バレンタインデー(コ哀)
タイトル通りコ哀のバレンタインデー話。
小説不足ですが、楽しんでくださると嬉しいです
土曜日の朝、探偵事務所にかかってきた電話は博士からだった。
少し急いだ様子で急に来てくれ、との言葉だった。
そして、コナンはすぐに博士の家にやってきた。
「おーい博士。どうしたんだ?いきなり電話で、来てくれとか…」
ドアを開けると中にいるのはソファに座って雑誌を読んでいる灰原だけだった。
「博士はいないわよ。ここにいるのは私だけ。」
「ええ…いきなり来てくれと言っといてそりゃねーぜ…ったく……」
少し落ち込む様子で灰原に向かう。
「ちょっと工藤君。これ、余ったんだけど、食べてくれない?」
灰原の前のテーブルには半分に切られたケーキがお皿の上に残っている。
「チョコケーキ…か?」
「ええ…作ってみたんだけど、予想以上に量が多くて余ってしまって…博士を待ってる間、これ食べてくれない?」
「ああ、いいけど…」
コナンはカウンターの食器棚からフォークを取りに行った後、灰原の隣に座った。
そして、ケーキを頬張って、一言。
「美味しいなこれ。」
「そう?ありがと。」
嬉しかったのか、灰原の表情が柔らかい。
すると、玄関に誰かがやってきた。
「ただいま哀君。」
「博士…おかえり。」
博士だった。どうやら帰ってきたようだ。
灰原に歩み寄ると、その隣のコナンの姿が見え、少し驚く。
「おお!新一じゃないか!!どうしたんじゃ。」
その言葉はコナンの表情を驚かせる。
「どうしたって…博士が俺を呼んだんじゃねーか。」
「ん…?……あぁ…そうじゃったそうじゃった。……実はのォ新一、買い物に行ってきてほしいんじゃが。」
少し間が開くが、灰原を見て察した。
「はぁ?そんなの灰原に頼めばいいじゃねーか。なんで俺に…」
「いやぁ、哀もケーキを作ってて忙しそうじゃったからのォ。だから君に電話したんじゃよ。」
博士の言葉に一理あったのか、コナンは納得する。
「そういうことならしゃーねーな。」
「悪いな新一。ああ、そうじゃ。哀君も連れていこうか? 哀君なら頼りになるじゃろうし。」
「(えっ!?)」
意外な言葉につい驚いたような顔で博士に振り向いた。
「ああ、そうだな。灰原、一緒に行くか?」
「え……」
意外のあまり、驚きで挙動不審しか出ない。すると、博士は哀君にアイコンタクトをした。
それを見た灰原は、
「…博士…ありがとう。…いってきます。」
コナンに気付かれないように微笑みながら小さく言った。
「いってらっしゃい。哀君。」
博士の笑顔と共に、コナンと灰原は一緒に買い物に出掛けた。
博士のおかげで、とてもホッコリとしたバレンタインデーでした。
バレンタインデー(コ哀)
小説がなかなか難しい_(-ω-`_)⌒)_
慣れるより慣れろですかね( ˘ω˘ )