説話詰め合わせ②
BOX内での出来事+覇者の塔裏話です
※独自設定、キャラ崩壊あり
①勉強
BOX内では、定期的に講習会が行われる。モンスターといえど、賢さも大切だ。今教室ではユグドラシルにポルターガイスト、そしてオセローがツクヨミの指導を受けていた。
ユグドラシル「えーと、ここは3?」
ツクヨミ「違います。三平方の定理を使っているのに2乗をとっていませんよ。」
ユグドラシルは真剣に考え、ポルターガイストは素早く鉛筆を動かし、オセローは居眠りをしていた。
ツクヨミ「ポルターガイストさん、鉛筆動かしてても答えがデタラメじゃ駄目ですよ。」
ポルターガイスト「ギクッ」
ツクヨミ「オセローさんいつまで寝ているんですか?さっさと起きてください。」
オセロー「………ん?」
難問が次々と出され、ユグドラシルはとうとう鉛筆を置いてふてくされてしまった。
ユグドラシル「もうヤダ!数学できなくてもユグ達大人になれるもん!」
ツクヨミ「もう何言ってるんですか。」
ちょうどその時、阿修羅とネトロヴィッチ森山が通りかかった。それを見てツクヨミは2人に声をかけた。
ツクヨミ「全く何言ってるんですか。阿修羅さん、森山さん、お手本見せてやってください。」
そう言ってツクヨミは教科書を阿修羅と森山に渡した。しかし2人とも数学はさっぱり分からず、苦笑いをした。
森山(えっと………二次方程式って何だっけ……?二次関数?)
阿修羅「ま……まぁ……こんなのできなくても大人になれるから大丈夫だ。」
森山「そうそうそうそう!これができなくたって俺地球防衛軍だし大丈夫だぞ!」
2人の言い訳を聞いたツクヨミは何故か飽きれず、3人の方を見て意外な言葉を発した。
ツクヨミ「そうです。勉強なんてできなくても大人にはなれるんです。 でもああやって自分の低学歴を笑って誤魔化していきたいんですか?」
ユグドラシル「ヤダ!絶対なりたくない!」
ポルターガイスト「確かに。絶対ヤダ。」
オセロー「勉強ダリーけど、コイツらみたいになりたくねぇしな。」
ツクヨミ「そうです。その調子です。」
阿修羅&森山「おいコラツクヨミちょっとこっち来い。」
②獲物
ねずみ小僧「ハァ………」
ビリー「あ?ねずみ小僧、どうしたんだ?」
ねずみ小僧とビリーザキッドが食堂に向かっている時、ねずみ小僧は大きくため息を着いた。
ねずみ小僧「いやさ、オイラ最近悩んでることがあるんだ。」
ビリー「お前が悩み事なんて珍しいな。よければ聞くぜ。」
ねずみ小僧「最近ダルタニャン達に命を狙われてる気がするんだ。」
ビリー「おいおい、アイツら猫だからってそんなことするかよ。」
ねずみ小僧「でも、最近視線を感じるんだよ。誰かと一緒にいる時は感じないけど。」
ビリー「お前のその猫嫌い直した方がいいぜ。 まずはケットシーからどうだ?アイツならねずみと友達みたいなモンだし……」
ビリーが何気なく後ろを振り向いた時、廊下の奥で何かが光った。それは目だった。バステト、バステトX、ヴァンパイニャ、ダルタニャン、エヴァン達が獲物を狙うかのような目でねずみ小僧を物陰から見ていたのだ。
その姿にビリーは戦慄して先程の言葉を取り消すようにねずみ小僧にアドバイスをした。
ビリー「なぁ、アイツらとは極力会わねぇ方がいいな。それと部屋にいる時しっかり戸締りしろよ。」
ねずみ小僧「やっぱり? あとHIKAKINも苦手なんだ。」
ビリー「アイツは進化してねぇし大丈夫だ。」
③どら焼き
ドラえもんコラボ実装時、ドラえもんを運極にするためのミッションの中に、どら焼きを150個集めるというものがあった。それを担当したのがクイーンバタフライ、チヨ、そしてティアラだった。3人はギガゾンビを攻略しながらそのミッションをこなしていった。大切なものと引き換えに。
デスアーク「148……149……150。 よし、このミッションは終了だ。じきにドラえもん5体が貰えるはずだ。 よくやったバタフライ。そして他の2人も……」
しかし3人の様子はおかしかった。口の周りに餡子や記事の破片をつけ、目の下にくまができていた。そして何やら呟いていた。
クイバタ「どら焼き……どら焼き食べないと……」
チヨ「どら焼き……どら焼き……」
ティアラ「どら焼き……どら焼き集めないと……」
3人とも、どら焼きを食べ過ぎたりして完全にどら焼き中毒になっていた。
デスアーク「落ち着け3人とも!もうどら焼きは集めなくていいんだ!」
ドナテッロ「ソレナラバ私ガ治療シマス!」
そこにいきなりドナテッロが椅子と紙の挟まったバインダーを持って現れた。
デスアーク「治せるのか?」
ドナテッロ「カウセリングニヨリ中毒ヲ治セマス!」
まず3人を椅子に座らせると、ドナテッロは1人1人に質問を開始した。
ドナテッロ「質問ヲ開始シマス。 私ノ名前ハ何デスカ?」
クイバタ「どら焼き。」
ドナテッロ「火ノ爆絶、『渇望ノ果テノ理想郷』デドロップスル爆絶モンスターハ誰デスカ?」
チヨ「どら焼き。」
ドナテッロ「本日ノ夕飯ハ何デシタカ?」
ティアラ「どら焼き。」
ドナテッロ「ジャンキースギワロタ」
デスアーク「おい。 てか今ワロタって。」
その後、ドラえもんが運極になった途端3人は元に戻ったそうだ。
④憧れと現実
数十年前の夜、2人の兄弟が夜空を見上げていた。兄の名はバベル。後に覇者の塔のボスとなる。弟はエレメントオブバベル。バベルは何か絵が描かれた紙を持っていた。そこには空を突き抜けんばかりの塔の絵が描いてあった。
エレバベ「兄ちゃんそれ何?」
バベル「これか?これは塔だ! オレ、おっきくなったらこんなにでっかい塔の1番上に住むんだ!そしてストライカー達をどんどん倒していくんだ!」
エレバベ「兄ちゃんカッケーーー!!」
そして現在、バベルは夢を叶えて覇者の塔の最上階でボスとして活躍していた。しかしそれはバベルの想像とは真逆だった。
バベル「神に等しき力を持つ我が……滅ぶなど……!」
ルシファー「余裕。帰って寝よ。」
アーサー「長い戦いでしたね。」
ガブリエル「意外にチョロかったですけど!」
獣神竜「みょーーーん!」
そしてストライカーが帰っていった時、バベルは思い切りため息をついた。
バベル「何なんだよ今のヤツ!獣神竜なんて連れてきやがって! しかもそれで勝つってな!獣神竜に負けた気分で腹立つ!」
エレバベ「兄ちゃん請求書来てるよ。あと今月の家計簿できたよ。」
エレメントオブバベルから渡されたものを見て、バベルは再び大きなため息をついた。
バベル「また今月も赤字かよ…… イザナギのシールド高すぎだろ……何であんなちっちぇのにこんなに高ぇんだよ…… あぁ……マジで覇者の塔早くサービス終了しねぇかな……」
魔導師「バベル様!挑戦者です!」
バベル「あぁ……今行く今行く……」
エレバベ「兄ちゃん……」
覇者の塔はバベルにとって、ストライカー達がとの戦いでもあり、財政との戦いでもあった。
END
説話詰め合わせ②