いつものことだけど

人には向き不向きがあるのよ。あなたのゆう失敗はあなたが勝手に決めた可能性の中に存在するものなの。それがわからないなら一生あなたは世間に囚われつづけるのね。

いつも思い出す彼女が僕に言った言葉。この言葉聞いてから普通がわからなくなった。死にたいと思ったって実行する勇気もなく甘えた自分の城でそれなりに陽気に過ごして僕はそれで幸せだったのに。劣等生だといって世界から逃げた。わかっているのに何もできなかった。言葉一つで何も変わるとは思えない。僕は逃げたいまた逃げたい。正面から立ち向かって傷つきたくない。彼女の言葉が突き刺さる。

「なにかできるかな?」

「きっと」

「君に褒めてもらえるかな?」

「見返りはあげないことになってるの」

「世界は変わると思う?」

「あなただけね」

それがあなたの性質なら隠してはいけないの。


自分の足でたぶん歩けるよ。他人と足並みをそろえなければね。

いつものことだけど

いつものことだけど

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-06-02

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