優しい君と、身勝手な私

花言葉シリーズ第三弾

ミーナはもうわかっていました。自分とクレオの間に、特別なつながりがないことを。それでもミーナは、中々別れを切り出すことができませんでした。そういう、中途半端な優しさが、クレオをきっと傷つけることになると、わかっていたのに。そういうだらだらとした関係を続けて、もう半年になりました。ある日、ミーナは、クレオをコスモスがたくさん咲くことで有名な公園に誘いました。久しぶりのデートに、幸せそうに笑うクレオをみて、ミーナの心は、またいっそうキリキリと痛みました。そこには、様々な色のコスモスが満開に咲いていました。2人で手をつないで、ゆっくりと公園をまわりました。ミーナは、1本のコスモスに目を惹きつけられました。それは、真っ黒な色のコスモスでした。瞬間、ミーナはいろいろなことを悟りました。ミーナは、自分勝手だったかもしれません。そんなミーナを見て、クレオは寂しそうに笑いました。

優しい君と、身勝手な私

黒いコスモスの花言葉は、「恋の終わり」

優しい君と、身勝手な私

花言葉シリーズの第三弾です

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-05-13

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted