日常

ぴょんぴょんぴょん
「…何してんの?」
手を頭の上に立てうさぎ耳にした状態でリビングを跳ねまわっていたのを妹に見られた。
「なにが?」
「いや頭おかしくなったの?」
「?いや別に」
「?じゃねえよなんでうさぎしてたんだよ」
「っち」
「!?」
うさぎ可愛いな猫も好きだけどでもうさぎが一番可愛い。
私は今日も元気に跳ねる。
可愛いものを真似することはよくあることなのに。
ああうさぎ私の可愛いうさぎさん。
でもリアルなウサギは嫌い。

ぴょんぴょんぴょん
「何をしてるの?」
手を頭に立ててうさぎ耳に見立てた妹がリビングを跳ねていた。
「うさぎだけど」
「…おk」
「うん」
「どたどたうるせえよ」
可愛いものを妹に取られるなんて耐えられない。
いつもいつも私の欲しいものを掻っ攫っていく。
なんて恨めしい。
またひとつ夢を失って私はどうしたらいいんだろう。
これからどうしたらいいんだろう。

日常

日常

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-06-01

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