どろり

嗚呼、体が澱のように沈んでいく。
倒れているのか立ちすくんでいるのかも、疾っくに曖昧で、冷たいコーヒーに浮かんだアイスクリームのふちのよう。
どろり。思考が毒々しい着色料の色になって隙間風にぐるぐるりと掻き回される。かと思えば次の瞬間には忘れたように凪いでしまう。
ただ海月のように揺蕩って、時折そっと眩暈に目を瞑ってみせたり。
あるいはカラスアゲハのように油風に舞って。
嗚呼、思考の瀞から泡沫がせり上がって、ぽかりと弾けて消える。

どろり

どろり

最早詩シリーズの日本語遊びです。 定期的に自分の語彙でありもしない風景を描いて遊びたくなります。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-05-22

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