月の雫

月の雫

わだかまりの中を幾つも越えた空
遠く響くのは、いまはもうない星の光らない世界

見つめた空に広がる無数の水玉

遠く聞こえるホームのベル

抱えたカバンを指先でなぞり
数えるのは
わだかまりが終わってからの
鍵盤

遠く見える空の端に見えるのは
三日月の先の雫だけ

月の雫

月の雫

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-05-28

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