢だ。 この男政治活動以外の方面にも顔が広く、特に芸能界の美人に目が無い。 曉会と云う暴力団との繋がりも強く、曉会は芸能界にも入り込んで、覚醒剤の販売、有名女優を秘密クラブに出演させて荒稼ぎをしていた。 最近の秋間は、新人を発掘して有名にしてから、陵辱する変わった趣味に走り出した。 有名人の陵辱が好きは昔も変わって居ないのだった。 地元出身の新人で、地元の旧家のお嬢様女優に目をつけて、あらゆる方法を講じて、新番組、報道エブリィのメインキャスターに起用させる事に成功する。 その後は早乙女友加里を有名にする為に色々と策を仕掛けて、有名に成ったら自分が頂く。 秘密クラブのショーに出演させる事迄考える。 前作メインキャスターに続き、調教の診察台に横たわる清楚美人の運命は?

  • 小説
  • 長編
  • 成人向け
  • 強い性的表現
更新日
登録日
2016-06-14

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著作権法内での利用のみを許可します。

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  1. 新鮮なキャスター
  2. 清楚な美人は好き
  3. 新型SEXマシン
  4. 策謀
  5. 誘拐
  6. 匂いフェチ
  7. 計測
  8. 送られてきた挑戦状
  9. 大捕りもの
  10. 女優小島浅子の場合
  11. 本番女優
  12. 赤貝のむき身
  13. 新たな企み
  14. 秋間のSEX
  15. 調教台の浅子
  16. 勃起再び
  17. サド秋間
  18. 猿芝居
  19. 仕組まれた事件
  20. SEXマシン
  21. 秘密クラブ
  22. 佳奈はステージ
  23. 緊縛の浅子
  24. 浅子は燃える
  25. 断髪ショー
  26. 無残な浅子
  27. 採血された二人
  28. 驚愕の結果
  29. 検査の手順
  30. 間野医院
  31. 若い乳房
  32. 悪魔の診察台
  33. 恥ずかしい剃毛
  34. 秋間が犯す
  35. アナルにも入れられて
  36. 電流責め
  37. ポルノ映画撮影
  38. 濡れる股間
  39. 映画?現実?
  40. 全身無毛の浅子
  41. レイプを喜ぶ
  42. 二転三転
  43. 友加里誘拐計画
  44. 髪切り魔の復讐
  45. 皮のマスク
  46. 浣腸から始まった
  47. 仰け反る
  48. 窮地の明石達
  49. 恐怖のSEXマシン
  50. スクープ
  51. 偽装工作
  52. 恋する乙女
  53. 英雄に成った秋間
  54. お互いの思い
  55. 再調教
  56. 遊ばれた友加里
  57. 寸止め調教
  58. あっ、これは!