恋物語?(笑)第二話
あらすじ
ここは宮悸高校、一人の少女の恋物語www
少女の名前は原田優貴(ハラダユキ)。(初)恋のお相手(笑)は高梁大輝(タカハシダイキ)。
二人は宮木高校のデザイン科で、なんと現役応援団員の一年生。
「恋も部活も頑張るぞv」
と、こんな感じなんですが・・・・言わせてください。
!!!!団内恋愛は禁止です!!!!
トランプの片付けが終わると同時に先輩達が部室に入ってきた。
「「おはようございます!!!」」
「おはよう、今日も2人は早いね。」
「「はい!!」」
今入ってきた先輩は2年生の川原 綾香(カワハラ アヤカ)先輩。とっても優しくて、私の好きな人を知ってるんだ。
相談にもよく乗ってくれて、高梁のこともちゃんと聞いてくれる・・・本当にいい先輩なの。
綾香先輩と話していると団長もやってきた。
あたしたちは1年だから、2年生が来ると絶対に挨拶をするの。
ちゃんと応援団員の自覚を持たなきゃ!
「あ、おはよう石松!」
今入ってきたのは石松 剛(イシマツ タケシ)。こっちは普通科の1年生で、もちろん応援団員だよ!
「・・・おはよう。」
石松はテンションが低い。でも、女の子たちはクールだって騒いでる。
世間的に見れば、かなりかっこいいと思う。ファンクラブだってあるみたいなの!でも私は・・・
「お前、朝から元気じゃなくてどーすんだよ。」
高梁が石松にちょっかいを出している。この2人はよく冗談を言い合っている。
「何言ってんだ、お前よりは元気だよ、バーカ。」
「(怒)」
あたしはこの二人のケンカを見るのがすきだ。いつもは真面目な高梁が子供のようにはしゃぐ所・・・。
心が和らいで何もかも忘れて笑える・・・。高梁の笑顔は私に勇気をくれる。
「全員そろったな、集合!!!」
二人のケンカの最中に顧問の浦辺先生がやってきた。
今日の朝練のスケジュールを言って、解散した。
内容は・・・
リーダー部:声出し ブラスバンド部:楽器の練習・整備だった。
リーダー部が玄関前で声出しをしている後ろで楽器の練習をしていた。
私はスネアドラムの練習をする。でも・・・。
チラ
どうしても、高梁を見てしまう・・・・。
あぁー!!もう、だめだよ、今は楽器の練習!!!テンポずれてるじゃん!!!練習練習!!!
自分にそう言い聞かせても、結局は高梁をずっと見ていた。
あたし、こんなに高梁が好きなんだ・・・・・。
高梁・・・・頑張ってるな・・・・・。
トクン・トクン・トクン・・・・
あ、あれ?いつもより心臓が・・・あれ?
高梁を見つめていると・・・
トクン・トクン・トクン・トクン・トクン・トクン・・・・・
ヤ・・・やだ!あたし・・・高梁にドキドキしすぎてる・・・!!!
リズム練習をしながら俯き・・・メトロノームとずれていく自分のリズムを感じながら、赤くなる顔を隠そうとしていた。
「優貴ちゃん、顔赤いけど、大丈夫?」
「・・・あ、は・・・はい!!!///」
先輩が心配して声を掛けてくれた。
「優貴ちゃん、高梁くんを見てたでしょ?」
「え!?//////」
あたしの顔はさっき以上に赤くなり思わずスティックを落としてしまった。
空いた両の手ですぐに顔を覆う。
「・・・本当に高梁君が好きなんだね、優貴ちゃん。」
「す、すいません;練習もメチャクチャで・・・・・。」
「あはは、気にしないで?じゃぁ、ちょっと楽器の整備をしようか。」
「え?でもまだ練習が・・・」
「整備にしたら高梁君のほうを見ていても問題ないんだよ、お得じゃない?」
「・・・ぅ///」
「どうする?」
「・・・・・・はぃ////// 」
こうしてあたしは高梁をずっと見ていられた。綾香先輩のおかげだな・・・。
綾香先輩、ありがとうございます!
高梁side
朝練が終わり着替えるために団室へ向かうと・・・・・
「あれ、高梁…。」
「・・・よう。」
原田が着替えの真っ最中だった。本当は原田が着替えが終わってから着替えようかと思ったが、
時間も時間だったから堂々と団室に入り着替えを始めた。
二人の間には少しの沈黙があったが、すぐに原田が話しかけてくれた。
「ごめんね、私着替えるの遅くて・・・。」
「いいよ、それに女子は男子と違って大変だとおも・・・!!!/////」
原田の方を見て大丈夫と言いたかったのだが・・・振り向いた瞬間・・・
あいつの上半身は下着姿だった。
「っ!!!///////」
俺が急に会話を止めたからだろうか、原田はこちらを見ず、『高梁?』と声をかけてきた。
ドクン、ドクン、ドクン・・・・・・
俺は心臓が高鳴るのを感じていた・・・・・。
原田の呼びかけに返事もできず、顔が赤くなるのを必死に抑えようとしたが・・・
瞳を閉じてもアイツの顔が頭から離れない。
ックショー・・・早く普通にもどれぇ・・・・・/////
「高梁ー、あたしもう行くよー?鍵閉めよろしくっ!!」
「・・・あ、あぁ!!////」
「お疲れー、高梁。」
ドクン
・・・また、胸が高鳴った。
あいつの笑った顔に俺の心臓が反応した・・・。
いきなり話しかけられたのにも驚いたが、半分以上は・・・
アイツの笑顔に驚いた。
アイツって・・・あんな顔もするんだな・・・・・。
そう思いながら俺は急いで着替えを再開した。
着替えを終え、ようやく顔の赤らみもおさまって教室へ向かおうとしたが・・・
俺の目の前には原田と・・・
石松の姿があった。
二人は横に並んで歩いている・・・。
まるで彼氏彼女のように・・・・。
・・・・・・・・・・。
楽しそうに笑っている原田の顔・・・・・。
アイツの手が石松に当たる・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・。
グッ
俺の右手は、無意識のうちに固く握られていた。
目は、石松を睨みつける様な・・・
そんな、いやな視線を送っている気がした。
その時・・・・
!!!
石松の手が・・・アイツの頭を撫でた。
石松が、アイツの頭を撫でていたのだ。
アイツは撫でられているのに・・・石松に笑顔を向けている・・・・・。
なんでお前は石松なんかに笑顔を見せるんだ・・・・。
なんでお前は石松の手を払わないんだ・・・・・。
なんで・・・・・なんで・・・・・・・
ググッ・・・
俺は・・・・原田の彼氏ではない。
だが、石松に原田をとられたような気がして、石松にかなりの怒りを覚えた。
だがしかし、石松のおかげで一つ分かったことがあった。
俺は・・・・・
原田のことが好きだ。
第2話 END
恋物語?(笑)第二話
いかがでしたか?
新キャラ出てきましたねー、綾香先輩、石松・・・。あ、もちろん仮名ですよww
これからの活躍に期待ですww
団長は・・・どのように動くのか、楽しみですねー。
実際応援団では高梁・石松は仲良しですwww
石松にファンクラブなど存在しませんww妄想って怖いですねーww
最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました!
第3話・・・三角関係(?)はどうなるのかwww乞うご期待www
最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました!
第三話