omamagoto

영원

別にこれといって話したいことはないんだけど
でもまあ黙っていたいわけでもなくて
どうせあなたが隣にいるくらいならと
少しくらい僕の捻くれた独り言でも聞かせてみたいなんて
思うんですよ
思うんですよ

今更僕が捧げたって
今から僕が生まれたって
この世界にしてやれることなんか
たったひとつもないんだけど

今更だから僕だって
今まで生きてきたんだから
もう言い訳なんか使い果たして
すべて終わらせてみたいと
思うんですよ

別に聞かれたっていいんだ
聞かれてなくてもよくて
でも視てくれていたなら嬉しくて
外れていたなら悲しいかな

滅び行く世界へ生まれてきた命へ
明日地球に隕石が降ってくるのなら
僕はようやく未来を生きる予定を立てよう
もう二度とこんな世界にならないように
僕がこの世の最後のひとりになるんだ

試したいことがあってさ
少しだけ恋がしてみたいんだ
ちょっとの間でいいからさ
たったひとつを掴みたいんだ

僕はきっと夢から覚めてさ
そのひとつを大事に育むんだ
崩れないように壊れたりしないように
最後にはバカらしくなって
そうだとしても

思っていたより暖かくて
そんなことより辛くて
それでも大切にしたくて
結局なくしちゃうのかな

次に芽吹く世界へ生まれてくる命へ
いつかその場所でまた繰り返しても
僕はすでにあなたと生きる予約をしているよ
もう一度だけと誰かが言わないように
僕がこの世の最初のひとりになるんだ

掴みたかった
掴めなかった
止めたかった
止まらなかった
戻りたかった
戻らなかった
嗚呼
嗚呼
触れた瞬間
わかっていた
聴いた瞬間
知っていた
そんなことは
そんなことで

今と現在と目の前を
容易く流れてく時間が
僕には酷く切なく
あまりに綺麗だと
思ったんだ
思ったんだ

omamagoto

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-06-11

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