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赤く燃えている東京タワーのそばで
ぼくのだいすきな人の命が燃えている
白い壁と管と包帯
たしかに横たわる絶望に背を向けて
東京タワーを眺めている
夕暮れだ
ライトアップにはまだ早く
それでも東京タワーは赤く燃えている
ぼくだったのだ
本当なら
僕だった
痛みを知らないで燃やしていた
あの日を越えて彼がいなくなる
何も知らなかったのは誰だっただろう
ぼくはあまりにも馬鹿だった
東京 東京タワー 赤く
そびえ立つその向こう
夜が迫っていた
彼との朝はあと何回くるだろう
東京タワーが赤く燃えている
1606091944
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