少年よ

少年よ

野山駆け巡る少年は
まっつぐだけれどなんでも出来た
周りの声が嬉しくて
なおひたすらにまっつぐだった

そんなおれがおおきくなって
なんども折られた脛と腱
周りの声が鬱陶しくて
それでもまっつぐ歩きたかった

あの、きらきらしたもの。
この眼は
開けても閉じても見えなくなった
無能を取り繕う奴になろうとは
あのころ思いもしなかった

少年よ

少年よ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-05-25

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