勇者様は辛いのです。 2

第二話「新たな仲間」



仲間が増えちゃいますよ

ここは荒野。荒野を行く輝瑠とルイ。
「これからどうしようかー?」間抜けた声を出す輝瑠。
「光の国はここからだと一番遠い。それに今の俺たちじゃアイツには到底敵わない。きっと誰か仲間になってくれるはずだ。途中で国に寄りながら行こう。」冷静なルイ。
そうこうしてる内にある村が見えてくる
あの村へ立ち寄ることにした二人・・・・


「えーなになに?"調和の村へようこそ!"だって」看板の文字を読み上げる輝瑠
「聞いたことがあるな。その名の通り調和のとれた村だ。表上はな。だが実際は違っていて、美しい村の外観の中には激しい貧富の差、差別・・・長を侮辱したら死刑になるとも聞いたことがあるな。」ズバッと言ってのけるルイ
「そうなんだ・・・・こんなに綺麗なのに」明らかに落胆する輝瑠
「仕方ない。それが今の社会だ。王がいて絶対的服従を強制させられる村人がいて。ここもかなり酷いな」かつて自分がそうであったように、今自分がそうであるように・・・だからこそわかることがあるのだろう。吐き捨てるように言うルイ
「そうだよね・・・じゃ、じゃあ行こうか」笑うもその笑顔がひきつっている
「ああ。大丈夫だ輝瑠。世界は変わる。」ジッと輝瑠を見据えて言うルイ
その瞳には強い信念を感じる
「うん!」輝瑠がいつもの笑顔に戻る
「ほら行くぞ」微かに微笑む。そのルイの笑顔はとても儚げでどこか女性のような美しさがあった




王宮ー
「これは火の国の王子ルイ殿。何用で此処まで参った」
冷たく冷めた目で見下して来るのはやはりこの村の長である。
この女の名は零(れい)。長く美しい髪、切れ長の目、凛としていてよく響き渡るような声、容姿はとても美しく着崩した着物からは妖艶な色気が漂っている。
「零殿よ。今回は話があり参った」
「話とな?」
「あなたも耳にしたのではないですか?魔王が目覚めたと」
「!!」
ルイが話を切り出すと顔をしかめる零。
「そこであなたに力を貸していただきたい。」
「ほう・・・我の力が必要か・・・?」
「はい。あなたの力がほしい。少しでも多くの力がほしいんです。」
「・・・良かろう。私の力を貸そう。ただ、私が行っても足手まといであろう?最も戦力の高い部下を貸そう。」
「ありがとう。ほら、輝瑠、礼を言え。」
あっ、うん!ありがとうございます!」深々と頭を下げる輝瑠。
「かまわん、かまわん。待っておけ今呼ぶ」
するとどこからともなく蝶が飛んでくる。その蝶に零が息を吹き掛けるとヒラヒラと蝶が飛んで行く
それから間もなく・・・
「零様!今参りました!」扉の向こうから声が聞こえる。
「入れ」零の短い声の後に静かに扉が開く。
「失礼します。」そ先には、金色の豊かな髪、炎のような赤い瞳、すらりと伸びた足、誰が見ても認めるような美しい顔・・・ようするに美少女が入ってくる。
「憂香(ゆか)あなたに頼みがある。」
憂香と呼ばれた美少女が返事をする。「何でございましょう?」
この者たちと旅に出ろ。あやつが動き始めた。分かるだろ?」
「わかりました。零様。」
「準備をしてきなさい」零がふわりと優しく微笑む。その微笑みはとても優しく、母親のような優しさがあった。
「はい。」パタンッ   憂香が出ていく。
「ああ見えて戦力は高い。カード・・・カードに宿っている精霊を使っての攻撃をする。ただ、心に深い傷がある。気を付けてやってくれ。」
「わかった。気を付ける。」ルイが頷く

コンコン「失礼します」ノックの音ともに憂香の声が聞こえる。
「準備が出来ました!」憂香が入ってくる。
「出発の準備は整った。どうする?勇者たちよ」零が問う
「俺は今すぐにでも「あの!今日はここに泊めさせて頂けませんか!?」突然輝瑠が言う。
「!!」全員が驚く
「私は良いが・・・」
「ルイ良い?」上目使いで見上げてくる輝瑠
「ああ、今日はここに泊めさせてもらおう///」
「ならば部屋を用意する。ついてこい。」零が扉に向かう
「ありがとうございます!」


こうして、彼らは明日の旅へ向けて休養をとるのだった・・・

                              ー続ー

勇者様は辛いのです。 2

私がいつもグダグダだからでしょうか?超グダグダですねーー;
今回新たな仲間が増えたんですが・・・憂香ちゃんホントはとても明るい子なんですよ♪まあ、調和の村を抜けたら、出していこうと思っています!
主人公が誰だかわからなくなっていく・・・
まあ、輝瑠君は、いろいろ不利な立場に置かれているんです。ご了承願いますm(_)m一応主人公は輝瑠君です(ーー;)

コメント、アドバイスを頂けたら嬉しいです!

勇者様は辛いのです。 2

  • 小説
  • 掌編
  • 冒険
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-05-31

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